真4(Chaos)

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真4(Chaos) - (2015/02/22 (日) 21:29:15) のソース

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***破壊神
シヴァ
>世界の破壊と創造を司る偉大な神。
>ヒンドゥー教でヴィシュヌ神と共に最も
>崇拝を集める神である。
>
>破壊によって世界を浄化した後、またこれを
>再建するといわれる。
>悪魔に対しては恐ろしい破壊の力を振るうが、
>一方で信奉者には恩恵を授けるという。
>シヴァの容貌は様々に描かれるが、4本の手、
>1つの面、3つの目という姿が最も一般的と
>されている。
>光の三叉槍ピナーカを武器とし、額にある
>第3の目は、全ての被造物を焼き尽くす
>恐ろしい光を放つという。

スサノオ

公の影
>御伽草子に登場する平将門の影武者。
>
>7人の影武者がいるか、もしくは本物を
>含めて7人であるとされ、その7という数は
>妙見信仰によるものだとされている。
>影武者は平将門の呪術によって藁人形から
>造り出されたと御伽草子ではいわれているが、
>主の身代わりに討ち死にした家臣7名である
>という伝承もあり、地方各地でその墓標が
>残されているという。

カルティケーヤ
>インド神話の戦争の神。シヴァ神の息子と
>され、仏教では韋駄天として知られる。
>
>長い槍を持ち、パラヴァニという孔雀に
>乗っている。また6つの首と12本の手を
>持った姿で表されることも多い。
>神々の軍勢を率いる将軍として、敵対する
>アスラ勢を打ち負かしたとされる。

マサカド
>平安中期に朝廷に反乱した武将・平将門。
>
>関東の支配に成功し&ruby(しんのう){新皇}を名乗るが、
>後に藤原秀郷と、平貞盛によって討たれる。
>死後、祟りなす&ruby(ごりょう){御霊}として祀られ始め、更に
>英雄的性格を帯びて関東の守護神として信奉
>され、今に至るという。
>御伽草子の記述によれば、その風貌は、
>身の丈が七尺(210cm)以上、五体は
>ことごとく金属製で、左の眼に瞳が2つある
>とされる。また全身が&ruby(くろがね){鉄}の不死身の巨人で、
>こめかみだけが生身で弱点だともされる。

ホクトセイクン
>北斗七星の神格化した存在で、
>死後の人間を司るとされる星座神。
>
>人間の生死、貧富、貴賤を司り、特に人間の
>行動により死後の扱いを定める神とされた。
>悪行の多い人間はホクトセイクンによって
>地獄に落とされるため、大変に畏れられ、
>崇め奉られた。

セイテンタイセイ

チェルノボグ
>スラブ神話に伝わる、夜と悪と死を司る神。
>名は「黒い神」の意。
>
>他の多くの死神と同様、地下に住んでいると
>され、光と善を司る「白い神」ベロボーグと
>対にされる。
>人に不幸をもたらすというその能力ゆえ、
>「黒い神がおまえを殺すように」という、
>その名をもって人を呪う言葉が今も残って
>いるという。

アスラ
>インド神話の凶暴な魔族。強大な武力と
>魔力を持ち、神々を何度も苦しめたとされる。
>
>厳格さを重んじる性格で、自らの正義に
>反する者を容赦なく攻撃するとされる。
>元はペルシアで崇拝された光の神々であり、
>ゾロアスター教の主神アフラマズダもその
>一柱に挙げられる。

トナティウ

アレス
>トラキア起源であるギリシャ神話の軍神。
>
>粗暴かつ残虐な性格のため、他の神々から
>疎まれる面もあったとされる。
>知性的な軍神であるアテナとしばしば対立し、
>痛手を負ったという。

***地母神
セイオウボ
>西王母。西方の聖地コンロンの主人とされる
>古代中国の女神。漢代にさかんに信仰された。
>
>人間の姿をしているが、髪はざんばらで
>かんざしを乗せ、ヒョウの尾と虎の歯を持つ
>といわれる。
>元来は天の災いと5つの刑罰を司る女神で
>あったが、後に美しい女性の姿をした
>コンロンの主人として、女性の仙人を統括
>する女神とされた。
>不死の仙薬を持つとされ、これは孫悟空が
>彼女の目を盗んで食べたという仙桃の話で
>知られている。

スカディ
>ケルト神話における、暗黒の女神。
>
>その名は「影」を意味するが、これは最後の
>審判の日に神々が落ち行く所の「影」を意味
>するといわれる。
>女神スカアハと同一視される場合もある。

ブラックマリア
>フランスを中心として崇拝される、
>キリスト教教会の黒い聖母。
>
>キリスト教の教会で礼拝を受ける聖母像は、
>一般的にキリストの母である聖女マリアと
>されているが、幾つかの黒い聖母像には
>異なる解釈もあるという。
>それら黒い聖母像は、むしろ中東の古い
>地母神に由来し、エジプトの女神イシスや
>ギリシアの女神アルテミス、プリュギアの
>太母神キュベレなどではないかといわれる。

イシス
>エジプトの母と呼ばれる女神。
>冥界の神オシリスの妹および妻ともされる。
>
>砂嵐の神セトにより夫がバラバラにされた後、
>その遺骸を結び合わせ、失われた男根を造り
>出して復活させると、彼と交わり、ホルスを
>産んだという。
>死者の守護女神として、数々の墳墓の図像に
>その姿を見ることができる。
>またイシスが哺乳する図像は、幼児イエスを
>抱いたマリアの原型になったといわれている。

アシェラト
>西セム系神話の女神。古バビロニアでは
>大地に豊かな実りをもたらす存在とされた。
>
>牧畜の神であるアムル神を夫とし、
>「神々の母」と呼ばれた。
>フェニキア神話では、女神アスタルテと
>なったとされる。

ダイアナ
>古代ローマの地母神。狩猟の女神でもあり、
>ギリシア神話の女神アルテミスと同一視
>される。
>
>山野の野生動物の女主人で、誕生や多産を
>司ると共に、人間や獣の子の守護者でもある。
>また男嫌いで結婚を拒み、美しくありながら
>純潔を守る誓いを立て、ニンフたちを従えて
>いると伝えられる。
>後にキリスト教の影響で「魔女の女王」と
>されたという。

ハリティー
>鬼子母神として知られる女神。
>子供の生育を守る神として信仰される。
>
>元は人間の子供を喰らう邪悪な鬼であったが、
>釈迦が彼女の500人の子供のうち、最も
>可愛がっていた末の子を隠すと、彼女は嘆き
>悲しんだ。
>釈迦が彼女に、親が子供を失う悲しみを
>説いて戒めると、彼女は善神となり、子供の
>代わりにザクロの実を食べるようになったと
>いう。

セドナ
>イヌイットの神話に伝えられる海の女神。
>自分の子供であるアザラシや魚など、海の
>生物を監視するという。
>
>恐ろしい一つ目の姿をした女神で、石と鯨の
>骨でできた家に住むとされる。
>またその姿を見ることができるのは呪術師
>だけだとされる。

