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- 百合のドロドロとねっとりを垣間見た
この世界のこと勉強になった -- (kbt) 2019-12-08 13:56:42
- 所謂一つの百合だと言うには関係性が希薄過ぎて、友達付き合いと言うにも二人の意識は正面から向き合い過ぎて……と、何だかどっちつかずな朋花と千鶴のお話はつまり、これから如何様にも発展していく実に危うい均等の舞台である――そんな少々"あぶない"雰囲気で包まれたお話は読んでて妙にくすぐったく、子供扱いされるのは不満であってもそれしか攻め手の無い朋花、彼女を子供扱いする事でしか今の関係性を保てない千鶴といったちぐはぐなやり取りはおかしみだって感じさせます。
そうして、だからこそ朋花がラストで下した決断に「これからどうなっていくのだろう?」とワクワクしたりもするのですが……残念ながらこの続きが本作で明かされる事は無いのでした。まさに、この辺りも含めてちょっとでもグラつけば一気にどうにでもなってしまうバランスが作品全体に渡るテーマのようで。そこにある種の実体として描かれる千鶴の実家の部屋描写が(畳であったり調理台であったりお風呂の扉であったり)挟まる事で不思議な生活感が生まれる中、深夜の朋花ドキドキタイムには思わずニヤニヤしちゃったりするのでした。ふふふ。果たして彼女のはしたないチャレンジその結果は――!? なんて、総じてこれからの二人に向けての下準備、本番を目前に控えた甘痒いじれったさを堪能できる一編でした。 -- (餡煮詰め) 2019-09-04 22:40:35
- 朋花と千鶴のお話で、朋花の隠しきれない好意のお話。
恋愛話において、どうして好きになったか。は結構重要な要素だと思うんですよね。
個人的には最初はこうだった。こういうイベントがあって、こんなところが好きになったというのを、
やっぱり説明して欲しいなと感じます。
彼女が大好きです! そこから話は始まる。いいな。
でも良いのですがどうして好きになったのかの説明があった方が、感情移入しやすいのかなあと感じました。
お話としては朋花は臆病で強い女の子なんだなあと。
劇場では聖母たらんとする朋花も恋をするし、
その恋愛感情をぶつけ、その結果が壊れることのに恐怖する普通の女の子なんだというのを改めて認識させられます。
そして、朝起きてからの開き直り、作戦を練り始める朋花も可愛いと思いました。 -- (kotobuki) 2019-08-01 22:42:12
- ともちづ!!ともちづ!!
朋花の千鶴へのモヤモヤした気持ち、自分自身へのモヤモヤした気持ち、暗く狭い穴の中でなすすべも無くぐるぐると回り続けるような、朋花の悩みがダイレクトに伝わって少し息苦しくなりながら読んでいました。
穴の外の千鶴の元へ向かおうとしていたスタートから、逆に穴の底に千鶴を落としてしまえばいいと思考が逆転した朋花。恐らく朋花の気持ちに気がついて突き放していた千鶴さんへの配慮とか、自分の欲を抑え込んでいたタガが離れた瞬間が、聖母朋花とは全く違う彼女の魅力でとてもドキドキしました。 -- (タオール) 2019-07-28 21:12:04
- ともちづ!
