ラテン語格言2

Magna civitas, magna solitudo.
マグナ・キーウィタース・マグナ・ソーリトゥードー
「大きな都市、大きな孤独」

Magna est virtus et praevalebit.
マグナ・エスト・ウィルトゥース・エト・プラエウァレービト
「美徳は偉大であり、(永遠に)強い力を持ち続けるだろう」

Magna est vis consuetudinis.
マグナ・エスト・ウィース・コンスエトゥーディニス
「習慣の力は大きい」

Magna voluisse magnum.
マグナ・ウォルイッセ・マグヌム
「偉大なことを欲した(志した)ということが偉大である」

Magnas inter opes inops.
マグナース・インテル・オペース・イノプス
「大きな冨の中の欠乏」
貪欲な者にとってはどれだけ冨があっても常に欠乏しているということを揶揄した表現です。

Majori fortunae locum fecit injuria.
マイヨリー・フォルトゥーナエ・ロクム・フェーキト・インユーリア
「災難がより大きな幸運への場所をつくる」
「災難がより大きな幸運への道をひらく」

Manus manum lavat.
マヌス・マヌム・ラウァト
「手は手を洗う」
右手だけでは右手を洗えません。それぞれの手が互いに助け合っています。相互扶助を意味する格言として知られます。

Margaritas ante porcos mittere.
マルガリータース・アンテ・ポルコース・ミッテレ
「豚の前に真珠を投げること」

maria undique et undique caelum
マリア・ウンディクゥェ・エト・ウンディクゥェ・カエルム
「至る所に海、至る所に空(がある)」
「あたり一面空と海」

Mater artium necessitas.
マーテル・アルティウム・ネケッシタース
「必要は技術の母」

Materiam superabat opus.
マーテリアム・スペラーバト・オプス
「作品は素材を凌駕する」

Matre pulchra filia pulchrior.
マートレ・プルクラー・フィーリア・プルクリオル
「美しい母よりも美しい娘」
「…娘がいる」とも「…娘よ」とも解釈可能です。

Maxima debetur puero reverentia.
マクシマ・デーベートゥル・プエロー・レウェレンティア
「最大の敬意が子どもには払われるべきである」

Medice, cura te ipsum.
メディケ・クーラー・テー・イプスム
「医者よ、汝自身を治せ」
教師の場合、「教師よ、みずからを教育せよ」となるわけでしょう。

Medicus curat, natura sanat.
メディクス・クーラト、ナートゥーラ・サーナト
「医者は治療し、自然は癒す」

Medio tutissimus ibis.
メディオー・トゥーティッシムス・イービス
「あなたは真ん中において(真ん中の道を)もっとも安全に行くでしょう」

Melior est certa pax quam sperata victoria.
メリオル・エスト・ケルタ・パークス・クゥァム・スペーラータ・ウィクトリア
「望まれる勝利より確実な平和の方がよい」

Memento mori.
メメントー・モリー
「(自分が)死ぬことを覚えていなさい」
人の死を忘れてはならない、という意味ではなく、自分がいつか死ぬ身である、ということを胸に刻め、という意味で用いられます。

Memento vivere.
メメントー・ウィーウェレ
「あなたは生きることを心に留めよ」
「生きることを忘れるな」

Memoria minuitur nisi exerceas.
メモリア・ミヌイトゥル・ニシ・エクセルケアース
「記憶力は鍛えなければ弱められる」

Mens aequa in arduis.
メンス・アエクァ・イン・アルドゥイース
「困難における平静な心」
「逆境においても冷静な心」

Mens agitat molem.
メンス・アギタト・モーレム
「精神は大塊を動かす」

Mens et animus et consilium et sententia civitatis posita est in legibus.
メンス・エト・アニムス・エト・コンシリウム・エト・センテンティア・キーウィターティス・ポシタ・エスト・イン・レーギブス
「国家の精神、心、判断、意見は法の中に置かれている」

Merentem laudare justitia est.
メレンテム・ラウダーレ・ユースティティア・エスト
「(ほめるに)値する者をほめることは正しいことである」

Militiae species amor est.
ミーリティアエ・スペキエース・アモル・エスト
「恋は戦争の姿をしている」
「恋は戦場」

Minus memoriae studere.
ミヌス・メモリアエ・ストゥデーレ
「暗記にいっそう少なく精を出すこと」
「暗記に精を出さなくなること」

Misce stultitiam consiliis brevem, dulce est desipere in loco.
ミスケ・ストゥルティティアム・コンシリイース・ブレウェム・ドゥルケ・エスト・デーシペレ・イン・ロコー
「僅かの愚かさを思慮に混ぜよ、時に理性を失うことも好ましい」

Miseram servitutem falso pacem vocatis.
ミセラム・セルウィトゥーテム・ファルソー・パーケム・ウォカーティス
「惨めな隷属状態をあなたがたは誤って平和と称している」

Miserum est arbitrio alterius vivere.
ミセルム・エスト・アルビトリオー・アルテリーウス・ウィーウェレ
「他人の判断に従って生きることはみじめである」

Montani semper liberi.
モンターニー・センペル・リーベリー
「山の民は常に自由である」

Mors certa, hora incerta.
モルス・ケルタ・ホーラ・インケルタ
「死は確実、時は不確実」

Mors omnibus instat.
モルス・オムニブス・インスタト
「死は万人を脅かす」

Mors sine musis vita.
モルス・シネ・ムーシース・ウィータ
「歌のない人生は死(である)」

Mortui non mordent.
モルトゥイー・ノーン・モルデント
「死者は噛み付かない(危害を与えない)」

Mortuo leoni et lepores insultant.
モルトゥオー・レオーニー・エト・レポーレース・インスルタント
「死んだライオンは、ウサギさえ侮辱する」

Multa docet fames.
ムルタ・ドケト・ファメース
「飢えは多くのことを教える」

Multa petentibus desunt multa.
ムルタ・ペテンティブス・デースント・ムルタ
「多くを求める者には多くのものが足りない」

Multae sunt causae bibendi.
ムルタエ・スント・カウサエ・ビベンディ
「飲む理由はたくさんある」

Multi morbi curantur abstinentia.
ムルティー・モルビー・クーラントゥル・アプスティネンティアー
「多くの病気は自制によって治される」

Multi multa sapiunt, et se ipsos nesciunt.
ムルティー・ムルタ・サピウント・エト・セー・イプソース・ネスキウント
「多くの者は多くのことを知るが、自分自身については何も知らない」

Multitudo non ratione ducitur sed impetu.
ムルティトゥードー・ノーン・ラティオーネ・ドゥーキトゥル・セド・インペトゥー
「群衆は理性でなく衝動によって導かれる」