ズェラロンズ
>北アメリカ太平洋岸に住むハイダ族に伝え
>られる蛙の王女。「火山の女」とも呼ばれる。
>
>一族の神話によると、彼女は6つの丸木舟に
>人を一杯に乗せ、海から現れたといわれる。
>また彼女の夫は、熊の神カイチだとされる。

ペレ
>ハワイの火山の女神。溶岩が神格化された
>もので、怒りに駆られると人々を石に変える
>という。
>
>ペレの起源について、ハワイの名家の出身
>だとする説では、彼女はキラウェア噴火口を
>掘り起こした本人であり、普段はそこに
>住んで火の神々を取り仕切るとされる。
>また噴火が近づくと島民に危機が迫っている
>ことを警告するといわれる。

***龍神
コウリュウ
>黄龍。中国神話に伝わる尊貴なる龍神。
>
>その名の通り黄色い体をしていて、地上に
>喜ばしいことが起こると現れる瑞獣。
>大地・土の力を司る存在で、青龍・白虎・
>玄武・朱雀の四神を従えているという。

コウガサブロウ
>甲賀三郎。「&ruby(しんとうしゅう){神道集}」の「諏訪縁起」に
>登場する伝説上の人物。
>
>地底の国に迷い込み、彷徨った末に地上への
>帰還を果たすが、その体は蛇と化しており、
>後に諏訪大社の諏訪大明神としてまつられた
>とされる。
>また日本神話のタケミナカタが変化したもの
>とも解釈される。タケミナカタとしての彼は、
>土着の蛇ミシャグジさまを平定した後、
>タケミカヅチとの戦いに敗れ、逃げて異国を
>彷徨ううちに蛇神に変化、諏訪の地に至った
>ものと考えられる。

ケツアルカトル
>アステカ神話における創造神。その名は
>「羽毛のある蛇」の意で、翼を持つ大蛇の
>姿で描かれる。
>
>太陽と同一視され、金星は彼の心臓であると
>される。また呼吸を与える風の神でもある。
>自らの血で人間を造り、人間の守護者として
>その豊穣と文化を培うとされる。

ショクイン
>季節や気候を司る古き龍神。その顔は人に
>似ているが、目が縦に並んでいるという。
>
>中国北方にあるとされる霊山に棲み、
>果てしなく長い真紅の体を山に巻き付け、
>その頭を頂上に置いた状態で、一切の飲食も
>せず、眠りもせず、息すらもせずに世界を
>見ているとされる。
>その目を開くと世界は真昼になり、閉じると
>夜になり、また息を吐き雲を起こせば冬に
>なり、息を吸えば夏になるという。

イルルヤンカシュ
>古代ヒッタイトの神話に登場する龍神。
>凶暴な性格で強い力を持ち、海を支配して
>いたとされる。
>
>ヒッタイトをふくむ古代オリエント文明では、
>荒れた海の脅威や、川の氾濫を龍にたとえる
>ことが多く、イルルヤンカシュもそうした
>天候神の一種であるとされる。
>主神である嵐の神と戦ったとされる伝説が
>多く残されており、そこでは主神をも
>超える強力な龍神として描かれているという。

セイリュウ
>中国の多くの神話や思想に語られる
>「四聖獣」の一柱。
>
>方角の東、季節の春、五行思想の木を司る。
>四聖獣で最も尊く、海底の宮殿に住むという。
>また風水において、東側に流水を置くと
>青龍の力を導き、吉相になるとされる。

グクマッツ
>古代マヤ文明の叙事詩「ポポル・ブフ」に
>登場する海蛇。緑と青の羽毛を持つとされる。
>
>天地創造以前、空と海には天の神フラカンと
>海の神グクマッツが存在したとされ、二者は
>水の中から山と大地を生み出し、またその
>大地に住まわせる森の動物たちを生み出した
>とされる。
>このことからグクマッツは古代マヤにおける
>天地創造の神とされている。

パトリムパス

マカラ
>インド神話で、神々を背に乗せて運んだと
>される聖獣。河や湖に棲息していたという。
>
>巨大な魚の一種で、ワニを基本とし、カバや
>象、龍(ナーガ)の特徴を持つとされる
>複合獣である。
>「大唐西域記」には、ある商人の船がマカラ
>に襲われた話が記されており、山のように
>大きな体で、2つの目が太陽のように見えた
>と語られている。

***鬼神
トール
>北欧神話の雷神にして豊穣神。
>農民たちを中心に崇拝されたという。
>
>豪快にして実直な性格で、無双の怪力を誇る。
>彼の持つ鉄槌ミョルニルは、どこへ投げても
>必ず敵を砕いて主の手に戻るとされ、雷撃の
>象徴であるとされる。
>世界の終わりラグナロクにおいて、世界蛇
>ヨルムンガンドと相討ちになり果てるという。

マリシテン
>摩利支天。見ることも触れることもできない
>陽炎が神格化したとされる仏教の神。
>
>元々はインドでマリーチと呼ばれる神で
>あったが、この名には「陽炎」や「威光」と
>いった意味があると伝えられている。
>日本では武士達によって祀られ、あらゆる
>害から身を守り、悟られずに敵を襲うことが
>できる御利益があるとされた。
>天女の姿で表されることが多く、一般には
>3つの顔、6本あるいは8本の腕を持ち、
>&ruby(こんごうしょ){金剛杵}や針、矢といった武器を手にする。

ビシャモンテン
>毘沙門天もしくは多聞天。
>仏教の護法神で、四天王の一者。
>
>八部衆を同族に持ち、帝釈天の命を受け、
>四方位の北を守護する。
>甲冑を着た怒りの表情、戟を持った姿で
>表される。
>聖徳太子が戦勝祈願したことから軍神として
>名高く、また後に七福神の中にも取り込まれ、
>富を守る尊格としても信仰された。

ジコクテン
>持国天。
>仏教の護法神で、四天王の一者。
>
>八部衆を同族に持ち、帝釈天の命を受け、
>四方位の東を守護する。
>甲冑を着た怒りの表情、剣を持った姿で
>表される。
>「持国」の言葉の通り、国家安泰の功徳が
>あるといわれる。

ショウキ
>道教で悪霊や邪鬼を退治するとされる神。
>日本では五月の節句の武者人形で知られる。
>
>唐の玄宗皇帝が原因不明の病気で就寝中、
>一匹の小鬼が忍び込み、皇帝の所持品を盗み
>去ろうとしたが、怒った皇帝が警護の者を
>呼ぶと、役人姿をした巨大な鬼のショウキが
>現れ、小鬼を捕まえ食べてしまった。
>すると不思議なことに、同時に皇帝の病気も
>治ったと伝えられている。
>彼は役人の試験に落ちて自殺した者の霊で、
>手厚く葬ってくれた高祖皇帝に報いるべく
>悪霊退治をしているのだという。

コウモクテン
>広目天。
>仏教の護法神で、四天王の一者。
>
>八部衆を同族に持ち、帝釈天の命を受け、
>四方位の西を守護する。
>甲冑を着た怒りの表情、三つ叉の矛を持った
>姿で表される。
>鋭い目で世界を監視し、弁舌によって人々を
>教化するといわれる。

