20 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 00:12:22.61 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
ガチャリ
カイト「マスター、ただいまー」
ミク「………」
ミク(すごい片付いてる、それに広い…。
マスターの家、もっと狭かったし薄暗くて汚かった感じだったのに……)
マスター「おかえりー。…あら?その子は……」
カイト「帰り道で見つけたんだ。ちょっと気になって」
マスター「初音ミクよね?へー、生では初めて見たな。
初めまして、ここの家のマスターよ」
ミク「……」
ミク(どうしよ、挨拶できないから印象悪くなっちゃうよー…)
カイト「緊張してるのかな?とにかく家にあがって」
24 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 00:17:30.85 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
カイト「ミクちゃんは紅茶でいい?」
ミク コクリ..
カイト「把握。それじゃちょっと待っててね」
ミク(あの男の人、すごくかっこいいな…。
あんな顔が整ってる人、初めて見た…。
なんだろ、胸がきゅんきゅんするよ。
前に少女漫画で見た恋とかいうのだったらどうしよう…)
マスター「えっと、初音ミクちゃんのマスターは今どこにいるの?」
ミク「!」
ミク(ど、どうしよ。どうやって伝えれば…。あ!)
マスター「ちょっとミクちゃん、どうしたの!?」
ミク(あった、メモ帳!悪いけど、ここは勝手にでも借りないと…)
マスター「ミクちゃんどうしたのよいきなり!……ん?メモ帳?」
28 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 00:23:57.92 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
ミク グッ..
マスター「これを読めばいいの?」
ミク コクリ...
マスター「えっと…なになに?」
ミク【初めまして、ご存知の通り、私は初音ミクです。
実は私は、私のマスターによる改造の失敗で、音源部分が破壊、
及び心臓部のプログラムに支障をきたしてしまい、
その日からちょうど三ヵ月後に、機械としての『死』を迎えてしまいます。
初対面の方にこんなこと言うのもなんなのですが…。
つまり、私は使い物にならない、ただのおもちゃです】
29 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 00:24:13.02 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
ミク「………」
マスター「そんな、ひどい……」
カイト「マスター、どうしたんですか?」
マスター「あ、カイト…」
ミク(この人、カイトって言うんだ…)
マスター「あの、ミクちゃん、これコイツにも見せちゃっていいかしら?」
ミク コクリ..
マスター「はい、これ。ミクちゃんが今書いたメモよ」
カイト「メモ?…………これ、本当なの?」
ミク コクリ...
カイト「そんな…なんてこと……」
31 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 00:31:20.71 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
マスター「音源部分が破壊ってことは、声が出ないってことよね…」
カイト「こんなひどいこと、やる人の気が知れない……」
ミク(そんな!マスターのこと悪く思わないで!
マスターは嫌いになっちゃったけど…悪くはないの!!)
ミク【マスターは悪くない。私が悪い】
マスター「ミクちゃん…」
ミク【私、そろそろお邪魔しますね。お話聞いてくれてありがとう】
カイト「え!?お邪魔しますって…」
マスター「ち、ちょっと…ミクちゃん!?
あなた、帰るあてでもあるの!?」
ミク(帰る、あて…そんなの、あるわけない)
ミク「…………」
32 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 00:36:08.97 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
マスター「それなら、一緒に暮らそうよ!」
ミク「…!?」
マスター「うん、それがいい!そうしましょうよ!ね!?」
カイト「そうだよ!そうしようよ!
別にいまさら一人増えたって大して変わらないって!」
ミク(でも、悪いよそんなの…。今日会ったばかりなのに……)
マスター「ボーカロイドには慣れてるのよ、私。
お願い!一緒に住もう!?」
ミク「………」
ミク(でも、カイトさんもいるし…。この人も優しいし……。
甘えても…いいよね?)
ミク コクリ...
マスター「きゃああ!!!!やったわ!!!!!
ミクちゃん、これから家族ね!改めてよろしく!!!」
カイト「ちょっとマスター!肩つかんでガシガシしないでくださいよ!
ミクちゃんが困惑しますってええ!」
35 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 00:40:23.28 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
ミク「?????」
マスター「あら、ごめんなさい!私ってちょっとミーハーなところあるからwww
さ、紅茶飲みましょ?」
カイト「めーちゃんが焼いてくれたクッキーもあるからさ。
あ、めーちゃんっていうのは、ボーカロイドでは一番年上のお姉さんのことだよ」
マスター「ほかにも鏡音リンとレンもいるの。
双子ではないけど、もうほとんど双子扱いだからそう思ってくれればいいわ。
二人は14歳だから、16歳のミクちゃんから見れば年下ね」
ミク(へー、そんなにいるんだ……。
そんなところに私がいて、大丈夫なのかな…)
ミク「………」
マスター「そんな不安そうな顔しないで?
みんなとてもいい子なのよ」
カイト「そうそう!めーちゃんは怒ると怖いけど普段はすごく優しいし、
双子はそそっかしいけど、リンは明るくていい子だし、レンは秀才なんだよ。
自慢の兄弟!」
ミク(きょう、だい……)
36 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 00:43:22.33 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
カイト「これからはミクちゃんも僕の妹だね!
すごく嬉しいな。
僕はお兄ちゃんって呼んでくれればいいよー」
マスター「変態のあんたが言うと、どことなく犯罪の香りがするわ…」
カイト「ひ、ひどい!!」
マスター「あらー本当でしょ?世間でもあんたは変態キャラなんだし」
カイト「うぅ…」
ミク(なんか、この二人すごく面白い…)
ミク クスクス..