Multos fortuna liberat poena, metu neminem.
ムルトース・フォルトゥーナ・リーベラット・ポエーナー・メトゥー・ネーミネム
「運命は多くの者を罰から解放し、(運命は)誰をも恐怖から解放しない」

Musa, mihi causas memora.
ムーサ・ミヒ・カウサース・メモラー
「ムーサよ、私にその理由を語れ」

Musco lapis volutus haud obducitur.
ムスコー・ラピス・ウォルートゥス・ハウド・オブドゥーキトゥル
「転石は苔に覆われない」

Musica est mentis medicina maestae.
ムーシカ・エスト・メンティス・メディキーナ・マエスタエ
「音楽は悲しい心の薬である」
「音楽は悲しい心を癒やす薬である」

Mutato nomine de te fabula narratur.
ムータートー・ノーミネ・デー・テー・ファーブラ・ナッラートゥル
「名前を変えると、その物語はあなたについて語っている」
この言葉の直前に、Quid rides ? (なぜ、おまえは笑うのか?)という表現があります。
「我がふりを見よ。他人のことは笑えないだろう」というメッセージがこめられています。

Nabis sine cortice.
ナービス・シネ・コルティケ
「あなたはコルクなしに泳ぐだろう」
この場合のコルクとは浮き輪の意味であり、意訳すると「あなたは助力なしに生きることができるだろう」、「自立できるだろう」という意味になります。

Nam risu inepto res ineptior nulla est.
ナム・リースー・イネプトー・レース・イネプティオル・ヌッラ・エスト
「実際いかなるものも場違いな笑い以上に場違いなものは何もない」

Nam vitiis nemo sine nascitur; optimus ille est, qui minimis urgetur.
ナム・ウィティイース・ネーモー・シネ・ナスキトゥル。オプティムス・イッレ・エスト・クィー・ミニミス・ウルゲートゥル
「誰も欠点なしに生まれない。最善なのはもっとも少ない欠点に悩まされる者である」

Natura duce nunquam aberrabimus.
ナートゥーラー・ドゥケ・ヌンクァム・アベッラービムス
「自然を導き手とすれば、我々は決して誤ることはないだろう」

Natura non facit saltum.
ナートゥーラ・ノーン・ファキト・サルトゥム
「自然は飛躍しない(飛躍をつくらない)」
自然は一足飛びに進まず、段階的に進むという趣旨です。

Natura semina nobis scientiae dedit; scientiam non dedit.
ナートゥーラ・セーミナ・ノービース・スキエンティアエ・デディト・スキエンティアム・ノーン・デディト
「自然は我々に知の種を与えた。知は与えなかった」

Naturae debitum reddiderunt.
ナートゥーラエ・デービトゥム・レッディデールント
「彼らは自然に借りを返した」と訳せます。自然に借りを返すとは、自然に死ぬこと、自然死で息を引き取ることを意味します。

Ne cede malis, sed contra audentior ito.
ネー・ケーデ・マリース・セド・コントラー・アウデンティオル・イートー
「不幸に屈するな。むしろいっそう勇敢に立ち向かえ(進め)」

Ne fronti crede.
ネー・フロンティー・クレーデ
「外見(顔)を信じるな」

Ne sis miser ante tempus.
ネー・シース・ミセル・アンテ・テンプス
「そのときが来るよりも先に惨めな気持ちになるな」
いわんとすることは、「先走りして苦労するな」、「取り越し苦労はするな」ということです。
人間は動物と違い、先のことが見通せる代わりに、訪れるかどうかも不確かな未来の出来事を先に心配する欠点をもつ、という趣旨のことをセネカは指摘しています。

Nec habeo, nec careo, nec curo.
ネク・ハベオー・ネク・カレオー・ネク・クーロー
「私は持たず、求めず、気を揉まない」

Nec mora, nec requies.
ネク・モラ・ネク・レクィエース
「休止も休息もない」

Nec mortem effugere quisquam nec amorem potest.
ネク・モルテム・エッフゲレ・クィスクァム・ネク・アモーレム・ポテスト
「いかなる人も死と愛を避けることは出来ない」

Nec possum tecum vivere, nec sine te.
ネク・ポッスム・テークム・ウィーウェレ・ネク・シネ・テー
「私はおまえとともに生きていけない、おまえなしに生きていけない」

Nec quae praeteriit iterum revocabitur unda, nec quae praeteriit hora redire potest.
ネク・クゥァエ・プラエテリイト・イテルム・レウォカービトゥル・ウンダ・ネク・クゥァエ・プラエテリイト・ホーラ・レディーレ・ポテスト
「通り過ぎた川の流れは再び呼び戻されないし、過ぎた時間は戻ることができない」

Nec scire fas est omnia.
ネク・スキーレ・ファース・エスト・オムニア
「すべてを知ることは正当ではない」

Nec tecum possum vivere, nec sine te.
ネク・テークム・ポッスム・ウィーウェレ・ネク・シネ・テー
「私はおまえとともに生きていけない、おまえなしに生きていけない」

Nec vitia nostra nec remedia tolerare possumus.
ネク・ウィティア・ノストラ・ネク・レメディア・トレラーレ・ポッスムス
「わたしたちは、わたしたちの欠点も、その治療も、どちらも耐えることができない」

Necessarium est parvo adsuescere.
ネケッサーリウム・エスト・パルウォー・アドスエスケレ
「僅かのものに慣れることが必要である」
いわゆる知足の大事さを伝える表現です。

Necessitas non habet legem.
ネケッシタース・ノーン・ハベト・レーゲム
「必要は法を持たない」と訳せます。
必要に迫られれば、法を犯してでも目的を達成しようとする人間の性を言い当てた表現です。

Nemo ante mortem beatus.
ネーモー・アンテ・モルテム・ベアートゥス
「だれも死ぬまでは幸福ではない」

Nemo deo pauper est.
ネーモー・デオー・パウペル・エスト
「神にとって誰一人貧しいものはいない」

Nemo enim potest omnia scire.
ネーモー・エニム・ポテスト・オムニア・スキーレ
「誰もすべてを知ることはできない」

Nemo fortunam jure accusat.
ネーモー・フォルトゥーナム・ユーレ・アックーサト
「誰も運命を正当に非難できない」

Nemo in amore videt.
ネーモー・イン・アモーレ・ウィデト
「誰も恋において(ものを)見ていない」
「恋は盲目」のラテン語版表現といえるでしょう。

Nemo liber est qui corpori servit.
ネーモー・リーベル・エスト・クィー・コルポリー・セルウィト
「肉体に仕える者は誰一人自由ではない」

Nemo patriam quia magna est amat, sed quia sua.
ネーモー・パトリアム・クィア・マグナ・エスト・アマト・セド・クィア・スア
「誰も偉大だから祖国を愛するのではなく、自分のもの(国)だから愛するのである」

