かつて医者だったころ、遺書を残せず死んでいった患者や何も残らず悲しみにくれる親族たちを何度も見てきた。
次第に「意識があるうちに遺書を残すこと・それが残されたものにとっての唯一の救いになること」を強く思い始める。

遺書屋になった経緯
+ ...
遺書屋は、最初の方はただ遺書を届けるだけの仕事だった。
しかしある時「死を待つぐらいなら殺してくれ」と患者に頼まれ、安楽死の手法を取る。
これが今まで続いており、基本的には重病で死が決まっている人間に対して安楽死という方法で殺しを行っている。

ただし、次第に殺しの依頼が増え、マフィアやヤクザなどの「悪人殺し」も請け負うようになった。遺書を残させずに殺しを行う彼らは、遺書屋にとっても嫌悪すべき対象だった。

対裏社会の人間でも変わらず、「残される者の救いのため」に遺書を書かせるという手段は取り続けている。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2024年02月13日 23:45
添付ファイル