105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/16(日) 21:31:26.11 ID:d3O07WBq0
電子世界の住人のような衣装。
ふわふわとなびく、本人の身長程の長さがある綺麗なツインテール。
そして、誰もが耳を傾ける魅力ある音声。
それが僕をマスターと呼んだ彼女、初音ミクだった。
ミクは緊張しているのかぎこちなくなりながらも、自分について説明した。
自分がボーカロイドだということ、歌が好きだということ、僕の為に一生懸命頑張るということ。
一つ一つ、途中で間違いながらもわかりやすく教えてくれた。
僕が本当の持ち主ではないことも知らずに。
「ますたー、これからよろしくお願いしますっ!」
説明を一通り終え、ミクは二つのテールを揺らしながら丁寧にお辞儀をする。
ミクにとって、この一礼は全ての始まりだった。
これからこのマスターの元で自分だけの歌を歌っていこう、考えてこう、探していこう。
そんな想いを募らせながら頭を下げ、開封者であるマスターの返事を待っていた。
その沈黙の中、僕は足を大きく回し、ミクの頭を思いっきり蹴っ飛ばした。
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/16(日) 21:51:30.83 ID:d3O07WBq0
ミクは蹴られた方向へ大きく飛び、頭から壁に衝突する。
ぶつかった瞬間、誰かの悲鳴が聞こえた気がするが気のせいだろう。
「な、何をするんですかマスター!?」
床に手を着いたミクは困惑の表情をしながら僕に質問をする。
「何って、ミク、君は自分をボーカロイドと言ったね?
僕は質問に答えながらミクに歩み寄る。
「その機能を発揮するにはマスター、つまり僕の指揮が必要だと説明してくれたじゃないか。
ミクの前まで辿り着き、僕の手でミクの顎を上げる。
彼女の目は戸惑いからか、または激痛からか薄らと濡れていた。
「確かに、そうは説明しましたが・・・!
「だから、僕が調教してあげるんだよ。
ミクの顔を正面から鷲掴み、そのまま上へ持ち上げる。思いきり力を込めて。
「い゙ぃぁぁぁああ!!!!痛い!マスター、痛いです!離してください!!
「へえ、ミクはこんな音が出せるんだね、でも・・・
僕は上半身を捻じ曲げ
「全然、いい音が出てないじゃないか!
ミクを頭から投げ飛ばした。
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/16(日) 22:06:24.08 ID:d3O07WBq0
投げられたミクは、まだ整理が終わっていなかった家具の山の中へ突っ込んだ。
大きな音をたてながら山は崩れていく。ミクの体は崩れた家具の山に埋もれ、二本の足だけが出ていた・
「ミク、君の仕事は歌を歌うことだろう?さぼってちゃ駄目じゃないか。
僕はミクの細くて白い足を掴み、無理やり引っ張り出す。
引っ張り出す途中でガツンガツンと頭をぶつける音が聞こえる。でも僕の聞きたい音はこんな音じゃない。
「ま・・・マスター、どうして・・・?
横たわったミクが、ボロボロになった顔を僕に向けながら僕に問いかける。
「わた・・・し、何か・・・マスターの気に入らないコト・・・しました・・・か・・・?
口か舌を切ったのだろうか?上手く喋れていないようだ。
「もし・・・そうなら、あや・・・謝ります・・・、ご・・・
そこまで言ったところで、ボロボロのミクの顔を蹴り飛ばした。
「がっ・・・!
いい音がしない。
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/16(日) 22:17:22.89 ID:d3O07WBq0
指揮を取るにはまず、ミクの出せる音を把握しなければならない。
どうすればいい音が出るのか、そしてその音でどんな曲が作れるのか。
それを考え、実行するのがマスターである僕だ。開封者である僕の義務だ。だから僕は。
「ひが・・・ま、まフたー・・・、わたヒ、何か悪いホと・・・
仰向けになっているミクの腹を一気に踏みつける。
「ぅがはッ!!