ゾウチョウテン
>増長天。
>仏教の護法神で、四天王の一者。
>
>八部衆を同族に持ち、帝釈天の命を受け、
>四方位の南を守護する。
>甲冑を着た怒りの表情、太刀を持った姿で
>表される。
>五穀豊穣の神とされ、万物の育成に力を
>及ぼすとされる。

***堕天使
サマエル
>「毒ありし光輝の者」という背反の意味の
>名を持つ、謎多き天使。
>
>その姿は翼ある大蛇で、天使でありながら
>デーモンの首領とも通称される。
>堕天使とする解釈もあるが、それでは説明の
>つかない記述が、聖書などに多くあるという。

ボティス
>ソロモン王72柱の魔神の一柱。
>地獄の総裁を務めるとされる。
>
>現在・過去・未来についての知識を持ち、
>問われれば遠慮なく答えるという。
>本来は恐ろしい蛇の姿で現れ、人間の姿に
>変身することもできるが、それは大きな歯と
>2本の角を持つとされる。またその手には
>剣を持ち、見る者を威圧するという。

バルバトス
>ソロモン王72中の魔神の一柱。
>地獄の伯爵もしくは公爵で、堕天する以前は
>力天使であったとされる。
>
>狩人の姿で現れ、魔術師が隠した財宝を発見
>したり、友人同士のいさかいの調停をしたり
>するという。
>また鳥のさえずりや、犬の吠える声など、
>あらゆる生き物の声を理解できるという。

シャックス
>ソロモン王72中の魔神の一柱。
>公爵と大公爵を兼任し、魔界にある30の
>軍団を支配するという。
>
>大きなコウノトリの姿で現れて、しわがれた
>声で話す。基本的には嘘つきだが、召喚者に
>対しては忠実であるという。
>人間の目や耳や口を使えなくしたり、隠れた
>財宝を探し出すことに長けているとされる。
>まだ財宝などを略奪して地獄へ持ち去るため、
>「略奪候」とも呼ばれている。

ムールムール
>ソロモン王72柱の魔神の一柱。
>「座天使の公爵」と呼ばれる悪魔。
>
>緑の鎧をまとい、グリフィンに乗り、公爵の
>証である冠をかぶった姿で現れるとされる。
>哲学とネクロマンシー(死霊を操る術)を
>得意とし、どんな死体であっても死霊として
>使役することができるという。
>まだ地獄の大公として30もの軍団を率いる
>とされている。

ゴモリー
>ソロモン王72柱の魔神の一柱。
>唯一の女性で、吟詠公爵とも呼ばれる。
>
>黄金の冠を乗せた美女で、純白のレースを
>羽織り、ラクダに乗った姿で現れる。
>過去と未来を見通す力があるとされるほか、
>時におぞましい醜女に化け、召喚した者を
>試すこともあるという。

ミスラ
>ゾロアスター教・ペルシャ神話の太陽神。
>善なる光の神・アフラマズダの息子である。
>
>彼は日の出前に現れる太陽の光だとされ、
>暗闇を払う力を持つ者とされた。
>一方で戦争の神としての恐ろしい側面も持ち、
>彼に敵対した者は、脳や骨がすり潰される
>ほどの攻撃を受けたという。

デカラビア
>ソロモン王72柱の魔神の一柱。
>
>五芒星図の姿をした奇妙な悪魔で、鳥と
>宝石について熟知しており、従える使い魔も
>鳥の姿であるという。

ネビロス
>地獄の元帥にして検察官である悪魔。
>常に魔神たちの様子を観察しているという。
>
>とりわけ死霊や死体を操る術に長けており、
>魔神の中で最も優れたネクロマンサーの一柱
>とされる。

オセ
>ソロモン王72柱の魔神の一柱。
>
>その姿は半獣半人であり、召喚した者を
>望み通りの姿に変えることができるが、
>それは短い間しか続かないという。

ダンタリアン
>ソロモン王72柱の魔神の一柱。
>
>異相の公爵で、その顔は常に老若男女様々に
>変化しているという。
>右手には分厚い本を持っており、それには
>ありとあらゆる生き物の過去、現在、未来の
>思考が、彼以外には読めない文字で書かれて
>いるという。

オリアス
>ソロモン王72柱の魔神の一柱。
>
>獅子の頭を持ち、蛇の尾を持つ猛き馬に
>またがり、両手に2匹の大蛇を持つ。
>医術や占星術の知識を持つとされ、人間を
>変身させ、敵を仲間に引き入れる力や、
>現世での地位を与えるという。

ハルパス
>ソロモン王72柱の魔神の一柱。
>
>「死と破滅の公爵」とも呼ばれ、血のように
>赤い目をした、闇のように黒いハトの姿で
>現れるとされる。
>建築の能力を持ち、軍備や武器に満ちた砦や
>城砦を建造するという。

ビフロンス
>ソロモン王72柱の魔神の一柱。
>墓石の上に火を灯すという。
>
>命じられた時だけ人間の姿を取る死者の
>伯爵で、普通は角の生えた醜い怪物の姿で
>現れるとされる。
>豊富な知識の持ち主で、占星術や魔法の薬草、
>宝石、植物等についての知識を授けてくれる
>という。他にも、死体や死霊を操る魔術を
>会得しているという。

メルコム
>地獄の会計官を勤める悪魔。
>財布を持った姿で描かれる。
>
>地獄の宮廷にあって、侍従部の支出会計官
>という興味深い位官に就いている。
>その仕事の具体的な内容は定かではないが、
>彼が地獄の公務員たちの給与支払い係で
>あることだけは確かなようである。

***妖鬼
オンギョウキ
>平安時代、伊賀・伊勢を治めた伝説上の豪族
>「&ruby(ふじわらのちかた){藤原千方}」が使役した四鬼の一柱。
>
>己の姿や気配を消して奇襲する使役神。
>鬼は人と神の仲を取り持つとされており、
>この地方では鬼に関する行事も多いと
>「風土記」にある。

ヤクシャ

ベルセルク
>北欧の猛戦士。戦闘の興奮で我を忘れ、
>何者に対してでも恐怖を覚えることなく
>向かっていくという。
>
>動物の毛皮をまとって戦うが、その多くが
>熊の毛皮だったことは、彼らの名前自体
>「熊の毛皮を着る者」の意であることから
>明らかである。

スイキ
>平安時代、伊賀・伊勢を治めた伝説上の豪族
>「藤原千方」が使役した四鬼の一柱。
>
>いかなる場所でも洪水を起こし、敵を溺れ
>させる力を持った強大な使役神。
>「太平記」にて&ruby(きのともお){紀友雄}の詠んだとある歌を
>聞いて四散したと伝えられる。

フウキ
>平安時代、伊賀・伊勢を治めた伝説上の豪族
>「藤原千方」が使役した四鬼の一柱。
>
>大風を起こして敵を吹き飛ばす力を持った
>強大な使役神。
>並外れた行を重ねた豪勇の持ち主を指し、
>また忍者の始まりともいわれている。

