ラテン語格言1

Ab honesto virum bonum nihil deterret.
アブ・ホネストー・ウィルム・ボヌム・ニヒル・デーテッレト
「(なにものも)立派な人間を高潔な行いから遠ざけるものはない」

Ab ovo usque ad mala.
アブ・オーウォー・ウスクェ・アド・マーラ
「最初から最後まで」

Ab uno disce omnes.
アブ・ウーノー・ディスケ・オムネース
「ひとつからすべて学びなさい」

Abeunt studia in mores.
アベウント・ストゥディア・イン・モーレース
「(勉学の)熱意は習慣に変わる」
「熱心に学ぶ姿勢はやがて習慣として定着する」という意味です。

Abi ad formicam, o piger.
アビー・アド・フォルミーカム・オー・ピゲル
「蟻の所へ去れ、おお、怠惰な者よ」

Accipe quam primum: brevis est occasio lucri.
アッキペ・クァム・プリームム・ブレウィス・エスト・オッカーシオー・ルクリー
「出来る限り早く受け取れ。利益の機会は短い」

Accipere quam facere praestat injuriam.
アッキペレ・クゥァム・ファケレ・プラエスタト・インユーリアム
「不正を行うより(不正を)受けることの方が優っている」

Acta est fabula.
アクタ・エスト・ファーブラ
「芝居が行われた」
「ひとつの芝居が演じられてもう終わった」という意味です。「芝居は終わりだ」とも訳せます。

Ad astra per aspera.
アド・アストラ・ペル・アスペラ
「苦難を通じて栄光へ」

Adversa virtute repello.
アドウェルサ・ウィルトゥーテ・レペッロー
「私は逆境を勇気によって跳ね返す」

Aequam memento rebus in arduis servare mentem.
アエクァム・メメントー・レーブス・イン・アルドゥイース・セルウァーレ・メンテム
「困難な状況の中で平静な心を守ることを忘れてはいけない」

Aequat omnes cinis.
アエクァト・オムネース・キニス
「灰はすべての人々を同じにする」
「灰になれば人に違いなし」

Age quod agis.
アゲ・クォド・アギス
「あなたは、あなたの行っていることをせよ」
「(あなたは)やるべきことをなせ」と意訳してもよいでしょう。

Ager gravidis canebat aristis.
アゲル・グラウィディース・カーネーバト・アリスティース
「畑は稔った穂によって白くなっていた」
caneabtの部分を少し意訳して「白く輝いていた」としてもよいでしょう。

Alea jacta est.
アーレア・ヤクタ・エスト
「さいは投げられた」
「人事を尽くして天命を待つ」

Altissima quaeque flumina minimo sono labuntur.
アルティッシマ・クゥァエクゥェ・フルーミナ・ミニモー・ソノー・ラーブントゥル
「もっとも深い川は最小の音で流れる」
「深い川は音もなく流れる」

Amans, sicut fax, agitando ardescit magis.
アマンス・シークト・ファクス・アギタンド・アルデスキト・マギス
「恋人は、松明のように、かき立てることでいっそう燃え上がる」

Amantes, amentes.
アマンテース・アーメンテース
「愛する者は正気なし」

Amantium irae amoris integratio.
アマンティウム・イーラエ・アモーリス・インテグラーティオー
「恋人たちの喧嘩は恋の回復(である)」
恋人たちは喧嘩をしながら愛を深めていくという趣旨の文脈に見られる表現です。

Amare juveni fructus est, crimen seni.
アマーレ・ユウェニー・フルクトゥス・エスト・クリーメン・セニー
「恋することは若者にとっては果実であり、老人にとっては罪である」

Amat bonus otia Daphnis.
アマト・ボヌス・オーティア・ダプニス
「立派なダプニスは閑暇を愛している」

Amat victoria curam.
アマト・ウィクトーリア・クーラム
「勝利は準備を愛する」
「入念な準備が勝利を導く」という趣旨の言葉です。

Amici in rebus adversis cognoscuntur.
アミーキー・イン・レーブス・アドウェルシース・コグノスクントゥル
「友人は逆境において認識される」

Amicitia reddit honores.
アミーキティア・レッディト・ホノーレース
「友情は名誉を生む」

Amicitia sal vitae.
アミーキティア・サール・ウィータエ
「友情は人生の塩(である)」

Amicus certus in re incerta cernitur.
アミークス・ケルトゥス・イン・レー・インケルター・ケルニトゥル
「確かな友は不確かな事柄の中で認められる」

Amicus in necessitate probatur.
アミークス・イン・ネケッシターテ・プロバートゥル
「友は困窮において試される」

Amicus omnium amicus nullorum.
アミークス・オムニウム・アミークス・ヌッロールム
「万人の友は誰の友でもない」

Amor ex oculis oriens in pectus cadit.
アモル・エクス・オクリース・オリエンス・イン・ペクトゥス・カディト
「愛は目から生まれ胸に落ちる」

Amor magister est optimus.
アモル・マギステル・エスト・オプティムス
「愛は最良の教師である」

Amor odit inertes.
アモル・オーディト・イネルテース
「愛はのろい者たちを憎む」
「愛はのろまが嫌い」

Amor omnibus idem.
アモル・オムニブス・イーデム
「愛はすべての生き物にとって同じである」

Amor tussisque non celantur.
アモル・トゥッシスクゥェ・ノーン・ケーラントゥル
「愛と咳は隠されない(隠し通せない)」

Amor, ut lacrima, ab oculo oritur, in pectus cadit.
アモル・ウト・ラクリマ・アブ・オクロー・オリートゥル・イン・ペクトゥス・カディト
「愛は涙のように、目から生まれて胸へと落ちる」

Amori finem tempus, non animus facit.
アモーリー・フィーネム・テンプス・ノーン・アニムス・ファキト
「心ではなく時が愛に終わりを作る」
「愛の終わりは気持ちでどうこうなるのではなく、時が解決するものである」という意味だろうと思われます。

Amoris vulnus idem sanat, qui facit.
アモーリス・ウルヌス・イーデム・サーナト・クィー・ファキト
「恋の傷をつくった同じ人が、(恋の傷を)癒すことができる」
「自分に恋の傷を負わせた相手でないと、その傷は癒すことはできない」くらいの意味になります。

Animae dimidium meae.
アニマエ・ディーミディウム・メアエ
「私の魂の半分」
自分の大切な人、友を言い表す表現です。

Animi bonum animus inveniat.
アニミー・ボヌム・アニムス・インウェニアト
「魂の善良さは魂が見出すべきである」

Animo imperabit sapiens, stultus serviet.
アニモー・インペラービト・サピエンス・ストゥルトゥス・セルウィエト
「賢者は心を支配し、愚者は心に隷属する」

Animum rege, qui nisi paret, imperat.
アニムム・レゲ・クィー・ニシ・パーレト・インペラト
「心を支配せよ、もしそれが(あなたに)従わなければ、(あなたを)支配するからだ」
もちろん、別解も可能で、「…あなたを支配するだろう」と訳してもよいでしょう。

Annosus stultus non diu vixit, diu fuit.
アッノースス・ストゥルトゥス・ノーン・デュー・ウィークシト・デュー・フイト
「年老いた愚か者は長く生きたのではなく、長くこの世にいたに過ぎない」
sum の意味を「この世にいる」と解釈するのがポイントです。vivo の能動的な意味(意図を持って生きる)と対比的に使われています。

Aquam a pumice nunc postulas.
アクゥァム・アー・プーミケ・ヌンク・ポストゥラース
「おまえは今軽石に水を要求している」
無理な注文、ない袖は振れぬ、という意味です。

Aquila non captat muscam.
アクゥィラ・ノーン・カプタト・ムスカム
「鷲はハエをつかまえない」
鷲は戯れにも蝿を捕まえることをしない、大物は小物を相手にしない、の意味でしょう。