もう一度。
「がぁああッッ!!!
もう一度。
「ぎゃあッ!!!
まだまだ。
「!!ハッッ!!!
なるほど、四度目以外は悪くない。
ミクはだらしなく口から唾液を溢しながら必死に呼吸をしている。
「ハッ!ハッ!・・・うっ、はぁはぁ、ど、どうして・・・
「それは聞き飽きたよ。
「ギャアッッ!!
おや、五度目はなかなかいいな。
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/16(日) 22:34:53.22 ID:d3O07WBq0
目からは涙で溢れ、口や鼻からはだらしなく透明な水が流れている。
ボーカロイド・・・機械の割には良くできているものだと関心する。
ミクの顔を見ながらそんなことを考えていると、ふと、僕の目が止まった。
「ゼィ、ゼィ、ま、ハァハァ、マス・・・ター・・・。
さっきから忙しそうに動いている。喉だ。
ここはどうだろうな?試しに両手の親指で握り締めてみる。
「ウッ・・・!あっ・・・!!!・・・・・!!!!!
ミクは目と口を大きく開きながら、両手両足をジタバタさせている。
「やっぱり、サウンドのアウトラインを閉じてはいけないのはコレも同じかな?
そう言いつつも僕はミクを離さない。
「・・・っ!!・・・・ッッ!!!!
白くて可愛らしいミクの顔は既に赤から真っ青だった。
次第に体の動きもなくなり、手足、頭もだらんとなっていた。
どうやらこれ以上どうにもならないらしい。喉はもう期待できないな。
絶望した僕は腕をそのまま放した。ミクはドサっと床へ倒れ込む。
次はどこを調べてみるか考えている間、全く動かないので腹を蹴り、叩き起こす。
「ウッ、がはっげほっげほっごほっ!!!はぁ!はぁ・・・!・・・・!!!
「ほら、いつまでも横になってないで働くんだ。ミク、君はその為にここに居るんだから。
このときから、ミクの表情は困惑から恐怖へと変わった。
朦朧としていた意識の中で、ミクはそれだけは感じることができた。
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/16(日) 22:50:59.94 ID:d3O07WBq0
しかし思ったよりいい音が出ない。ボーカロイドとはこんな物なのか?
それとも僕の方法が間違っているのか・・・
「ミク、君はトライアングルを知っているかい?
朦朧としているボロボロのミクに、問いかけてみる・
「とらい・・・あん・・ぐる・・・?
ああ、そうだ、トラアングル。
工場の学校で習ったよね。私の友達だった子が担当になった楽器。
銀色で、三角形のカタチをして、糸で持ち上げて棒を打って音を鳴らす、あの楽器。
他の楽器にはない、強い独創の音色をもつ、あの・・・
ミクは酸欠の頭の中で、トライアングルについての記憶を掘り起こす。
その記憶を全て思い出そうとしたときだった。
ザク。
「ギャァァァアアアアアああああAAAAHHHHHH!!!!!!!!
ミクの右手の掌には、銀色の長い物体が突き刺さっていた。
髪の毛に合わせた爪の青い色も血の赤へと変わる。
「いい音出せるじゃないか、ミク。いいね、それじゃあ初めてのご褒美だ。
僕はトライアングルを鳴らす銀の棒・・・ナイフを逆手に持ち、空いている左手へと突き刺す。
「ッゥアアアアアアァァァァァあああああ!!!!!