キンキ
>平安時代、伊賀・伊勢を治めた伝説上の豪族
>「藤原千方」が使役した四鬼の一柱。
>
>どんな武器も弾き返す堅牢な体を持ち、
>千方を勝利に導いたとされる。
>紀友雄の和歌により奈落の底に落ちたとされ、
>今でも彼らの落ちた四つの穴が残っている。

ヨモツイクサ
>日本神話で、黄泉の国の神々に仕える兵。
>「&ruby(よもついくさ){黄泉軍}」と表記される。
>
>イザナギが亡き妻イザナミを黄泉の国から
>連れ戻そうとするも、その醜い姿を見て
>逃げ出した際、怒ったイザナミが放った
>追っ手のひとつが、ヨモツイクサである。
>邪霊や邪鬼が擬人化されたものだといわれる。

ヤマワロ
>秋になり山へ入った河童たちの姿で、
>山の奥深くに棲み、猿のように体中が毛で
>覆われているという。
>
>山仕事に行った時にヤマワロと出会ったら、
>握り飯などをあげると、山仕事を手伝って
>くれるが、もし悪い心を起こしたりすると、
>すぐに察知して逃げてしまうという。
>春になると水の中に戻り、再び河童となる。

モムノフ
>古代日本神話の武神。同じく古代神話の
>土着神であるアラハバキの配下とされる。
>
>童話「桃太郎」のモデルだともいわれ、後に
>武士を表す「もののふ」の語源となった。
>また古代の軍事氏族である物部氏の子孫を、
>武人の申し子としてモムノフと呼んだという
>説もある。

アズミ
>日本に渡来した南方系海洋民族である
>安曇族の水神。水を操る能力を持つ。
>
>黄泉の国から戻ったイザナギが体を清めた
>時に生まれたワタツミの三神を祖とすると
>される。

オニ
>日本の様々な伝承に登場する、醜悪で怪力を
>持つ邪悪な妖怪。人里を襲っては暴虐を
>はたらくとされる。
>
>頭には角があり、肌は朱らんでおり、
>長い爪と、刀のように鋭い牙を持っている。

ビルヴィス
>ドイツに伝わる妖鬼。
>夜に出てきては穀物畑を荒らすとされる。
>
>背が高くやせ細り、醜い顔をしているという。
>また足の指に鎌を結びつけており、そのまま
>畑の中を歩き回って、穀物を刈り取って
>しまうのだという。
>ビルヴィスが現れる日は決まっており、
>ヴァルプルギスの夜(メイデーの前夜)
>あるいは聖霊降臨祭(ペンテコステ)の
>日の出前だとされる。

***鬼女
カーリー
>破壊と殺戮を好む暗黒女神。シヴァ神の妃
>パールヴァティ女神の変身した姿である。
>
>同様にパールヴァティ女神の変身した姿で
>あるドゥルガー女神が、アスラ軍に対する
>怒りに顔を黒くした時、その顔から
>カーリーが出現し、瞬く間にアスラたちを
>倒してしまったとされる。
>黒い肌を持ち、生首や骸骨で作った首飾りを
>着け、4本あるいはそれ以上ある手には、
>血まみれの武器や生首を持つという。

ランダ
>インドネシア・バリの神話に伝わる魔女。
>バリ・ヒンドゥーの悪の側面を象徴する。
>
>魔法使いの女性で、人を恨んだりして悪の
>道に進んだ者が、このランダになるという。
>ランダは黒魔術で疫病をまき散らし、災害を
>引き起こし、また人々に呪いをかけ、悪霊を
>遣わしたりするという。
>善を象徴する神獣バロンとは互いに宿敵で、
>たとえ倒されても必ず転生し、永遠に戦い
>続けるとされる。

ダーキニー
>インド神話における、情愛と交歓の女神。
>カーリーに従う存在。
>
>人肉を喰らうとされ、夜毎に墓場や火葬場で
>集会を開くという。
>またその名は「空に遊ぶ者」を意味する。

ターラカ
>インド神話に登場する鬼女。
>
>森に棲み、毎晩闇の中を駆け回って男を
>求めるという。
>もし気に入った男であれば交わって精気を
>奪い取り、そうでなければ頭からむさぼり
>喰ってしまうという。

アトロポス
>ギリシャ神話で、主神より運命の司を
>任されたとされる三姉妹「モイライ」の一柱。
>
>運命の糸を、ラケシスが定めた長さに従って
>断ち切る。右手には、そのためのハサミを
>握っている。

ラケシス
>ギリシャ神話で、主神より運命の司を
>任されたとされる三姉妹「モイライ」の一柱。
>
>クロトが紡いだ糸を測り、長さを定める。
>その長さこそは、生命に与えられる寿命の
>長さであるという。

クロト
>ギリシャ神話で、主神より運命の司を
>任されたとされる三姉妹「モイライ」の一柱。
>
>運命は糸に象徴されるが、彼女はその紡ぎ手
>としての役割を担っている。

メデューサ
>ギリシア神話に登場する怪物で、
>ゴルゴーン三姉妹の三女である。
>
>髪の毛は蛇であり、肌は青銅の鱗で覆われ、
>背中には大きな黄金の翼、口からは鋭い牙が
>生えており、その瞳は覗き込んだものを石に
>変えてしまうとされる。
>また一説では、髪が蛇である以外は美しい
>女性の姿であるともされる。
>女神アテナの助力を得た英雄ペルセウスに
>よって、その首を切り落とされたという。

ユキジョロウ
>雪女郎。豪雪地帯に伝わる女の妖怪で、
>雪の降る夜に現れるとされる。
>
>いわゆる雪女の一種で、人々を凍りつかせて
>殺す妖怪である。
>赤ん坊を抱いて現れることもあり、出会った
>男に赤ん坊を抱いてくれるよう頼むが、男が
>抱くと赤ん坊はみるみる重くなる。それに
>耐えきれないと彼女に殺されてしまうが、
>逆に耐えきれば、怪力を授けてくれるという。

ヨモツシコメ
>&ruby(よもつしこめ){黄泉醜女}。黄泉の国に棲む醜い鬼女で、
>黄泉の神々に従っている。
>
>イザナギが亡き妻イザナミを黄泉の国から
>連れ戻そうとするも、その醜い姿を見て
>逃げ出した際、怒ったイザナミが放った
>追っ手のひとつがヨモツシコメであり、
>各々がヨモツイクサの軍勢を束ねるという。
>追われるイザナギが、自分の黒髪や櫛を
>地に投げると、黒髪は野ブドウに、櫛は
>タケノコに変わり、ヨモツシコメは追っ手の
>任を忘れ、これを食べ始めたという。

ストリゲス
>夜、カラスに変身して子供の血を飲む魔女。
>通常は女性の姿をしている。
>
>その名は、ローマの吸血フクロウである
>ストリクス(メンフクロウの一種)が語源で
>あるとされる。
>ローマ人はストリクスが子供の血を吸うと
>考え、これがいつしか吸血魔女ストリゲスに
>なったものと考えられる。

