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二次元世界と関連技術

アーマービルドLDIC

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 本作の舞台となるLDICゲーム。
プレイヤーは鎧と武器を作製し、他プレイヤーと戦闘したり、原始世界を冒険したりするゲーム。
 LDICゲーム登場初期からサービスされているゲームであり、システムの自由度からも「LDICゲーム最高の完成度」の呼び声も多い。
 また、LDICゲームで初めて演算密度の高い世界をメインサーバとして使用したゲームでもあり、プレイヤーは文字通り仮想世界の住人へと”変身”するため、LDICやVISの特徴(バーチャルリアリティ)を最大限生かしたゲームとも言われる。
 しかし、製作会社の性格から「日本の残念さが光るゲーム」とも呼ばれており、女性アバターしか存在せず、男性プレイヤーでも是非もなく女性アバターが支給されること、アーマー製作にやたらと高いプレイヤーの技術力が要求されたり等のシステム面の他、LDICの普及が始まった直後というサービス開始時期や、全機能を活用するには本来は開発者向けのLDIC外部機器が必要であること等も災いし、マイナーゲームの域を出ていなかった。(三部頃には「アーマー簡単製作キット」が実装され、簡単なアーマー製作が可能となり一気にプレイヤーが増え、「LDIC境界短絡事件」の影響もあり全国的にも名が知れ渡った。)
 基本、装備は中世をイメージしたものがスタンダードであり、遠距離武装より剣や魔術道具等が主流。
装備の作成の自由度が高く、相当な技術力がプレイヤーに要求されるが、あくまでアーマー作成は二次的な要素である上、簡易的な制作も可能であることからゲームに深く影響しない。
 しかし稀に『アーマービルド軍事部』のような、アーマー作成を主目的としたゲーマーサークルも存在し、そのようなサークルの作成するアーマーは総じて簡易式アーマーの一般プレイヤーのそれとは比較にならないほど強力。テンプレートとして「お前は何と戦っているんだ」と言われることが多いが、ABプレイヤー以外でも知名度が高く、特に軍事部は一時期動画投稿サイト等で人気を博した。
 「LDIC世界線境界短絡事件」後、一時的にサービスを休止していたが、製作会社が全額負担する予定の被害者救済費用の多くが国から支給されたこと、事件被害者プレイヤーを初めとした多くの再開の要望に応え再度サービスを開始する。(その際、ついでにプレイヤーの多くが男性アバターの実装を要望したが、中性的なキャラクターメイクパーツが追加されただけだった。)

アーマービルド軍事部

三次元世界

登場アーマー

松風専用アーマー

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  • 松風専用アーマー”倭(ヤマト)”
 松風用に専用設計されたアーマー。コンテンツの不健全な巨大化によって増加した、モラルを欠如した利用者に対応するため、当時の@wiki参加者の総力をあげて作られた最強のアーマー。
 各部にあらゆる向きに対応した大推力バーニアを搭載した装甲、武装を採用し、ゲーム上最強の加速力、高速性、機動性を持つ。
 ヘルツは「他のアーマーが戦車や戦闘機を身につけるようなものなら、これは戦艦」と評している。
 データリンク戦闘に対応していないが単体の兵装運用においては高いアドバンテージを持つ第二世代型FCSにおいて、最高傑作と名高い”ケラーノスシリーズ”の試作版を改良した専用FCS”ケラーノスverβ改”により、多種多様な武装オプションに対応している。
 本アーマーは標準状態では”高機動による一撃離脱近接戦闘”を主体とするが、この専用FCSにより、各種兵装モジュールに換装することが可能となっている。
 狙撃、重火力、重防御等各種オプションが用意されているが、警察行為を行うためのアーマーであるため、戦闘行為に入る前に警告等を行わなければならず、必然的に対象に近づく必要があるため狙撃オプションはほとんど必要とされない。
 最軽量だが防御力はさほど高くないカーボンナノチューブ装甲が主体だが、ゲーム上最硬の素材であるダイヤモンドを使用した全周展開型シールドを採用し限定防御においては最硬の防御力を維持しつつ機動力の低下を防いでいる。
 本来このアーマーを専属運用するアバター”松風”は治安維持用として開発されているため、必然的に戦闘対象はゲームの秩序を崩壊させる厄介者となる。
 当然運営は警察行為として厄介者に勧告、場合によってはBAN等を行うが、不正ツール使用・ルール無視を平気と行う厄介者が万が一実力行使に出た場合、GM権限による処分が行われるまで無法行為が横行する事態が起こりかねないと想定し、例外的に規格外の能力が与えられている。
 三部では、畿内高専LDIC研究室のRIM実験用アカウントとして使用され、有機AIのログインで無人運用されていた。
 三部最終決戦において、RIMを最大出力で稼働したため倭アーマーは大破し、アバターも右目失明などの痛手を負っている。
 尚、この実験用に倭アーマー専用の武器型実験モジュールを装備している。
 イフライン!では、高い能力を持つ他世界のプレイヤー相手に唯一対抗可能な戦力として激戦をくぐり抜けている。

  • RIM実験用武器型モジュール
 銃のような持ち方だが、本来銃身となるところに指向性噴出口を備えた大剣を装備したような武器。
起動することで噴出口からビームのようなものが発生し、それに触れた対象の可逆性物質化を起こすための実験装置。
 これを装備しても扱えるのはRIMをインストールしているパソコンからアクセスしているアカウントのみである。

  • アマノハバヤアーマー
 同名の超大型光学砲「アマノハバヤ」の運用のためだけに作られたアーマー。アマノハバヤ以外の武装及び装甲を一切装備しておらず、アバターの右半身側のアーマー全てを覆う砲架、背部、脚部固定用の補助固定脚のみで構成される。
 ゲーム内で設定されている最低速度でのみ移動可能で、推進装置を持たず手段は徒歩のみに限られる。

  • アマノハバヤ
 軍事部@wiki参加者総力で対荒らし用アーマーを制作する計画で生み出され、そのピーキーすぎる能力によって完成後にも関わらず廃案となり動態保存されていた決戦砲。
 最大出力で発射すれば発射方向の視認可能圏内をクレーターに作り替える威力を誇るほか、VISサーバー自体に損傷を起こす可能性すらある威力を発揮しうる無差別破壊兵器。出力調整可能ではあるが、最低出力でも最大防御力を誇るダイヤモンド装甲を五枚突き抜ける。
 50%以上の出力だとそのあまりのエネルギーから、発射後は本体、専用アーマーは全壊し、アバターまでも損傷をきたす。尚最低出力でも発射するたびに本体のどこかが衝撃に耐えられず壊れる。
 エネルギー充電中は本体周囲に強力な斥力場が発生し、アバターは一切身動きが取れなくなり、小さいながらダメージを受け続けるが、充電中一切身動きが取れず無防備になるアーマーとアバターを副次的に防御する。同じく充電中は常に冷却に使用された冷媒が高圧で本体から放出され、あたかも砲本体から虹が出ているように見える。
 砲自体は専用アーマー、アバターによる保持を必要としなくても運用可能であるが、発射中の衝撃に耐えることができず大きく射点がずれる。
 安全上引き金はなく、側面に取り付けられたレバーを筋力理論値のアバターで全力で押さなければ発射できない。
二部最後に最大出力で使用された後、自壊したうえで生き残ったパーツがRIMに転用される。
最終更新:2018年11月21日 16:52