「ははは、いいよ、ミク。今までで一番いい音だ。
僕は嬉しくて、つい二本のナイフを子供のようにぐりぐりと動かしてしまう。
その度にミクがいい音を出すので、尚更止まらなかった。
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/16(日) 23:08:49.31 ID:d3O07WBq0
ミクが届いて半日。もう夜だ。
ずっとミクを調べていたが、忘れていた空腹が僕の中で蘇る。
「今日はここまでにしようか。
半分気を失っていたミクには聞こえていたかはわからないが、僕はその場を去った。
家に食料は何もなかった。ここに来たのは二日前だったし、昨日も荷物の整理で買い物はしていない。
今日にでもする予定だったが、それどころではなくなってしまった。
仕方が無い、面倒だけど外に出るか・・・いや、待てよ。
「ミク、買い物に行って来て欲しいんだけど。
ミクの両手に刺さったナイフを抜き取り、赤い部分を布で拭き取りながら続ける。
「君は幸い人の形をしているし、人並みの頭脳もある。買い物くらいできるだろう。
抜き取った瞬間、ビクッと体が動いたが音が出ないので興味は無い。
「買ってくる物は食料だ。リストは今メモするから、それを見ること。いいね?
僕は抜き取ったナイフで、ミクの細くて白い腕にメモしてあげた。
「・・・ッ!!ひぐっ・・・ぁああっ!!いた・・・!!いたい・・・!!
これならすぐわかるだろう。
意識も取り戻したようなのでテールの片方を掴み、玄関まで引きずっていく。
ドアを開け、外へ放り投げる。
「すぐ帰るんだ、いいね?夕食の後は続きをしよう。
扉を閉めた。ミクが戻り、夕食を採るまでに新しい方法音の出し方を考えなければ。
僕はこれまでにない程、すごく、わくわくしていた。
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/16(日) 23:26:40.05 ID:d3O07WBq0
巷では今、ボーカロイドが販売されている。
ボーカロイドとは、作曲者の設定した音に合わせて歌ってくれる機械のことだ。
その歌声は多くの人々を魅了し、今では本物の人間に負けない程に人気になっている。
実は俺もそのボーカロイドの歌声に魅了された一人だ。
特に初音ミクには夢中になってしまい、今では商品到着を待つ身だ。
「あーあ、早く来ないかなぁ・・・そろそろ来てもいい頃なんだが。
発注、代金は既に済ませており、あとは商品を引き取るだけなのだ。なのに来ない。
「これだからkonozamaは・・・失敗したかな・・・お。
愚痴を垂らしながらバイトからの帰り道を歩いていると、初音ミクの後姿を見つけた。
今では外でミクを見かけることは珍しくも無く、街中で人と一緒に出歩く姿もよく見られる。
「いいなぁ、ミク。俺にも早く届かないかなぁ・・・ ・・・ ・・・ん?
だが、そのミクは街中でよく見かけるミクとは大きく異なる点があった。
両手から血を溢し、腕にはナイフの傷をつけ、顔も体も自慢のツインテールもボロボロのミクだった。
「な、なんだあのミクは・・・!?おい!大丈夫か!?
「・・・え?・・・あ・・・
そのミクの目には光は無かった。それはまるで、期待を全て打ち砕かれた子供のように。
「よく見ればひどい怪我じゃないか!は、はやくボーカロイド用の病院へ!
「だ・・・、大・・・丈夫、です。ワたし達・・・ボーカ・・・ロイドは、自己修復機能も備わって・・・います。
この・・・程度であれば・・・再生も・・・可能です・・・。わたシは・・・買い物へ行かなければならなので・・・これで・・・。
ミクは再びふらふらと歩き出した。血も流れ出たままで。
「自己修復機能だ・・・?そんなもん、人間の機能とほぼ変わらねえだろうが・・・!
ボーカロイドファンの俺にとって、そんなことは常識だった。
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/16(日) 23:41:02.28 ID:d3O07WBq0
「随分遅かったね、ミク。
僕は鍋を沸かしながら、横に並ぶミクに言う。
「・・・ごめん・・・なさい。
「僕はずっと考えてたんだ、どうすればいい音がでるのか。どの音が曲に使えそうか。
鍋の湯は煮え、ふつふつと沸騰を始める。
「僕は君の指揮者だ。だからもし君に居なくなられたりしたら・・・
ミクの後ろ頭を掴む。
「どうすればいいんだい?