Arma virumque cano.
アルマ・ウィルムクゥェ・カノー
「私は戦いと英雄を歌う」

Ars est celare artem.
アルス・エスト・ケラーレ・アルテム
「技を隠すのが技である」

Ars longa vita brevis.
アルス・ロンガ・ウィータ・ブレウィス
「技術は長く、人生は短い」
「芸術は長く、人生は短し」と訳されることが多いです。

Asinus in tegulis.
アシヌス・イン・テーグリース
「屋根におけるろば」
珍しいこと、前代未聞の不吉な出来事を言い表す表現です。

Aspiciunt oculis superi mortalia iustis.
アスピキウント・オクリース・スペリー・モルターリア・ユースティース
「神々は公正な目で人間界の出来事を見ている」

Audendo magnus tegitur timor.
アウデンドー・マグヌス・テギトゥル・ティモル
「大きな恐怖は、敢えて行うことによって隠される」

Audendo virtus crescit, tardando timor.
アウデンドー・ウィルトゥース・クレスキト・タルダンドー・ティモル
「勇気は敢えて行うことによって成長し、恐怖は躊躇することによって成長する」

Audentem Forsque Venusque iuvat.
アウデンテム・フォルスクゥェ・ウェヌスクゥェ・ユウァト
「運も愛も大胆に振る舞う者の味方をする」

Audentis Fortuna iuuat.
アウデンティース・フォルトゥーナ・ユウァト
「運命の女神は大胆に振る舞う者を助ける」
Fortes Fortuna juvat. と同じ趣旨の言葉です。

Audi et alteram partem.
アウディー・エト・アルテラム・パルテム
「別の側も聞きなさい」
「別の側の意見も聞くように」という戒めをあらわした言葉です。

Audiatur et altera pars!
アウディアートゥル・エト・アルテラ・パルス
「別の側(の意見)も聞かれるべきである」

Aura, venias.
アウラ・ウェニアース
「そよ風よ、来ておくれ」

Aurea mediocritas.
アウレア・メディオクリタース
「黄金の中庸」

Auro conciliatur amor.
アウロー・コンキリアートゥル・アモル
「黄金によって愛は得られる」

Aut amat aut odit mulier.
アウト・アマト・アウト・オーディト・ムリエル
「女性は愛するか憎むかどちらかである」

Aut disce aut discede.
アウト・ディスケ・アウト・ディスケーデ
「学べ、さもなくば、去れ」

Aut insanit homo aut versus facit.
アウト・インサーニト・ホモー・アウト・ウェルスース・ファキト
「この男は狂っているか、詩を作っているか、どっちかだ」

Avarus ipse miseriae causa est suae.
アウァールス・イプセ・ミセリアエ・カウサ・エスト・スアエ
「貪欲な者は自らが自分の惨めさの原因である」

Balneum Scipionis.
バルネウム・スキーピオーニス
「スキーピオーの風呂」

Barba non facit philosophum.
バルバ・ノーン・ファキト・ピロソプム
「髭は哲学者をつくらない」
うわべを飾っても中身が伴わないと駄目という意味ですね。

Beati aevo sempiterno fruantur.
ベアーティー・アエウォー・センピテルノー・フルアントゥル
「幸福な者たちは永遠の生を享受する」

Beatius est magis dare quam accipere.
ベアーティウス・エスト・マギス・ダレ・クァム・アッキペレ
「受け取るよりも多く与えることのほうが幸いである」

Beatus autem esse sine virtute nemo potest.
ベアートゥス・アウテム・エッセ・シネ・ウィルトゥーテ・ネーモー・ポテスト
「誰も美徳なしに幸福であることはできない」

Beatus ille, qui procul negotiis paterna rura bobus exercet suis.
ベアートゥス・イッレ・クィー・プロクル・ネゴーティイース・パテルナ・ルーラ・ボーブス・エクセルケト・スイース
「喧騒を離れ、父祖伝来の田舎の土地を、自分の牛を使って耕す者は、幸いである」

Bella gerant fortes.
ベッラ・ゲラント・フォルテース
「戦争は強い人々にさせればよい」

Bellum omnium contra omnes.
ベッルム・オムニウム・コントラー・オムネース
「すべての人々のすべての人々に対する戦い」
「万人の万人に対する戦い」

Bene qui latuit bene vixit.
ベネ・クゥィー・ラトゥイト・ベネ・ウィークシト
「よく隠れる者はよく生きる」

Bibe et ede, ut bene vivas. Non vivas, ut tantum edas et bibas.
ビベ・エト・エデ・ウト・ベネ・ウィーウァース・ノーン・ウィーウァース・ウト・タントゥム・エダース・エト・ビバース
前半は、「あなたはよく生きるために飲み、食べよ」
後半は「あなたは単に食べて飲むだけのために生きるな」
「よく生きるために食べて飲め。食べて飲むためだけに生きるな」

Bis das, si cito das.
ビス・ダース・シー・キトー・ダース
「あなたは二度与えることになる、もし早く与えるならば」
「迅速に与えれば、信用も相手に与えることになる」という趣旨でしょう。

Bis vincit, qui se vincit in victoria.
ビス・ウィンキト・クィー・セー・ウィンキト・イン・ウィクトリアー
「勝利において己に打ち勝つ者は二度勝利する」
勝利をおさめ、なお歓喜に酔いしれない者は、いかなるときであれ、平常心を保てる者です。相手に勝つこと(=1度目の勝利)と己に勝つこと(=2度目の勝利)の2つの困難を克服するよう昔のローマ人はつとめたのでしょう。

Bonae leges malis ex moribus procreantur.
ボナエ・レーゲース・マリース・エクス・モーリブス・プロークレアントゥル
「良い法律は悪い習慣から生まれる」

Boni amant bonum.
ボニー・アマント・ボヌム
「善人は善を愛する」

Boni est viri etiam in morte nullum fallere.
ボニー・エスト・ウィリー・エティアム・イン・モルテ・ヌッルム・ファッレレ
「死に際してさえ、誰をも欺かないことは善人の行うことである」

Boni improbis, improbi bonis amici esse non possunt.
ボニー・インプロビース・インプロビー・ボニース・アミーキー・エッセ・ノーン・ポッスント
「善人は悪人にとって、悪人は善人にとって、友人であることができない」

Breve tempus aetatis satis longum est ad bene honesteque vivendum.
ブレウェ・テンプス・アエターティス・サティス・ロングム・エスト・アド・ベネ・ホネステークェ・ウィウェンドゥム
「人生の短い時間は立派によく生きるには十分長い」
前半は、「人生は短いかも知れないけれど…」ということですね。

Brevis esse laboro, obscurus fio.
ブレウィス・エッセ・ラボーロー・オブスクールス・フィーオー
「私は短くあるように努めるが、曖昧になる」
詩作において簡潔さを狙うと、文が曖昧になり意味がわかりにくくなるという弊害を述べたものです。

Brevitas delectat.
ブレウィタース・デーレクタト
「簡潔さは喜ばせる」
「簡潔であることは人に喜びを与える」

Caelum non animum mutant qui trans mare currunt.
カエルム・ノーン・アニムム・ムータント・クィー・トランス・マレ・クッルント
「海を超えて帆走する者たちは精神でなく空を変える」
主語のいわんとすることは、「海をわたって諸国を旅する者」のことです。もっと広く解釈すると「住む場所をころころ変える人」のことです。「空を変える」とは、物理的に移動しているに過ぎないというネガティブな意味合いで言われています。
空間的な移動を繰り返しても人間は精神を変革することは出来ない、という意味になります。逆の言い方をすると、人間はどこにいても自分の心をよりよい方向に変えることは可能である、とも解釈できます。

Calamitas virtutis occasio est.
カラミタース・ウィルトゥーティス・オッカーシオー・エスト
「災難は勇気を試す機会である」

Calamus gladio fortior.
カラムス・グラディオー・フォルティオル
「ペンは剣よりも強し」

Cantabit vacuus coram latrone viator.
カンタービト・ウァクウス・コーラム・ラトローネ・ウィアートル
「一文無しの旅人は泥棒の前で歌うだろう」
失うものが何一つない気安さ、気楽さを述べたユウェナーリスの詩句です。

