村雨

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村雨(むらさめ)は、江戸時代後期の読本『南総里見八犬伝』に登場する架空の刀。村雨丸(むらさめまる)とも呼ばれる。

『南総里見八犬伝』の登場人物である犬塚信乃(八犬士の一人)が用いる宝刀で、鞘から抜くと刀身に露が浮かぶ奇瑞がある。このことから研ぎ澄まされた刀剣を指す表現として「抜けば玉散る氷の刃」の名文句が生まれた。なお、表現の初出は、NHKの人形劇の『新八犬伝』における村雨とされる。

八犬伝における「村雨」


「村雨」は鎌倉公方足利家に伝わる重宝であり、人を斬れば刀身に帯びた水気が血を洗い流すという特徴とともに、物語の世界では広く知られた名刀である。永享の乱・結城合戦で足利持氏一族が敗亡した際、足利家の近習であった大塚匠作から子の大塚番作に託された。番作の子が犬塚信乃である。成長した信乃が、持氏の末子で古河公方となった足利成氏にこの刀を献上すべく郷里から旅立つことで、物語は大きく展開をはじめる。

この刀がすりかえられていたために信乃が危機に陥る(芳流閣の決闘)など、物語前半の登場人物の足跡に大きく関わり、運命を導いていく。作品中では、敵が焚く篝火を消す、山火事を鎮めて火中に道を開くなどの効果をあらわし、所持者を助ける場面も描かれている。

物語の終盤において信乃は成氏に村雨を献上し、父子三代の宿願を果たす。
最終更新:2013年03月25日 21:59