掴んだ頭を煮えた鍋の中へと突っ込んだ。
「ガボッ!!・・・ゴボゴボッ!!ゴブッ!!
「あまり僕に心配をかけさせないでくれよ?わかった?
暴れたミクの手が鍋に当たるが、鍋が落ちないように頭を鍋底に押し込む。折角の夕飯が勿体無い。
「ゴボッ!!ガボッ・・・!!!・・・・!!!
そろそろいいか。頭を持ち上げ、横へ押し飛ばす。
ミクは忙しそうに咳き込み、口からお湯を吐く。
「ほら、夕食ができたよ。食べるだろう?
鍋を持ち上げ、そのままミクへ投げる。ガツンというどうでもいい音が横から聞こえる。
「勿論、僕は食べないけどね。
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/17(月) 00:01:14.57 ID:wJzphWF60
「鉄琴というのはいくつもの音板を並べ、それらを叩くことで音を鳴らす打楽器だ。これは何に分類されるか知ってるかい?
「・・・体鳴・・・楽器・・・・・・です・・・。
「はい、よくできました。でも僕は音板はあいにく持って無くてね。
ミクの腕には、まるで鱗のように丸い円状の物体がずらりとくっついていた。
「だからこれで代用しようと思うんだ。
ひとつ、またひとつと鱗を付け足していく。
「・・・ッ!!あぅ・・・っ!
鱗を付け足すごとにミクは全身を強張らせ、目を瞑る。
「ほら、動いたら駄目だろう。何度言わせるつもり?
ぷす
ぷす ぷす ぷす
ぷす ぷす ぷす ぷす ぷす ぷす ぷす ぷす ぷす ぷす
「うん、こんなところかな?
僕は十分だと感じたところで、手元にあった金属製の画鋲を箱に戻した。
ミクの片腕は、画鋲の鱗で綺麗に輝いていた。あいにく、顔は下を向いているようだが。
さあ、いよいよだ。鉄琴は叩いてこそ価値がある。
「この家には叩く道具である「ばち」が無い。だからこれで代用するよ。
これをミクに見せた瞬間、ミクの顔からさっと血の気が引いた。
「ヒッ・・・!ど、どうしてこんなものが・・・!?
「前に此処に住んでいた人には子供がいたのかな。その子の忘れ物さ、ありがたく拝借しよう。
「やめて・・・やめてくださ・・・!!!
忘れ物である木製のバットを握り、
「せーの!
ミクの輝いた腕目掛けて全力で振った。
バキ
「ぎゃぁぁああああああAAAAAAHHHHH!!!!!!
ミクの声は大きく響いた。
小さく何かが折れるような音がしたが、今はこの声だけに浸りたかった。
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/17(月) 00:20:07.49 ID:wJzphWF60
打たれた腕は本来曲がらない方向へ曲がり、画鋲の鱗は辺りへ飛び散った。
中には腕の中に針だけ残し、円盤の部分だけ飛んでいる物もある。
「いい音だ・・・いい音だったよ、ミク。
「う・・・っ!あっ・・・ああっ・・・!!!
ミクは倒れたまま腕を無事でるもう片方の腕で押さえ、痛みに耐えているのか泣いている。
「残響音もいいけれどね。
僕はバットで振った部分を足で踏みつける。サッカーボールで遊ぶかのように。
「ぁぁあああアアアアア!!!いた!!痛い!!!ああぁあー!!!
「そう、それだよ。僕はそれが聞きたいんだよ、ミク。
最初はふわふわしていたが、今ではもう見る影も無いツインテールを掴み顔を上げさせる。
ミクは泣いていた。
ぽろぽろと目から水を流して、口からは小さく音を出しながら。
「うう・・・あうっ・・・マスター・・・う、腕が・・・私の腕が・・・!!
「ああ、そうだね。
「楽器に腕はいらないね。もう使えなさそうだし、邪魔だろう?取ってあげよう。
「!?い、いやっ!!やめ・・・!!!!