Carmina morte carent.
カルミナ・モルテ・カレント
「作品は死を免れる」

Carpe diem.
カルペ・ディエム
「一日(の花)を摘め」
何気なく過ぎゆく毎日を、いわば花畑の花々とみなし、花の一本一本を愛おしむように日々を愛すのがよい、という意味が込められています。

Carpe viam et susceptum perfice munus!
カルペ・ウィアム・エト・ススケプトゥム・ペルフィケ・ムーヌス
「道を急げ(ぐずぐずするな)、引き受けた責務を果たせ」

Carpent tua poma nepotes.
カルペント・トゥア・ポーマ・ネポーテース
「おまえの果実は孫たちが摘み取るだろう」

Causa latet.
カウサ・ラテト
「原因が隠れている」と訳せます。
真の原因は不明のまま闇の中に閉ざされているという意味です。

Cautor captus est.
カウトル・カプトゥス・エスト
「用心深い者が騙されてしまう」

Cave paratus.
カーウェ・パラートゥス
「(あなたは)準備された状態で、(さらに)注意しなさい」
「石橋をたたいて渡れ」、「念には念を入れよ」という意味になります。

Cedant arma togae.
ケーダント・アルマ・トガエ
「武器はトガ(平時の衣装)に譲るべし」

Cede repugnanti.
ケーデ・レプグナンティー
「反対する者に譲れ」
原文に照らすと、「抵抗する女には譲歩せよ」(女が抵抗したら譲歩せよ)と訳せることがわかります。

Certa mittimus dum incerta petimus.
ケルタ・ミッティムス・ドゥム・インケルタ・ペティムス
「われわれは不確実なものを求める間、確実なものを失う」

Cibi condimentum fames est.
キビー・コンディメントゥム・ファメース・エスト
「空腹は食物の調味料である」

Citius, altius, fortius.
キティウス・アルティウス・フォルティウス
「より速く、より高く、より強く」

Cito fit, quod di volunt.
キトー・フィト・クゥォド・ディー・ウォルント
「神々が望むことはすぐに成就する」

Cogito ergo sum.
コーギトー・エルゴ・スム
「私は考える。故に私は存在する」

Cognosce te ipsum.
コグノスケ・テー・イプスム
「汝自らを知れ」

Commune periculum concordiam parit.
コッムーネ・ペリークルム・コンコルディアム・パリト
「共通の危険は友好を生む」

Concordia res parvae crescunt.
コンコルディアー・レース・パルウァエ・クレスクント
「小さな物も調和によって大きくなる」
なお、この表現には discordia maximae dilabuntur(ディスコルディアー・マクシマエ・ディーラーブントゥル)という言葉が後に続きます。「最も大きな物も、不調和によって滅びてしまう(バラバラになってしまう。)」という意味です。

Conscientia bene actae vitae jucundissima est.
コンスキエンティア・ベネ・アクタエ・ウィータエ・ユークンディッシマ・エスト
「よく営まれた生の意識は最も快い」

Contemnite paupertatem.
コンテムニテ・パウペルターテム
「困窮を軽蔑せよ」
「貧しさを軽蔑せよ」
貧しい暮らしを馬鹿にせよ、と言っているのではありません。自分の人生にとって貧しさが何だ、そんなものとるに足らないぞ、と言うのです。

Cor ad cor loquitur.
コル・アド・コル・ロクウィトゥル
「心が心に語りかける」

Cornu bos capitur, voce ligatur homo.
コルヌー・ボース・カピトゥル・ウォーケ・リガートゥル・ホモー
「牛は角によって捕まえられ、人間は言葉によって縛られる」

Cras amet, qui numquam amavit; quique amavit, cras amet.
クラース・アメト・クィー・ヌンクヮム・アマーウィト・クィークェ・アマーウィト・クラース・アメト
「愛したことのない者は明日愛するがよい。愛したことのある者は明日愛するがよい」

Crescentem sequitur cura pecuniam.
クレスケンテム・セクゥィトゥル・クーラ・ペクーニアム
「増える金銭には心配事が付き従う」

Crescit in adversis virtus.
クレスキト・イン・アドウェルシース・ウィルトゥース
「勇気は災難の中で大きくなる」

Cui placet obliviscitur, cui dolet meminit.
クィー・プラケット・オブリーウィースキトゥル・クィー・ドレト・メミニト
「喜ぶ人は忘れ、悲しむ人は覚えている」

Cultura animi philosophia est.
クルトゥーラ・アニミー・ピロソピア・エスト
「精神を耕すことが哲学である」

Cum sese vincit sapiens, minime vincitur.
クム・セーセー・ウィンキト・サピエンス・ミニメー・ウィンキトゥル
「賢者が己に打ち勝つ時、彼は少しも征服されていない」

Cum tacent, clamant.
クム・タケント・クラーマント
「彼らが沈黙する間、彼らは叫んでいる」
キケローに告発された者たちがいて、キケローはその悪行を問いつめます。指摘されて黙っているのは、自分が有罪である!と叫んでいるのだ、とキケローは言い放ちます。

Cura, ut valeas.
クーラー・ウト・ウァレアース
「あなたは、あなたが元気であるように、配慮せよ」
「お身体をご自愛ください」
手紙の末尾に使われた表現です。

Curae leves loquuntur, ingentes stupent.
クーラエ・レウェース・ロクウントゥル・インゲンテース・ストゥペント
「軽い不安は(饒舌に)語り、大きな不安は沈黙する」

Curatio vulneris gravior vulnere saepe fuit.
クーラーティオー・ウルネリス・グラウィオル・ウルネレ・サエペ・フイト
「傷の治療は、しばしば傷そのものより大きな痛みをともなう」

Cynthia prima fuit, Cynthia finis erit.
キュンティア・プリーマ・フイト・キュンティア・フィーニス・エリト
「キュンティアが最初(の女)であった。キュンティアが最後(の女)になるだろう」
Cynthia は詩人プロペルティウスが愛した女性の名前です(ただし本名ではありません)。

Da dextram misero.
ダー・デクストラム・ミセロー
「哀れな者に右手を与えよ(差し出せ)」

Dabit deus his quoque finem.
ダビト・デウス・ヒース・クォクェ・フィーネム
「神はこれら(の困難)にも終わりを与えるだろう」

Date et dabitur vobis.
ダテ・エト・ダビトゥル・ウォービース
「与えよ、さらば与えられん」

De fumo ad flammam.
デー・フーモー・アド・フラッマム
「煙から炎へ」
「煙があれば炎が襲う」
いわんとすることは、危機の初期的兆候を見逃すな、それは惨事につながるものだ、ということでしょう。

De omnibus dubitandum.
デー・オムニブス・ドゥビタンドゥム
「すべてについて疑うべし」

Decet imperatorem stantem mori.
デケト・インペラートーレム・スタンテム・モリー
「将軍は立ったまま死ぬのがふさわしい」

Deliberando saepe perit occasio.
デーリーベランドー・サエペ・ペリト・オッカーシオー
「好機は熟考することによってしばしば消滅する」

Desine fata deum flecti spectare precando.
デーシネ・ファータ・デウム・フレクティー・スペクターレ・プレカンドー
「懇願することによって、神々の運命が変えられる(動かされる)ことを希望するな」

Deum colit qui novit.
デウム・コリト・クイー・ノーウィト
「神を知る者は、神を敬う」

Deus erat verbum.
デウス・エラト・ウェルブム
「神は言葉であった」
「言葉は神であった」
元のギリシャ語の表現から、「言葉」が主語とわかります(ギリシャ語は主語に冠詞がつきます)。

