このページは「掛け算順序固定」問題対策本部からの転載である。
其処に記されているようにチャートは開米瑞浩さんが作成したもの。わかりやすいチャートで整理して下さった開米瑞浩さんの労を多とする。



 (このページのPDF版はこちら→ 掛け算順序固定方式の正当性検証チャート

 このチャートは、掛け算順序問題の議論の筋道を分かりやすくするために、開米瑞浩@kmic67が作成したものです。
内容の大半は、出発点であったokwaveでのある質問に関する temmusu_nagoya さんの回答を整理し要点をまとめたものですが、現在ではその他の方の調査結果、意見等も組み込みつつあります。

 この内容に問題がある場合、あるいは「この論点も載せて欲しい」「この調査結果にリンクをしてほしい」といった提案などはtwitter #掛算 タグつきで @kmic67 へリプライをください。

以下、本文

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 A1の下に書かれている「右の例で挙げたどちらの世界であっても「順序はない」」というコメントには補注が必要だろう。右の例に挙げた上の例(「計算」の世界)では「順序を考えない」が、下の例(算数でいう文章題の世界、または「現代数学」の世界といってもよい)では「順序を考えること」が大切。ただ「正しいとする唯一の順序はない」というだけである。同様に A3については次の2つに問題提起を分けて考えるべきである。一つは「小学校では正しいとする順序を固定するべきだ、と主張するなら、その十分な根拠を示すべきだ。」そしてもう一つは「小学校では順序を考える場面を教えるべきだ、と主張するなら、その十分な根拠を示すべきだ。」。後者については「現代数学的な考え方ではそう考えることを取り込んでいる」(たとえば nomisuke さんが昨年末頃からブログコメントとしていろいろコメントしている)「論理的にそうするべき場面がある」など、根拠は十分過ぎるほどある。従って、A3における問題提起としては「小学校では唯一正しいとする順序を固定するべきだ、と主張するなら、その十分な根拠を示すべきだ。」だけでよいだろう。そうしたときに、個々の先生の指導がそうなっているかどうかは別として、教科書で「一つ分×いくつ分」としているのは「ある一つの順序を唯一正しい順序を固定していること」に当たるのか?という疑問が起こる。「ある一つの順序を唯一正しい順序を固定していること」に当たるから強制だ!と主張するのなら、世の中のほとんどの数学の参考書や専門書はどこかで同じ「強制」を行なっていることになる。

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 というわけで、C4については確かにそう書かれているが、C2、C3については根拠がない(メタメタさん調査結果,,)。
 しかし、一般常識と異なる教育を行うならC4だけでは根拠としては不十分。議論の筋道としてはC1が成り立たなければ意味がない。C1が成り立つならばその後のC2~C4も正当性を主張しうるが、そもそもC1が成り立たないならそれ以後はすべて否定されるもの。
 そしてそのC1の効果も実際には疑わしい。

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(上図の右下にある、水色・点線枠の2つの項目は、temmusu_nagoyaさん発言ではなく、当ページまとめ人の開米@kmic67が書きました)
最終更新:2014年07月23日 09:56