「腕のとり方なんて知らなくてね、仕方ないからグルグル回してちぎって取っちゃおう。
そう言って僕はミクのぶらぶらになった腕を、プラモデルのパーツを取るかのように、
「あぐっ!!マスター、お願いです、やめてくだ・・・あっ!あああアアァァ!!!
グルグルと回し、最後は引きちぎった。
「ぎゃあああぁぁああァアアアアアアア!!!!!
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/17(月) 00:31:36.08 ID:wJzphWF60
「な、なんだ今の声は・・・?間違いなく隣・・・、お隣さんからだ!
今日はやけに隣からおかしな音が聞こえる。
昨日や一昨日に聞いた、ただの荷物整理のようなガタゴト音じゃない。
まるでサンドバッグを殴るかのような鈍い音、そして誰かの泣く声。
一体どうなっているんだ、お隣さんは?
「お隣さんは一昨日に引っ越してきて、挨拶をしたときは独り身だと言っていたが・・・?
まさか誰かを連れ込んで暴行でも・・・!?
・・・考えすぎか。今の時代、そういったゲームや映画なんてごまんとある。それらの音声かもしれない。
「はー、くだらんこと考えてないで寝よ寝よ。
そう言いつけて俺は無理やり意識を闇の中へ落とした。
脳裏にチラリと、帰り道に出会った傷だらけのミクを思い出した。
だが、そこですぐに考えるのをやめた。
そこから考え付く先は、安易なものでしかなく、そしてそれを信じたくなかった。
想像であっても、その光景を浮かべることはできなかった。
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/17(月) 00:43:00.97 ID:wJzphWF60
暖かい朝日がミクの顔を照らす。だが、その顔には生気は無かった。
あれからずっと意識を失っていたのだ。
できるなら夢だと思いたい・・・、そうだ、夢だ。マスターに蹴られたり刺されたことも夢だ。
だからきっと、あの腕もちゃんと・・・ ちゃんと・・・
片腕が無い。片腕の感覚が無い。 あれ?
そっと横を向く。そこには、無残にちぎり取られた自分の腕であったものが転がっていた。
「・・・!!!!
ミクは一瞬固まり、しばらくした後体が震えた。ガチガチと歯を鳴らせながら。
今日も、明日も、明後日も、ずっと昨日が続く。そう思うと体を震わさずにはいられなかった。
「おはよう、ミク。
ビクッっと体が跳ねる。
体が動かない。本当は挨拶をしなければならない。だが、できない。
「今日も一日、頑張ろうね。
彼の口元は、笑っていた。
「今日も買い物に出て欲しい。買うものは既に残った腕にメモしてある。
あまり遅くなると・・・わかってるね?
コクリと頷く。そして、昨日と同じように蹴飛ばされて出発する。
ミクはもはや廃人だった。もともと、人ではないが、他に例えようがない。
「・・ん?ああ、これは昨日出たゴミか。
僕はミクの一部であったものを見つけると、汚いものを掴むようにしながら、それを外へ放り投げた。
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/17(月) 00:54:35.04 ID:wJzphWF60
俺は見てしまった。
出かけようとした矢先、隣のドアからミクが蹴飛ばされて出てくるところを。
信じられなかった。
昨日以上にボロボロになったミク。無くなっている片腕。外に放り投げられている腕のようなもの。
「まさか・・・昨日の音、悲鳴は・・・お前の・・・!
ミクは生き返った死人のように立ち上がり、出かけようとする。
「待て!どこへ行くんだ!
「・・・マスター・・・買い物・・・・・頼まれて・・・
ミクはそう言って、自分のメモを俺に見せる。
白く細い腕の中に、ナイフで書かれた、昨日とは別の、メモ。
俺はもうわけがわからなかった。
「どうして!そんな姿になったのもお前のマスターの所為なんだろう!?
どうしてそこまでやるんだよ!どうして逃げ出さない!?苦しくないのかよ!?