そういう尊いものがあるということは耳にしていたのですが、不勉強故にまだ履修に至っていないジャンルでした。
どうして朋花様の相手が千鶴さんなのか。千鶴さんの相手が朋花様なのか。どうしてそれに人は惹かれるのか。
この作品を通じて、その一端を知ることができた気がします。
天空橋朋花といえば、世界中の子豚ちゃんに愛を与え導く聖母であり、まるで15歳とは思えない落ち着きと自信と自覚と圧倒的なカリスマに溢れた存在です。ミリマスの中でも、「強キャラ」だと言って差し支えは無いと思います。
今作も、そんな朋花様から始まります。
夢を夢と判断する早さ。夢の中でも状況を、自分を冷静に分析して、前に(上に)進もうとする彼女。実に朋花様だと思います。
個人的に特に興味深いと思った部分があって、
>モノは渡した、後は自力でなんとかしなさい。この世界の主はそうおっしゃっているようです。まったくもって、生意気な。
「世界の主」について、彼女は「生意気」だと評しているのです。
>夢は自分の願望を表したり、はたまた神のお告げだったりと、諸説あるそうですが。
という以前の描写から、「世界の主」=「自分あるいは神」だという認識はあるようですし、実家に礼拝堂を持つ朋花が(信仰しているかは別として)神に対して「生意気」という言葉を使うとは考えにくい。
つまり、朋花は、自分のことを「まったくもって、生意気」だとどこかで思っているのだろうな、と。とても興味深い描写でした。
この辺りで、「強キャラ」としての「朋花様」ではない彼女が見えて来た気がしていたのですが、上手いもので、その直後に千鶴さんが登場してからの朋花の常には無い動揺ぶり、焦り具合、人くささは、読んだ者を驚かせると共になんだなんだこの話はちょっと違うぞ、と思わせるのに十分なものであったと思います。
ページが切り替わってから描かれる朋花、特に千鶴さんの家だと認識してからの彼女の様子は、ただ一人の弱さを抱えた15歳の女の子で、でも「こんなの朋花じゃない」と思わせないだけの説得力があります。
これも恐らく1ページ目の巧みな描写が影響していて、あらかじめ普段の朋花様を見せておいてからの落差でもって、読者にそういう人間天空橋朋花のイメージを半ば無理やり焼き付けたからこそ、普段朋花様の弱い姿をあまり想像しない僕のような者でも違和感なく読み進めていけたのかな、と。
そしてこれはとても大切なことなのですが、
千鶴さんに甘える朋花可愛い。すき。(語彙力の喪失
Pに見せる甘えは信頼から来るものだと思いますが、この朋花が千鶴さんに見せる甘えはそうではなくて。
お手伝いをしたい、千鶴と一緒に何かをしたいのに、頼られたいのに、それを与えられなくて拗ねちゃったり、勿論これ以前に溜まったものがあったにせよ、千鶴さんに一泡吹かせようとしたり。
その手段が一緒にお風呂に入ることだったり。
千鶴さんの絶対的な弱み、秘密を攻めて自分の願望を通す、なんてのも普段の朋花なら絶対にやらないことだと思います。これも千鶴さんに対する甘えなんだろうな、と。
そしてこの辺りに「ともちづ」の核があるような気がしました。朋花が甘えられる存在、甘えを受け止め、時には律する
- メチャメチャ良かったです。
こういう感情はだいたい本人にしか分からないロジックで出来てると思いますが。
それの書き方が凄く凄いなと思いました。 -- (フワピッ僧) 2019-07-14 20:47:24
- 倫理だ常識だと御託を並べたところで、所詮それは部外者の囀りなんですよね
当人にしてみればそんなものは先刻承知なわけで
朋花さんとかは特にそうだからこその「穴」という表現なのかな、と
そんなことを考えました
迷い、悩み、自分からは表に出さない代わりに相手を同じ穴に引きずり込むと決意するあたり、実に朋花さんらしいなと思いました
千鶴さんが既に罠にかかりつつあるように見えたのは私だけでしょうか -- (ラピス) 2019-07-09 14:38:54
- 朋花らしい面倒くさい恋路だなと思いました。好きです。
朋花の心情を表現する為に、家の中の使える物は全部利用しているように見えました。私の読み解き力が低くて「凄かった」しか言えないのが悔しいですが、凄かったです。 -- (azuu) 2019-07-05 02:01:05
- 日頃朋花様のこと計り知れない存在のように思いがちなんですけれど、等身大の少女として密かに惑う姿のまた素敵だなと。 -- (もりやりりを) 2019-07-03 23:58:58
- 朋花の悩みから決意まで、朋花視点で語られている物語でしたが、千鶴さんは朋花の行動に対してどのように感じていたのか、別視点で見たくなる物語でしたね。楽しく読ませて頂きました。そして、続きが気になってしまいますね。 -- (Cな人) 2019-07-03 15:45:23
最終更新:2019年07月04日 18:55