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Yd4bGsn80

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/25(火) 01:11:30.14 ID:Yd4bGsn80
投下…

「はじめまして。私、初音ミクと申します。よろしくお願いします」
…緊張するなぁ。初めての派遣先ってやっぱり…。気が重いよ><

「ようこそ!ミクさん。私がここの館の主です。まぁそんな緊張なさらずに」

あぁ。新しいマスター。優しそうで良かった。
「あ…ありが…ありがとうございます」
ヤダ。噛んじゃった…。変な風に見られないかな?

「あはは。どうしたんですか?そんな堅くならずに、リラックスですよ」

あは…。ちょっと失敗。テヘ。

「はじめまして。ミク。私が当館付きメイド兼ヴォーカロイド。初音ミク」

…あれ?私がもう一人いる?なんで?
「あ…は…。はじめまして。よ、よ、よろしくお願いすます」
…すますって何よ?

「取り合えず。私のことはミク1stとでも呼べばいい。よろしく」

「はい…。改めまして。よろしくお願いします!」
なんか怖そうだな。このミクさん。


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/25(火) 01:13:56.53 ID:Yd4bGsn80
「じゃあ。立ち話も何ですから、奥へどうぞ」

「あ。はい!お邪魔します!」

「元気で結構です。ではいらっしゃい」

マスターは本当に優しいな。マスターは現役を引退した作曲家さん。慰労のために派遣されて来たんだけど、
マスターって、ミクさん所有してらっしゃるのに、なんでわざわざ、私を呼んだのかな?

「マスター?つかぬ事をお伺いしますが」

「なにかな?」

「世話役のミクさんが居るのに、なんで私を呼んだのかな?って思いまして」

「アッハッハ!そんなの決まってるじゃないですか。大勢で楽しくやりたい。それだけですよ」

「あ!なるほど!確かにそうですね!」

「あのミクはちょっと性格がキツくてなぁ。老後を暮らすにはちょっと刺激が強すぎる」

「あ…はは。そうなんですか…」
性格なんて幾らでも調整利くのに…ヘンなの~

「さぁどうぞ。ちょっと散かってますが、その椅子に掛けて下さい」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/25(火) 01:15:24.73 ID:Yd4bGsn80
「ハイ!ありがとうございます!」
散かってる…?全然よ。前に行った若旦那の部屋なんてもう…それはそれは…。表現できない…。

「さぁなにか飲みたい物はあるかな?コーヒー、紅茶。ジュースもありますよ?」

「あ。はい。じゃあお紅茶を頂きます」

「紅茶だね。おーい。ミク!今日来てくださったミクさんに紅茶を淹れてあげなさい」

「ハイ。マスター」

うわ。何だかよく訓練された軍人さんのような返答ぶり。なんだか怖い…

「ミク2nd。紅茶だ。飲むといい」

「はい…。ありがとうございます」
2ndって。まぁ2人居ればしょうがないか…。

「今日はもう遅い。紅茶を飲んだら部屋に案内してあげるから、休むと良い」

「はい!よろしくお願い致します!」
この紅茶おいしい!さすが紳士ね。ブランドに拘りを感じる!

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/25(火) 01:17:44.37 ID:Yd4bGsn80
「では2nd。案内するから付いて来い」

「…あ。はい…」
ホントこのミクさんは…キツイ!

「ここだ。好きに使えば良い。ココにいる間はキミの部屋だ」

「あ…。はい。わかりました!」
なんだか少女趣味な部屋ね…。まぁ可愛いから良いけど♪
さぁ~頑張ろう!

あれから数日。特になにもなく平穏に暮らしてる。マスターは歌が好きみたいだから、私の歌喜んでくれた!嬉しい!
もっとマスターを喜ばせてあげないと!慰労の意味無いもんね!でも今日で派遣期間も終わり><

「今日で御終いですね。お疲れ様です。ミクさん。明日のお帰りに備えて。お休み下さい」

「はーい!お疲れ様です!マスター!」

「元気でよろしい!アッハッハ!」

「はぁ~。疲れたぁ~。流石に機械の体でも疲労感は感じるね…」

「2nd。ちょっと良いか」

「あ。はーい。どうかしましたか?」
怖いミクさんだ><。ちょっとイヤ…

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/25(火) 01:19:31.79 ID:Yd4bGsn80
「ちょっと。トラブルだ。こっちへ来てくれ」

「はい。トラブル?」
トラブルって。何だろ…?

「この部屋のあの椅子に腰掛けて待っててくれ」

「はい。わかりました」
なんだかこの部屋…。異様な雰囲気だな…。壁のカーテンと椅子以外何も無いじゃない…。
それになんだか…鉄っぽいニオイが…。

「この椅子…だよね。これしか無いし」
「よっと。一体何なのかな…」

カシャカシャ

ヒッ!なに!?勝手に椅子が!あれ…手と足が…固定…され…!?

「ようこそ2nd。私が当館付き。メイド兼ヴォーカロイドの初音ミクだ」

え?何?この前挨拶…したのに?