Di a nullo videntur, ipsi autem omnia vident.
ディー・アー・ヌッロー・ウィデントゥル・イプシー・アウテム・オムニア・ウィデント
「神々は誰によっても見られないが、自らはすべてを見ている」

Di nos quasi pilas homines habent.
ディー・ノース・クァシ・ピラース・ホミネース・ハベント
「神々はわれわれ人間をまりのように扱う」

Dictum sapienti sat est.
ディクトゥム・サピエンティー・サト・エスト
「賢者には一言で十分である」

Dies dolorem minuit.
ディエース・ドローレム・ミヌイト
「月日は苦悩を和らげる」

Difficile est longum subito deponere amorem.
ディッフィキレ・エスト・ロングム・スビトー・デーポーネレ・アモーレム
「長く続いた恋をただちに捨てることは困難である」

Difficile est modum tenere in omnibus.
ディッフィケレ・エスト・モドゥム・テネーレ・イン・オムニブス
「万事において慎みを持つことは困難である」

Difficile est tristi fingere mente jocum.
ディッフィキレ・エスト・トリスティー・フィンゲレ・メンテ・ヨクム
「悲しい心で冗談を作ることは困難である」

Diligere parentes prima naturae lex.
ディーリゲレ・パレンテース・プリーマ・ナートゥーラエ・レークス
「両親を愛することは自然の最初の法である」

Diliges proximum tuum sicut te ipsum.
ディーリゲース・プロクシムム・トゥウム・シークト・テー・イプスム
「あなたの隣人を、あなた自身のように愛しなさい」

Dimidium facti qui coepit habet.
ディーミディウム・ファクティー・クィー・コエピト・ハベト
「(事を)始めた人は業績の半分を持つ(終えたことになる)」
躊躇せず、勇気を持って行為を開始したら、業績の半分をし遂げたことになる、という意味の言葉だと思います。

Dirigo.
ディーリゴー
「私は導く」
「私は先達となる」

Disce gaudere.
ディスケ・ガウデーレ
「楽しむことを学べ」

Disce libens.
ディスケ・リベンス
「喜んで学べ」

Disce mori, disce vivere.
ディスケ・モリー・ディスケ・ウィーウェレ
「死ぬことを学べ、生きることを学べ」

Disce quasi semper victurus, vive quasi cras moriturus.
ディスケ・クゥァシ・センペル・ウィクトゥールス・ウィーウェ・クゥァシ・クラース・モリトゥールス
「永遠に生きるかのように学べ、明日死ぬかのように生きよ」

Divide et impera.
ディーウィデ・エト・インペラー
「分割して統治せよ」

Divitiae pariunt curas.
ディーウィティアエ・パリウント・クーラース
「富は不安を生む」

Docendo discimus.
ドケンドー・ディスキムス
「私たちは教えることによって学ぶ」

Doctus in se semper divitias habet.
ドクトゥス・イン・セー・センペル・ディーウィティアース・ハベット
「知者はみずからの中に富をもつ」

Domina omnium et regina ratio est.
ドミナ・オムニウム・エト・レーギーナ・ラティオー・エスト
「理性は万物の女主人であり、女王である」

Domine, dirige nos.
ドミネ・ディーリゲ・ノース
「主よ、我らを導き給え」

Dona nobis pacem.
ドーナー・ノービース・パーケム
「私たちに平和を与えよ」

Dona praesentis cape laetus horae.
ドーナ・プラエセンティス・カペ・ラエトゥス・ホーラエ
「今ここに流れる「時」の贈り物を喜んで受け取るがよい」

Duas tantum res anxius optat, panem et circenses.
ドゥアース・タントゥム・レース・アンクシウス・オプタト・パーネム・エト・キルケンセース
「(民衆は)二つのものだけを熱心に求める、パンとサーカスと」

Ducis in consilio posita est virtus militum.
ドゥキス・イン・コンシリオー・ポシタ・エスト・ウィルトゥース・ミーリトゥム
「兵士たちの勇気は、指揮官の戦略に置かれている」
「置かれている」というのは、「かかっている」と言い換えてもよいでしょう。兵士たちを鼓舞できるのは指揮官であり、それは緻密な戦略に基づく必要があるという趣旨でしょう。

Ducunt volentem fata, nolentem trahunt.
ドゥークント・ウォレンテム・ファータ・ノーレンテム・トラフント
「運命は望む者を導き、欲しない者をひきずる」
「運命の与える出来事を前向きに受け止める者にとって、運命は順風を送るように感じられるが、それを拒否したり、否定的にとらえる者にとって、運命は嫌がる自分を無理やりに引きずっていくように感じられる」

Dum aurora fulget, adulescentes, flores colligite.
ドゥム・アウローラ・フルゲト・アドゥレスケンテース・フローレース・コッリギテ
「若者たちよ、曙の光りがさしているうちに、花をつみとれ」

Dum docent discunt.
ドゥム・ドケント・ディスクント
「彼らは教える間、学んでいる」

Dum fata sinunt vivite laeti.
ドゥム・ファータ・シヌント・ウィーウィテ・ラエティー
「汝らは喜ばしい状態で生きなさい、運命が許す間は」
「運命が許す間、喜々として生きよ」

Dum loquor, hora fugit.
ドゥム・ロクォル・ホーラ・フギト
「私がおしゃべりする間に、時は逃げ去る」

Dum spiro, spero.
ドゥム・スピーロー・スペーロー
「息をする間、私は希望を持つ」
「生きる限り、希望をもつことができる」(=死んだら希望などもてない。)
「手を止めて深呼吸せよ。希望がわくだろう」という解釈もできるでしょう。「希望」はラテン語で spes (スペース)といいます。

Dum vitant stulti vitia, in contraria currunt.
ドゥム・ウィータント・ストゥルティ・ウィティア・イン・コントラーリア・クッルント
「愚か者は、悪徳を避けようとして、反対の悪徳へ走り込む」

Dum vivimus, vivamus.
ドゥム・ウィーウィムス・ウィーウァームス
「生きる限り、生きようではないか」
生きる限り力いっぱい人生を楽しめ、という趣旨の言葉です。

Dura lex sed lex.
ドゥーラ・レークス・セド・レークス
「(これは)厳しい法であるが、それでも法である(だから従わないといけない)」
一般に「悪法も法なり」と意訳されるようです。

Eadem probamus, eadem reprehendimus.
エアデム・プロバームス・エアデム・レプレヘンディムス
「我々は同じものを是認し、同じものを非難する」

Ebrietas mores aufert tibi, res et honores.
エーブリエタース・モーレース・アウフェルト・ティビ・レース・エト・ホノーレース
「酩酊は汝から節度と財産と名誉を奪う」

Ebrietas ut vera nocet, sic ficta juvabit.
エーブリエタース・ウト・ウェーラ・ノケト・シーク・フィクタ・ユウァービト
「本物の酩酊が害を為すように、偽りの酩酊は役に立つだろう」
言わんとすることは、「本物の酩酊は害を為すが、偽りの酩酊(=酔ったふりをすること)は助けになる」ということです。

Ede, bibe, lude, post mortem nulla voluptas.
エデ・ビベ・ルーデ・ポスト・モルテム・ヌッラ・ウォルプタース
「食べろ、飲め、遊べ、死後に快楽はなし」

Edere oportet ut vivas, non vivere ut edas.
エデレ・オポルテト・ウト・ウィーウァース・ノーン・ウィーウェレ・ウト・エダース
「あなたたちは生きるために食べるべきであり、食べるために生きるべきではない」

Ego nullam aetatem ad discendum arbitror immaturam.
エゴ・ヌッラム・アエターテム・アド・ディスケンドゥム・アルビトロル・インマートゥーラム
「私はいかなる年齢も学ぶのに若すぎることはないと思う」

Elapsam semel occasionem non ipse potest Juppiter reprehendere.
エーラプサム・セメル・オッカシオーネム・ノーン・イプセ・ポテスト・ユッピテル・レプレヘンデレ
「ひとたび失われた機会はユピテルでさえ取り戻すことはできない」

