ダンジョン&ドラゴン3

アマ◯ンで何故か三作目だけ配信さていたので気になって観てしまった作品。
一、二作目は配信さてなかったから観ていないが登場人物の設定が繋がっているらしい。
三作目は世界観だけ(?)継承されていて、ストーリーと登場人物などは全て一新されているそうだ。
(1と2はまだ観てないから詳細は分からないけど、観たらレビューしたいと思います)
意外にも3DCGがかなり凝っていて、ドラゴンやグールなどの幻想生物がとてもリアリティある描写で表現されていた。
まぁ、たまにキャラクター同士が意味のない茶番を繰り広げたり、田舎に行けば見つかりそうなロケ地だったりするが...
色々な点で不思議な所があったりするが、ストーリーのラストは一応、不恰好ではあるが、着地するので駄作って訳でもない。

闇堕ちしかける主人公

バーバリアンによって攫われてしまった父を助ける為に、敵のもとへと忍び込み、騎士として掲げた誓いを幾度も破った主人公。
やっとの思いで父のもとに辿り着いた時にはプライドや栄光、童貞も捨てた後だった...。
すっかりと変わり果ててしまった息子の姿を見て、何があったのか父は問いかけるが息子は一向に答えようとはしない。

父の拘束を解き、再開の喜びを分かち合う暇もなく二人は共に逃げ出した、広大で禍々しい城の中を。
敵に見つからないように慎重に移動し、城の構造上、城壁と一体になっている部屋へと二人は飛び込んだ。
その部屋の窓から飛び降りれば一気に城壁の外へ出られるという魂胆だった。
しかし、地面が見えるはずの窓から見えたのは、空だった。
なんと二人が逃げ出そうとしているこの城は、空中に浮かんでいる天空の城だったのだ。

逃げ出せないことを悟った二人、諦めた父は驚愕の事実を話し出す。
この城の主は、かつて世界を闇に陥れたナグルールが残した“不浄なる暗黒の書”を、復元しようと企んでいる事。
息子、主人公が自分に辿り着くまでの過程で、復元の為に必要な材料を集めてしまっていた事。
そして、最後の材料が自分自身である事を、主人公は聞かされた。
主人公がこれまでしてきたことは、父を助けるためだったとしても、全て裏目に出ていたのだった。

何のために騎士の誓いを破った? 何のために罪のない人を殺めた? 何のために...。
そして、父から衝撃の一言が発せられる、「私を殺してくれ」

主人公と父親の関係性について序盤から終盤にかけて描写が殆ど無かったので、正直にいうと主人公の父親を助けるというモチベーションが異様に高い事に理解ができませんでした。
でも、父親を助ける為にしてきた事が、父親からの失望へと繋がった瞬間は視聴者の僕も何だかショックを受けちゃいました。
もうね、主人公が可愛そうで仕方がなくて...。

観てる時は(このまま闇堕ちして狂戦士にでもなるのかな...?)なんて思ってたら全然違ってちょっとがっかり。
主人公が闇堕ちするのっていいかもしれないね...ふふふ...。

登場するアーティファクト・アイテム

本作にはファンタジーらしい特徴的なアーティファクトやアイテムが幾つか登場するので、メモも兼ねて紹介。

“不浄なる暗黒の書”


“光の神ペローのアミュレット”

最終更新:2019年08月12日 06:36