151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 19:39:29.61 ID:h/hUz9qy0
うちに初音ミクが来た。得意なジャンルを聞いたら自信満々に
「アイドルポップスとダンス系ポップスです!」って言うから歌わせてみた。
きめぇ。つーか下手。
どっか異常があるんじゃないかと思って、近くにあったマイクスタンドでぶん殴ったら
左頬に痣ができただけで歌はちっとも直らなかった。
つーかこいつ機械の癖に痣なんかできんのかよ マジきめぇ。
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 19:43:01.28 ID:h/hUz9qy0
「マスター・・・私の歌、気に入りませんでした・・・?」とか涙目になってきいてきた。
こいつ涙も出んのかよ・・・そんな機能いらねーからもっと歌に力入れろよ。
俺が答えなかったら「マスター…?マスター?」とか言ってにじり寄ってきたから蹴飛ばしてやった。
機械の癖に人間みたいに柔らかい肌してやがる。なんて無駄な。
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 19:45:11.84 ID:h/hUz9qy0
「マスターは・・・どんな歌なら満足してくださいますか・・・?」
どうやら歌のジャンルが気に入らなかったと解釈したらしい。
自分の得意ジャンルだけは譲らないのか。
飯なので一旦放置
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 20:30:59.45 ID:h/hUz9qy0
「お前のキモイ声に合う歌なんてねーよ」
そう言って俺は部屋から出た。
数分後、泣きながら歌の練習をするミクの声が聞こえてきた。
キモイ声を更にキモくして歌ってやがるから更に下手糞になってやがる。
こんなものに大金払ったのかと思うとムカついてきたので顔面にキンチョールを噴射してやった。
黙るかと思ったのに、今度はゴホゴホ言いやがるから「うるせぇ」と言ってやった。
そしたら真っ赤な顔して咳を必死に堪えてやがる。こういうところも人間みたいだ。機械のくせにきめぇ。
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 20:34:00.83 ID:h/hUz9qy0
「マスター、新しい歌覚えたので・・・良かったらきいてもらえますか?」
普段は俺が声をかけるまで黙ってるミクが珍しく声をかけてきた。
キモイ声を聞かされて不愉快になったので手元にあったシャーペンをミクの左手の甲に突き刺した。
「俺以外から歌を教わるなんていい度胸だな、ミク」
「だ…だって…マスターが歌を教えてくれないから、自分で勉強してマスターにきいてもらおうって…」
ミクは左手の甲を押さえながら必死に弁解する。どこまでも人間みたいでキモイ機械だ。
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 20:39:20.34 ID:h/hUz9qy0
「お前の声をキモイって言ったの忘れたのか?」
左手を押さえていた右手の甲にもシャーペンを突き刺した。
「ぐああああああああああああああああ!!!!!!!」
ミクは顔をゆがめて呻き声をあげた。
「キモイ声だすなって言ってんだろ!!!!!」
シャーペンをグリグリ動かす。
「わかりました・・・声を出しませんから、そのシャーペンはやめてください・・・!」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔でミクが嘆願する。
あまりにひどい顔だったのでシャーペンを突き刺すのはやめてミクの顔を蹴飛ばした。
ミクはよろめきながら部屋から出て行った。無駄な時間を取らせやがって。
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 20:45:46.69 ID:h/hUz9qy0
ミクが来てから1ヶ月が経った。
初日以来、ミクには歌を歌わせていない。
それどころか、あれ以来ミクは声を出してすらいない。
どうやら巷では、ミクより歌の上手い「鏡音リン・レン」なるボーカロイドが出回っているらしい。
ミクで失敗した俺だが、ボーカロイドには興味がある。公式サイトでリン・レンを見ることにした。
ふと、トップページのある文字に目がとまった。
※警告!初音ミクの不具合について※
・・・不具合?
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 20:56:53.04 ID:h/hUz9qy0
※この度は初音ミクをお買い上げくださいまして誠にありがとうございます。
当社の人気商品「初音ミク」に、重大な不具合があることが確認されました。
「初音ミク」を起動後、音声プログラムを一定時間使用しない場合「初音ミク」が暴走する恐れがあることが確認されました。
日常会話程度の使用でも構いませんので、初音ミク起動後は音声プログラムの使用をお願いいたします。
・・・・・・※
初音ミクは声を出すことによって熱を発散させる。
声を出さなければ呼吸をしないため、熱を発散させることができないのだそうだ。
大丈夫だ、うちにあるミクは、ろくに動いてない…。
動かないんだから、熱を蓄えてるはずがない…
ふと、背後に気配を感じた。
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 21:10:18.62 ID:h/hUz9qy0
振り返ると、生気のない目でミクがこちらを見て微笑んでいた。
機械相手に”生気の無い目”なんて表現もおかしいのだが・・・。
ミクの手には包丁が握られている。
笑顔のまま無言でミクが近づいてくる。
そして包丁を高く振り上げ
自分の胸に突き刺した。
ボーカロイドの胸には、全ての機能を司る”核”がある。
ミクは自分でそれを破壊してしまった。
ミクはそのまま力なくバタリと倒れた。
それでもその生気のなくなった目で俺を見つめていた。
核を破壊し、まともな音を出せなくなったミクが最後にこう言った
マ、ス、ター、ミ、ク、は、し、あ、わ、せ、で、し、た
おしまい
最終更新:2008年03月27日 17:14