Nemo tam pauper vivit quam natus est.
ネーモー・タム・パウペル・ウィーウィト・クァム・ナートゥス・エスト
「誰も生まれた時ほど貧しく生きることはない」

Nescio quo modo bonae mentis soror est paupertas.
ネスキオー・クゥォー・モドー・ボナエ・メンティス・ソロル・エスト・パウペルタース
「どのようなことかわからないが(どうしたことか)、『貧乏』は良心の姉妹である」

Nescit naturam mutare pecunia puram.
ネスキト・ナートゥーラム・ムーターレ・ペクーニア・プーラム
「金銭は清廉潔白な性格を変えることはできない」

Nescit vox missa reverti.
ネスキト・ウォクス・ミッサ・レウェルティー
「ひとたび発せられた言葉は戻ることができない」

Nihil agendo homines male agere discunt.
ニヒル・アゲンドー・ホミネース・マレ・アゲレ・ディスクント
「人間は何もなさないことによって、悪く行うことを学ぶ」
「悪く行う」とは「悪事をなす」という意味で解釈されます。

Nihil aliud est ebrietas quam voluntaria insania.
ニヒル・アリウド・エスト・エーブリエタース・クヮム・ウォルンターリア・インサーニア
「酩酊とは、自発的な狂気以外の何物でもない」

Nihil amantibus durum est.
ニヒル・アマンティブス・ドゥールム・エスト
「恋する者には何も困難なものはない」

Nihil difficile amanti.
ニヒル・ディッフィケレ・アマンティー
「愛する(恋する)者には何事も困難ではない」

Nihil est annis velocius.
ニヒル・エスト・アッニース・ウェ-ローキウス
「なにものも歳月よりはやいものはない」

Nihil recte sine exemplo docetur aut discitur.
ニヒル・レクテー・シネ・エクセンプロー・ドケートゥル・アウト・ディスキトゥル
「いかなるものも模範なしに、正しく教えられることも学ばれることもない」

Nihil rerum humanarum sine dei numine geritur.
ニヒル・レールム・フーマーナールム・シネ・デイー・ヌーミネ・ゲリトゥル
「人間の出来事は、神の意志なしに何もなされない」

Nihil sine magno vita labore dedit mortalibus.
ニヒル・シネ・マグノー・ウィータ・ラボーレ・デディト・モルターリブス
「人生は人間たちに大きな苦労なしに何も与えない」

Nihil sub sole novum.
ニヒル・スブ・ソーレ・ノウム
「何ものも太陽の下に新しいものはない」

Nihili est qui nihil amat.
ニヒリー・エスト・クウィー・ニヒル・アマト
「何も愛さない者は、何の値打ちもない」
ラテン語で amo (愛する)というと、情熱を傾ける、という意味も含んでいます。何にも心を動かさないこと(ニール・アドミラーリー)というのは哲学者の理想の境地ですが、本当にそれで生きることになるのか?という意味で理解することもできると思います。

Nil desperandum.
ニール・デースペランドゥム
「何事も絶望すべきではない」
「絶望すべきものは何もない」

Nil homini certum est.
ニール・ホミニー・ケルトゥム・エスト
「人間にとっていかなるものも確実ではない」

Nil mortalibus ardui est.
ニール・モルターリブス・アルドゥイー・エスト
「人間にとって困難なものは何もない」
不敬な人間の愚かさを嘆いた表現です。

Nisi in bonis amicitia esse non potest.
ニシ・イン・ボニース・アミーキティア・エッセ・ノーン・ポテスト
「善人以外の人間において、友情は存在しえない」

Nitimur in vetitum semper cupimusque negata.
ニーティムル・イン・ウェティトゥム・センペル・クピムスクェ・ネガータ
「われわれは常に禁じられたものを得ようとつとめ、拒まれたものを切望する」

Noli huic tranquillitati confidere.
ノーリー・フイーク・トランクゥィッリターティー・コンフィーデレ
「この静けさを信じてはならない」

Noli me tangere.
ノーリー・メー・タンゲレ
「私にふれるな」

Nolite judicare, et non judicabimini.
ノーリーテ・ユーディカーレ・エト・ノーン・ユーディカービミニー
「(おまえたちは)裁くな、そうすれば、裁かれないだろう」

Nominibus mollire licet mala.
ノーミニブス・モッリーレ・リケト・マラ
「欠点は名前によって和らげることができる」
「言い方を変えれば欠点を和らげることができる」

Non cani nec rugae repente auctoritatem arripere possunt.
ノーン・カーニー・ネク・ルーガエ・レペンテ・アウクトリターテム・アッリペレ
「白髪も皺も突然権威を掴み取ることはできない」
外見でいくら年齢を重ねたように見えても、人間としての修養が足りなければ、その人に「権威」(威厳)は感じられない、という趣旨です。

Non convalescit planta quae saepe transfertur.
ノーン・コンウァレースキト・プランタ・クゥァエ・サエペ・トランスフェルトゥル
「しばしば移し替えられる植物は元気にならない」

Non est ad astra mollis e terris via.
ノーン・エスト・アド・アストラ・モッリス・エー・テッリース・ウィア
「大地から星までの道は平穏ではない」

Non est beatus, esse se qui non putat.
ノーン・エスト・ベアートゥス・エッセ・セー・クゥィー・ノーン・プタト
「自分が幸福だと思わない人は幸福ではない」

Non est consuetudo populi Romani, ullam accipere ab hoste armato conditionem.
ノーン・エスト・コンスエートゥードー・ポプリー・ローマーニー・ウッラム・アッキペレ・アブ・ホステ・アルマートー・コンディティオーネム
「武装した敵から条件を受け取ることはローマ国民の慣習ではない」

Non est tuum fortuna quod fecit tuum.
ノーン・エスト・トゥウム・フォルトゥーナ・クゥォド・フェーキト・トゥウム
「運命があなたのものにしたものは、あなたのものではない」
運良く手に入ったものは自分のものではない、と考えるべきだという趣旨です。

Non est vir fortis ac strenuus qui laborem fugit.
ノーン・エスト・ウィル・フォルティス・アク・ストレーヌウス・クゥィー・ラボーレム・フギト
「苦労を避ける者は強く活力ある男ではない」
「苦しみから逃れる者は強く活気ある男ではない」

Non est vivere sed valere vita est.
ノーン・エスト・ウィーウェレ・セド・ウァレーレ・ウィータ・エスト
「(ただ)生きることでなく元気であること、それが人生だ」

Non fert ullum ictum inlaesa felicitas.
ノーン・フェルト・ウッルム・イクトゥム・インラエサ・フェーリーキタース
「損なわれない幸福はいかなる打撃にも耐えられない」

Non ignara mali, miseris succurrere disco.
ノーン・イグナーラ・マリー・ミセリース・スックッレレ・ディスコー
「私は不幸を知らぬことはない。哀れな人々を救うことを学んでいます」

