ナコト写本(ナコトしゃほん、Pnakotic Manuscript)は、クトゥルフ神話作品に登場する架空の書籍。
概要
著者および翻訳者は不明。15世紀に英語訳。
クトゥルフ神話で言及される書物の中でも最も古いもの。人類の誕生するおよそ5000年前に地球を支配していた種族の残したもので、氷河期以前に北極圏に存在したロマールの民が人間の言語に翻訳した。そのロマールの民がノフ=ケー族に滅ぼされたとき、最後の1冊が幻夢境(ドリームランド)に持ち込まれ、現在ではウルタールの古のものどもの神殿にて僧侶アタルが保管している。ウルタールの賢人バルザイは、幻夢境に住まう大地の神々についての多くのことをこの書から学んだという。ハイパーボリアには、
エイボンの書を保存した宗派と結びついていたある秘密宗派にロマールからもたらされた。
内容はイースの大いなる種族やツァトゥグァ、イタカ、カダスに関する言及、後催眠による精神操作の方法、時間遡行薬の製法、アフーム=ザーの地球到来までの詳細、写本の一部には外なる神(蕃神)の印やナコト五角形といったものが記されていて、第八断片には無窮にして無敵の神性ラーン=テゴスに関する詳細な記述が存在する唯一の書物でもある。
マサチューセッツ州アーカムのミスカトニック大学付属図書館などヨーロッパとアメリカの主要な図書館に装丁された英語の写本が5部保管されているが、いずれも不完全版であると考えられる。
プナトニック写本とも。人類誕生より五千年ほど前、更新世以前に古のものによって書かれた書物。
大いなる種族やツァトゥグア、カダスに関する言及がある。凍てつく荒野のカダスについての記述、第八断片にはラーン=テゴスについての記述がある。
一冊がミスカトニック大学付属図書館に所蔵され、古代北極のロマールの民によって初めて人間の言語に翻訳され、ロマール滅亡に際して持ち込まれた最後の一冊が夢の国のウルタールに保管されている。
最終更新:2013年03月07日 22:11