旧作シリーズ
コアと呼ばれる胴部を中心に頭部・腕部・脚部など各種のパーツを組み合わせて制作される機動兵器。
その成立の経緯は各世界観ごとに異なるが、基本的にはACの前段階としてマッスル・トレーサー(Muscle Tracer, MT)と呼ばれる組み替え不能の人型作業機械および兵器が存在する。これを用途に応じて部位ごとに組み替え可能としたものとしてCMT(Cored MT)が登場し、さらにそれを兵器として発展させたものがACとされる。
機体の各部位をユニット化することにより高い汎用性を獲得しており、地形を選ぶことは基本的には無い。地球上に限らず、月面や宇宙ステーションなどの低重力/無重力地帯での作戦行動も可能となっている。腰の深さ程度なら浸水に対応でき、『4』系のACは水中に進入する事もある。ただし、完全な水中での活動には対応していないため、水没した場合は海底まで沈み、その後回収されることになる。
初代『AC』系の世界観においては水素タービンエンジンと呼ばれるものが実用化され、戦闘車両などに搭載されている。
初期のシリーズでは定義に不統一な部分が見られるが、『AC2』以降のシリーズではACは大企業の精鋭部隊や特殊部隊、レイヴンと呼ばれる傭兵が運用する兵器として扱われているケースが多い。一方でMTは廉価な機体から特殊な機能を持った高級機までバリエーションに富んでいるが、プレイヤーが操縦する機体としては登場しない。
ACの大きさはシリーズごとに異なる。『初代』~『MOA』では、河森正治のインタビュー中の発言に「(コアが)戦車の砲塔ぐらいのサイズ」とある他、戦車との比較で二倍強ほどのサイズに描かれたデザイン画があるなど、全高6m程度として設定されたことが伺える。ただし、ゲーム中では演出の都合で場面によってスケール比が変化しており、ACの全高半分ほどもある自動販売機が登場するなどしている。『AC3』~『ACLR』では、平均的な二脚型で高さ約10mで、これは『ACLR』で明言されたもの。
機動性に関しては、シリーズや機体の構成次第ではあるが、作中に登場する機動兵器の中でも高い水準にある。歩行移動でもほとんどのACは自動車と同程度であり、ブースターを用いたダッシュは時速200~600km程度の速度を発揮する。また、後述するオーバードブースト(OB)やグライドブーストを用いることで、短時間ではあるが最大で時速1000km程度と通常のブーストダッシュを超える速度を出すこともできるこういった陸戦兵器としては高い汎用性と三次元機動能力を持つACは、既存兵器にとって大きな脅威となっている。
AC4シリーズ
劇中ではネクストに対比して「ノーマル」と呼称される。国家の統治能力減退に比例するように顕在化したテロと暴動の脅威に対抗すべく開発された「圧倒的な火力、制圧力を実現する人型汎用兵器」。国家解体戦争以前においては、戦場における最大の脅威となった兵器であったが、企業統治下の現在では、一部の最新型あるいは特化型を除いて、その戦闘力や重要度は、PAとAMSを搭載したネクストACに遠く及ばない。一方で、ネクストと異なり量産可能である事から企業軍の量的な中核という地位は健在であり、コロニーあるいは武装勢力のレベルでは、ノーマルが未だ最強の部類に属する。動力源は燃料電池。
最終更新:2012年04月19日 18:21