グ=ハーン断章

グ=ハーン断章(グ=ハーンだんしょう、G’harne Fragments)とは、クトゥルフ神話作品に登場する架空の書籍。

エイマリー・ウェンディー‐スミス卿の翻訳だが、彼は解読の記録を一切遺していなかった。ウェンディー-スミスはかなりのところまで解読を進めていたが、そのために旧支配者に攻撃され、次に解読を試みたタイタス・クロウもイタカの攻撃を受けたために、二人の研究は後の解読の助けにはならず、グール大学のゴードン・ウォームズリー教授が著作『研究集成』でこれのすべてを解読翻訳したと主張したが、信頼できる学者たちにより欺瞞だらけの解読と断じられ、嘲笑の種となっている。ウォームズリー教授が遺した研究をもとにウィルマース財団が全文の解読に成功した。
本来は摩滅の激しい石版で、探検家ウィンドロップが一九三四年にアフリカ奥地から持ち帰った。最初に解読された部分にシャッド‐メルが封じられた古代の都「グ=ハーン」の名があったことからこの名で呼ばれる。古のものによって書かれた文書の写本の一部とされ、超古代遺跡に関する情報の宝庫であるらしい。年代測定によれば三畳紀以前まで遡る。
ソールズベリ平原にあるストーンヘンジは本来五芒星を形作っていたが、現在から約2000年前にギュンターランドに侵攻してきたキンメリア人によって五つの鋭角部が破壊されて五芒星の内側をなす石のみが残り、その結果(大いなる星のもの)が解き放たれたと記されている。
最終更新:2013年03月05日 17:37