キャストについて
本作に登場する種族の一つに「キャスト」というものがある。
しかし、この「キャスト」という種族が一体どういうものなのかについての説明はほとんどない。
標準的なキャスト像とは?
PSO2
「キャスト」であるNPC・フーリエが「私、キャストらしくないってよく言われるんですが」といったセリフを言うものの、「標準的なキャスト像」が提示されていないため、むなしいばかりである。
旧シリーズ
なお、PSUにも同名の「キャスト」という種族は存在したが、
こうした「キャストらしくない」という言い回しについては、PSUの方が優れている。
フルエン・カーツというキャストのNPCが登場する。
彼は「同盟軍」という組織に属している、いわゆる軍人であるのだが、PSUの世界観では「こういうキャストが多い」と言われている。
カーツはストーリー序盤では
- 最初はいかにもイヤな軍人っぽい性格
- 民間人の戦闘力や進言を軽視
- 作戦の成功が第一。人的被害が大きくても成功率の高い作戦を優先
- 感情に理解を示さない
という描写をされており、いかにも「感情のない機械である」ということが伝わってくる。
そんな彼だが、ストーリーが進むにつれて主人公の影響を受けて段々変わっていき、
やがては「キャストらしくないことだが……」と口にして、感情を優先した行動をするのである。
要するに、序盤のカーツと終盤のカーツの違いがそのまま、「標準的なキャスト像」と「キャストらしくない」の表現なのである。
生命体? 機械?
PSO2
「キャスト」が生命体なのか、機械なのか、あるいはその中間なのか。
そういった基本的な部分が明言されていない
旧シリーズ
PSOに登場する「アンドロイド」は機械であり生命体ではない
- 機能中枢は頭で、動力機関などが体にある。
- クエスト「ライオネルのメール」では四肢がバラバラになったアンドロイドのNPC・ライオネルが登場し、彼のパーツを集めてあげることになる。このとき、頭だけでも会話が可能であることが描かれる。
- ヒトと判別可能になるよう「人工皮膚の使用禁止」がされている。RAcasealとか怪しいけど
- 機械であるため「精神力」を持たず、テクニックを行使できない
- 機械であるため毒・麻痺の状態異常にかからない
PSZに登場する「キャスト」は機械であり生命体ではない
- 本体は頭で、頭脳も動力も頭部に内蔵。
- 首から下は交換可能。この辺はストーリーで描写される。しかもアニメで。
PSUに登場する「キャスト」は機械であり生命体ではないが、人権を確立している
- キャストは元々はヒューマンによって使役されるために作られた機械であった。
しかし、過去にいろいろあり人権を確立、「ヒト」として認められることになる。
- ヒトではあるが機械であるため、工場で生産されることで数を増やす。生殖機能は無い
- 有機部品を用いているため、状態異常については他の種族と何も違わない
- 寿命は無いとされているが、「突発的機能障害」という解明不能な不具合によりやがて機能停止に至る。
- キャストに近しい使役機械である「マシナリー」との境界も作中では問題視されたりする
- 一般論としては「独自思考が可能な高度な頭脳を持ち人型をしているもの」が「キャスト」であり、そうでない機械がマシナリーである。
「人型マシナリー」は違法とされており、パートナーマシナリーの最終形態(人型)は違法ギリギリ、とされている。
公式サイトによると……
機械によって構成された屈強な身体を持ち、継戦性に優れた種族。
人工的な身体であるため、若干フォトンの扱いを苦手としているが
それを補って余りあるほどの精緻かつ強固な身体をウリとしている。
とのことである
さて、この時点で引っ掛かりを覚えた方もいるだろう。
「それを補って余りあるほどの精緻かつ強固な身体をウリとしている。」
せい‐ち 【精緻】
[名・形動]極めて詳しく細かいこと。たいへん綿密なこと。また、そのさま。「―を極めた細工」「―な観察
類語辞典
精緻(せいち)
繊細 ・ 巧緻 ・ 細かい ・ 精巧な ・ 精細な ・ 緻密な ・ 凝った
戦闘能力について考えた場合、精緻であることはデメリットである。
「精緻かつ強固」であることは「不得手があることを補って余りある要素」にはなりえない。
「精緻ながら強固」だったらまだわかる……かもしれない。
最終更新:2013年01月04日 23:04