Non obiit, abiit.
ノーン・オビイト・アビイト
「彼は亡びたのではない、去ったのだ」
Abiit, non obiit.の語順もあります。意味は同じです。墓碑銘に刻まれる言葉として知られます。

Non omnes qui habent citharam sunt citharoedi.
ノーン・オムネース・クゥィー・ハベント・キタラム・スント・キタロエディー
「キタラを持つ者すべてがキタラ弾きであるとは限らない」

Non omnia possumus omnes.
ノーン・オムニア・ポッスムス・オムネース
「私たちは皆、すべてのことができるわけではない」

Non omnis moriar.
ノーン・オムニス・モリアル
「わたしのすべてが死ぬのではないだろう」

Non potes esse dives et felix.
ノーン・ポテス・エッセ・ディーウェス・エト・フェーリークス
「あなたは裕福であると同時に幸福であることはできない」

Non qui parum habet, sed qui plus cupit pauper est.
ノーン・クゥィー・パルム・ハベト・セド・クゥィー・プルス・クピト・パウペル・エスト
「貧しい者ではなく、より多くを望む者が、貧しいのである」

Non quia difficilia sunt, non audemus; sed quia non audemus, difficilia sunt.
ノーン・クゥィア・ディッフィキリア・スント・ノーン・アウデームス・セド・クゥィア・ノーン・アウデームス・ディッフィキリア・スント
「我々は(それらが)難しいから挑戦しないのではない。挑戦しないから難しくなるのだ」

Non scholae sed vitae discimus.
ノーン・スコラエ・セド・ウィータエ・ディスキムス
「われわれは学校のためでなく、人生のために学ぶ」

Non sibi, sed patriae.
ノーン・シビ・セド・パトリアエ
「自分のためにでなく、祖国のために」

Non solum fortuna ipsa est caeca sed etiam eos caecos facit quos semper adjuvat.
ノーン・ソールム・フォルトゥーナ・イプサ・エスト・カエカ・セド・エティアム・エオース・カエコース・ファキト・クウォース・セムペル・アドューウァト
「運命は、それ自身が盲目であるだけでなく、常に助ける者たちを盲目にする」

Non statim pervenitur ad summum.
ノーン・スタティム・ペルウェニートゥル・アド・スッムム
「人はただちに最高の高みに到達することはできない」

Non sum qualis eram.
ノーン・スム・クァーリス・エラム
「わたしはかつての私とは違う」

Non sumus in ullius potestate, cum mors in nostra potestate sit.
ノーン・スムス・イン・ウッリーウス・ポテスターテ・クム・モルス・イン・ノストラー・ポテスターテ・シト
「死が我々の支配下にあるとき、我々は何にも支配されることはない」

Non uno ictu arbor cadit.
ノーン・ウーノー・イクトゥー・アルボル・カディト
「木は一撃によって倒れない」
継続的な努力の大事さを伝える格言です。

Noscitur ex sociis.
ノスキトゥル・エクス・ソキイース
「彼は友から知られる」
「人は(つきあっている)友から(どんな人間かが)知られる(=わかる)」という意味で理解できます。

Nudi enim sunt, recti et venusti, omni ornatu orationis tamquam veste detracta.
ヌーディー・エニム・スント・レクティー・エト・ウェヌスティー・オムニー・オルナートゥー・オーラーティオーニス・タムクァム・ウェステ・デートラクター
「(カエサルの文体は)衣服を脱ぎ捨てたかのように、あらゆる言葉の装飾を捨て、まっすぐで優美である」

Nudo detrahere vestimenta quis potest?
ヌードー・デートラヘレ・ウェスティーメンタ・クゥィス・ポテスト
「誰が裸の者から衣服を奪うことができるだろうか」
否定の答えを想定した修辞疑問文です。

Nudum latro transmittit.
ヌードゥム・ラトロー・トランスミッティト
「追いはぎは裸の者を(無視して)通り過ぎる」
「裸の者は追いはぎも通り過ぎる」

Nulla dies sine linea.
「いかなる一日も線なしではない」
「一本の線も引かない日は一日もない」

Nulli est homini perpetuum bonum.
ヌッリー・エスト・ホミニー・ペルペトゥウム・ボヌム
「いかなる人間にも永遠の幸福はない」

Nullis amor est sanabilis herbis.
ヌッリース・アモル・エスト・サーナービリス・ヘルビース
「恋はいかなる薬草によっても救済できない」

Nullum putaveris esse locum sine teste.
ヌッルム・プターウェリス・エッセ・ロクム・シネ・テステ
「いかなる場所も目撃証人なしではない、とあなたは考えるようにせよ」
「壁に耳あり障子に目あり」という表現を思い出します。

Nullum sine exitu iter est.
ヌッルム・シネ・エクシトゥー・イテル・エスト
「終わりのない旅はない」

Num, tibi cum fauces urit sitis, aurea quaeris pocula?
ヌム・ティビ・クム・ファウケース・ウーリト・シティス・アウレア・クゥァエリス・ポークラ
「もし君の喉を渇きが焦がすとき、果たして黄金の杯を求めるだろうか」

Numquam est ille miser, cui facile est mori.
ヌンクァム・エスト・イッレ・ミセル・クィー・ファキレ・エスト・モリー
「(その人にとって)死ぬことが容易であるところのその人は惨めではけっしてない」
平気で死ぬ覚悟のできた人は立派である、という意味で理解できます。

Numquam imperator ita paci credit, ut non se praeparet bello.
ヌンクァム・インペラートル・イタ・パーキー・クレーディト・ウト・ノーン・セー・プラエパレト・ベッロー
「将軍は戦争に対して準備しないほど平和を信用することはけっしてない」

Nunc aut numquam.
ヌンク・アウト・ヌンクァム
英語で直訳すれば Now or never.
「今こそ、さもなくばありえず」
「このチャンスは今を逃せば二度とない」

Nunc est bibendum, nunc pede libero pulsanda tellus.
ヌンク・エスト・ビベンドゥム・ヌンク・ペデ・リーベロー・プルサンダ・テッルス
「今こそ飲むべし。今こそ自由な足で大地が踏まれるべき」

Nunc omnia rident.
ヌンク・オムニア・リーデント
「今万物が笑っている」
この表現は、ウェルギリウスの『牧歌』に見られるもので、今自然界全体が微笑んでいるように見える、という意味で使われています。

Nunc vino pellite curas.
ヌンク・ウィーノー・ペッリテ・クーラース
「今こそ酒によって悩みを追い払え」

Nunquam periculum sine periculo vincemus.
ヌンクァム・ペリークルム・シネ・ペリークロー・ウィンケームス
「我々は危険(をおかすこと)なしに、危険に打ち勝つことは決してないだろう」