リャナンシー
>アイルランドの妖精。人間の女性に似た姿で
>現れるとされる。名は「妖精の恋人」の意。
>
>人間の男の愛を求めており、恋人となった
>男の生命を吸い取って生きているが、その
>代わり恋人に霊感を与えるという。

***夜魔
マーヤー
>インド神話の人格化された魔術的な力。
>地上の物質が起こす作用、すなわち
>「現象」を、人間に知覚・理解させる力で
>あるといわれる。
>
>世界を構成する重要な力と考えられていて、
>偉大なカーリー女神と関連付けられる存在
>でもある。ブッダを生んだマーヤー妃と
>同一視されることもある。
>彼は、世界を覆う幻影マーヤーから
>「目覚めた者」なのだという。

リリス
>旧約聖書でアダムの最初の妻となったと
>される女性。堕落により楽園を追放され、
>後に夜魔と化した。
>
>一般にアダムの妻とされるエヴァが誕生する
>記述は『創世記』2章22節に見られるが、
>これより前の1章27節で、神が女性を
>創ったと読める記述があるため、その女性が
>アダムの最初の妻リリスであると、一節には
>信じられている。
>総じて不貞の象徴として描かれるが、元来は
>バビロニアの地母神であったとされる。
>ある伝承では、リリスはサマエルの妻で、
>エヴァを誘惑した蛇を放ったとされ、後世の
>図案でも、彼女はしばしば蛇を伴った姿で
>描かれている。

クイーンメイブ
>ケルト神話の妖精女王。
>
>元来は夢魔に近い存在であったが、
>度々ティターニアと混同され、それにより
>女王として名が広まったといわれる。
>多くの夫を持ち、自身の経血を配合した赤い
>蜂蜜酒を彼らに配って支配権を分け与えたと
>される。

ワイルド・ハント
>夜な夜な空を駆けるという、怒れる亡霊たち。
>ケルトとゲルマンの民間伝承に伝えられる。
>
>馬に乗った狩人の亡霊が、猟犬の幽霊の
>群れを引き連れている霊団で、彼らは悪魔の
>烙印を受けた異教の女神に率いられていると
>される。
>山野を駆け巡っては各地を荒廃させ、姿を
>見てしまった者はその身を異界へ移され、
>話しかけてしまった者は死を運命づけられる
>という。

サキュバス
>ヨーロッパ各地の伝承に残る女性型の夢魔。
>男性型のインキュバスと対をなす。
>
>眠っている男性の夢に忍び込み、性的関係を
>結んで精を集める。素顔は醜い老婆だが、
>夢に現れるサキュバスは大変な美貌を備える。

キウン
>旧約聖書のアモス書において、イスラエルの
>民が主たる神を受け入れる前に信奉して
>いたと記されている偶像神。
>
>星を象徴すると言われ、サクテの名で
>呼ばれる別の偶像神と一対で語られることが
>多い。

リリム

インキュバス
>ヨーロッパ各地の伝承に残る男性型の夢魔。
>女性型のサキュバスと対をなす。
>
>眠っている女性の夢に忍び込み、子供を
>身篭らせるという。また生まれた子供は
>悪霊や魔女などであるとされる。
>インキュバスに取りつかれたら教会で祈祷を
>受けると良いとされるが、それでも追い払う
>だけで、退治まではできないという。

キキーモラ
>スラヴの民間伝承に登場する女の家霊。
>鳥のような顔と足を持つという。
>
>夜中に現れては、赤ん坊を泣かせたり、
>糸紡ぎをしたりするが、その姿を見たり、
>糸紡ぎの音を聞いたりした者は不幸になる
>ともいわれる。
>主婦が勤勉な場合は家事を手伝い、怠け者の
>場合は、夜の間に子供をくすぐって母親に
>苦痛を与えるという。
>&ruby(した){羊歯}を煎じた薬で家中の食器を洗えば和解
>することができるとされる。

ザントマン
>ドイツ民間伝承の妖精。
>その名は日本語で「砂男」と訳される。
>
>背負った袋の中には魔法の砂が入っており、
>これを人間の目に振りかけ、眠らせるという。
>無理やりに眠りをこらえる人間には、
>まぶたに座ってでも強引に眠らせるという。
>それでも眠ろうとしない悪い子供は、彼に
>目玉をえぐり取られるといわれるが、この
>物騒な性格だけは、ドイツの母親たちの
>創作だと考えられる。

フォーモリア
>ケルト神話の悪の巨人。山羊や馬の頭を持つ
>獣面の蛮族として描かれることが多い。
>
>アイルランドに太古から棲み、インデッハや
>邪眼のバロールといった王に率いられ、西方
>から訪れた種族の侵入を再三に渡って阻んだ
>という。

モコイ
>オーストラリアの原住民アボリジニの伝承に
>古くから伝わる妖怪。
>
>フクロウと共にジャングルに生息し、人間に
>よく似た姿をしているが、頭が異常に大きく、
>舌を持っていないため、言葉を話すことが
>できないと伝えられている。
>人間の「影の魂」の生まれ変わりであるとも
>いわれ、人間の女性と交わることもあれば、
>産まれた子供を喰べたり、人間と戦ったり
>することもあるという。

***魔王
マーラ
>インド神話で悪霊を従えるとされる魔王。
>死を運ぶ者とされる。
>
>恐怖をかきたてる術を得意とし、修行する
>ブッダを誘惑しようとしたこともあるという。
>その強大な力は世界各地へ及び、メアや
>モーラなどの闇の悪魔を産んだとされる。

ルキフグス
>偉大なる地獄の宰相。ルキフゲ・ロフォカレ
>とも呼ばれ、意味は「光を避けるもの」。
>悪魔王ルシファーと対を成す存在だとされる。
>
>禿頭に3本のねじれた角を生やし、大きな目、
>山羊の下半身と長い尻尾を持った姿とされる。
>世界の財宝や富の管理をルシファーから
>任され、その配下にはバエル、アガレス、
>マルバスを置くとされる。
>また契約の導師でもあり、後年に魂を奪う
>条件で、召喚者の願いをかなえるという。

シュウ
>中国の古代神話に登場する魔王。牛の頭に
>8本あるいは6本の手、4つの目という姿で
>描かれる。
>
>武器の発明者でもある彼は戦闘を得意とし、
>連戦連勝を誇る強大な軍勢を率いていた。
>天下を取ることを望んだ彼は、偉大な帝王で
>ある黄帝の軍勢と戦い、互角以上に渡り
>合ったが、太母神である西王母の助力を得た
>黄帝の前に敗れた。彼の体はバラバラにされ、
>二ヶ所に分けて埋葬されたという。

スルト
>北欧神話で、火の国ムスペルヘイムを支配
>する巨人の王。
>
>手には炎の剣「レーヴァテイン」を持つ。
>神々の黄昏ラグナロクに際し、軍勢を率いて
>アスガルドへ攻め上り、アース神族を討ち
>滅ぼしたとされる。

