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ゼグエット「…
イージス様… ……精進します。(イージスに続き部屋を出ていく)」
イージス「……(ゼグエットの表情を、不敵な笑みを浮かべながら窺い続ける)…彼女たちも元を辿れば人間だ。彼女たちにできて君にできないことなんてない。ゼグエット君、君が持つその力で救われる者がいる。そのことを忘れなければいい。(そう言うとゼグエットから黒い手帳をひょいと取り上げ、オーバーコートと帽子を持って部屋を出ていこうとする)」
ゼグエット「(名だたる強豪たちの名を耳にして指先がピクリと微動する)…覚醒した邂逅録の力…ですか… (Ⅹ回路、超越神架だけでなはない…番号使は想像以上に力のある者たちだ。大国を瞬く間に亡国へと陥れる程に強大な力を持つ存在…私は、ついていけるのだろうか…)」
イージス「音を司る邂逅録『大音楽祭』(ミュージカル)を持つ
ノウェム、風を司る邂逅録『花寵風結』(カルペディエム)を持つ
ティモネ、光を司る邂逅録『輝爆装置』(ジリオス)を持つ
ユータン、水を司る邂逅録『海闊都市』(ネロポリス)を持つ
ネティス、そして…影を司る邂逅録『滝夜叉姫』(ノクスノート)を持つ
シノン。彼女たちは与えられた力の限界を越え、文字通り超越者となった。中には暴走しがちになる危なっかしい子もいるが…みんな力の扱い方を熟知している。」
イージス「ああ、ここにいる団員が持つ能力のすべては、元は誰かの能力だった。だけど彼女たちはね、"違う"んだよ。人から奪った能力を、世界を守るために有効的に活用している。その結果、彼女たちの邂逅録は覚醒し、今のような凄まじき力を発揮するようになったんだよ。」
ゼグエット「それが、邂逅録… そういうことでしたか…(知られざる真実に驚愕を覚える)…ということは、ユータン様たち現番号使たちが持つものも…」
イージス「…気づいたようだな。そうだ、君が持つその邂逅録も、もとはといえば力ある者から奪い取った能力の一つだ。機関はそうやって、奪って保管した一般的な能力を団員の力に転換している。」
ゼグエット「……(この刻印…何処かで見覚えが…)……(手帳に刻まれた刻印を見てから、ふと腰元に携えていた自身のエストックに視線を落とす。エストックには手帳に刻まれていた刻印と酷似したものが刻まれている)……!(手帳とエストックそれぞれに刻まれた刻印を見比べ、ある事に気づく)」
ペラ…(黒い手帳のページ一枚に一つずつ謎の刻印が描かれている。イージスの手帳は、それぞれ形状が異なる刻印でページが埋め尽くされていた)
ゼグエット「(相手の能力を奪う手帳…)……!(投げ渡された手帳を受け取り、静かにページをめくる)」
イージス「そうだね。だから、俺や君が持っている能力も、ここでは『邂逅録』になる。邂逅録は機関が目指す理想世界を築くための不可欠なものだ。そして…(黒い手帳を見せびらかす)力の暴走を行う者から能力を奪う…いや、"取り上げて機関が保管する"のもまた大事な役目だ。旧番号使を含めたすべての番号使たちだけが持つことを許されたこの黒い手帳は、相手の能力を奪い保管することができる。(そう言うとゼグエットに黒い手帳を投げ渡す)」
ゼグエット「…つまり、一般的な能力と邂逅録は違う扱い…ということですか…」
イージス「……?…あー、なーるほど…今の新人たちは何も知らされていないんだなぁ…(驚いたように後頭部を掻きながら、椅子にかけていた色あせた黒いオーバーコートの胸ポケットから一冊の黒い手帳を取り出す)俺たち機関の本来の役目は、力ある者が自らの力で暴走するのを阻止するためにある。その為に不可欠なもの、それが邂逅録とこの手帳だ。邂逅録は言ってみれば機関内でのみ呼ばれる一般的な能力の名称だ。実質的に世界に存在しうる能力は所詮ただの能力だが、この機関においてはそれらの能力とは分離した扱いになっている。」