マスター「あ、やっと笑った!」
カイト「わ、ミクちゃんの笑った顔すごく可愛い!」
ミク「?」
マスター「あなたはそうやって笑顔でいるのが一番よ。
あ、三人が帰ってきたみたい」
41 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 00:49:54.67 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
メイコ・リン・レン「ただいまー」
マスター「おかえり!ねぇ早くこっち来て!」
レン「なんだよマスター、そんな嬉しそうにして…」
リン「きもちわるーいwwww」
マスター「うっさいわね貴様ら!晩飯抜きの刑にしようか!?」
メイコ「でも本当にマスター嬉しそう。どうかしたの?」
マスター「えへへwwじゃーん!初音ミクちゃんでーす!!」
ミク「………」
ミク(えっと…。このナイスバディのお姉さんがメイコさん。
大きなリボンがリンちゃんで、その隣の髪の毛縛ってるのがレンくん…かな?)
43 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 00:51:53.31 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
メイコ「わー!超可愛いー!!」
リン「初めて見たよー」
レン「髪の毛すげー長いな…」
カイト「ほらほら、ミクちゃん困惑してるよ!
あんまりじろじろ見ない!」
メイコ「うるさいわねバカイト!
で、この子どうしたの?買ったわけじゃないわよね?」
マスター「それが、かくかくしかじかで…」
47 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 01:00:12.14 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
メイコ「許さない……」
レン「なんだよそいつ、俺が今すぐ八つ裂きにしてくれる…」
リン「私にかかればロードローラーで一発ね、そんな雑魚」
ミク「………」
マスター「というわけで、今日からミクちゃんは我が家の新しい家族だから、
みんな仲良くしてあげてね」
リン「もちろんだよ!私は鏡音リン。
一応レンの姉。リンって気軽に言って!あ、この場合は書いて?
どっちでもいいや!とにかくよろしくー」
レン「俺は鏡音レン。いっとくけどショタキャラじゃないからな!
俺の場合もレンって呼んで」
49 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 01:03:34.87 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
メイコ「私はMEIKO。お姉ちゃんって呼んでくれればいいわ。
普段は家で家事全般こなしてるから、ほとんど専業主婦みたいなもんね」
カイト「さっき言いそびれたね、僕はKAITO。
今日は休日だから家にいるけど、普段は出版社に勤めているよ。
マスターはライトノベルっていう小説の類の作家で、その担当もやってるんだー」
マスター「そうなの。カイトにはいつもお世話になってるわよー。
変態のくせに、やるときゃやるんだから!」
カイト「だから変態じゃない!!」
ミク(な、なんかいきなりすごいことになっちゃった…。
でも、みんな優しそうだし、うまくやってけそう)
51 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 01:09:34.47 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
ミク(ところで、なんでこの家にはミクだけいないのかな?
前のマスターが言ってたけど、
初音ミクは売り上げが
トップで、世間にも知られているって……)
ミク【どうして初音ミクはいないの?】
マスター「ん?元々この家にってこと?」
ミク コクリ...
マスター「別にたいした理由じゃないわよ?
私がいつも親しくしてる友人がいてね、その子は初音ミク持ってるのよ。
だからなんとなくー、って感じかしら?」
ミク(そ、そうなんだ…)
53 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 01:12:47.59 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
メイコ「あ、そろそろ夕飯の時間ね」
リン「お腹空いたー!!!」
レン「俺ハンバーグがいいー」
メイコ「残念、今日はカレーよ。
ミクちゃん、ちょっと手伝ってもらってもいいかしら?
もう家族なんだし、お手伝いくらいしてもらうわよー?」
マスター「私は仕事しないと…」
カイト「そうですよマスター!僕が上から怒られるんですからね!!」
マスター「はーい……」
55 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 01:16:02.59 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
ミク(夕飯って…。もしかしてボーカロイドも食べるのかな)
ミク【なんでボーカロイドがご飯を食べるの?】
メイコ「ボーカロイドが食べる理由?
別にないわよ」
ミク(え?)
メイコ「ご飯を食べるのって楽しいわよ?
美味しいし、幸せになれる。楽しむのに理由なんてないわ。
もしかして、食べるのって初めて!?」
ミク コクリ...
メイコ「そうなの…。
まぁ、今日はカレーに舌鼓してくださいな」
57 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 01:21:45.26 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
~一時間後
ミク(はぁ…かれえらいす、すごく美味しかった。
っていうか、これが美味しいっていう感覚なんだ……。
結局お料理の手伝いは中断させられたけどね)
マスター「ミク、こっちおいで」
ミク「?」
マスター「ここが今日からあなたの部屋ね。
なんとなく客間にしてた部屋だけど、好きにしちゃっていいから」
ミク(こういう部屋…、テレビとか雑誌で見たことある。
『女の子の部屋』だ)
ミク【私、ボーカロイドです】
マスター「えぇ、そうよ?」
ミク【こんな人間みたいな部屋…】
マスター「なに言ってるの!あなたは体が機械でも、心は人間でしょ?
自分を格下げて見るのはやめなさい。
とにかくあなたの部屋はここだから。
明日はメイコと一緒に買い物しに行ってちょうだいね!
それじゃあ、私は仕事があるから。おやすみなさい」
バタン...
58 名前:ショタレン ◆LEN.K4mB/Y [] 投稿日:2008/12/10(水) 01:24:23.71 ID:Py1DC8BN0 ?2BP(4321)
ミク(なんだか、今日はいろんなことがありすぎた。
いろいろ疲れたよ…)
ミク「ハァ………」
ミク(マスター、めいこお姉ちゃん、リン、レン、そして……お兄ちゃん、
今日からみんな、私の家族なんだ…。
なんだかおかしな感じ……。
あ、なんだか瞼が重く……)
最終更新:2008年12月14日 17:50