Epistula enim non erubescit.
エピストゥラ・エニム・ノーン・エールベースキット
「というのも、手紙は赤面しないから」

Ergo bibamus.
エルゴ・ビバームス
「だから、さあ飲もう」

Ergo exeundum ad libertatem est.
エルゴー・エクセウンドゥム・アド・リーベルターテム・エスト
「それゆえ、自由に向かって出発すべきである」

Errare humanum est.
エッラーレ・フーマーヌム・エスト
「過ちを犯すことは人間的なことである」

Esse oportet ut vivas, non vivere ut edas.
エッセ・オポルテト・ウト・ウィーウァース・ノーン・ウィーウェレ・ウト・エダース
「あなたは生きるために食べるべきであり、食べるために生きるべきではない」

Esse quam videri bonus malebat.
「(カトーは)善い人であると見られるより(実際に)善い人であることを望んでいた」
前半の Esse quam videri (見かけより実質を)だけを切り取って格言とみなされることもあります。

Est deus in nobis.
エスト・デウス・イン・ノービース
「神は我々の中に存在する」

Est enim amicus qui est tamquam alter idem.
エスト・エニム・アミークス・クィー・エスト・タムクァム・アルテル・イーデム
「というのも、友は、いわば、別の同じ者(自分自身)のような者であるから」

Est modus in rebus.
エスト・モドゥス・イン・レーブス
「ものごとには適切な程がある」

Est pabulum animorum contemplatio naturae.
エスト・パーブルム・アニモールム・コンテンプラーティオー・ナートゥーラエ
「自然の熟考は精神の栄養である」

Est quaedam flere voluptas.
エスト・クァエダム・フレーレ・ウォルプタース
「泣くことはある種の喜びである」

Est res publica res populi.
エスト・レース・プーブリカ・レース・ポプリー
「国家は国民のものである」

Et arma et verba vulnerant.
エト・アルマ・エト・ウェルバ・ウルネラント
「武器も言葉も(人を)傷つける」
こういう表現の場合、AもBもといえば、Aはもちろん実はBも・・・という含みがあります。武器が人を傷つけるように、<実は>言葉も人を傷つけるのだ、というニュアンスです。

Et in Arcadia ego.
エト・イン・アルカディアー・エゴ
「アルカディアにも私はいる」
理想郷といえども死(=ego=私を死神と解釈)とは無縁ではありえない、という意味です。

Et lacrimae prosunt.
エト・ラクリマエ・プロースント
「涙もまた役に立つ」

Et quiescenti agendum et agenti quiescendum est.
エト・クィエスケンティー・アゲンドゥム・エト・アゲンティー・クィエスケンドゥム・エスト
「休息する者には行動が、行動する者には休息が必要である」

Et sceleratis sol oritur.
エト・スケレラーティース・ソール・オリートゥル
「極悪人たちのためにも太陽は昇る」
太陽は分け隔てしないという趣旨です。

Et tu, Brute!
エト・トゥー・ブルーテ
「おまえもか、ブルートゥスよ」

Eunt anni more fluentis aquae.
エウント・アンニー・モーレ・フルエンティス・アクウァエ
「年月は流れる水のように進む」

Ex alieno periculo sapiens se corrigit et emendat.
エクス・アリエーノー・ペリークロー・サピエンス・セー・コッリギト・エト・エーメンダト
「賢人は、他人の試みから己を正し、改善する」

Ex concordia felicitas.
エクス・コンコルディアー・フェーリーキタース
「調和から幸福が(生まれる)」

Ex fructu arbor agnoscitur.
エクス・フルークトゥー・アルボル・アグノスキトゥル
「果実から木は識別される」
「木はその果実によってなんという木かがわかる」
転じて、人の真価は行動によって判断できるという趣旨の格言です。

Ex nihilo nihil fit.
エクス・ニヒロー・ニヒル・フィト
「無から無は生じない」

Ex ore parvulorum veritas.
エクス・オーレ・パルウロールム・ヴェーリタース
「幼い者の口から真理(が聞かれる)」

Exegi monumentum aere perennius.
エクセーギー・モヌメントゥム・アエレ・ペレッニウス
「私は青銅より永続する記念碑を完成した」

Exempla docent, non jubent.
エクセンプラ・ドケント・ノーン・ユベント
「口で指示するのではなく、身を持って模範を示せ」

Exitus acta probat.
エクシトゥス・アクタ・プロバト
「結果は行為を証明する」
結果が行為の良し悪しを示すことになる、という趣旨の言葉です。

Expende Hannibalem.
エクスペンデ・ハンニバレム
「ハンニバルを秤にかけよ」
ハンニバルのような大人物も死んで灰になる。その重さがどれほどのものか、はかってみよという趣旨の言葉です。

Experientia docet.
エクスペリエンティア・ドケト
「経験は教える」

Experto credite.
エクスペルトー・クレーディテ
「経験者を信じよ」

Expertus metuit.
エクスペルトゥス・メトゥイト
「経験者は恐れる」

Extinctus amabitur idem.
エクスティンクトゥス・アマービトゥル・イーデム
「その同じ人が、ひとたび亡くなると(生前とはうってかわって)愛されるようになる」

Facile est inventis addere.
ファキレ・エスト・インウェンティース・アッデレ
「発見されたものに付け加えることは容易である」

Facilius crescit dignitas quam incipit.
ファキリウス・クレスキト・ディグニタース・クゥァム・インキピト
「威厳は始まるより容易に成長する」
意味するところは「威厳は最初にそのような評価を受けるまでが大変で、いったん評価が定まった後、その評価はどんどん高くなり広まっていく」

Facit indignatio versum.
ファキト・インディグナーティオー・ウェルスム
「怒りが詩を作る」
腐敗した時代への義憤が詩を書かせるという趣旨です。

Facta non verba.
ファクタ・ノーン・ウェルバ
「言葉でなく行為が大切」

Fallaces sunt rerum species.
ファッラーケース・スント・レールム・スペキエース
「事物の外観は偽りに満ちている(欺きやすい)」

Fama crescit eundo.
ファーマ・クレスキト・エウンドー
「噂は進むことによって大きくなる」
「噂は進むにつれて大きくなる」

Fama nihil est celerius.
ファーマー・ニヒル・エスト・ケレリウス
「噂よりも素早いものは何もない」

Fama semper vivat!
「名声が永遠に生きますように」
「名声が永遠に不滅でありますように」

Fama volat.
ファーマ・ウォラト
「噂は飛ぶ」

Fames est optimus coquus.
ファメース・エスト・オプティムス・コクウス
「空腹は最良の料理人」

Fas est et ab hoste doceri.
ファース・エスト・エト・アブ・ホステ・ドケーリー
「敵からさえ教えられることは正しい(よいことだ)」
「敵からも学ぶべきだ」という意味でしょう。

Fata obstant.
ファータ・オプスタント
「運命が邪魔をする」

Fata viam invenient.
ファータ・ウィアム・インウェニエント
「運命は道を見出すだろう」
人間がどう抵抗しても、運命はすでに定まっていて、人間の思いを聞き届けることなく、自らの道を進むのみ、というニュアンスです。

Fecundi calices quem non fecere disertum?
フェークンディー・カリケース・クェム・ノーン・フェーケーレ・ディーセルトゥム
「豊富なぶどう酒は誰を雄弁にしなかったか(必ずした)」

Felicitas multos habet amicos.
フェーリーキタース・ムルトース・ハベト・アミーコース
「幸運は多くの友を持つ」

Felix qui nihil debet.
フェーリークス・クィー・ニヒル・デーベト
「借金のない人は幸福である」

Felix qui potuit rerum cognoscere causas.
フェーリークス・クィー・ポトゥイット・レールム・コグノスケレ・カウサース
「事物の原因を認識し得た者は幸いである」

