ハンク・モーガン

【元ネタ】アーサー王宮廷のコネチカットヤンキー
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ハンク・モーガン(ボス卿、ザ・ボス)
【性別】男性
【身長・体重】190cm・80kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷C 魔力EX 幸運A 宝具E~EX
【クラス別スキル】
陣地作成(偽):A
 大規模な陣地の形成が可能。
 規模こそ大きいものの魔術的意義に乏しい。
 魔術師ではない彼が作り上げるのは“魔術工房”ではなく仕事場である“兵器工場”。

道具作成(偽):A
 魔力を帯びないあらゆる工具を作成可能。所詮はただの技師である。
 しかし『狄は信仰に在り』の影響が及ぶ相手には、
 このスキルは「道具作成:EX」として認識される。

【固有スキル】
異端の智慧:A+
 異なる二つの時代を生きた故に記憶している、ある時代の者にとっての未知の知識。
 元いた時代において記憶していた知識・技術を高いレベルで再現することが可能。
 また、卓越した政治的手腕によってその知識を広く多くの者に授けることも出来る。
 キャスターは“特異点”を生み出すほどの知識と政治能力を保有している。

大量生産:B
 道具を一度に複数生み出す手腕を表すスキル。
 Bランクでは最大で1地方の需要を賄う事が可能

新教改革:C
 古き信仰を否定し、新しき概念を広めた英雄に与えられる特殊スキル。
 相手が教会に由来する加護などを持つほど相手に不利な補正が与えられる。
 逆に相手が教会に属さない英霊の場合、自身の各パラメータが低下する。

【宝具】
『狄は信仰に在り(メイガス・オブ・オカルト)』
ランク:E~EX 種別:対民宝具 レンジ:??? 最大捕捉:???
 その時代の人間の知り得ぬ知識と技術を駆使して栄光を得た逸話の具現。
 それが本来普遍的な技術であるにも関わらず、隠匿を行い他者に「未知」と
 認識させることでその技術を神秘へと昇華する「信仰強制」
 幻想に生き、魔術や神秘に対する先入観を持つ者には絶大な効果を発揮する。
 「未知」であるがために相手はキャスターの一挙一動を予測することが出来ず、
 結果的に常に攻撃を受けてからの対処を強いられることとなる。

【Weapon】
『ドラグーンリヴォルバー』
 数多の騎士を退けたハンクが扱う19世紀の技術で作られた騎兵隊用拳銃。
 ありふれた銃器であるが『狄は信仰に在り』の効果により
 一発一発がサーヴァントを屠りうる魔弾となっている。
 大量生産スキルにより量産も可能。

【解説】
 マーク・トウェインの著作「アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー」の主人公。
 技師の父親と獣医の叔父に両方の技術を仕込まれた、大規模な兵器工場の職長である。
 ある日部下に殴られ気絶し、目を覚ますと目の前の騎士から試合を挑まれ、降伏する。
 その騎士はケイ卿であり、ハンクは西暦528年のキャメロットにタイムスリップしていた。
 処刑される運命にあったハンクであったが、日食を自身の魔術と主張してこれを回避。
 その後マーリンとの魔術合戦に勝利するが、彼がマーリンの席を簒奪したことによって
 キャメロットはあるべき歴史を外れた「特異点」へと変貌していく……

 以後、ハンクは「ボス卿」と名乗るようになり、科学技術を活かして社会改革に取り組む。
 学校による教育・啓蒙や、近代的な産業や法改正等の手段で圧政を覆そうと画策する。
 また王を連れたお忍びの旅を通して彼の王に民衆の不幸や奴隷制度の異常さを知らせた。
 500対1の決闘にも勝利し、涸れた泉を復活させ、彼は「魔術師」としての名を上げていく。
 そして彼が信じる最良の社会、19世紀の米国をキャメロットに顕現させた。

 だが彼の施策は「教会」への畏敬を取り払うことはできず、ハンクの不在時に内戦が勃発。
 漁夫の利を得た「教会」がイングランドを支配する中、帰国したハンクは53人の部下を率い、
 「教会」側の3万もの軍勢を近代兵器を用いて屍の山へと変えるも負傷してしまう。
 彼の看病のために老婆が雇われるが、それは今まで道化を演じてきたマーリンであった。
 王を宥め「教会」と密かに手を結んだ花の魔術師は彼を眠らせ、「特異点」を終息させた。

 彼が眠らされた年月は実に1300年以上。全てを失うには十分すぎる長さであった。
 一介の老人となったハンクはウォリック城の見学者であるマーク・トウェインに
 これまでの冒険を書き記した日記を託し、その未明に息を引き取る。
 彼の王と対照的に、彼は「明けない夜」に取り残されたままであった。

【キーワード】
『行き過ぎた科学技術』
 ハンク・ホーガンは一介の職人である。性格も相まって、魔力とは何の縁もない人物である。
 しかし、彼の持つ軍需産業における知識はアーサー王在りし日のキャメロットにとっては
 オーバーテクノロジーそのものであり、彼の作り出すものは当時の人々の理解を越えた代物。
 「行き過ぎた科学技術は魔術と区別がつかない」。それ故彼の魔力は規格外のEXに「みえる」。

『井の中の蛙』
 近代国家を顕現させたハンクであったが、その性格はお世辞にも褒められたものではない。
 王への言葉こそ慇懃ではあるが、その他の者に対する態度は傲慢不遜そのもの。
 アーサー王が彼のパトロンであり続けた事無くして、彼の成功はあり得なかったのだ。
 疾病以上に恐ろしいものがなかった時代、それらを恐れなかった騎士王の御手以上に
 影響力があるものはなかった。「教会」さえもがその次席に甘んじた時代である。

 ――井の中の蛙、大海を知らず。ハンクは最後まで、キャメロットの「狄」であった。
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最終更新:2023年11月04日 08:08