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カラオケでの様子(葉山 涼夜)

  • 生徒A
なあ。見てくれてるか?……いや、見えてなくてもいい。答えてくれなくてもいい。
君のためだけに歌うよ。今はただ――――おれの歌を聴いてくれ。

(スタンドからマイクを外して観客席の向こう、遠くの夜空を見上げ――)
(――無伴奏の小節から、歌声だけが会場に響きだす)

"サクラひらひら舞い降りて落ちて 揺れる想いのたけを抱きしめた
君といつか願いしあの夢が 今は見えているよ サクラ舞い散る――"

(――鍵盤とアコースティック・ギターが控えめに和音を奏で始める)

"Ah――――"

(ピアニッシモから鳴っていた弦楽隊が徐々に存在感を増して)
(低いフロア・タムの一音を合図に、演奏が完全に動き出した)

"俯いて黙り込む「僕は平気さ」と 小さな嘘さえ言えないまま
巡りゆくこの時が僕を焦らせて 色づくあの花に君を探した"

(God speedのヘッドヴォイスとは違う、絞り出す様な"地声の"ハイトーン)
(その声は、誰にでもはっきりとわかるほどにひどく掠れて、響いていく)

"君がいない日々を超えて僕だけ大人になってく それでも忘れてしまいたくはない
「本当に好きだったんだ」思い出に手を伸ばす 君の声をもういちど聴かせて欲しいよ"

(瞼を閉じて、感情のままにノドを鳴らす。それが歌声なのか泣き声なのかもわからずに)
(突然、会場の照明が全て消えて闇が落ちる。その代わりにスクリーンの向こう側の景色が――)
(――立ち並ぶ桜がライトアップされて、その鮮烈な姿が夜の情景に浮き上がる)

"サクラひらひら舞い降りて落ちて 春のその向こうへと歩き出す
君にいつか誓いし『約束』を 強く胸に抱いて サクラ舞いゆく――――"

(演奏の余韻が消えた後に、会場の照明が元通り一斉に点灯)
(舞台上では普段通りの葉山涼夜が、去り際に煙草を銜えて)
―――っと。一服の前に懺悔タイムだったな。
「心当たりがあり過ぎて、ひとりに特定できねえーっ!!」…以上っ!

  • 真藤、渉
…なるほど。お前ら二人ともやる気のよーだなっ!
そういうコトなら、第八棟の一番バッターには真藤を指名しとくぜ。
【NEXT⇒真藤 零次(→阿久津 渉)】

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最終更新:2009年03月31日 19:07
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