Femina mobilior ventis.
フェーミナ・モービリオル・ウェンティース
「女性は風よりも動きが速い(気まぐれである)」

Fervet opus.
フェルウェト・オプス
「仕事が熱を帯びる」
「作業が白熱する」

Festina lente.
フェスティーナー・レンテー
「ゆっくり急げ」

Fides facit fidem.
フィデース・ファキト・フィデム
「信頼が信頼を生む」

Fides, ut anima, unde abiit, eo numquam redit.
フィデース・ウト・アニマ・ウンデ・アビイット・エオー・ヌンクゥァム・レディイット
「信頼は、魂と同様に、立ち去った場所に二度と戻らない」

Finem lauda.
フィーネム・ラウダー
「終わりを称えよ」
音楽や演劇に関しては、幕が閉じるまで待って評価すべきであるという趣旨の格言です。
一歩進めて、人生に関しても、ある人物の正当な評価はその人の「終わり」すなわち「死」の後はじめて行えるというふうに解釈することも可能だと思います。

Finem respice.
フィーネム・レスピケ
「終わりを考慮せよ」

Finis coronat opus.
フィーニス・コローナト・オプス
「結末が作品を花冠で飾る」

Fit via vi.
フィト・ウィア・ウィー
「道は力によって生じる」

Flamma fumo est proxima.
フランマ・フーモー・エスト・プロクシマ
「炎は煙にもっとも近い」

Flectere si nequeo superos, Acheronta movebo.
フレクテレ・シー・ネクェオー・スペロース・アケロンタ・モウェーボー
「もし神々を変えることができないのなら、冥界を動かそう」

Flos unus non facit hortum.
フロース・ウーヌス・ノーン・ファキト・ホルトゥム
「一輪の花は庭を作らない」
「人間は一人では何もできない」ということを伝える格言です。

Fluctuat nec mergitur.
フルクトゥアト・ネク・メルギトゥル
「たゆたえど沈まず」

Forsan et haec olim meminisse iuvabit.
フォルサン・エト・ハエク・オーリム・メミニッセ・ユウァービット
「いつかこれらのことを思い出すことも、喜びとなるだろう」

Fortes fortuna adjuvat.
フォルテース・フォルトゥーナ・アドユウァト
「運命は、強い者を助ける」
「運命は臆病者の味方をしない」

Forti et fideli nihil difficile.
フォルティー・エト・フィデーリー・ニヒル・ディッフィキレ
「強く誠実な者にとって、いかなるものも困難ではない」

Fortuna adversa virum magnae sapientiae non terret.
フォルトゥーナ・アドウェルサ・ウィルム・マグナエ・サピエンティアエ・ノーン・テッレト
「逆境(反対の運命)は、大いなる知恵を持つ人を脅かさない」

Fortuna amicos conciliat, inopia amicos probat.
フォルトゥーナ・アミーコース・コンキリアト・イノピア・アミーコース・プロバト
「順境は友を与え、欠乏は友を試す」

Fortuna divitias auferre potest, non animum.
フォルトゥーナ・ディーウィティアース・アウフェッレ・ポテスト・ノーン・アニムム
「運命は財産を奪うことができるが、心(精神、意志)を奪うことはできない」

Fortuna vitrea est; tum cum splendet frangitur.
フォルトゥーナ・ウィトレア・エスト・トゥム・クム・スプレンデト・フランギトゥル
「運命はガラスでできている。輝くときに砕け散る」

Frangere dum metuis, franges crystallina.
フランゲレ・ドゥム・メトゥイス・フランゲース・クリュスタッリナ
「水晶の器を壊さないかと恐れると、壊す」
「用心深すぎる手と不注意な手は、どちらも失敗する」と続きます。

Frugalitas paupertas voluntaria est.
フルーガーリタース・パウペルタース・ウォルンターリア・エスト
「倹約は自発的な貧乏である」

Fugaces labuntur anni.
フガーケース・ラーブントゥル・アンニー
「歳月は逃げ足速く過ぎ去る」

Fuge magna.
フゲ・マグナ
「大きなことを避けよ」
大言壮語を避けよ、という意味で理解することが出来ます。

Fugit hora.
フギト・ホーラ
「時は逃げる」

Fugit irreparabile tempus.
フギト・イッレパラービレ・テンプス
「取り戻せない時間は逃げる」
「時間は逃げ去り二度と取り戻せない」

Fumum fugiens in ignem incidit.
フームム・フギエンス・イン・イグネム・インキディト
「煙を避ける者は火の中に落ちる」
「彼は煙を避けて火の中に落ちる」

Gallia est omnis divisa in partis tres.
ガッリア・エスト・オムニス・ディーウィーサ・イン・パルティース・トレース
「ガッリア(今のフランスやスイス)は全体として三つの部分に分かれている」

Gaudeamus igitur.
ガウデアームス・イギトゥル
「だからいっしょに楽しもう」
「人生は短い。青春時代のあとは老年と死である。だから(今は)いっしょに楽しもうではないか」と呼びかける歌詞です。

Gloria in excelsis deo et in terra pax hominibus bonae voluntatis.
グローリア・イン・エクスケルシース・デオー・エト・イン・テッラー・パークス・ホミニブス・ボナエ・ウォルンターティス
「高いところでは、神に栄光がありますように。そして、地上では、よい心をもつ人々に平和がありますように」

Gloria virtutem tamquam umbra sequitur.
グローリア・ウィルトゥーテム・タムクウァム・ウンブラ・セクィトゥル
「栄光は影のように美徳に従う」
美徳をわがものとするとき、栄光は自ずとついてくる、と意味ですが、逆にいえば、美徳をおろそかにしたまま栄光を追求することは、実体のない影を追いかけるようなものだといえるでしょう。

Gloriam qui spreverit, veram habebit.
グローリアム・クィー・スプレーウェリト・ウェーラム・ハベービト
「栄光を軽蔑する者は、真の栄光を持つだろう」

Graecia capta ferum victorem cepit.
グラエキア・カプタ・フェルム・ウィクトーレム・ケーピト
「捕らえられたギリシアは、野蛮な勝利者を捕らえた」
武力においてイタリアに征服されたギリシアは、野蛮な勝利者イタリア人を、文化の面で魅了した(征服した)という意味です。

Gravis ira regum est semper.
グラウィス・イーラ・レーグム・エスト・センペル
「王の怒りはいつも重い」
王者は軽々しく立腹しないという趣旨でしょう。

Gutta cavat lapidem non vi sed saepe cadendo.
グッタ・カウァト・ラピデム・ノーン・ウィー・セド・サエペ・カデンドー
「滴は岩に、力によってではなく、何度も落ちることによって、穴をあける」

Hannibal erat ad portas.
ハンニバル・エラト・アド・ポルタース
「ハンニバルは門の所にいた」
いわんとすることは「ハンニバル=危険が門の所=間近に迫っていた」ということです。

Hectora quis nosset, si felix Troja fuisset?
ヘクトラ・クィス・ノッセト・シー・フェーリークス・トローイア・フイッセト
「ヘクトルの名を誰が知っただろう、もしトロイアが幸福であったなら」

heu pietas! heu prisca fides!
ヘウ・ピエタース・ヘウ・プリスカ・フィデース
「おお、敬虔な心よ。おお、昔ながらの信義よ」

Hinc illae lacrimae.
「ここからあの涙が(あった)」
目の前の出来事を通し(=ここから)、「こういうわけであの涙が流されたのだな(=あの涙)」と合点したときの表現です。
広い意味で、「なるほどそういうわけか!」と本当の理由がわかったときに使われる表現として知られます。

Hoc tempore obsequium amicos, veritas odium parit.
ホーク・テンポレ・オプセクィウム・アミーコース・ウェーリタース・オディウム・パリト
「今の時代は、お世辞が友を、真実が憎しみを生む」