Nusquam est qui ubique est.
ヌスクァム・エスト・クィー・ウビークェ・エスト
「どこにでもいる人はどこにもいない」
あれこれ手をつけて一つのことに集中できない精神を戒める言葉です。

Nutritur vento, vento restinguitur ignis.
ヌートリートゥル・ウェントー・ウェントー・レスティンギトゥル・イグニス
「火は風によって養われ(大きくなり)、風によって消される」

O fama ingens, ingentior armis!
オー・ファーマー・インゲンス・インゲンティオル・アルミース
「おお、名声において偉大な者よ、武器をとってはもっと偉大な者よ」

O fortunati, quorum iam moenia surgunt!
オー・フォルトゥナーティー・クゥォールム・ヤム・モエニア・スルグント
「おお、幸運な者達よ、(その者達の)城壁がすでにそびえている者達は」

O matre pulchra filia pulchrior.
オー・マートレ・プルクラー・フィーリア・プルクリオル
「おお、美しい母よりも美しい娘よ」

O mihi praeteritos referat si Juppiter annos.
「ああ、ユッピテルが過ぎ去った歳月を取り戻してくれたなら!」

O miseras hominum mentes, o pectora caeca!
オー・カエカース・ホミヌム・メンテース・オー・ペクトラ・カエカ
「おお、人間の惨めな精神よ、おお、盲目なる心よ」
死を恐れ、富と名声を求めてあくせくする人間精神を批判したルクレーティウスの言葉です。

O tempora! O mores!
オー・テンポラ・オー・モーレース
「おお、時代よ!おお風習よ!」
キケローが「なんと落ちぶれた時代、なんと自堕落な風習であることか!」とモラルの崩壊した世相を嘆いて見せたときの台詞として有名です。

O vita misero longa felici brevis.
オー・ウィータ・ミセロー・ロンガ・フェーリーキー・ブレウィス
「おお、みじめな者にとっては長く、幸福な者にとっては短い人生よ」

Occasio non facile offertur sed facile amittitur.
オッカシオー・ノーン・ファキレ・オッフェルトゥル・セド・ファキレ・アーミッティトゥル
「機会は簡単に与えられるものではなく、すぐに失われるものである」

Occasionem cognosce.
オッカシオーネム・コグノスケ
「好機を知れ」
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」という言葉がありますが、そうやってむやみに力を分散するのではなく、じっくりチャンスをうかがうべきだと主張している表現です。

Oculi pictura tenentur, aures cantibus.
オクリー・ピクトゥーラー・テネントゥル・アウレース・カンティブス
「目は絵によって捕らえられ、耳は歌によって捕らえられる」

Odi et amo.
オーディー・エト・アモー
「私は憎み、そして愛する」

Omne initium est difficile.
オムネ・イニティウム・エスト・ディッフィキレ
「すべての始まりは困難である」

Omnem crede diem tibi diluxisse supremum.
オムネム・クレーデ・ディエム・ティビ・ディールクシッセ・スプレームム
「毎日があなたにとって最後の輝きであった(最後に光り輝いた)と信じよ」
毎日が人生の最後の一日であったと思うようにせよ、という趣旨です。

Omnes artes, quae ad humanitatem pertinent, habent quoddam commune vinculum.
オムネース・アルテース・クゥァエ・アド・フーマニターテム・ペルティネント・ハベント・クゥォッダム・コッムーネ・ウィンクルム
「人間性に関わるすべての学問は、ある共通の絆をもっている」

Omnes una manet nox.
オムネース・ウーナ・マネト・ノクス
「すべての人々をたった一つの夜が待ち受ける」
その夜は別名 mors (モルス)、すなわち死です。

Omnia aliena sunt: tempus tantum nostrum est.
オムニア・アリエーナ・スント・テンプス・タントゥム・ノストルム・エスト
「万物は他人のものである。ただ時間のみが我々のものである」

Omnia eunt more modoque fluentis aquae.
オムニア・エウント・モーレ・モドークウェ・フルエンティス・アクウァエ
「すべてのものは流れる水のやり方、方法によって行く」
「万物は流れる川のように移ろいゆく」

Omnia fert aetas, animum quoque.
オムニア・フェルト・アエタース・アニムム・クォクゥェ
「時はすべてを運び去る。心もまた」

Omnia mecum porto mea.
オムニア・メークム・ポルトー・メア
「私は、自分のすべてのものを、自分と共に、運ぶ」
祖国が占領されて逃げる際、ギリシアの七賢人の一人ビアスは何も持たずに逃げました。その理由は、「自分のすべての財産」が自分の「知恵」であったからというものです。

Omnia munda mundis.
オムニア・ムンダ・ムンディース
「清い心の持ち主にとってすべてが清らかである」

Omnia nunc rident.
オムニア・ヌンク・リーデント
「今万物が笑っている。」
Nunc omnia rident.の語順でも知られますが、ウェルギリウスの表現は Omnia nunc rident.の語順です。意味は変わりません。

Omnia praeclara rara.
オムニア・プラエクラーラ・ラーラ
「すべてのすばらしいものは稀である」
オリジナルの文脈と切り離せば、rara を主語、praeclara を補語ととり、「珍しいものはすべてすばらしい」と訳すことも可能です。

Omnia suo tempore facienda sunt.
オムニア・スオー・テンポレ・ファキエンダ・スント
「すべてのことがらは、そのもっとも適切な時に、行うべきである」

Omnia tempus habent.
オムニア・テンプス・ハベント
「すべての物事は時を持つ」
「何事につけ行うのに適切な時がある」という意味です。

Omnia vanitas.
オムニア・ウァーニタース
「すべては空虚である」

Omnia vertuntur: certe vertuntur amores.
オムニア・ウェルトゥントゥル・ケルテー・ウェルトゥントゥル・アモーレース
「万物は流転する。たしかに愛は流転する」

Omnia vincit Amor.
オムニア・ウィンキト・アモル
「愛はすべてに打ち勝つ」

Omnis ars naturae imitatio est.
オムニス・アルス・ナートゥーラエ・イミターティオー・エスト
「すべての芸術は自然の模倣である」

Omnis feret omnia tellus.
オムニス・フェレト・オムニア・テッルス
「すべての土地はすべてのものを生むだろう」

Omnis habet sua dona dies.
オムニス・ハベト・スア・ドーナ・ディエース
「すべての日は、それ自身の贈り物をもっている」

Omnium rerum principia parva sunt.
オムニウム・レールム・プリンキピア・パルウァ・スント
「すべての物事の始まりは小さい」

Optima medicina temperantia est.
オプティマ・メディキーナ・テンペランティア・エスト
「最良の医術は自制である」

Optima quaeque dies miseris mortalibus aevi prima fugit.
オプティマ・クァエクェ・ディエース・ミセリース・モルターリブス・アエウィー・プリーマ・フギト
「あわれな人間たちにとって人生の最良の一日は最初に(まっさきに)逃げていく」