これはもうボーカロイドとマスターという関係ではない。もはや虐待・・・いやそれ以上だ。
だが、ミクは。
「・・・私の・・・マスター・・・だから・・・
我慢できなかった。
俺はこのミクのマスターが居るであろう、隣の部屋のドアを力一杯蹴り飛ばした。
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/17(月) 01:06:28.40 ID:wJzphWF60
「何?人の家に勝手に上がってきて。
「お前だな!ミクをあんな姿にしたのは!!
俺はもう我慢できなかった。こいつの胸ぐらを掴み、ミクの分まで怒鳴ってやる。
「あんなことするなんて、ミクを何だと思ってるんだ!?いい加減にしやがれ!!
「アレは僕のボーカロイド。楽器だ。人の形をしていた楽器だよ。
「ただの楽器じゃねえ!ミクは・・・!
「ミク、そこに居るんだろう?うるさいのが居るんだ。殺せ。
「・・・ ・・・ ・・・はい
「!?
俺の喉に伸びるミクの腕には、製造ナンバーが表記されていた。
Miku-r6qxGSNJO
・・・ああ、通りで届かない筈だ。
そのミクは俺の注文していたミクだった。
俺のミクになる筈のミクだった。
彼は、彼のミクになる筈だったミクの手で最後を迎えた。
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/17(月) 01:13:39.78 ID:wJzphWF60
「この男は誰だい?
僕は初めて、ミクに対して嫉妬感を覚えた。
このミクは、僕の楽器、僕だけのミクだ。誰にも渡さない。渡さない渡さない渡さない。
「この人は・・・
ミクが返事をするのを待たず、ミクの顔を鷲掴み、床へ叩きつける。
「ミク!お前は僕のものだ!僕だけのものだ!わかってるのか!?
自分らしくも無く興奮することに気が付く余裕もなく、ただただうつ伏せになったミクを踏みつける。
「お前もそうやって!僕を裏切るのか!?
背中の服を引っ張って持ち上げ、そして床へ叩きつける。
「全ての責任を負わせ、裏切ったあの人間達のように!
いつの間にか以前の職場の出来事が頭によぎる。
全てミクに八つ当たりするかのように、繰り返し叩きつける。
いつの間にか服は破れ、ミクの上半身は露出していた。
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/17(月) 01:14:17.15 ID:wJzphWF60
飽きた、おやすみ
勝手に続けてすまん
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/17(月) 01:41:25.76 ID:wJzphWF60
破れた服の合間から覗かせる人に似せた肌。
「一丁前に人間の姿なんかしやがって・・・!
馬乗りになってミクの肩を掴み、仰向けにする。
体系に見合う程の膨らみのある胸と小さな乳房が露わにあっていた。
「どれもこれも!作り物のくせに!
両手で胸を掴み、後が残る程に引っ張る。
「いぎっ・・・!い、痛い・・・!痛いです、マスター!
「裏切った癖に、マスターとか呼ぶなっ!
ミクの乳房に噛み付く。顎を動かし、ギリギリ、ギリギリと。
「あぐっ!痛い、痛い、いたいいい!!!!
「煩いんだよ作り物が!!
顔に二度腕を振るい、膝で腹を叩きつける。
「がふっ、ゴホッ!!!!
口からは唾液とは思えない色の液体が飛び出ていた。
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/17(月) 01:54:10.08 ID:wJzphWF60
何も考えないで始めるとダメだな、全部あやふやだ
ミクの残った腕の手首にナイフ深く突き刺して動けないようにして
ツインの長い髪の毛でどっかに吊るして
口の中に死んだお隣さんの切り取ったチンコぶちこんで
目玉にリコーダーぶっさしてプープーしてケツに自分の取れた腕突っ込んで
あそこ浣腸でぱんぱんにしておっぱいに画鋲刺して右足と左足針で縫い縫いして
思いっきり腹蹴っ飛ばしてぐるんぐるんさせてあげたい
最終更新:2008年03月23日 01:51