Hodie mihi, cras tibi.
ホディエー・ミヒ・クラース・ティビ
「今日は私に、明日はあなたに」
「今日は私に、明日はあなたに死が訪れる」
墓碑銘の言葉として知られます。つまり、この文の「私」とは死者のこと、「あなた」とは墓碑銘を見ている人間のことです。

Hodie, non cras.
ホディエー・ノーン・クラース
「明日でなく今日」

Homines dum docent discunt.
ホミネース・ドゥム・ドケント・ディスクント
「人間は教える間、学んでいる」

Homines id quod volunt credunt.
ホミネース・イド・クォド・ウォルント・クレードゥント
「人間は、自分が信じたいと望むことを喜んで信じるものである」

Homo est sociale animal.
ホモー・エスト・ソキアーレ・アニマル
「人間は社会的な動物である」

Homo homini lupus.
ホモー・ホミニー・ルプス
「人間は、人間にとって、狼である」

Homo sum. Humani nil a me alienum puto.
ホモー・スム。フーマーニー・ニール・アー・メー・アリエーヌム・プトー
「私は人間である。人間に関わることで自分に無縁なものは何もないと思う」

Honesta mors turpi vita potior.
ホネスタ・モルス・トゥルピー・ウィーター・ポティオル
「高潔な死は恥ずべき生より好ましい」

Honos alit artes.
ホノース・アリト・アルテース
「名誉は学問・芸術を養う」

Honos habet onus.
ホノース・ハベト・オヌス
「名誉は重荷を持つ」と訳せます。
重荷とは責任のことで、社会の中で高い名誉を有する者は相応の責任を負うという考えが示されています。いわゆる「ノブレス・オブリージュ」の考えですね。

Hora fugit.
ホーラ・フギト
「時間は逃げ去る」

I, sequere Italiam ventis, pete regna per undas.
イー・セクウェーレ・イータリアム・ウェンティース・ペテ・レグナ・ペル・ウンダース
岡・高橋訳では「行くがよい、風に乗りイタリアを追い求めよ。波頭を越えて王国を目指せ」

Ibi semper est victoria, ubi concordia est.
イビ・センペル・エスト・ウィクトーリア・ウビ・コンコルディア・エスト
「調和のあるところ、そこにはいつも勝利がある」

Ignavis semper feriae sunt.
イグナーウィース・センペル・フェーリアエ・スント
「怠け者にとっては常に祭日がある」
「怠け者には毎日が祭日」という意味のことわざです。

Ignis aurum probat; miseria fortes viros.
イグニス・アウルム・プロバト。ミセリア・フォルテース・ウィロース
「火は黄金を証明する。悲惨(な出来事)は(真の)勇者を証明する」

Ignis aurum probat; miseria homines.
イグニス・アウルム・プロバット。ミセリア・ホミネース
「火は黄金を証明する。悲惨(な出来事)は(真の)人間を証明する」

Ignis non extinguitur igne.
イグニス・ノーン・エクスティンギトゥル・イグネ
「火は火によって消されない」

Ignoranti quem portum petat, nullus ventus est.
イグノーランティー・クエム・ポルトゥム・ペタト・ヌッルス・ウェントゥス・エスト
「いかなる港を目指すかを知らない人にとって、いかなる風もない(=いかなる順風も吹かない)」

Imago animi sermo est.
イマーゴー・アニミー・セルモー・エスト
「言葉は心の似姿である。」
言葉を聞くと、その人の心のようすが窺えるという趣旨でしょう。

Imago est animi vultus.
イマーゴー・エスト・アニミー・ウルトゥス
「顔は心を写す形である」

Immodica ira gignit insaniam.
インモディカ・イーラ・ギグニト・インサーニアム
「過度の怒りは狂気を生む」

Immortalia ne speres, monet annus et almum quae rapit hora diem.
インモルターリア・スペレース・モネト・アッヌス・エト・アルムム・クァエ・ラピト・ホーラ・ディエム
「不死なるものは望むな、と「歳月」が、そして、恵み深い日を奪い去る「時」が警告する」

Impedit ira animum.
インペディト・イーラ・アニムム
「怒りは心を害する」

Imperare sibi maximum imperium est.
インペラーレ・シビ・マクシムム・インペリウム・エスト
「自分自身を支配することは最大の支配である」

Imperatorem stantem mori oportet.
インペラートーレム・スターンテム・モリー・オポルテト
「最高司令官は立ったまま(立ちながら)死なねばならない」

Imperii vel divitiarum causa bella atque certamina omnia inter mortales sunt.
インペリイー・ウェル・ディーウィティアールム・カウサー・ベッラ・アトクェ・ケルターミナ・オムニア・インテル・モルターレース・スント
「戦争も人間の間のあらゆる争いも、権力か富を求めて(…のために)生じる」

Imperium sine fine dedi.
インペリウム・シネ・フィーネ・デディー
「私は際限のない支配権を与えた」

In angustis amici boni apparent.
イン・アングスティース・アミーキー・ボニー・アッパーレント
「困難の中でよい友人が現れる」

In magnis et voluisse sat est.
イン・マグニース・エト・ウォルイッセ・サト・エスト
「偉大な事柄においては、志しただけでも十分である」
普通は、目標を達成することと、志しただけというのでは、評価の上で雲泥の差があります。ところが、偉大なことに関してであれば、それを志しただけでも十分評価に価するという意味になります。

In mari aquam quaeris.
「あなたは海に真水を求めている」

In oculis animus habitat.
イン・オクリース・アニムス・ハビタト
「目に心は宿る」

In pace leones, in bello cervi.
イン・パーケ・レオーネース・イン・ベッロー・ケルウィー
「平和なときはライオン、戦争では鹿」
主語に想定されるのは「内弁慶」な人間のこと。

In principio creavit Deus caelum et terram.
イン・プリンキピオー・クレアーウィット・デウス・カエルム・エト・テッラム
「初めに、神は、天と地をつくった」

In principio erat verbum.
イン・プリンキピオー・エラト・ウェルブム
「初めに言葉があった」

In tenui labor, at tenuis non gloria.
イン・テヌイー・ラボル・アト・テヌイス・ノーン・グローリア
「仕事は小さなことがらを対象とするが、得られる栄光は小さくない」

In vino veritas.
イン・ウィーノー・ウェーリタース
「酒に真実あり」

Incipe. Dimidium est facti coepisse.
インキペ・ディーミディウム・エスト・ファクティー・コエピッセ
「始めよ。始めたことが業績の半分だ(始めたことが事を成し遂げる道の半分にあたる)」

Indignor quandoque bonus dormitat Homerus.
インディグノル・クァンドークェ・ボヌス・ドルミータト・ホメールス
「立派なホメールスが居眠りするたび私は憤慨する」

Industriae nil impossibile.
インドゥストリアエ・ニール・インポッシビレ
「勤勉にとっては何事も不可能ではない」

Ingenium mala saepe movent.
インゲニウム・マラ・サエペ・モウェント
「不幸はしばしば才能を駆り立てる」
才能を駆り立てるとは、才能の発揮を促すという意味でしょう。

Iniqua numquam regna perpetuo manent.
イニークア・ヌンクァム・レグナ・ペルペトゥオー・マネント
「不正な王国はけっして永遠には留まらない」

Initium sapientiae cognitio sui ipsius.
イニティウム・サピエンティアエ・コグニティオー・スイー・イプシウス
「自分自身を知ることが知恵の始まり(である)」

Initium sapientiae timor domini.
イニティウム・サピエンティアエ・ティモル・ドミニー
「知恵の始まりは主を畏れることである」

Injuriarum remedium est oblivio.
インユーリアールム・レメディウム・エスト・オブリーウィオー
「不正の治療は忘却である」

Inopem me copia fecit.
イノペム・メー・コーピア・フェーキト
「豊富が私を貧困にした」
「豊かさが私を貧しくした」

Inter arma silent Musae.
インテル・アルマ・シレント・ムーサエ
「武器(戦争)の間、ムーサ(芸術の女神)たちは沈黙する。」
一方、キケローの言葉として、Inter arma silent leges(leges=law)(武器の中で、法は沈黙する)という表現もあります。

