窓、あるいはNEFCOとエルスの通信について。
ロードパンサーとは、ハママツさんの移動に伴って高速道路上を動く NEFCO の通信中継車両である。目立つ黄色の車体で、ハママツさんの歩く速度に合わせて路肩や並走する一般道路をゆっくり動いていた。今は長篠設楽原の駐車場で待機している。
ロードパンサーは通信中継車両である:つまりハママツさん⇔ロードパンサー⇔一宮管制という感じに中継していると考えられる
移動に伴って動く:NEFCO側特定個人ではなくハママツさんがいるポイントに窓が開いているように感じられる
「魔法のあるファンタジー世界ではあるんですが、なんでもできるわけじゃないんです。おそらく、今は窓が別の人に移っているはずです」
「あそこにいる人間はナガシノさんだけだな。すぐにチャンネルを切り替えてくれ」
「ロードパンサーの設定を元に戻してくれ」
チャンネルの切り替えはロードパンサーの設定だろうか。
窓にチャンネルを合わせて通信を送っている?
”今ロードパンサーのセンサーを展開している。少し待て”
(中略)
”センサーを展開した”
”それ武器?”
”ある意味。 長篠設楽原 PAとその周辺の700箇所以上の情報を収得している。そっちで何が起きているか手に取るようにわかるようになるはずだ”
”それの何が役立つのよ”
”脅威が何か分かる。高速道路は振動、光学、音響、あらゆるセンサーの塊でもある。それを利用する”
「ロードパンサーはナガシノに展開してますから、音情報などは700か所で取れます。ハママツさんに向かっている音くらいなら素人でも分析できます」
窓を通じて音響情報を取って同一地点のセンサーに流している?
“ハママツに何をした!”
シタラの頭の中で声が爆発する。確かにうるさい。それともこれは、ただの心配か。
“眠らせただけだ。心配ない”
シタラさんにぱっとつながるのはなぜか?
実のところ、ナガシノは頭の中に響いた声をもってそれがフジマエだと思っていた。イワイとフジマエを取り換えて間違えていたのである。
シタラは間違いに気づいていたが、何も言わずに尻尾を振った。
間違いに気付ける理由は?聞いていた?
定点
第二十九話 「可能性」
「他のチャンネルは生きているか」
一斉にヘッドセットをつけた人員が確認に入った。
「定点ポイント、長篠設楽原、健在です」
「定点ポイント、浜松、健在です」
「定点ポイント、岡崎、健在です」
「定点ポイント、駿河湾沼津、健在です」
「予備の定点ポイントはどうだ。長篠設楽原周辺でこっち側の情報の集積地?」
呆然とする藤前をよそに、矢継ぎ早に香取が指示を飛ばした。艦橋が地域の自治体の協力を得て取り付けたカメラを切り替えた。
「今もっくるを確認しています。……大丈夫です。生きています。向こうの鳥の鳴き声を拾っています」
「定点からならこっちから音声や画像を流せる。向こうの 長篠 側に大音量の音を出して、それで攪乱してしまおう」
「日本語通じるのか!」
「翻訳の歌くらいは」
この段階では翻訳の歌によって翻訳されている(言語が違う?)
最終更新:2016年07月30日 13:12