【元ネタ】日本神話
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】伊邪那美命
【性別】女性
【身長・体重】164cm・48kg?
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷C 魔力EX 幸運E- 宝具EX
【クラス別スキル】
対魔力(霊):D+++
Dランク以下の魔術を無効化する。
黄泉竈食ひによって黄泉津大神となり、黄泉醜女や黄泉軍といった死霊の軍勢を従えることとなったランサーの場合は死霊魔術に対して特級の耐性を発揮する。
【固有スキル】
女神の神核(骸):EX
完成した女神の亡骸であることを現す、神性スキルを含む複合スキル。
精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する他、あらゆる精神系の干渉を弾く。
また、身に帯びる濃密な死の穢れによって完全な即死耐性を得ている。
忿怒:B
恥辱をかかされた伊邪那岐への溢れでる怒り。
呪術により隠蔽された肉体の真実を看破せし者に伊邪那岐を重ね感情を暴走させ追撃する。
狂化、ストーキング、千里疾走(怨)の効果を含む混合スキル。
怒りは配下に伝播感染してこの効果は共有される。
魔力放出(黒炎):A+
自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出することによって能力を向上させる。
ランサーの場合、本来魔力が死の瘴気となり放たれる。
しかし魂に焼き付いた神殺しの炎が瘴気に点火、死をばらまく黒炎となって放たれる。
誘いの権能(黄泉):A++
本来なら国産み、生命の繁栄を象徴とする権能なのだがある理由から裏切られ千の民を殺すと夫に宣言した事で反転し生者を黄泉へ誘う権能と化した。
人属性を帯びる者に対して特攻効果を発揮し、生者をあらゆる場所に居ても呪殺出来る権能を行使する。
日本神話の体系で最高クラスの女神であるランサーはこのランクが相応しいだろう。
黄泉の試練:EX
火之迦具土を出産し死へ至り黄泉の世界の支配者となったランサーの権能。
黄泉の国を統べた彼女は黄泉比良坂そのものであり、訪れる者に試練を与える大神となった。
敵全体に強力なデバフ効果を与え、宝具の性能を変化させる。
黄泉に染まった霊基は黄泉の国ではステータスに補正を受けるが、反面現世では大幅な下限補正を受ける。
【宝具】
『八色雷公(やくさのいかづち)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~80 最大捕捉:800人
ランサーの身体に纏わりついているという蛇の姿をした八柱の雷神。
ランサーが従える八体の使い魔であり、その全てがサーヴァントに匹敵するだけの力を持った精霊でもある。
真名解放により雷神達を八つの兵装へと変え、身に纏う。
その内訳は主力兵装たる大出力の放電によりオールレンジを焼き尽くす「大雷」、莫大な電熱による焼夷兵器「火雷」、
如何なる防御をも灼き斬るプラズマカッター「折雷」、神気を含むマイナスイオンを雷電と共に放出し自他を活性化させる生命装置「若雷」、衛星砲めいた対地兵器「土雷」、
雷鳴により極めて広域に聴覚へのダメージ及び恐慌、混乱、威圧といったバッドステータスを付与する音響兵器「鳴雷」、切り札たる雷雲を操作する気象兵器「伏雷」。
使い魔として行動する場合、雷神達は上記の能力を行使し戦闘を行うが、ランサーと切り離された状態であるため兵装形態からの出力低下を免れない。
『天之瓊矛(あめのぬぼこ)』
ランク:A++ 種別:対国宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
大神・伊邪那岐と行った“国産み”の大権能を備えた神造祭器。
天之瓊矛は時空に干渉しその際に発生した波紋を操り引力や斥力のような力を行使できる。
真名開放により“国産み”がランサーの性質により“国崩し”に変化する、すなわち国の死を顕現させる。
天之瓊矛は時空からその構造を推定演算し、対象空間の包有する構造、質量、意味、縁の全てを天地開闢の混沌へと還元する。
サーヴァントが対象となる際はその霊基構造が破断、解消され霊子単位まで解かれていく。
国産みの御業にも匹敵する黄泉還しに対抗するのは最低でも対国クラスの宝具の出力が必須となる。
『根之堅洲國・黄泉比良坂(ねのかたすくに・よもつひらさか)』
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:- 最大捕捉:1000人
世界を照らす偉大な太陽、否それは偽りである現世の子らを殺す呪。
太陽の権能を有さないランサーが太陽神天照大神を産んだ事により逆説的に得た偽りの太陽を伊邪那岐への呪詛で塗り潰した力。
暖かな陽光は人を惑わし、精神を腐らせ視覚や触覚を通して感じたものを反転させる。
その実本体は影に隠れたもう一つの太陽、黄泉との穴である奈落としての力を有する。
呪術や配下を送り込む他、漏れでる障気は生者を許さずその体を腐らせる。
真名開放により影太陽は膨張し取り込んだ対象を「黄泉の国」へと転移させる。
また太陽により腐った精神は「黄泉の国」を正に美男美女や美食に溢れた極楽浄土に魅せる。
魅せられた対象は例え真実を見抜いた所で、極楽浄土に反する行為や逃走等の際、腐り魅了された精神は自らに離反し行動の阻害する。
【Weapon】
『黄泉の国』
ランサーと共に自動的に展開される権能。
黄泉醜女や黄泉軍といった死霊の軍勢に護られる。
呼び出された軍勢は中ランク程度の「鬼種の魔」「威圧」を保持する。
『黄泉の食事』
黄泉竈食ひ、黄泉の国の穢れた食べ物は食した対象の精神耐性や即死耐性を大幅に低下させる。
【解説】
夫である伊邪那岐と共に天浮橋に立ち、天之瓊矛で渾沌とした地上を掻き混ぜ矛から滴り落ちた潮が積もってオノゴロ島になった。
オノゴロ島におりたち、国産み・神産みにおいて伊邪那岐との間に日本国土を形づくる多数の子をもうけはじめとする日本列島を生み、更に山・海など森羅万象の神々を生んだ。
日本書紀においては天照大神を生んだともされる。火之迦具土神を生んだときに陰部に火傷を負って病に臥せのちに亡くなってしまうが、その際にも尿や糞や吐瀉物から神々を生んだ。
死後、悲しみ逢いたい気持ちを気持ちを捨てきれず、伊邪那岐が黄泉国に赴くが、黄泉の食べ物を口にすることによって伊邪那美はすでにその住人になってしまっていた。
伊邪那美は「黄泉神に地上への帰還が可能かどうか相談に向かうので、帰るまで私の姿を見ないこと」という約束を交わす。
伊邪那岐が不安にかられ禁忌を破りそこで見たものは腐敗して蛆にたかられ、八雷神に囲まれた姿であった。
見られたことに恥をかかされたと大いに怒り、恐怖で逃げる伊邪那岐を黄泉醜女や軍勢を送って追いかける。
葦原中国とつながっている黄泉比良坂で、伊邪那岐が大岩で道を塞ぎ会えなくしてしまう。
伊邪那美は閉ざされた大岩の向こうの夫にむかって「愛しい人よ、こんなひどいことをするなら私は1日に1000の人間を殺すでしょう」と呪詛を投げかけ、
伊邪那岐は「愛しい人よ、それなら私は産屋を建てて1日に1500の子どもを産ませよう」と誓った。
そして伊邪那美と伊邪那岐は離縁した。この後、伊邪那美は黄泉の主宰神となった。
最終更新:2023年11月01日 07:44