ツィツィミトル
>アステカ神話にて、夜と恐怖を司る女神。
>
>神たる太陽と争い続け、災いの日食を引き
>起こす死と悪の象徴で、52年ごとに生贄を
>求める、嫉妬深く邪悪な神である。

ベルゼブブ
>地獄に君臨する魔王。
>その名は「蝿の王」という意味を持つ。
>
>蝿を手下として遣い、魂を運ばせ支配すると
>いう。悪霊の頭として聖書に記されたこと
>から、キリスト教世界における有力な悪魔
>としての地位を確立したとされる。
>カナンの主神バアルが貶められた姿である
>ともいわれる。

アザゼル

アバドン
>黙示録に記された奈落の主。
>害虫の大群や疫病を率いる魔王だとされる。
>
>最後の審判を告げる第5の天使のラッパと
>共に現れ、イナゴの群れを放って人々を
>苦しめるとされる。
>名はヘブライ語で「破壊」「滅亡」「深淵」
>といった意味を持ち、奈落自体の名としても
>使われる。
>イナゴが大発生して人里を食い荒らす天災が
>神格化されたものだと考えられている。

ロキ
>北欧神話の悪神。邪悪なだけの神ではないが、
>気まぐれで悪知恵に長けるという。
>
>神々の敵である巨人を両親とするが、主神
>オーディンと義兄弟の契りを交わし、神々の
>一員に加わったとされる。
>しかしオーディンの子バルドルを殺すなど
>幾多の悪行の末、遂に罰を受けて洞窟に
>捕縛された。
>世界の終末ラグナロクを迎える時、彼はこの
>縛から解き放たれ、神々と戦うとされる。

ベリアル
>ソロモン王72柱の魔神の一柱。
>50もの軍団を率いる大いなる王である。
>
>元来はセラフィム(上級天使)だったが、
>天上界の政争に敗れ、自ら堕天したという。
>炎の戦車に乗った美しい天使の姿で現れ、
>召喚者に高位の社会的地位を与える。
>その名は「無価値」「邪悪」の意味を持ち、
>性格は悪辣。人々を堕落させ、ソドムと
>ゴモラの町を滅びへと導き、イエスを告発
>したとされる。

アスモデウス
>ソロモン王72柱の魔神の一柱。
>堕天する以前は智天使であったとされる。
>
>頭は牛と人と羊で、足はガチョウ、尾は毒蛇、
>また翼は醜悪で、手には軍旗と槍を持ち、
>地獄の竜に跨り、口から火を噴くとされる。
>その姿を恐れず敬意をもって接すると、
>彼は喜び、指輪やガチョウの肉をくれたり、
>幾何学や天文学の秘術を教えてくれるという。
>グリモワールなど後世の俗説においては、
>キリスト教の「七つの大罪」のひとつである
>「色欲」に結びつけられる。

アスタロト
>ソロモン王72柱の魔神の一柱。
>地獄の公爵といわれる美しき堕天使。
>
>40の悪霊の軍団を率いるとされ、大蛇に
>乗った貴公子の姿で現れ、過去と未来を
>見通す能力を持つという。
>元来はフェニキア、今のシリア付近の女神
>アスタルテだった存在が、ヘブライの神に
>貶められた姿であると考えられている。
>またキリスト教では、座天使が堕天した
>もので、人間に怠惰な生活を送らせると
>されている。

バロール
>ケルト神話の一つ目の魔王。その視線を
>浴びた者はたちまち戦う力を失うという。
>
>神々の敵であるフォーモリア族の首領。
>その恐ろしい魔眼で名を轟かせ、彼の率いる
>軍勢は神々にとって脅威であったという。

キングフロスト
>ジャックフロストの王。
>その名に違わぬ巨大な雪ダルマの体を持つ。
>
>無数のジャックフロストを従え、世界を雪と
>霜で凍てつかせる力を持つが、その性格は
>至って無邪気であるという。

シェムハザ
>『エノク書』に記された堕天使。
>数々の神の知識を人間に授けたとされる。
>
>人間を教育するため地上に降りた天使たちの
>集団「グリゴリ」は、人間の娘たちと交わり
>子を成したため、神に堕天使の烙印を押され、
>またその子供たちは争いや破滅を好んだため、
>神の怒りに触れ、大洪水で滅ぼされた。
>シェムハザは、このグリゴリの統率者の
>ひとりであったとされる。
>また全ての魔法使いの育ての親であるという。

オーカス
>ギリシャ・ローマ神話を起源とする死神。
>
>中世には、豚の頭を持ち死体をむさぼる、
>邪悪な悪魔とされたが、これはその信仰の
>生贄に豚が供えられていたことからだと
>思われる。オーカスは獰猛な邪鬼である
>オークたちの王であるともいわれる。

ミトラス
>1世紀から4世紀のローマ世界を中心に崇拝
>された太陽神。人々を苦難から救済する
>英雄的な神として崇められた。
>
>その宗教儀式は、他者に内容を明かさない
>密儀であったといわれるが、生贄とした羊や
>牛の血を浴びる形式だったらしいことは
>伝わっている。死しても復活する神であった
>とされ、その復活を象徴する冬至には、この
>ミトラス神を称える大祭が行われたという。

モラクス
>ソロモン王72柱の魔神の一柱。
>牡牛の頭を持つ人間の姿で現れるという。
>
>魔術師の召喚儀式に応じて現れるとされ、
>その際には、魔法の石や薬草に関する知識、
>天文学や占星術といった学問なども教えて
>くれるとされる。
>またその召喚した魔術師に、使い魔を与えて
>くれることもあるという。

アエーシェマ
>ゾロアスター教に伝わる悪神で、
>その名は狂気を意味する。
>
>凶暴な行いを司り、激情や復讐心、欲望を
>煽るとされ、この悪魔に魅入られた人間は、
>平素とはかけ離れた乱暴をはたらくという。
>そのためゾロアスター教では、酒に酔って
>暴れる者は、アエーシュマに魅入られた者
>だとされた。
>アフラ・マズダやスラオシャとは敵対関係に
>あり、最終的に打ち負かされたという。
>旧約聖書外典のトビト書に登場する悪魔
>アスモデウスは、このアエーシュマが取り
>入れられたものだとされている。

***邪龍
ヴァスキ
>インド神話の古き龍。神々が混沌の乳海を
>かき回す際、その身体が使われたという。
>
>かつて神々は、混沌の乳海をかき回して
>不死の霊薬アムリタを作ることを思い立ち、
>巨大なマンダラ山を棒として、そして棒を
>引っ張るための縄としてヴァスキを使った
>という。
>ヴァスキの一方を神々が、もう一方を
>アスラが引っ張り、あまりの苦しさに
>ヴァスキは毒を吐いた。アムリタはこの毒に
>冒されそうになったが、シヴァが急いで毒を
>口に入れたため無事だったとされる。

ピュートーン

ファフニール
>北欧の伝説に登場する悪しきドラゴン。
>英雄ジークフリードによって倒された。
>
>12世紀頃に書かれたとされる
>「ヴォルスング・サガ」の中では、毒を持ち、
>大地を震わせて歩く、大蛇に足が生えた
>ような姿の怪物だとしている。

