ルルイエ異本

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ルルイエ異本(ルルイエいほん、R'lyeh Text)は、クトゥルフ神話作品に登場する架空の書籍。

概要


初出は『ウィアード・テイルズ』1939年3月号に掲載されたオーガスト・ダーレス作の『ハスターの帰還』で、ダーレスの設定したクトゥルフ信仰に関する魔導書であり、ダーレス作品に度々登場する。

来歴


アーカムの研究家エイモス・タトルがアジア内陸部(おそらく清王朝領東トルキスタン)で10万ドルで購入した漢文で書かれた写本で、人皮で装丁されている。元本は夏王朝時代の“螺湮城本伝(教本)”という文書だといわれる。夏王朝時代に甲骨文で書かれた山と海の神々への祭祀文献として、伯益が著したと伝えられる『山海経』があるが、現存のものは秦王朝・漢王朝時代に甲骨文から隷書へ書き換えられ、本文も大幅に変えられて、九頭龍召喚の呪文などは一切記されていない。ルルイエ異本=螺湮城本伝は山海経のオリジナルバージョンと推測される。装丁に使用された人皮は夏王朝最後の暴君桀による虐殺の被害者のものであろう。現存の山海経には螺湮城(ルルイエ)が沈む南極海淵(昆侖南淵)の位置を示すらしい「昆侖の南の淵は深さ三百仞」という記述がある。エイモスの死後、甥のポール・タトルによりミスカトニック大学に寄贈される。

原本は紀元前3000年頃、人類以前の言語で記されていたとされる。甲骨に書かれたオリジナルがあるといわれるが、すでに破壊され、上述の漢文で書かれた人皮巻物と、英語訳、ドイツ語訳、イタリア語訳が存在する。イタリア語訳は14世紀にマルコポーロが中国から持ち帰ったものを15世紀に魔術師フランソワ・プレラーティが部分的にイタリア語へと翻訳し、それをナポレオン・ボナパルトが所持していたという説がある。

内容は大いなる九頭龍(クトゥルフ)を主に、その眷属と海の関わり、異界のものを召喚する呪文、崑崙大陸(ムー)と螺湮城(ルルイエ)の沈没について記述されている。

ミスカトニック大学の哲学教授ラバン・シュリュズベリイ博士は、ルルイエ異本を詳細に研究し、『ルルイエ異本を基にした後期原始人の神話の型の研究』(An Investigation Into the Mythpatterns of Latterday Primitives With Especial Reference to the R'lyeh Text)という論文を書いている(「永劫の探求」)。
最終更新:2013年03月07日 22:14