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- 展開はよくみるけど百合子の心情が可愛くて◎ -- (kbt) 2019-12-08 13:54:20
- 率直な話、起承転結といった構成がどのように上手いだとか、一文における情報量のまとめ方が達者だなんて技術的な話は某所で済ませてしまいましたし、それがウリな作者さんである事は間違いないのでわざわざ取り上げたりはしないのですが。
それでも今作一の見所がドコかと問われれば間違いなく百合子が振られる中盤の告白シーンでして。そこに至るまでの"恋に恋する"少女の気持ちの高め方、それに読者をシンクロさせる丁寧な描写、だからこそ想いが受け入れられなかった事で理想の男性像がプロデューサーで固定されてしまい――といった七尾百合子(25)独り身への説得力の持たせ方とそこからの逆転ホームランが読後の余韻を見事に引き立てるんだなぁ、と。
実に読んでいて気持ちの良い恋愛漫画、それも巻頭カラーで読み切りの、今すぐ連載を打診したいレベルでまとめられた納得の良作だって思っています。
ただ、個人的にはそうしたハッピーエンドの陰にある"告白に対するプロデューサーの断り方"のがツボでして。「好きって気持ちが、自己完結してるんだ」という台詞とこれが成立する物語・シチュエーションがあるからこそのめでたしめでたしなんだよなー……と、最後までキチンと大人として百合子と向き合ったプロデューサーが何より素敵と思える印象深い作品でした。 -- (餡煮詰め) 2019-09-04 22:38:10
- 百合子SS史に残る傑作。
いわゆる「Pドル」というジャンルになるかと思いますが、ここまで現実的に、真摯にアイドルの恋愛を書き切った作品に対して安易に「Pドル」という言葉を使っていいものかという自分でもよく分からないメンドクサイ感情を覚えています。
このお話について素敵だった点はいくつもあるのですが、既に他のみなさんが書かれた感想と似たようなものになってしまいそうなので、ちょっと違う観点、SS作者として感じたことを書かせて頂こうと思います。
お話は現在(未来)の百合子から始まります。
またこの書き出しが絶妙で、回りくどい言葉、表現を使って今の自分を語るというのは如何にも百合子がやりそうなことです。
こういう、冒頭にその後の物語を暗示するふわっとした言い回しを持ってくるというのは、SS作者(に関わらず、かもしれません)がやりがちな書き方だと思います。
ただ、この方法は、(特に書いている作者本人にとって)確かにかっこよく感じられるのですが、「いきなりよく分からない話から始まった」といきなり読者を突き放してしまう可能性を大いに孕んでいると思います。
しかし、今作においては、タイトルの時点で主人公と大体の展開が分かっているわけで、「あーなんか百合子が百合子っぽいこと言ってるなぁ。百合子だなぁ」と、むしろ読者を惹き付ける強さに繋がっているように感じました。上手い!
更に僕がすごいなぁ上手いなぁと思ったのが、その後に出てくるオリジナルキャラたちの存在です。
オリジナルのキャラって扱いがものすごく難しくて、特に名前をつけてしまうと読者から「なんやそのキャラ! わいはアイドルが見たいんや!」と反感を頂く可能性が高くなりがちだと考えます。
しかし、アイドルがアイドルでは無い場所、日常を書くにあたって有効な、あるいは必須の存在でもあり、どうやって読者にその存在を認めてもらえるか、認めさせるかが大事になってくるのかなぁ、と。
今作では、オリジナルキャラたちが出てくる前に
>二十五歳。職業、アイドル。今はちょっとした執筆業も~
と、僕らの知る「ゲーム現在の百合子」ではないことを提示しています。
これによって、読者の知る百合子とは違う時間軸の百合子であるという心の準備ができますので、オリジナルキャラの存在についてのハードルは下がったことと思います。
また、新婦の様子を第一声で語らせることにより、「あ、百合子の友人のオリジナルキャラが結婚したんだな。アイドルの誰かが結婚したんじゃないんだな。良かった」と、オリジナルキャラである必要性のようなものを読者は勝手に感じたかもしれません。
それぞれのキャラも、実際に友人としていそうだけれど、アイドルを食うような、お話の中ででしゃばってくるような(ちょっと言葉が悪くて申し訳ありません)個性の強いものではなく、アイドル七尾百合子ではない、一人の女の子……女性としての七尾百合子を演出するための良い背景(これもちょっと言葉が悪くて申し訳ありません)になってくれていたように感じます。
そしてそしてここからが僕が上手いなぁって思ったことなのですが、
場面と時間が切り替わった次のシーンから、このオリジナルキャラたちの名前は一切出てこないんですよね。(日常を表現するためにちょっとした描写はありました
- 正直、『ああああああああああああ』しか言葉が出ません。尊さで脳が死にそうです。ジェットコースターみたいに激しく揺り動く百合子の感情が(ダジャレではない)、読んでいて可愛らしかったです。冒頭のやさぐれ百合子も個人的に好きですが、ラストの百合子はもっと好きです。
1つ1つの場面の積み重ねがラストに一気に濁流みたく襲ってくる様は流石の腕前だと思いました。ではギットギトに濃いブラックコーヒー飲んできますね。 -- (タオール) 2019-08-17 10:28:52
- プロデューサーと百合子の話。
先ず思ったのが百合子可愛いなあということ。
百合子らしい可愛いところを一つ一つ丁寧に積み上げて、
とっても可愛いと思わせてるところはすごいなあと思いました。
後お話としても、高校生の百合子をプロデューサーが、振っているのも現実味があってよかったです。
プロデューサーとアイドルの恋愛物語に置いて、一番乗り超えなければ行けない倫理観の部分。
アイドルである彼女たちにプロデューサーが手を出すことの是非。
アイドルが未成年だった場合、未成年にプロデューサーが手を出すことの是非。
アイドルの告白によって、安易につきあいを始めてしまう、プロデューサーとアイドルの恋愛物語が多い中、この部分にちゃんと焦点を当てて、過去においてプロデューサーが百合子のことを振っているのがすごく良かったです。
-- (kotobuki) 2019-07-16 04:55:10
- 途中の描写は全てラストのため。お見事でした。
百合子は何歳になろうが百合子ですね。 -- (ビンゴ) 2019-07-13 14:36:30
- 読んでいる間は自分が百合子になったみたいにときめいたり落ち込んだりしました。誰もが覚えがある感情を丁寧に描かれているからこそ百合子に共感してしまうんだと思います。
何も考えずに安心して身を委ねられるすごい作品です。
-- (azuu) 2019-07-09 23:07:30
- 百合子ちゃんかわいいかわいいでした! -- (フワピッ僧) 2019-07-08 14:55:20
- 一人の少女としての百合子が美しく描けていると思います。素晴らしいです。 -- (もりやりりを) 2019-07-07 00:16:11
- 正直なところ、話の展開は予想通りのところに落ち着いたな、という印象です
でも、そんなことは全く気にならずに気づけば読み終わっていました
丁寧に心情を追い、積み重ねられて作られた世界の素敵さ故でしょうか
盲目的に恋い焦がれる百合子ももちろん魅力的ですが、呑んだくれてグダグタになってる百合子がとても好きです
杏奈や百合子の友達もしっかりと脇を固めて、話をより素敵なものにしていたのが印象的です
本当に綺麗で素敵なお話でした
とりあえず二人は早く爆発してください -- (ラピス) 2019-07-06 18:35:16
最終更新:2019年07月04日 18:53