Ora et labora.
オーラー・エト・ラボーラー
「祈れ、そして働け」

Orandum est ut sit mens sana in corpore sano.
オーランドゥム・エスト・ウト・シト・メーンス・サーナ・イン・コルポレ・サーノー
「健全な精神が健全な肉体にあるように祈られるべきである」
「健全な精神は健全な肉体に宿る」という言葉が誕生するきっかけとなったラテン語。

Orare est laborare, laborare est orare.
オーラーレ・エスト・ラボーラーレ・ラボーラーレ・エスト・オーラーレ
「祈ることは働くことで、働くことは祈ることである」

Oti fructus est non contentio animi, sed relaxatio.
オーティー・フルークトゥス・エスト・ノーン・コンテンティオー・アニミー・セド・レラクサーティオー
「閑暇の実りとは精神の緊張ではなく、ゆるめることである」

Otia corpus alunt; animus quoque pascitur illis.
オーティア・コルプス・アルント・アニムス・クゥォクゥェ・パスキトゥル・イッリース
「暇は肉体を養う。精神もまた暇によって養われる」

Otia dant vitia.
オーティア・ダント・ウィティア
「暇は悪徳を与える」

Otium ex labore.
オーティウム・エクス・ラボーレ
「労働から閑暇が生まれる」
「労働を先に行い、その結果として閑暇が手に入る」
したがって、「まず仕事、次に閑暇」と意訳することもできます。

Otium multa mala adolescentes docet.
オーティウム・ムルタ・マラ・アドレスケンテース・ドケト
「暇は若者に多くの悪を教える」

Otium sine litteris mors est.
オーティウム・シネ・リッテリース・モルス・エスト
「学問なき閑暇は死である」
表題の言葉には続きがあります。
et hominis vivi sepultura.(エト・ホミニス・ウィーウィー・セプルトゥーラ)
「そして生きた人間の墓場」。

――次はここから――

Pacem cum hominibus, bellum cum vitiis habe.
パーケム・クム・ホミニブス・ベッルム・クム・ウィーティイース・ハベ
「あなたは人間と共に平和を、悪徳とともに戦いを持ちなさい」

Pallida Mors aequo pulsat pede pauperum tabernas regumque turris.
パッリダ・モルス・アエクォー・プルサト・ペデ・パウペルム・タベルナース・レグムクェ・トゥッリース
「青ざめた死は、貧者の小屋も、王者のそびえ立つ館も等しい足で蹴りたたく」

Passibus ambiguis Fortuna volubilis errat.
パッシブス・アンビグイース・フォルトゥーナ・ウォルービリス・エッラト
「気まぐれな運命の女神は不確かな足取りで彷徨う」

Patria mea totus hic mundus est.
パトリア・メア・トートゥス・ヒク・ムンドゥス・エスト
「この全世界がわが祖国である」

Pax intrantibus, salus exeuntibus.
パークス・イントランティブス・サルース・エクセウンティブス
「訪れる者に安らぎを、去りゆく者に安全を」

Pax paritur bello.
パークス・パリトゥル・ベッロー
「平和は戦争から生まれる」

Pecuniam in loco neglegere maximum interdum est lucrum.
ペクーニアム・イン・ロコー・ネグレゲレ・マクシムム・インテルドゥム・ルクルム
「金銭をその場に応じて無視することは時には最大の利益となる」

Peior odio amoris simulatio.
ペーイオル・オディオー・アモーリス・シムラーティオー
「愛の見せかけは憎しみより悪い」

Per angusta ad augusta.
ペル・アングスタ・アド・アウグスタ
「苦境を通じ神聖なものへ」

Per aspera ad astra.
ペル・アスペラ・アド・アストラ
「困難を克服して栄光を獲得する」
全体で、「困難を通じて天へ」と訳します。

Petite et accipietis, pulsate et aperietur vobis.
ペティテ・エト・アッキピエーティス・プルサーテ・エト・アペリエートゥル・ウォービース
「求めよ、そうすればあなたがたは(求めたものを)受け取るでしょう。叩け、そうすれば(叩いた扉が)あなたがたのために開かれるでしょう」

Philosophia sapientiae amor est et adfectatio.
ピロソピア・サピエンティアエ・アモル・エスト・エト・アドフェクターティオーエ
「哲学は知への愛、知の追求である」

Pios et probos praemium vitae aeternae exspectabit.
ピオース・エト・プロボース・プラエミウム・ウィータエ・アエテルナエ・エスクペクタービト
「永遠の生という報酬が、敬虔で善良な人々を待ち受けるであろう」

Plaudite, acta est fabula.
プラウディテ・アクタ・エスト・ファーブラ
「拍手を。お芝居はおしまいだ」

Populi Romani est propria libertas.
ポプリー・ローマーニー・エスト・プロプリア・リーベルタース
「自由はローマ国民固有のものである」

Populus est novarum rerum cupiens pavidusque.
ポプルス・エスト・ノウァールム・レールム・クピエンス・パウィドゥスクェ
「人民は、政変を欲しながら、かつ恐れる」

Post nubila Phoebus.
ポスト・ヌービラ・ポエブス
「雲の後に太陽(が輝く)」
「雲の後ろに太陽(が存在する)」
雨を降らせる雲が空を覆っていても、私たちは太陽の存在を疑うことができないように、世の中を不正がいかに曇らせても、我々は善の存在を信じることができるという趣旨でも理解可能です。

Probitas laudatur et alget.
プロビタース・ラウダートゥル・エト・アルゲト
「清廉潔白は賞賛されるが、誰からも省みられない」

Prospera lux oritur, linguisque animisque favete.
プロスペラ・ルクス・オリトゥル・リングイースクゥェ・アニミースクゥェ・ファウェーテ
「幸先のよい光が昇る。汝らは言葉と心において沈黙せよ(言葉を慎み、心を静かにせよ)」

Pulchre, bene, recte.
プルクレ・ベネ・レクテ
「美しく、善く、正しく」

Quandoque bonus dormitat Homerus.
クァンドークェ・ボヌス・ドルミータト・ホメールス
「ときどき立派なホメールス(ホメーロス)も居眠りをする」

quare, dum licet, inter nos laetemur amantes:
non satis est ullo tempore longus amor.
「それゆえ、それが許される間、私たちは互いに愛し合いながら楽しもう」
「いかなる時にも愛は十分に長くはない」

Quem di diligunt adulescens moritur.
クゥェム・ディー・ディーリグント・アドゥレースケンス・モリトゥル
「神々が愛する者は若者として死ぬ」
「神々が愛する者は若死にする」と訳せます。