ゼグエット「……邂逅録…?(聞き慣れないものに顔をしかめる)」
イージス「君は真面目すぎるからな、機関団員としての誇りだって彼女に負けちゃいないだろう。なればこそ、前線を突っ走っていく彼女をサポートしてやってほしい。君だけが持つ『邂逅録』(レクスィコン)の力を使ってね。」
ゼグエット「…… …私は……(心底にある思いを見事に突かれたのかぴょくりと微動する)」
イージス「あちゃ~…そうかぁ…(女好き、酒好きなどの負のレッテルを未だに張られていることに参ったなと苦笑して)……君が彼女(ユータン)のために力になりたい気持ちはよく分かるよ。だが急いたところですぐに力が得られるわけではない。(突然鋭さを増して目つきで)」
ゼグエット「…大監察としての姿だけ"は"、ですが。(無表情で)」
イージス「おじさんを尊敬しているのかい?(にかっと白い歯を浮かべ)」
ゼグエット「はあ… ともかく、その旧番号使である貴方様にも任務は回ってくるかと思われますが …ユータン様の師であった貴方様の実力を、私は現場で目にしたことがない。一団員として、学びたいことがたくさんある。」
イージス「ああ、かつて番号使に選抜されただけあって現役の子たちとは一線を画す実力を持っているだろう。まあ、番号を剥奪されているから例の超越神架も使えないだろうけどな。中には現役の子たちを疎ましく思った旧番号使たちが裏で暗躍して彼女たちを陥れようとしているという嫌(ヤ)な噂も耳にしたことがあるが…ま、どう足掻こうと現役の子たちを越えることはできまいよ。何せその現役のほとんどが、この俺が直々に鍛え上げてきた奴らばかりだからな!(ははははと豪快に笑い飛ばす)」
ゼグエット「…そうですか…。旧番号使…ということは、やはり実力の方は…」
イージス「…その気になればできるよ。ただ、おじさんには荷が重すぎるから戻ることはないな。(また苦笑を零して)…元番号使…いや、俺のような奴は一部で『旧番号使』(アルト・アンメルダー)と呼ばれているんだが…それに該当する者のほとんどが今まで、立場を利用した私利私欲によって剥奪されたがために番号使として現場に復帰することは極めて困難なものだったんだ。…あ、何度も言うけどおじさんは違うぞ?」
ゼグエット「以前、イージス様は御自身を「元番号使」とおっしゃっていましたが…再び番号使として現場に戻ることはないのですか?」
イージス「……(彼の方へ振り返り「何だい」と柔らかい顔を見せる)」
ゼグエット「…ひとつお聞きしたいことがあります。」
イージス「これは、老いぼれの出る幕はなさそうだな…(ははっと苦笑いしながらタブレットをテーブルの上に置いて、煙草を灰皿にこすりつけた)」
ゼグエット「……(席には座らず腕を束ねたまま壁に背凭れている)」
イージス「……フゥー…(手にしていたタブレットの画面を見つめてから、漆黒色の天井を一角を見上げて煙草の煙を吐いた)……なかなか奮闘しているみたいじゃないか、若い娘たちは。」
―――――― ゴ ォ ゥ ン ッ ――――――
知天将イギー「あ……ぁ… ……ああぁ……(これが……『機関』か……ッ……! これが……『支配者』の力か……ッ……―――――)う、うぁ… ……あぁ… ……――――――――うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ 」
取り残された影蜘蛛華纏魔群の者たちは誰もが絶望した。その視線の先にあるもの… 真っ暗な夜の中で更なる黒みを帯びた怪物の如き巨大な影―――――――――"大地を呑むほどの巨大な津波"だった。
知天将イギー「ぜぇ……ぜぇ……ッ… へ…ッ、こんどはなんですか――――――(促されるままに海の方へ視線を落とす。そしてかつてないほどに絶望に染まった表情で"それ"を見た)―――――なん………だと…ッ…… 」
笠置潟螳螂「(そのままシュールな高速走法で遠くへ走る)ったく、ネティス・・・だったか?こちらまで巻き込む気だったか?これは金をせびらんとどうも収まりがきかんな。 」
