連続失踪事件と急速に勢力を拡大しつつある新興宗教の話題で持ちきりな冬木市で、突如聖杯戦争に巻き込まれた衛宮士郎。
彼は召喚した
アーチャーのサーヴァントエウロペと共にこの戦争を戦い抜く事を決意。
途中、やる気のない
ライダーのサーヴァント、
マザー・ハーロットに振り回される遠坂凛と同盟を組む事に成功し、何度も死に掛かけながらも着実に聖杯戦争を勝ち進んでいった。
しかし、士郎も
エウロペも凛もハーロットも気付かない。
これまでに倒した
セイバー・
アッティラ、
バーサーカー・
カインが消える寸前、何者かの影がアッティラからは剣を、カインからはその肉片を回収していたという事に。
イリヤ率いる
ランサー・
パーシヴァルとの遭遇時、ついに影の正体が明らかになる。
影の正体は
アサシンのサーヴァント、
ラウリンだったのだ。
ラウリンは瞬時にイリヤを攫い姿を消した。
パーシヴァルは士郎達と休戦を結び早速人気のない郊外にあるラウリンのアジトに乗り込む。
様々なトラップを掻い潜り、最深部に捕われているイリヤを救出してほっとする一行。
後は脱出するのみ、だが外に出たところでラウリンが立ちはだかる。
いやラウリンだけでなく、更に二人もサーヴァントが現れたのだ。
一人は前回聖杯戦争の生き残りでライダーのサーヴァントの
メフメト2世。
もう一人は
キャスターのサーヴァントである行基。
そして彼らの口から明かされる驚きの事実。
三人は同盟を組んでおり、独自の方法で聖杯を降臨させる計画を遂行中だと言うのだ。
柳洞寺に行基の宝具である盧舎那仏坐像を建造し、それを聖杯の器とする。
盧舎那仏坐像には柳洞寺地下の大聖杯を解析する事で再現された聖杯のシステムが組み込まれている。
足りない分は魔力を多く保有する一般人を秘密裏に攫って生贄にして補う。
行基の立ち上げた新興宗教はその為のカモフラージュ。
イリヤを攫ったのは彼女に回収されたサーヴァントの魂の回収の為。
アッティラは回収に成功したが、カインはイリヤに回収されてしまった。
魂を回収されたイリヤは士郎達を誘き寄せる餌に利用した。
三人がここまで語ると全身甲冑に身を包んだ騎士が乱入してくる。
騎士はアッティラの『神の鞭(フラゲルム・デイ)』と、カインの 『原初の罪人(ノド)』を組み合わせて作成した、自動人型兵器タイプの宝具だと自慢そうに話すラウリン。
両手から鞭剣を生やして襲い掛かってくる騎士人形をパーシヴァルは迎撃するが、どうしても致命傷を与えられない。
それもそのはず、この騎士人形は宝具、原初の罪人の機能が再現されており、破壊してしまえば破壊した本人も死んでしまうのだ。
士郎達がカインを倒した際には、ハーロットの操る黙示録の獣に倒させることによって誰も犠牲にならずに済んだ。
ハーロットはその時と同じように黙示録の獣を呼び出して騎士人形を倒そうとした。
しかしカイン戦で受けたダメージがあまりに大きすぎるせいで首だけ召喚された獣は満足に戦うことができず軽く捻られてしまう。
エウロペもタロスで援護しようとしたが行基の加護の左手裁きの右手と、メフメト2世率いる征服者の艦隊の砲撃の
連携攻撃によってタロスの自律機構がダメージを受けてしまう。
絶体絶命の状況下、パーシヴァルは士郎達にイリヤを託すと敵へ特攻する。
孤軍奮闘の最後に騎士人形は倒しその代償にパーシヴァルは死亡。
その隙に士郎達はなんとか逃げる事に成功したが状況は最悪であった。
負けた事によって究極の闇とも言える『黙示録の獣』の角、そしてそれの対極に当たる『ロンギヌスの槍』の穂先が回収されてしまったのだから。
ラウリンは『これらを組み合わせて究極の宝具を作り、それを盧舎那仏坐像に搭載してお前達を殺してやる』という台詞を、逃げる士郎達の背に忌々しい笑い声と共に投げつけた。
三人はメフメト2世の船に乗って柳洞寺に向かい、盧舎那仏坐像の起動準備に取り掛かり始めた。
命からがら逃げ帰ってきた士郎達5人、時間も、戦う力も残されていないと思われた。
いや、タロスにはまだ戦う方法があった。
タロスの自律機構が機能しなくなった時、タロスは手動で動かせるように内部に操縦室が設けられてあったのだ。
深夜、寝ている凛とハーロットにイリヤを託す書置きを残して、士郎はエウロペと共にタロスの内部にある操縦席に乗り込む。
最後の戦いに赴く為に……。
凛「士郎くん、アーチャー……。
あなた達?
あなた達が動かしてるの!?」
エウロペ(行こう、シロウ君)
士郎(柳洞寺にな……)
エウロペ(アーチャーのサーヴァント、エウロペ……!)
士郎(マスター衛宮士郎ッ、無理を通してみせるッ!!)
柳洞寺に向けてタロス発進!
メフメト2世「来い。小ワッパ!
征服者の名にかけて……!
貴様を倒すッ!!」
途中、メフメト2世指揮下の、総数70隻の大艦隊が行く手を阻む。
しかしタロスの攻撃によって1隻また1隻と沈められていく。
最後の旗艦に止めを刺し、タロスは柳洞寺構内へ侵入した。
メフメト2世「バカな……。
我が征服者の艦隊、征服者の一撃さえ退けるとは……。
……哀れだな……。
貴様には この素晴らしさが
わからんのか……。
聖杯の力さえあれば全てが思いのままだ。
世界を支配する事も、破壊する事も、創り上げる事も。
それを手にするにはこれまで死んだサーヴァントと2000人分の魂を、
一つに纏め上げなければならんのだっ!
なのに貴様らはこの程度の犠牲すら認めようとしないッ!」
ラウリン「まあよい……。
いくら説明しても
わからんだろう……。
艦隊が時間をかせいでいる間に
サーヴァント数体に加え
人間2000人分の魂が
すでにささげられた!
この寺の、池に鎮座する大仏像!
これこそ聖杯降臨の新たなる器なのだッ!!」
行基「はぁ~~~~~~~っ。
…………。
かぁーーーーーーーーーーーっ!!
…………。
来たぞ……。
今こそ!
この盧舎那仏坐像に!
我らをお救いになるためッ!
聖杯がお降りになるのじゃッ!!」
士郎&エウロペ「「ふざけるなよ(ないで)……
願いなんてものはな(ね)、
こんな形で叶えても意味ないんだよ!」」
士郎&エウロペ「「 なあ(ねえ)……」」
士郎「そうだろッ、アーチャー!!」
エウロペ「そうでしょッ、シロウ君ッ!!」
守護神タロスvs盧舎那仏坐像改(『黙示録の獣』の角、『ロンギヌスの槍』の穂先で強化ver)
ご期待ください。
嘘です。続きません。
最終更新:2014年12月03日 23:04