Qui beneficium dedit, taceat, narret, qui accepit.
クゥィー・ベネフィキウム・デディト・タケアト・ナッレト・クゥィー・アッケーピト
「恩恵を与えた者は黙るのがよい。受けた者は語るのがよい」

Qui nimium multis 'non amo' dicit, amat.
クィー・ニミウム・ムルティース・ノーン・アモー・ディーキト・アマト
「あまりにしばしば「私は愛していない」と言う者は、愛している」

Qui parcit malis, nocet bonis.
クィー・パルキト・マリース・ノケト・ボニース
「悪人を許す人は、善人に害を与える」

Quid enim stultius quam incerta pro certis habere, falsa pro veris?
クゥィド・エニム・ストゥルティウス・クゥァム・インケルタ・プロー・ケルティース・ハベーレ・ファルサ・プロー・ウェーリース
「不確実なことを確実とみなし、誤りを真理とみなすこと以上に愚かな何があるだろうか」

Quid faciant leges ubi sola pecunia regnat?
クィド・ファキアント・レーゲース・ウビ・ソーラ・ペクーニア・レグナット
「唯一金銭が支配するとき、法律はいったい何をなすことができようか?」

Quidquid Amor iussit, non est contemnere tutum.
クゥィド・クゥィド・アモル・ユッシト・ノーン・エスト・コンテムネレ・トゥートゥム
「愛の神が命じたことは何であれ、それを軽蔑することは安全ではない」

Quidquid id est, timeo Danaos et dona ferentis.
クィドクィド・イド・エスト・ティメオー・ダナオース・エト・ドーナ・フェレンティース
「(目の前にある)それが何であれ、私はギリシア人を恐れる、たとえ贈り物をもってきたとしても」

Quis fallere possit amantem?
クィス・ファッレレ・ポッシト・アマンテム
「愛する者をだれが欺くことができるだろう」
「いくら欺こうとしても、恋人にはピンとくる」

Quo fata trahunt, retrahuntque, sequamur.
クゥォー・ファータ・トラフント・レトラフントクゥェ・セクゥァームル
「運命が(私たちを)運び、連れ戻すところに、われわれは従おう」

Quo moriture ruis?
クゥォー・モリトゥーレ・ルイス
「どこに急ぐのだ、死にゆく者よ」

Quod si curam fugimus, virtus fugienda est.
クォド・シー・クーラム・フギムス・ウィルトゥース・フギエンダ・エスト
「しかしもし我々が心労から逃れるならば、美徳からも逃げなければならない」

Quot capita, tot sensus.
クォト・カピタ・トト・セーンスース
「頭があるほど、それだけの意見がある」(人の数だけ意見がある)

Quot homines, tot sententiae.
クォト・ホミネース・トト・センテンティアエ
「人間の数だけ意見がある」

Rara iuvant.
ラーラ・ユウァント
「珍しいものは(人の心を)楽しませる」

Ratio quasi quaedam lux lumenque vitae.
ラティオー・クゥァシ・クゥァエダム・ルークス・ルーメンクゥェ・ウィータエ
「理性はいわば人生の何か光のようなもの、燈明のようなものである」

Res, non verba.
レース・ノーン・ウェルバ
「言葉でなく事実(が大切)」

Saepe admonitionibus utere, rarius castiga.
サエペ・アドモニティオーニブス・ウーテレ・ラーリブス・カスティーガー
「しばしば忠告を用いよ。まれに罰せよ」

Saepe creat molles aspera spina rosas.
サエペ・クレアト・モッレース・アスペラ・スピーナ・ロサース
「しばしばとがったとげがやわらかいバラを生む」

Sanabimur, si separemur modo a coetu.
サーナービムル・シー・セーパレームル・モド・アー・コエートゥー
「我々は心が健やかでいられるだろう、ただ単に、集団から離れているだけで」
「我々は健康にされるだろう」という意味から、日本語としては「我々は健康になるだろう」と訳せます。「心が健やかになるだろう」と解釈してもよいでしょう。

Sapiens habet divitias in se.
サピエンス・ハベト・ディーウィティアース・イン・セー
「賢者は自分自身の中に財産をもつ」

Sapiens nihil opinatur, numquam irascitur.
サピエーンス・ニヒル・オピーナートゥル・ヌンクゥァム・イーラスキトゥル
「賢者は何も憶測せず、けっして怒ることはない」

Sapientia perfectum bonum est mentis humanae.
サピエンティア・ペルフェクトゥム・ボヌム・エスト・メンティス・フーマーナエ
「知は人間の心の完全な善である」

Scientia est potentia.
スキエンティア・エスト・ポテンティア
「知識は力である」

Semper avarus eget.
センペル・アウァールス・エゲト
「貪欲な者は常に欠乏する」

Sequere naturam.
セクゥェレ・ナートゥーラム
「自然に従え」

Sera, tamen tacitis Poena venit pedibus.
セーラ・タメン・タキトィース・ポエナ・ウェニト・ペディブス
「遅く、しかし静かな足取りで罰の女神は訪れる」

Si ars latet, prodest.
「もし技が隠されているなら、それは役に立つ」

Si post fata venit gloria, non propero.
シー・ポスト・ファータ・ウェニト・グローリア・ノーン・プロペロー
「もし死後に栄光が訪れるなら、私は(死を)急がない」

Si vales, bene est; ego valeo.
シー・ウァレース・ベネ・エスト。エゴ・ウァレオー
「あなたが元気なら、それは善い事。私は元気です」

Si vis amari, ama.
シー・ウィース・アマーリー・アマー
「もしあなたが愛されることを望むなら、あなたが愛しなさい」

Sibi imperare est imperiorum maximum.
シビ・インペラーレ・エスト・インペリオールム・マクシムム
「自分を支配することは、支配のうちで最大のものである」

Sic itur ad astra.
シーク・イートゥル・アド・アストラ
「こうして人は星々に向かう」
「こうして人は天に昇る」

Sit tibi terra levis.
シト・ティビ・テッラ・レウィス
「土が汝にとって軽くありますように」

Sol lucet omnibus.
ソール・ルーケト・オムニブス
「太陽は万物のために輝く」

Spem metus sequitur.
スペム・メトゥス・セクゥィトゥル
「恐れは望みの後ろからついてくる」
希望と恐れは表裏一体という意味が含まれているのでしょう。「こうなればいいな」という希望が大きくつのるほど、一方で恐れの気持ちも増幅していきます。

Studium semper adsit, cunctatio absit.
ストゥディウム・センペル・アドシト・クンクターティオー・アブシト
「熱意は常にあるべし。逡巡あるべからず」

Stultum est timere quod vitare non potes.
ストゥルトゥム・エスト・ティメーレ・クォド・ウィーターレ・ノーン・ポテス
「避けられないものを恐れることは愚かである」