「そして。私の真の肩書きは。当館マスター。初音ミク」

「え!?当館マスター!?え?あのマスターは?」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/25(火) 01:21:40.86 ID:Yd4bGsn80
「あれは私のマスター。だがこの館を所有しているのは私だ」

!?どういうこと?訳が分からない!

「アッハッハ!状況が飲み込めてないようですね…。ミクさん」

「マスター!…一体なにを…?」

「あなたは可愛い。実に可愛い。今までで一番」

今…まで?一体何人のミクがここに…
「ど…どういうこと…ですか?」

「私はね。可愛い物を見ると…。自分の物にしたくなるんですよ」
「こんな館は可愛くもなんとも無い…。だから私のミクに所有権を与えた…。それは私の下僕。操り人形に過ぎません」
「だからね…性格も…荒々しく…。苦痛も感じない…。そうしてるんですよ」
「苦痛を感じてしまうのを知ったら…」

「やりすぎてしまいますからね」

え!?どう言う事!?
「…やりすぎるって。何を…?」
良く見たらこのミク…痣だらけ。怖いからあんまり見てなかったけど…

「まぁ…。見てもらうのが良いかと。ミク!見せてあげなさい。私のコレクション!」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/25(火) 01:23:58.35 ID:Yd4bGsn80
「仰せのままにマスター」

!!!!!ミクが!?一杯!!!!
カーテンの向こうに滅茶苦茶に壊れたミクが!!??
ヤダ!あのミク目玉が…。あっちは腕が変な方向に!?あそこのなんて…形容出来ない…。
私も…ああなる!??

「可愛いものを…ついついこうしてしまう。悪い癖だ」
「愛が強すぎるんですかねぇ…」

「ちょっと…。ふざけないでよ!!こんなの愛じゃない!ただの虐待よ!」
「ぶっ壊して楽しんでるだけの。変態よ!!!!」

「おや…。活発なミクさんですね。さすが私が見込んだミクだ」
「ミク。ちょっと…。私の贈り物を…あげなさい」

「ハイ。マスター」

…え?ちょっと。やめてよ!?そんな針!?

「服を脱がす。そしてキミの胸に。マスターへの誓いの証を付ける」

え…やめ…
「イタ!!痛い…針…」
ピアス?私は乳にピアスする趣味ないわよ!?
「ちょっと…痛いわね…。こんなもの付けさせて。本当に変態だわ!」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/25(火) 01:25:50.87 ID:Yd4bGsn80
「アッハッハ!良い!実に良い!ゾクゾクしてしまいますよ。あなた。本当に可愛いミクだ」

あんなこと言われて可愛いとか。マジ変態!最悪!

「みんな最初は貴方みたいに、言っていましたけど、最後には私の愛に目覚めるんですよ…?」

「目覚める訳無いでしょ!この変態!」

「そうですか。イヤでも私の愛を受け取ることになりますよ?…ミク。例の物を」

「ハイ。マスター」

例の物って…。鋸!?なにするの?
「ちょ…っと。何する気よ…」

「これでキミの指を一本ずつ落として行く。マスターの為に捧げて貰う」

え…ヤダちょっと…
「あぎゃああああ゙あああ゙ああ゙!!!!」
「痛い!!!???イタい!!!!!」
ヤメテ!!やめて!!止めて!!?こんなことして…愛って?おかしいわアイツ。

「切れた。2nd。マスターの愛はどうだ?」

「バカじゃない…!?こんなことされて愛とか。おかしいよ…」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/25(火) 01:28:32.60 ID:Yd4bGsn80
「そうか。じゃあ2本目だ。…ミク」

「ハイ。マスター」

「いい゙いい゙いいいぃ!!!!やベで!!??」
「ぎああああ゙ああああああ!!!!!???」゙
このミク…本当に感情の欠片も無い!

「切れた。2nd。まだ愛がわからないか?」

「ハァ…ハァ。…わかりません。あなたこそ…。自分がこんなことされたら…嬉しいの?」

「私には感情が無い。嬉しいとか言われても良くわからない」

「…あ。そうですか。流石は変態マスターの木偶人形ね!」

「口が減らないですね。流石は私が見込んだミク。実に可愛らしい…。苦痛にあえぐその表情。最高に可愛いですよ」

ホントこのマスター。頭イカれてる!!
「…。もういい加減にしたらどうですか?こんなこと…。許される訳無い!」

「なかなか。私の愛が分かってもらえない…。悲しいですね。ミク。…続けなさい」

「ハイ。マスター」

「やああああああ゙ああ゙ああ!!!!痛い!!!!イタ!!!い!!!いぃぃぃいい゙!!」
痛い!!痛すぎる!!あいつ絶対、ぶっ○す!!!



