【元ネタ】史実
【CLASS】アヴェンジャー/
ランサー
【マスター】
【真名】イェーガン
【性別】男性
【身長・体重】200cm・120kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力B+ 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運E 宝具C+
【クラス別スキル】
対魔力:E
魔術に対する守り。
無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。
復讐者:A
復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。
周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちにランサーの力へと変わる。
死後、博物館で文字通り晒し首にされたランサーは何があろうが、異民族を殲滅しようとするだろう。
【固有スキル】
部族の掟(報復):B+
部族の誇りを遵守することにより効果を発揮する自戒系スキル。
ステータスの向上等に寄与するが、掟を破るような真似をすると著しく弱体化してしまう。
彼の場合は歪曲スキルを付与されたこともあり「家族を殺した異民族とその仲間を見逃すと弱体化する」
「家族を殺した異民族とその仲間を殺す度に各ステータス、宝具出力が向上する」というものになっている。
歪曲:A
本来呼び出したクラスが強制的に歪められ、別のクラスの特性を付加された証。
引き換えに、元のクラススキルが低下している。
先住民からは愛国者であり神秘的な英雄であるとされる一方、移民者からは野蛮な犯罪者として
扱われることに由来するスキルであり、ランサーの場合は対魔力が低下してEランクとなっている。
血濡れの蛮勇:B
ランサーの復讐及びそれに伴う一連の事件が白人の移民者から「ならず者の無謀な蛮勇」と称されたことに由来するスキル。
敵を攻撃すればするほど攻撃力が向上するが、引き換えに防御力が下がっていく。
『歪曲』スキルを付与されていない場合、このスキルは同ランクの『勇猛』となる。
【宝具】
『血族の仇討(イェーガン・リベンジ)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:3人
生前、白人に家族を殺されたランサーが復讐に使った槍が宝具として昇華されたもの。
アボリジニーを除く「対人」特攻効果を持つ。
本来この特攻は部族の掟により1人殺されれば1人のみを対象とするが、復讐心に囚われたランサーは3人までを特攻対象とする。
また、現界後に自陣営の誰かが殺されればその度に特攻対象・特攻威力は倍増していく。
『勇者の首級(バラローク・キュリオ)』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
ランサーの射殺後、切り離された首が辿った運命に由来する宝具。
他のサーヴァントによってランサーが現界を維持できないほどのダメージを追った際に自動的に発動する。
ランサーの残存魔力を以て胴体から切り離した首を遺物化し、ランサーを討ったサーヴァントの所有する宝具として上書きする。
首の所有権こそ他のサーヴァントに移るが、首だけの状態であってもランサーとそのマスターは霊的に繋がっており、
その繋がりによってランサーのマスターは首の在り処……即ち所有者であるサーヴァントの位置を把握することが可能となっている。
受け取る者と授ける者、両者の合意があればこの首を更に別のサーヴァントに譲渡することが可能だが、
この宝具を完全に消滅させるためには、ランサーの本来のマスターへと首を返還することで弔う必要がある。
【解説】
オーストラリア先住民族の一部族 ヌンガー族の戦士。
先住民族と入植者の考えと文化の違いの軋轢といざこざの時代の生き、死んだ悲劇の英雄。
西オーストラリアに居住していたヌンガー族の60人ほどの部族に生まれたイェーガンは
「部族の法によって認められた優れた男」を示す入れ墨を右肩に入れており、部族内で最も力持ちとしても知られていた。
ある日、農場経営者の使用人がジャガイモを盗みにやってきたアボリジニを見つけ、発砲した。
撃たれたアボリジニはイェーガンの家族の一員であり、彼は父達と共に復讐のため農場の家を襲う。
その家には発砲した使用人とは別の使用人が住んでいたが、ヌンガー族の掟では復讐は
当事者でなくとも同じ部族内の誰かに向けても良いとされていたため、槍を振るい殺した。
ヌンガー族にとってこの復讐は正当なものと言えたが、 白人移民者側から見れば
この事件は無実の者が殺された犯罪行為であった。
その後もイェーガンは二人の作業者を襲い殺し、 巧みに逮捕から逃れていたが、
漁師達が彼と仲間を巧みにボートまで誘いこみ、水深の深いところへボートを押しやって彼らを捕まえることに成功した。
イェーガンには死刑の宣告が下されたが、移民者のひとりロバート・リオンが
キリスト教を教え込み、ヌンガー族そのものを白人社会に引き込もうという思惑のもと弁護し、
イェーガンを犯罪者ではなく戦時中の捕虜としてそれ相応にあつかうべしとして、
結果的にイェーガンはカーナック島への追放処分となった 。
しかし、イェーガンが放置されていた船舶で脱走したためリヨンの目論見は潰えてしまう。
脱走したあとも移住者とのいざこざは続き、槍を使って移民達からさまざまな物を脅し取り、
「ならず者の無謀な蛮勇。かくもつまらなき犯罪。彼は気に障った者の命を奪うことに
ためらいを持たず、いざこざ在るところ常に彼はその先頭にいる」と報じられた。
入植者を何度も襲撃したイェーガンには生死を問わない懸賞金がかけられ、
最終的にヨーロッパ人の若者に射殺された。
イェーガンは今やオーストラリアの有名な歴史的人物とされ、 ヌンガーの人々にとって
最も重要な存在のひとつであり、「尊敬を集め、敬愛され、勇猛さを示した人物。
西オーストラリア南西域の、愛国者であり神秘的な英雄である」と評されている。
最終更新:2023年10月05日 19:27