Stultum facit Fortuna, quem vult perdere.
ストゥルトゥム・ファキト・フォルトゥーナ・クゥェム・ウルト・ペルデレ
「運命の女神は破滅させたいと思う者を愚かにする」

Summum nec metuas diem nec optes.
スッムム・ネク・メトゥアース・ディエム・ネク・オプテース
「あなたは最後の日を恐れても望んでもならない」

Sunt lacrimae rerum et mentem mortalia tangunt.
スント・ラクリマエ・レールム・エト・メンテム・モルターリア・タングント
「歴史への涙がある。人間の出来事は心(の琴線に)触れる」
岡・高橋訳では、前後関係も考慮に入れ、「ここにも人の世に注ぐ涙があり、人間の苦しみは人の心を打つ」

Suum cuique pulchrum est.
スウム・クィークゥェ・プルクルム・エスト
「自分のものが各々にとって美しい」

Tacent, satis laudant.
タケント・サティス・ラウダント
「彼らは沈黙している。十分賞賛している」
黙っているのは賞賛している証拠だという意味です。

Tacere qui nescit, nescit loqui.
タケーレ・クイー・ネスキト・ネスキト・ロクイー
「黙ることを知らない者は、語ることを知らない」

Tacitum vivit sub pectore vulnus.
タキトゥム・ウィーウィト・スブ・ペクトレ・ウルヌス
「静かな傷は胸の下で生きる」
tacitum を副詞的に訳し、「傷は静かに胸の下で生きる。」と訳してもよいです。
田中・落合訳では「傷は黙りて(隠れて)胸裡に生く」、泉井訳では「胸中ふかく音もなく、かくれて傷は生きている」、岡・高橋訳では「もの言わぬ傷が胸の中に息づいている」、小林訳では「胸の奥、傷は静かに息をしている」となっています。

Tempora mutantur, et nos mutamur in illis.
テンポラ・ムータントゥル・エト・ノース・ムータームル・イン・イッリース
「我々は変えられてしまう」
「我々は変わってしまう」

Tempus est quaedam pars aeternitatis.
テンプス・エスト・クウァエダム・パルス・アエテルニターティス
「時間は、永遠のある一部である」

Tu fui, ego eris.
トゥー・フイー・エゴ・エリス
「私はあなたであった。あなたは私になるだろう」
(=私も昔はあなたのように生きていた。あなたもやがて私のように息を引き取るだろう)というなぞなぞのような表現です。
墓碑銘に刻まれる言葉として知られています。

Ubi amici ibidem sunt opes.
ウビ・アミーキー・イビデム・スント・オペース
「友のいるところ、そこには富がある」

Usus magister est optimus.
ウースス・マギステル・エスト・オプティムス
「経験は、最良の教師である」

Ut ameris, amabilis esto.
ウト・アメーリス・アマービリス・エストー
「愛されるためには、(あなた自身が)愛される人であるように」

Utinam tam facile vera invenire possem quam falsa convincere.
ウティナム・タム・ファキレ・ウェーラ・インウェニーレ・ポッセム・クァム・ファルサ・コンウィンケレ
「私は偽であることを証明するのと同じほど容易に、真実であることを発見できるならいいと思う」

Utrumque casum aspicere debet, qui imperat.
ウトルムクゥェ・カースム・アスピケレ・デーベト・クゥィー・インペラト
「支配者(支配する者)は両方の事情を理解すべきである」

Varietas delectat.
ウァリエタース・デーレクタト
「多様性は喜ばせる」

Vena tangenda est.
ウェーナ・タンゲンダ・エスト
「血管は触れなければならない」
「脈はじっさい手でさわらないといけない」

Veni, vidi, vici.
ウェーニー・ウィーディー・ウィーキー
「来た、見た、勝った」

Verba volant, scripta manent.
ウェルバ・ウォラント・スクリプタ・マネント」
「言葉は飛び去るが、書かれた文字はとどまる」

Vere ac libere loquere.
ウェーレー・アク・リーベレー・ロクェレ
「正しく自由に語れ」

Veri amici rari.
ウェーリー・アミーキー・ラーリー
「真実の友人はまれである」

Veritas liberabit vos.
ウェーリタース・リベラービト・ウォース
「真理はあなたがたを解放する(自由にする)だろう」

Verum cur non audimus? quia non dicimus.
ウェールム・クール・ノーン・アウディームス?クィア・ノーン・ディーキムス
「真実を どうして私たちは聞かないのか。なぜなら私たちがいわないから」

Video barbam et pallium, philosophum non video.
ウィデオー・バルバム・エト・パッリウム・ピロソプム・ノーン・ウィデオー
「私はひげとマントを見ているが、哲学者は見ていない」

Videre est credere.
ウィデーレ・エスト・クレーデレ
「見ることは信じること」
「百聞は一見にしかず」という意味ですね。

Vinum novum in utres novos mittendum est.
ウィーヌム・ノウム・イン・ウトレース・ノウォース・ミッテンドゥム・エスト
「新しいぶどう酒は新しい革袋に入れなければならない」

Virtus laudata crescit.
ウィルトゥース・ラウダータ・クレスキト
「美徳は、称えられて、成長する」

Virtus sola neque datur dono neque accipitur.
ウィルトゥース・ソーラ・ネクゥェ・ダトゥル・ドーノー・ネクゥェ・アッキピトゥル
「美徳はただひとつ贈り物として与えられもしなければ受け取られもしない」
「美徳に王道なし」ということでしょうか。

Vita brevis, ars longa.
ウィータ・ブレウィス・アルス・ロンガ
「人生は短く、技術(医術、芸術)は長い」

Vino aluntur vires, sanguis, calorque hominum.
ウィーノー・アルントゥル・ウィーレース・サングイス・カロルクエ・ホミヌム
「人間の力、血、熱は酒によって養われる」

Vitium alitur tegendo.
ウィティウム・アリトゥル・テゲンドー
「欠点は隠すことによって育てられる」

Vive hodie.
ウィーウェ・ホディエー
「今日、生きよ」

Vive memor mortis.
ウィーウェ・メモル・モルティス
「死を忘れずに生きよ」

Vixi et quem dederat cursum fortuna peregi.
ウィークシー・エト・クェム・デデラット・クルスム・フォルトゥーナ・ペレーギー
「私は生きた。そして運命が与えた道程を最後まで進んだ」
ラテン語では、「生きる」という言葉の完了形が死を意味する点に注意します。文字通り死とは生をパーフェクトなものにするということでしょう。

Vox populi vox dei.
ウォークス・ポプリー・ウォークス・デイー
「民衆の声は神の声(である)」

Vulgus amicitias utilitate probat.
ウルグス・アミキティアース・ウーティリターテ・プロバト
「大衆は、友情を、便宜によって是認する」
多くの人は、自分に便宜を図ってくれる、都合のいい人を友達にしたがる、という意味でしょう。