電子魔術を実行するために必要となる「MANA」を製造する企業「レメゲトン・インダストリー」が国連の出資の元、2017年に中東に建設した電書魔術普及実証都市。
電書魔術を構築する技術「電子魔術書(e-PUG)」、「SIM(MANA限度容量の為の安全範囲識別装置)」「MANA(広範囲の大気中に放出された極小付与装置)」が人間生活に与える影響を検証するため、また電書魔術を世界的に普及させるために計画された。
2027年現在、レメゲトン市は当初の運用目標を達成し解体が予定されていたものの、5年前より続く治安悪化により2度目の延長が決定されている。
レメゲトン市を統治する政治機関。
レメゲトン市計画は、慢性的に情勢が不安定な中東地域を恒久的に安定させる国連の計画「テウルギア計画」と統合されたため、国連公認の自治組織(=国)として認められている。
レメゲトン政府が保有する軍事組織。レメゲトン市の防衛が命題だが、治安維持を行う警察機関的側面も持つ。
レメゲトン市の治安悪化に伴い、現在は後者の方に比重が置かれている。
国連主導の中東地域安定化計画。中東地域に国家、宗教的に関わらない第三者政府を設置し、科学技術実験地域として恒久的に統治する計画。
国連安保理の補助機関として設置された「中東安定化計画委員会」が発案。しかし同組織は安保理が活動をアピールするために設置したプロパガンダであり、テウルギア計画も戯言に過ぎなかった。
しかし、当時発展途上であった技術「電書魔術」の実証都市計画「レメゲトン市計画」を発表したレメゲトン・インダストリーが安保理常任理事国に働きかけたことにより、統合という形で実行されることとなる。
国連安保理の融和過激派が計画した、「安保理による中東及び世界融和のための戦略兵器開発計画」。
中東地域を計画的に支配することで、宗教的、権威的に世界を統合する拠点とする計画。
ベンチャー企業であるレメゲトン・インダストリーに兼ねてより出資を行い、「本物よりよくできたダミー」としてレメゲトン市計画を実行させたところで吸収・統合を行い、都市内の隠匿された施設で戦略兵器を開発する。
MANAを戦略兵器として転用する一連の技術群。技術隠匿のため、特定の形態、大本となる技術が存在せず、「文明を破壊可能な電書魔術関連技術」という共通目的を除き、全てのテウルギアに関連がない。
唯一、全てのテウルギアを記述し、その発動方法、設計図、ソースコードが記された電子魔術書「ゴエティアの書」がテウルギアの全貌と言える。
・VCNM-1 テウルギア
テウルギア用に改造されたMANA。特定の魔術が発動しない限りは通常のMANAとして振る舞い、一般のモノと区別がつかない。
しかしVCNM-1用の魔術が発動された途端、VCNM-1は接触する電子装置を破壊する。VCNM-1に接触したMANAはハッキングされ、VCNM-1と同等の能力を獲得する。
・VCNM-2テウルギア
テウルギア用に作られた電子書籍。VCNM-2によって発動された魔術は、全て大規模な破壊を伴うものに書き換えられる。(雨を弾く魔術は、弾いた雨の速度と貫通力を上げ周囲を無差別に破壊する魔術と化す。)
MANAハッキング装置。VCNM-3の電波を受信したMANAは暴走し、予測不能の挙動をするようになる。(火を起こす魔術を発動したのに、ワープゲートを生成するなどの高度な魔術になったりする。)
唯一、全てのテウルギアを記述する電子魔術書(e-PUG)。内容はその発動方法、ソースコード、設計図、隠匿場所等。また「唯一絶対の安全装置」であり、発動中のテウルギアを強制停止させる魔術、テウルギアを書き換える魔術が記されている。
レメゲトン市中央に隠匿されていたが、何者かによって市内に流出。レメゲトン特戦隊指定回収書となる。
レメゲトン市で、レメゲトン政府の陰謀を暴くことを目的に活動するテロリスト集団。
構成員はレメゲトン特戦隊に指名手配されている。
1年前に外界からの接触を拒絶したレメゲトン市を調査するため、また「電子魔術書国際規定」違反の疑いがある兵器を調査するため、国連安保理保守派が派遣した調査団が母体。
同調査団はレメゲトン特戦隊によって壊滅させられたが、残党勢力がダラ・マラバを構成。シンパの市民と共闘しレメゲトン解放、テウルギア(ゴエティアの書)奪取を目的として活動する。
最終更新:2020年04月19日 17:19