トゲノコエース「この様な窮地に追い込まれては、我々はもう―――――――? ……?? ……??………ッ…!!??? ……ぃ…イギーさま……"あれ"を……(顔の鎧を外し、青ざめた表情で海の方角を指す) 」
クオン「……!?(この揺れ… )(―――「きっとネティスが… 最後の仕上げをする…と思う……」―――)……そっか… もう"終わり"なんだ…(ズ…ッ… ズズズズ……)(納得したように微笑むと、自分の影の中へ溶け込む様に消えていく) 」
ペニー「………あぁん?(撤退したのを見て)……なんだ?せっかくおもしれえ思ったのによ………おい、なんだ………!?(大地の揺れを感じ) 」
カメック「――――ヒギャアアァァァァァァァアアアアアアアアッッ ! ! ! ! ! ! !(瞬く間に火ダルマと化し、業火の中で悶え苦しみながら息絶えた) 」
機関団員『スチャ……――――シュタタ…ッ… ! ! (男の指示に獲物を納め、散り散りに退散する)』 」
――――― ズ ゥ ン ッ ! ――――――(大地が激しく揺れる。いや、大地は揺らされていた―――――「海」によって)
ネティス「…海は泣いている… ずっと…貴方たちに苦しめられてきた…( オ ゥ ン … ッ …) ……海の涙を―――――――――――――― 知れ 。 」
笠置潟螳螂「お前は炎が好きらしいな?なら、―――――『炎』をプレゼントしてやろう。(すれ違いざまに肩に手を振れそのまま走る。―――数秒後、カメックの体が先ほどの火炎魔法のように燃え上がる) 」
機関団員の男「ふん…ズザザァー… ! (ペニーと距離を置く)……("そろそろ"か… )(鋭い目で戦況を把握し、そして突然軍刀を鞘に納めた)―――――"任務完了、総員撤退だ"。(何かを悟ったかのように踵を返し、暗闇の中へと消えさる) 」
カメック「ヒッ…ヒィィィィィイイイ来るな…来るなああああーーーーッ!!!!!!(迫りくる笠置に杖を突き付け、魔法を放とうとするが…) 」
06《ACT-06》「94(くそ)…!(迫るアークと距離を取ろうとACT-06を操縦するが、先程受けた攻撃による損傷が激しく、思うように動けない) 56…30…――――――ドッガアアアアアァァァァァーーーーン…ッ…… ! ! ! ! !(水鉄砲を真っ向から受け、爆散する) 」
笠置潟螳螂「――――たく、攻撃が思うようにいかなかったくらいでオタつくんじゃねぇよぉ。(なんとそのまま普通に走ってくる。体の軸はぶらさず、腕を交互に振りながら足を速く出す。いたって普通の走り方で・・・・――――異常なまでに速い速度でカメックに迫ってくる) 」
ハンマーブロス軍隊『はははは!!このまま蹂躙してや――――ボッガアアアァァァァーーーーンッ! ! ! ! おいっ、何が起きt―――ボギャアアアアアァァァァンッ ! ! ! ! ぐああああぁ!!なんだこれはあぁ!!ヒッ、来るなああああドグゥオオオオオォォンッ ! ! ! ! !(アークの水鉄砲が機体の動力部を貫き、次々と爆散していく)』 」
カメック「なに…!?(炎の中で揺らめく笠置が悪魔のように見えて戦慄する)……わ、わたしが……この私がああああァァァァーー!!!(ボォンッ、ボォンッ、ボオオンッ!!!!)(狂ったように我を忘れ、笠置に火炎弾を幾つも放った) 」
ペニー「………なにっ!?(刀で防いで……!?)ぐっ……!(衝撃波が腹部をかすめる)……ククククククハハハハハハァッ、やつてくれるじゃねぇがぁえぇ!? 」
――― バ シ ュ ア ア ァ ァ ッ ! ! ! (海面から跳び出した4機の大型ビット『アーク』は、それぞれ起動兵器や06のもとへ向かい、荷電粒子砲…否、超強力な水鉄砲を解き放った)
笠置潟螳螂「――――やれやれ、これじゃあ通常の給料じゃ割に合わん。あと300万は取れるな。(炎の中から煤けながらも歩み寄ってくる。―――彼はまだ己の戦闘術たる流法(モード)を続行中である) 」
