戒律
戒律とは、仏教において、修行者の生活規律のこと。自発的に規律を守ろうとする心のはたらきを指す戒と、他律的な規則を指す律とを合わせた語。
五戒(仏教)
五戒とは、仏教において女性・男性を問わず、在家の信者が守るべきとされる基本的な五つの戒のこと。
- 不殺生戒 - 生き物を故意に殺してはならない
- 不偸盗戒 - 他人のものを故意に盗んではならない
- 不邪淫戒 - 不道徳的な性行為を行ってはならない
- 不妄語戒 - 嘘をついてはならない
- 不飲酒戒 - 酒などをのんではならない
十戒(仏教)
沙弥・沙弥尼の守らなければならない10の戒め。
- 不殺生 - 生き物を殺してはならない
- 不偸盗 - 盗んではならない
- 不淫 - 性行為をしてはならない
- 不妄語 - 嘘をついてはいけない
- 不飲酒 - 酒を飲んではならない
- 不塗飾香鬘 - 世俗の香水や装飾(貴金属)類を身につけてはならない
- 不歌舞伎聴 - 歌や音楽、踊りなどを鑑賞してはならない
- 不座高広大牀 - 膝よりも高い寝具や、装飾を伴うベッドに寝てはいけない
- 不非時食 - 食事は一日二回で、それ以外に間食をしてないけない
- 不畜金銀宝 - お金や金銀・宝石類を含めて、個人の資産となる物を所有してはならない
モーセの十戒 Ten Commandments
モーセの十戒とは、モーセが神から与えられた10の戒律のこと。
旧約聖書の出エジプト記20章3節から17節、申命記5章7節から21節に書かれており、エジプト出発の後にモーセがシナイ山にて、神より授かったと記されている。
十戒の内容は神の意思が記されたものであり、モーセが十戒そのものを考え出し、自らもしくは他者に記させたものではない、とされている。出エジプト記本文では神が民全体に語りかけたがそれが民をあまりにも脅かしたためモーセが代表者として神につかわされた、とされる。シナイ契約、または単に十戒とも呼ばれる。二枚の石板からなり、二度神から渡されている。最初にモーセが受け取ったものはモーセ自身が叩き割っている。
- 私はあなたの神である
- あなたは他に、何ものをも神としてはならない
- あなたは刻んだ像を作って神としてはならない
- 安息日を覚えて、これを聖とせよ
- あなたの父母を敬え
- あなたは殺してはならない
- あなたは姦淫してはならない
- あなたは盗んではならない
- あなたは隣人について偽証してはならない
- あなたは隣人の家を貪ってはならない
出典
最終更新:2019年01月09日 19:21