ヤム
>パレスチナ地方のウガリット神話の龍。
>豊饒神バアルと敵対する。
>
>水中に住み、海や川を支配することで魔力を
>得ており、洪水を引き起こすとされる。
>バアルによって倒されるが、その話は、
>バビロニア神話で主神マルドゥークが
>ティアマトを倒す話と共通する部分が多く、
>ヤムとティアマトを同一視する説も存在する
>ようである。

ニーズホッグ
>世界樹イグドラシルの根に棲みついてると
>される北欧神話の悪龍。
>
>一緒に住むたくさんの邪悪な蛇たちを統べ、
>神々の最終戦争であるラグナロクの後も
>流れ着いた死体を喰い、生き延びるという。

ティアマト
>バビロニア神話の、龍の姿をした原初の女神。
>
>海水を司る存在で、夫である淡水の巨神
>アプスーと交わって多数の神々を生んだ。
>やがて神々との戦争が起こった時、彼女は
>11の怪物を産み出して戦ったが、神々の
>代表であったマルドゥーク神に討たれた。
>死した彼女の体は引き裂かれ、そこから
>世界が造られたとされる。

ムシュフシュ
>奇怪な容貌をした、バビロニアの怪獣。
>名はシュメール語で「怒れる蛇」の意味。
>
>蛇の頭と胴、ライオンの前足、鷲の後脚、
>サソリの尻尾という姿をしている。
>ティアマトに従う11種の怪物のひとつで、
>主神マルドゥークらと戦ったという。
>しかし後世では、なぜか背にマルドゥークを
>乗せた姿で描かれている。

キングー
>バビロニアの反逆神。創造の女龍
>ティアマトの息子にして2番目の夫とされる。
>
>ティアマトらと共に神々に戦争を挑むが、
>マルドゥーク神によって倒され、その血から
>人間が創られたという。

バジリスク
>アフリカ北部に住むといわれる邪龍。
>名は「蛇の王」という意味。
>
>王冠状の鶏冠と翼を持った姿で、吐く息と
>視線には猛烈な毒があり、人間や動物を
>たちどころに殺害するといわれている。

ハクジョウシ
>中国に伝わる白蛇の精の物語「西湖三塔記」
>のヒロイン。人間の女性の姿で現れるという。
>
>人間の若者を次々と誘惑する、残虐な人喰い
>妖怪だとされるが、後の戯曲「三言二拍」
>では、人間の若者に恋をし、種族の違いから
>悲恋してしまう女性として描かれている。

トウビョウ
>四国や山陰地方に伝わる、小さな蛇の姿を
>した憑き物。その首には「金の輪」という
>黄色い輪が巻かれている。
>
>人に憑く蛇神で、土製の瓶で飼われ、人間と
>同じ食べ物や酒が与えられた。
>恨む者に対してこれを送れば、苦しませる
>ことができるが、粗末に扱うと飼い主自身を
>襲うとされる。
>蛇は富をもたらすと考えられているためか、
>トウビョウを大事にすれば、家が栄えると
>いわれている。

チョトンダ
>宋の時代の中国で目撃されたといわれる怪蛇。
>
>体長は3尺ほどで、胴から四本の足が生え、
>全身が毛で覆われた奇妙な姿をしており、
>竹林からブタのような鳴き声を上げて現れた
>という。
>その特徴が分類上どこにも属さないことから、
>未知の生物である可能性が強いとされる。

***悪霊
ガロット
>腰掛け式の首締め具が悪霊と化したもの。
>
>この拷問具はヨーロッパ各地で使用されたと
>いわれ、柱の台に犠牲者が座ると、その首に
>ロープまたは鉄の首輪が取り付けられ、
>ネジで締め付けられる仕組みになっている。
>ロープを用いる場合は窒息死、鉄の首環を
>用いる場合は、更に首の骨を折ることをも
>目的としているという。

レギオン
>聖書・マルコ福音書で「我、多数なり」と
>記される存在。同じような苦痛を味わう
>悪霊が集合したものとされる。
>
>悪霊たちは、自分と同じく悩み苦しむ悪霊を
>自らの分身と見なすことで、自己と他者の
>区別を失い、やがて集合してひとつの存在に
>なるのだという。
>その名の由来は、当時のローマで用いられた
>軍隊用語で、五千人規模の兵団を指す
>「連隊」の意味だとされる。

ピシャーチャ
>インド神話に語られる餓鬼の一種。
>死肉を喰らうという。
>
>口から人間の体に入り、呪文や薬で払われる
>まで病害をもたらし続けるとされる。
>またその姿を直に見た者は、以後9ヶ月の
>間に確実に命を落とすという。

インフェルノ
>炎の中から恨みの念を送る悪霊。
>その名はイタリア語で「地獄」を意味する。
>
>燃えさかる炎で包まれる恐ろしくも痛ましい
>姿が、地獄の業火のイメージと重なるためか、
>この名が付いている。

マカーブル
>中世ヨーロッパの宗教劇に登場した
>「死神」と同じ名前と姿を持つ悪霊。
>
>人間を一瞬にして死に導く強い呪力を持つ、
>まさに「死神」のような悪霊で、白い骸骨が
>描かれた黒い服を着て、人間の霊魂を刈る
>ための長柄の大鎌を振り回すという。
>偉大なる「死」のためにダンスを踊るが、
>それは「死の舞踏(ダンス・マカーブル)」
>と呼ばれ恐れられている。

クイックシルバー
>悪戯好きな騒がしい女性の精霊。家具や窓を
>壊し、物体が飛び回る現象を引き起こす。
>
>ポルターガイストの女性版とされ、壁や鏡、
>窓など至る所に、セッケンや口紅、クレヨン
>などで「Q」の文字を書き残すという。
>通常のポルターガイストと違う点として、
>10代の子供がいない家に現れ、破壊的な
>行為はせず、純粋に悪戯のみを好むとされる。
>人を脅すことを目的とするため、同じ場所に
>長く留まることはなく、悪戯が終われば
>現れなくなり、危険性は少ないといわれる。

ポルターガイスト
>家の中に現れ、酷い悪戯をする悪霊。
>名はドイツ語で「騒がしい霊」の意。
>
>家の中に現れ、音を立てるだけの無害な悪戯
>から、放火や暴行などの、悪戯と呼べぬ破壊
>活動までを行うとされる。
>ポルターガイスト現象は、思春期の子供が
>いる家庭だけに起こるとされ、子供たちの
>不安定な精神が原因だとする説もある。

ウィッカーマン
>古代ケルトのドルイド僧が人身供儀の際に
>用いた木製の巨大な人型が、悪霊へと変化
>したもの。
>
>ドルイドたちはこの人型の中に多くの人間を
>押し込んでは、焼き殺したといわれる。
>彼らの人身供儀は他にも、水を満たした
>大樽の中に人をつめ込んで窒息死させる方法、
>木につるし上げた後、矢を射って殺す方法
>などがあったと伝えられている。