Ipse dixit.
イプセ・ディークシト
「彼自身が語った」
「自分ではなぜかはわからない。でも、先生がそう言ったのだから(正しいのだ)」という根拠なき主張を揶揄する表現です。

Ira furor brevis est.
イーラ・フロル・ブレウィス・エスト
「怒りは短い狂気である」

Iracundiam qui vincit, hostem superat maximum.
イーラークンディアム・クゥィー・ウィンキト・ホステム・スペラト・マクシムム
「怒りに打ち勝つ者は最大の敵を征服する」

Jucunda memoria est praeteritorum malorum.
ユークンダ・メモリア・エスト・プラエテリトールム・マロールム
「過ぎ去った苦しみの思い出は、喜びに変わる」

Jucundi acti labores.
ユークンディー・アクティー・ラボーレース
「なされた労働(苦労)は心地よい」
「労働(苦労)はなされると(=終えると)心地よい」

Justitia saepe causa gloriae est.
ユースティティア・サエペ・カウサ・グローリアエ・エスト
「正義はしばしば栄光の原因である」
ユウェナーリスは逆に、Probitas laudatur et alget.(正直は賞賛され、凍える)と述べました。probitas は賞賛されても、実際には人々に疎んぜられる、という主旨です。

Justitia sine prudentia multum poterit; sine justitia nihil valebit prudentia.
ユースティティア・シネ・プルーデンティアー・ムルトゥム・ポテリト・シネ・ユースティティアー・ニヒル・ウァレービト・プルーデンティア
「正義は知恵を伴わなくても大いに力を持つだろう。だが、正義を伴わなければ、知恵はまったく力を持たないだろう」

Justus ut palma florebit.
ユーストゥス・ウト・パルマ・フローレービト
「正しい人はシュロの木のように栄えるだろう」

Juvenile vitium est regere non posse impetus.
ユウェニーレ・ウィティウム・エスト・レゲレ・ノーン・ポッセ・インペトゥース
「衝動を支配できないことは若い過ちである」

Labitur occulte fallitque volubilis aetas.
ラービトゥル・オックルテ・ファッリトクウェ・ウォルービリス・アエタース
「移ろいやすい歳月はひそかに流れ、われわれを欺く」

Labor omnia vincit.
ラボル・オムニア・ウィンキト
「労働は全てに打ち勝つ」
「努力すればあらゆる困難を克服できる」

Labore vinces.
ラボーレ・ウィンケース
「あなたは努力によって打ち勝つだろう」

Labores pariunt honores.
ラボーレース・パリウント・ホノーレース
「労苦は誉れを生む」

Lacrimae pondera vocis habent.
ラクリマエ・ポンデラ・ウォーキス・ハベント
「涙は声の重さを持つ」

Laetus sorte tua vives sapienter.
ラエトゥス・ソルテ・トゥアー・ウィーウェース・サピエンテル
直訳すると、「あなたは自分の運命に喜びを持ち、賢明に生きるでしょう」
Laetus sorte tuaの部分を条件を示す表現と取り、「あなたは自分の運命に喜びを持てば、賢明に生きることができるでしょう」

Lateat scintillula forsan.
ラテアト・スキンティッルラ・フォルサン
「もしかして小さな(命の)光が隠れているかもしれない」

Latet anguis in herba.
ラテト・アングィス・イン・ヘルバー
「へびが草の中に隠れている」
へびは危険を暗示します。見えない場所に危険が潜んでいることを言い表す表現です。

Laudatur ab his, culpatur ab illis.
ラウダートゥル・アブ・ヒース・クルパートゥル・アブ・イッリース
「かの者(物)はこれらの人々によってほめられ、あれらの人々によって非難される」
能動態の文とみなし、「同じものをほめる者もいれば、非難する者もいる」と訳した方が意味がとりやすいでしょう。

Laus in amore mori.
ラウス・イン・アモーレ・モリー
「恋の中で死ぬことは誉れ(である)」

Laus nova nisi oritur, etiam vetus amittitur.
ラウス・ノウァ・ニシ・オリトゥル・エティアム・ウェトゥス・アーミッティトゥル
「新しい賞賛が生まれなければ、古い賞賛も失われてしまう」

Legem brevem esse oportet, quo facilius ab imperitis teneatur.
レーゲム・ブレウェム・エッセ・オポルテト・クウォー・ファキリウス・アブ・インペリーティース・テネアートゥル
「法律は短くあるべきだ、詳しくない者によっていっそう容易に理解されるために」

Legere et non intellegere est tamquam non legere.
レゲレ・エト・ノーン・インテッレゲレ・エスト・タムクゥァム・ノーン・レゲレ
「(本を)読み、それを理解できないことは、あたかも(その本を最初から)読まないことと同じである」

Leges mori serviunt.
レーゲース・モーリー・セルウィウント
「法律は慣習に従う」

Legum omnes servi sumus ut liberi esse possimus.
レーグム・オムネース・セルウィー・スムス・ウト・リーベリー・エッセ・ポッシムス
「我々は皆、自由であり得るために法律の奴隷となる」

Leve aes alienum debitorem facit, grave inimicum.
レウェ・アエス・アリエーヌム・デービトーレム・ファキト・グラウェ・イニミークム
「僅かな借金は債務者を作るだけだが、多額の借金は敵を作る」

Levis est fortuna: id cito reposcit quod dedit.
レウィス・エスト・フォルトゥーナ。イド・キト・レポスキト・クウォド・デディト
「運命は軽薄である。与えたものをすぐに返すよう求めるから」

Liberate tutemet ex infernis.
「己を救え。地獄から」

Libri muti magistri sunt.
リブリー・ムーティー・マギストリー・スント
「書物は無口な教師である」

Libri quosdam ad scientiam, quosdam ad insaniam deduxere.
リブリー・クゥォースダム・アド・スキエンティアム・クゥォースダム・アド・インサーニアム・デードゥークセーレ
「本はある者たちを学識に、ある者たちを狂気に導く」

Libri sunt magistri qui nos instruunt sine virgis et ferula.
リブリー・スント・マギストリー・クゥィー・ノース・インストゥルウント・シネ・ウィルギース・エト・フェルラー
「本は棒や鞭なしに私たちに教えてくれる教師である」

Lis litem parit.
リース・リーテム・パリト
「争いは争いを生む」

Litore quot conchae, tot sunt in amore dolores.
リートレ・クォト・コンカエ・トト・スント・イン・アモーレ・ドローレース
「浜辺に貝殻があるように、同じだけ恋に悩みはつきもの」

Litteras disce.
リッテラース・ディスケ
「文学を学べ」(「文字を学べ」の解釈も可)

Litteris absentes videmus.
リッテリース・アブセンテース・ウィデームス
「我々は文字によってそばにいない人たちを見る」
「そばにいない人たち」とは、文学作品を残した過去の作家たちも意味します。その場合、litterae(litterisの複数・主格)は「文学作品」と解釈してもよいでしょう。あるいは、亡くなった過去の人たち(自分の肉親等)を指すと考えてもよいでしょう。その場合、litteraeは「手紙」と訳すことも可能です。
absentesは、今生きていて遠く離れて住む人も意味しますので、「手紙によって、我々は遠くにいる人の姿を見る思いがする(=姿がまぶたに浮かぶ)」と意訳することもできます。

Longum est iter per praecepta, breve et efficax per exempla.
ロングム・エスト・イテル・ペル・プラエケプタ・ブレウェ・エト・エッフィカークス・ペル・エクセンプラ
「教えによる道は長く、実例による道は短く、効果的である」

Ludus genuit iram.
ルードゥス・ゲヌイト・イーラム
「冗談は怒りを生む」

Lupus in fabula.
ルプス・イン・ファーブラー
「話の中の狼」
「噂をすれば影(その当人が現れる)」という意味で用いられます。