接触魔術

接触魔術は「感染魔術」と呼ぶこともあり、一旦触れ合ったもの同士がその後もお互いに影響し合うという「接触もしくは感染の法則」に基づいている。
主に民族学で用いられる分類方法である。
民族学では“魔術”よりも“呪術”という言葉の方が用いられるため、“接触呪術”と表記される場合が多い。

用法

足跡の追跡

被追跡者に踏まれてしまった地面に、被追跡者の影響が少なからず存在するため、その痕跡を辿って追跡する。

力の授与

自らよりも強い力(魔力)を持ったものに触れることで、その力を授かる、または与える。

よく血を飲ませたり体の一部を食したりすることによって、与えられた物の能力を得たりすることがある。
それもまた考えようによっては接触魔術だということができる。

お守り

護符に身体の一部(髪の毛や爪など)を仕込み、力の依り代にする。



以下は接触魔術の具体例である。

Psychometry(サイコメトリー)

触れた物体の記憶を読み取る超能力の一種。
これも接触者の知覚に、物体の記憶が影響していることから接触魔術だといえる。

記憶を透視できる対象

透視できる記憶は断片的なものが多く、能力者の資質にもよるが秒単位の長期的な記憶を読み取ることは難しいとされている。 これは器物に記憶を司る器官が無いこと、そして器物の持ち主がその物体に触れていた際に「最も強く印象にある記憶」が残滓として残りやすい点に関連する。
また「水を含んだもの」のほうが記憶を透視しやすいともされている。 (引用:Pixiv百科事典)

用途

共感(エンパシー)念話(テレパシー)、読心術などのように空間を隔てることは出来ない一方、“過去を追跡する”という捜索としての用途ではめっぽう強い。 応用次第では相手に触れてその思考・記憶を読む、読み込んだ記憶を相手に返して認識させる、といった用途も可能らしい。
現実では、海外で行方不明者の捜索や水難事故の被害者(遺体)の位置の特定で知られる。 中には考古学の分野で、発掘品をサイコメトリーによって透視し新たな発見へつなげた事例も報告されている。 (引用:Pixiv百科事典)



武器軟膏

武器軟膏とは、治療法の一種。通常の軟膏と異なり、薬を傷口ではなく、傷をつけた武器の方に塗る。16世紀~17世紀に西欧の一部でその効能が信じられていた。(引用:wikipedia)
傷をつけた武器と被害者が、被害者の血液によって接点を持っていることから、武器軟膏も接触魔術だといえる。

使い方

武器軟膏の原料は、傷を受けた人の血液を多く含む成分、あるいは傷を受けた人の血液そのものである。また粉状の薬もあり、共感の粉と呼ばれる。剣などの武器によって傷をつけられたとき、この武器軟膏を傷を与えた武器に塗ることで傷口が治癒する。武器ではなく、傷を受けた人の血液が付着した包帯に塗る場合もある。(引用:wikipedia)

理論

武器軟膏が効く理由は、古くから信じられていた、同種のものは引き付け合うという「共感」作用によって説明されていた。
具体的には、以下のとおりである。血の中には精気が宿っている。そして、武器についた血液の精気は、空気によってもとの体の血液と共感している。したがって、武器に軟膏を塗ることによって、この軟膏の成分がもとの体へと伝わり、傷が回復する。(引用:wikipedia)

実際に治ってしまった武器軟膏

現在では、武器軟膏の効果といわれていたものはすべて自然治癒力によるものだと考えられている。つまり、当時は衛生観念に乏しかったため、傷口に不衛生な薬を塗るよりは、武器の方に塗って傷口は洗浄だけにとどめておいた方が傷の治りが早かった場合がある。そのことが、武器軟膏が効いたと勘違いされる要因になったと考えられている。(引用:wikipedia)
最終更新:2019年10月22日 20:41