ディブク
>ユダヤ伝説の邪悪な精霊。人の体と魂に
>取り憑いて支配し、悩ませ苦しめるという。
>
>彼らは過去に罪を犯したために新しい体を
>与えられず、それで生きている人間に無理に
>取り憑く魂であるともいわれる。悪魔払いの
>やり方次第で、地獄に投げ込まれるか、この
>世に再び舞い戻ってくるかのどちらかである
>という。

***外道
マッドガッサー
>未知の毒ガスをまき散らして人々を苦しめる
>といわれる怪人。
>
>その姿は黒ずくめで、頭にツバのない帽子を
>かぶり、やけに背が高いとされる。
>まき散らすガスは甘い臭いを持つが、吸うと
>激しい頭痛と吐き気に見舞われるとされる。
>人々が忘れかけた頃になる度に姿を現しては、
>毒ガスをまき散らすのだという。
>人前に現れることは滅多にないともいわれる。

タトゥーマン
>一般に「極道」や「ヤクザ」と呼ばれる
>暴力団関係者が悪魔化したもの。
>
>熟練した彫師による和彫りの刺青を背中に
>背負い、その大きさがその人物の格を表して
>いるとされる。
>本来は仁義を重んじるともいわれるが、
>身も心も悪魔と化した今となっては、もはや
>見る影もない。

ナイトストーカー
>社会の裏側で活動を続ける悪魔崇拝者。
>悪魔主義者と呼ばれることもある。
>
>数々の凶悪犯罪に手を染め、裏社会で活動
>している彼らは、悪魔に忠誠を誓っており、
>誘拐してきた犠牲者を生贄として悪魔に
>捧げるといわれる。
>その犠牲者の多くは子供であるとされるが、
>これは神が愛するとされる子供達を汚し、
>殺すことによって、神を憎む悪魔の欲求を
>満たそうと考えているからだという。

フーリガン
>ならず者のストリート・ギャングの若者が
>悪魔化したもの。破壊や強盗など、各種の
>迷惑行為や犯罪行為を行う。
>
>18~19世紀頃、アイルランドの難民が
>イギリスに押し寄せたが、彼らは最下層民
>として虐げられた。そして彼らを揶揄する
>歌が流行したが、その中に登場する一家の
>名前がフーリガンであり、これが由来だと
>一説にはいわれている。
>近年では、暴動を起こすサッカーファンが
>この名で呼ばれている。

ジャック・リパー
>19世紀末のロンドンに実際に出没した
>連続猟奇殺人犯「&ruby(ジャック・ザ・リパー){切り裂きジャック}」のこと。
>
>ロンドンの貧民街で娼婦を次々に殺害し、
>その手口は残忍を極めたという。
>事件はマスコミなどで盛大に取り上げられ、
>人々は犯人推理に熱中し、ロンドン警察は
>綿密な捜査により何人もの容疑者を浮上
>させたが、結局事件は迷宮入りとなった。
>この怪事件は現在でも人々の心を引き付け、
>犯人推理に挑むマニアがいるという。
>悪魔としてのジャック・リパーが、果たして
>事件の犯人そのものだったのか、それとも
>人々が思い描いたジャックが悪魔の形を
>成したものなのかは、定かではない。

スライム
>実体化に失敗した悪魔。本来の能力も失い、
>不完全なゲル状の体で活動する。
>
>悪魔が本来住む魔界「アティルト界」から、
>人間の住む現実世界「アッシャー界」へ
>進出できなかった哀れな姿である。

***幽鬼
ヴェータラ
>ヒンドゥー教や仏教で語られる餓鬼の一種。
>無数の餓鬼の中でも特に危険で力の強い者が
>この名で呼ばれるという。
>
>耳や首、四肢の関節などが弛緩し、長く垂れ
>下がっている。墓に潜み、呪文で死体を
>操って人間に害をなすとされる。

デュラハン

クドラク
>悪と闇の象徴である吸血鬼。
>神の代理人クルースニクと激しく対立する。
>
>疫病、凶作、不運など、人間に起こる悪い
>ことの全てはクドラクによるものだとされる。
>彼は常に、罪のない者や無防備な者に襲い
>かかるのだという。
>クルースニクと戦う時は馬や豚などに姿を
>変えるが、常にその色は、闇を象徴する黒で
>あるとされる。

グール
>イスラム伝説の食屍鬼。
>生者・死者を問わず人肉を喰らうとされる。
>
>墓場や廃墟を棲みかとし、夜になると活動を
>始める。見た目では人間と区別できないと
>いう。子供や旅行者を好んで襲うとされる。

エンク
>「&ruby(えんく){焔口}」と表記される、餓鬼の一種。
>
>飛んでくる虫を、口から吐いた火で焼いては
>食べるが、その限りない飢えを満たすことは
>できないという。
>エンクは「少財餓鬼」とも呼ばれ、不浄な
>ものであれば少しは食べることを許されて
>いる類の餓鬼であるが、その仲間には、
>排泄物しか食べられない餓鬼や、焼かれた
>死体しか食べられない餓鬼がいるとされる。

チュレル
>インド神話の邪悪な女の幽霊。
>若い男を誘惑し、取り憑くとされる。
>
>出産の際に無念の死を遂げた女性や、不浄と
>される儀式を行って命を落とした女性の霊が、
>このチュレルになるとされる。
>ごみごみした場所を好み、一見すると若く
>美しい女性だが、口を持たず、足の向きが
>逆になった奇怪な姿をしているという。

モウリョウ
>日本の伝承、民話などに登場する、成仏
>できなかった死者たちの霊、あるいはその
>化身とされるもの。
>
>悪意を持つ場合もあるが、それでも大きな
>力は持たないとされる。
>鬼火のような外見で描かれることが多い。

オバリヨン
>日本に伝わる、お化けあるいは妖怪の一種。
>「おんぶお化け」とも呼ばれる。
>
>夜にヤブの生い茂った夜道を歩いていると
>「オバリヨン(おぶさりたい)」と叫んで
>人の肩におぶさってくるという。
>オバリヨンに乗られると肩が急に重くなり、
>大変苦しみ、大抵の人間は参ってしまうが、
>家まで連れて帰ることができれば、小判に
>変わるとされる。

ガキ
>仏教世界に伝わる飢えた醜悪な鬼。
>
>生前に強欲であった人間たちが餓鬼道に
>堕ちることでこの姿になるとされる。
>その飢えは決して満たされることがなく、
>次の輪廻転生まで苦しみ続けるのだという。

ストリゴイイ
>ルーマニアにおける最も一般的な吸血鬼で、
>「死せる吸血鬼」と呼ばれる。
>
>その姿は赤毛と青い目で、2つの心臓を
>持つとされる。
>自殺者、魔女、犯罪者、偽証者など、様々な
>原因で人間は死後ストリゴイイになるとされ、
>死者をストリゴイイにしないためには、
>死体の心臓に鎌を突き立て起き上がらないように
>するという。
>またその攻撃に対しては、ワインが強力な
>防御になるといわれる。