Rowan-Robinsonが球状の天体について発見したダストの再放射の、scaling propertyについて様々な幾何について拡張した。scaling propertyとは、ダストのサイズは、生成されるIR放射には関係なく、関係するのは全体の

、つまり光学的厚みのみである。すなわち、スケールに関して無関係であるということである。
そして、このことを利用することで、IRスペクトルのモデリングと分類に対してアプローチする。すなわち、グレインの光学的条件が与えられれば、SEDはダストの分布と光学的厚みによって決定される。
ダストの再放射は、これまで多くのパラメータを必要としており、パラメータ空間が大きすぎて、観測にフィッティングすることが難しかった。さらに、フィッティングできたとしても、それだけが答えであると確かめることは難しかった。
そこで、scaling propertyを用いて、パラメータを減らすことを考える。
Rowan-Robinson(1988)(RR)は、最初に球状のダストについて、scalingについて言及した。彼の公式化ででは、全光度は放射輸送問題に関わってこず、late-type starに対しては、
Ivezic&Elitzur 1995(IE95)で触れている。そこでは、ダストの光学的性質が与えられれば、周囲のシェルの力学とIR放射は全光学的厚みというひとつのパラメータで記述できる。これによって、late-type星に対するデータによって示される多くの関係を説明できる。ここでは、一般的なジオメトリーと密度分布に対して、scalingを応用する。
- 2.GENERAL SCALING PROPERTIES
定常状態の放射輸送方程式は、
である。

は、波長

での原稿であり、吸収と散乱に分けられる。つまり、

と

である。また、ここでは、アルベド(反射率)として、

を用いる。また、入力として、

と

を与える。方程式は、強度と長さの次元を持った量で作られているため、これらを無次元化することで、全体を無次元化する。
まず、長さの次元を持った量について考える。すべての長さの量は、

という無次元量に置き換えることができることを示す。必要な幾何学的性質は、角度の大きさと光学的厚みの空間変化である。
まず、

を

という無次元量によって、

と置き換える。
ここで、

は、

に依存するが、吸収体が場所によって変化しなければ、

より、
となり、規格化された吸収体密度分布となる。
さらに、吸収体のアバンダンスが変わらなければ、吸収体密度分布はそのまま密度分布となる。
結果的に、

は、方程式に明らかに現れてないので、解には関係しない。
すると、(5)式が導けるために、放射輸送方程式は、scale-invariantである。
つまり、同じ光学的厚みとソースファンクションをの分布を持っていれば、スケールは関係しない。
そのため、実際のサイズを求めるためには、放射輸送以外の何らかの方法で求める必要がある。
これまでの考察から、
となり、これは、どのようなジオメトリーに対しても成立する。

は、ジオメトリーの形を示している。
このinvariant性は、吸収係数が強度に依存していない場合に有用であるから、ここからはそのような場合を考える。
つまり、輝線や吸収線は考えないということであり、連続光にのみ使える。
ここでは、ダストを考えるので、輝線や吸収線は関係ない。
ソースファンクションが0であれば、一様な方程式によって放射輸送が記述できる。
しかし、0でなければ、一様ではなくなる。
ダスト媒体では、ソースファンクションは、
となる。
[(5)式の意味]
第一項は、ダスト温度Tを仮定した黒体放射の項で、反射されていない部分のソース。
第二項は、

方向に散乱される放射の項で、反射された部分のソース。
第二項のせいで、ソースファンクションは、方向依存である。
グレインの単一タイプを仮定しているが、複数ミックスの場合をAppendix Aで議論されている。
(5)式の第二項は、散乱項であるが、

に線形なので、scale-invariantが成り立つ。

のみが、scale-invariantを壊す。
(7)式は、放射平衡を仮定してるので、

を使える。
$$q_{\lambda} = \frac{\kappa_{\lambda}}{\kappa_{\lambda 0}}
という量を導入する。これは、波長

における吸収係数で規格化したものである。
[(9)式の導出]
(7)式を

で割って、(6)のソースファンクションを代入すると、
左辺第一項は、$$4\pi \int q_{\lambda} (1-\varpi )B_{\lambda}(T)d\lambda$
左辺第二項は、

より、0となる。
その結果を

で割ったら、得られる。
外部放射ソースを、サイズ

と強度

とすると、放射輸送問題は、
という比に依存している。
(11)式の

は

であるから、中心からの方位角の積分は、面積をかけたものと近似できる。
で、スペクトル型を
$$f_{e\lambda} = \frac{F_{e\lambda}}{F_e}
とする。

は、ダストの放射

を一意に決定する。
を定義すると、光学的厚み、angular shapes、無次元密度プロファイルなどの無次元量で一意に決定される。
規格化されたプランク分布
にも依存する。
しかし、光度、実際のサイズ、密度などの有次元量には依存しない。
議論から、

は

を一意に決め、逆も真である。
すると、昇華温度を満たすために、最内縁は、同じ

を保つために、光度を調節する。
ボロメトリックフラックスは、ダスト昇華によって自己制限されているため、ダストが放射源にできる限り近づくとすると、インプット放射の唯一関連するのはスペクトル型

である。
球対称を考えるが、多くはいろんなジオメトリーに利用できる。
球対称な場合、

は、中心からの無次元距離で、

と

は、半径方向に定義される。
放射源は、球殻上のダストに囲まれていて、最内縁半径

は、式(2)のスケーリング長さとして選ぶ。
この条件では、ダストの昇華は常に

で起こり、ダスト温度スケールは、

である。
ダストの光学的性質は、波長ごとの吸収係数

とアルベド

で特徴づけられる。
その空間分布は
という減光係数の変化で記述される。
減光スケールは、半径方向の行程

によって設定できる。
全ての波長について、

と表せる。
この式(17)から(20)は、意味さっぱり不明。
図くらい載っけとけよ。
この章から先は必要ないので、ここまででいいかな?
最終更新:2013年02月28日 00:22