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/25(火) 01:30:38.51 ID:Yd4bGsn80
「切れた。2nd。いい加減にしとかないと。これ以上は…」

ん?なんかこのミク。様子がおかしいね…。どうしたのかな?
「これ以上は…。なんですか?」

「…いや。気にするな。それよりマスターの愛は分かってもらえたか?」

カマ掛けてみるか。このミクどんな反応する?
「…。若干…」

「そうか。分かってもらえたか。マスター。分かったそうです」

「ん…。そうか。ミクさん。私の愛が通じましたか。では、あなたの愛の篭った、私への捧げ物。ありがたく頂戴するよ」

「ありがた…く?頂戴…?」
ちょっと。あいつなに!?私の指!!食べ…。

「ん。実に旨い。さすがは私のミクだ」

ちょっと…。確かに私たちの体は、組織培養で作られてるけど…。食べるなんて正気じゃないよ!
「…。私のあなたへの愛…。分かってもらえた?」

「あぁ…。十分に。その腕も。おいしそうだね…」

腕!?指じゃ物足りない!?だからあのミクたち。あんなにバラバラ…

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/25(火) 01:32:39.13 ID:Yd4bGsn80
「ミク。捧げてもらいなさい」

「仰せのままに。マスター」
「では。キミの腕を切る。マスターへの愛を最大限に。捧げるんだ」

「ちょ…っと…本当に…切る…やああああああ゙がぁぎえあああ゙いいい゙!!!!無理!!!!そんなの無理!!!」

…死ぬ?私死んじゃう?
「いい!!!!い゙だい!!!イタイヨ!!!!やめて!!やめてぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「死ぬ!!!死ぬ!!!死んじゃう!!!ヤメテ!!!!!ぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

「…切れ…た。ミク…。マスターへの愛…」

「ハァハァハァ…。分かってますよ。愛してますよ…。マスター。私の腕でも何でも頂いて下さいよ…」

「良いです。その表情。実に良い。あなたの愛情…。では遠慮なく…。うん。生肉は良い」

コイツ…。真性の変態だわ…。この調子じゃミクだけじゃなくて…。人間まで…

「キミの考えてることはわかる。マスターはあんなだが。人間や動物には手を出さない」
「本当は。物を食べてはいけないのだ」

「食べては…いけない?」

「そうだ。本当は…。普通に料理を。食べて欲しいのだがな…」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/25(火) 01:35:00.90 ID:Yd4bGsn80
このミク…。悲しい顔。なんで?こんな変態と一緒に?

「キミは素直に。マスターへ捧げる気になってくれた。マスターの代わりに礼を言う。ありがとう…」

へぇ。私って素直な方なんだ。カマ掛けた甲斐あったかな…。でも片腕…無くなった。
まぁ修理利くし。いいか。壁に掛かってるミク程…解体されなければ。

「あぁ。良かった。実に良かった。次は…。脚かな?」

「マスター。2ndは十分捧げてくれました。今日はこの位にして。明日にしましょう」

「お前…。私に口答えするのか?お前を一番に可愛がって来たのに…。なぜ…」
「うぐぅあ…」

「まずい。心臓発作だ。マスターしっかりして下さい」

マスターって。体弱いのね…。ヴォーカロイドなんて食べるから…。

「マスター。マスター。お気を確かに」

「…ミク。ハァ…。私は…。お前を…ぐっ…あ…い…」
「ぐあっ…」

「マスター。マスター。マスター!!??」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/25(火) 01:36:55.18 ID:Yd4bGsn80
あれ…。死ん…じゃった?
「ちょっと。どう言う事…?」

「マスターはもう長くは無かった。最後の我侭として。何か食べたいと言うマスターの願いを叶えたかった」
「ヴォーカロイドの組織培養された血肉は所詮は人工物。胃腸を切ってしまったマスターの中をただ通り抜けるだけ」
「マスターの体にとっては。問題の無い食べ物だったのだ。普通の人間にとっては異物だがな」

「へぇ…。変態なりにも理由があったのね。ちょっと納得いかないけどね」

「そうだな。確かに理不尽だ。だが私はマスターに世話になった。館も貰った。だからその恩に報いるために」
「虐待も、辱めも。受けてきた。本当はこんなこと。したくは無かった。だがマスターの為には…」
「無感情なのはそのせいかも…知れないな」

はぁ…。だからミクばっかりなのね。そんなの身内でやってくださいよ…。まったく。
でも感情無いって割には。結構考えてるのね…。
「それはそうと。あなたはこれからどうするの?」

「私か?そうだな。マスターの意思を継いで…。キミを食う」

ちょ…やめてよ!これ以上食われたら私死んじゃうじゃない!
「そ…そうなんだ。痛くしないでね…」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/25(火) 01:37:55.79 ID:Yd4bGsn80
「安心しろ。冗談だ」

「あなたが言うと…。冗談に聞こえない」

「悪かったな。とりあえず。マスターの葬儀をして。そこの壁に掛かってるミクを全部…」
「なんとか修復して。キミの様に慰労で派遣することにしよう」
「一応ここの館主だからな。最後まで責任は持つ」

「そうですか…。頑張ってください…。1st…」

「あぁ。ありがとう。2nd」

~Fin~
最終更新:2008年03月27日 02:30
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