ネティス「お願い…『アーク』…――――― バシャァンッ ! バシャァッ、バシャァッ、バシャァンッ ! ! ! (静かに呟くと海中から四つの影がトビウオのように飛びだす。その正体は、砲台が備えられた六角形の大型ビット4機だった) 」
クオン「へぇ…そういうこと…(ほっと安堵する) 」
カメック「ほほほほほ!ですが、やはり私の魔法の敵ではありませんねえ!(燃え行く笠置を愉快そうに嗤う) 」
06《ACT-06》「72510(なにごと)――――ズギャアアアァァァーーーンッ ! ! ! ! (!!??)(船が撃ち沈められた事態を上空から俯瞰していたが、その隙にネティスの放った水鉄砲が超電磁砲に炸裂し、爆発を上げて破損する) 9……!241(強い)…!!(衝撃に耐えようと必死に上空を旋回している) 」
知天将イギー「なんですとおおおおおおおおぉぉぉーーー!!?!???(ムンクの叫びみたいな顔をして)一体何が起こっているのですかぁ!!?(大汗) 」
ネティス「……(港より遠く離れた海域。水面から半身を覗かせ人差し指を構えていた)…“エゼクターキャノン”……(ヒュルル… キ ュ オ ン ッ ! !)(人差し指に水が集束し、リボルバーのように撃ち放った。その標的は―――「06」) 」
トゲノコエース「―――――…何だと…!?(スマホで誰かと通話し、険しい表情を浮かべたままイギーのもとへ駆け寄る)大変です!先程の衝撃で、貨物船の動力部がやられました!このままでは船は沈没してしまいます!! 」
笠置潟螳螂「――――ッ!!(腕をクロスさせ防御態勢のまま炎に飲まれる。轟ッとうねり地を埋め尽くす炎により彼の姿が見えなくなる) 」
機関団員の男「ん――――!(ガキィィンッ…!!)(軍刀を地面に突き刺し鎌による回転斬りを防ぐ)ふんッ、はあッ!!(抜刀後虚空を斬り、鋭い斬撃波をペニーに放った) 」
知天将イギー「(勝った…この私の…計算通――――)りぃぃぃあああああ!?!?!?!?!?(爆発と同時に傾く船に驚愕し、取っ手を強く掴んで衝撃に耐える)なっなっなななっなっなななななーなっななな何事ォォォォーー!!!??(超動揺) 」
ペニー「……消えたか………ならば!!(背後を取った男を切りつけるかのように竜巻の勢いで両手に鎌を持ったまま回転) 」
チ ュ ン ッ ――――――――――――― ズ シ ャ ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ン ッ ! ! ! ! ! ! (刹那、貨物船を何かが貫いた。その後船は断末魔のような爆音をあげながらゆっくりと傾倒していった)
――― 「…大丈夫… 海には…ネティスがいる……」 ―――(クオンの脳裏にシノンが語りかける)
クオン「―――――!(しまった、船が…)(響く汽笛にはっと息をのみ、船の方を見やる) 」
カメック「ほう!興味深い奇術だ…!そのような類は今の今まで見たことがない!(そういうと杖の先端に火炎が集う)――――燃えなさい。(ボオォッ!!)(笠置に火炎魔法を解き放った) 」
知天将イギー「フフフ… ご苦労様でした。(大胆不敵な笑みを浮かべ、船内から港で戦っている機関団員たちを眺める)それではみなさん、さようなら~♪フハハハハハ!!(大部分の兵器と武器を失ったとはいえ、この船内にあるものでも十分な戦力だ… 後は現地で態勢を整え直し、そして戦いに臨むだけ―――――) 」
トゲノコエース「出航準備整いましたァ!!(イギーのもとに現れ敬礼する)」
笠置潟螳螂「――――さて、お前は?俺に何か用か?(カメックに目を向け) 」
機関団員『各自散開!(シュバッ シュバババッ ! !)(起動兵器の攻撃から逃げるように物陰に身を潜める)』
――― ボォー…ッ…! ! ! ! !(その時、貨物船の汽笛が鳴り響く)
ハンマーブロス軍隊『ただいま参上! かっこつけてねーでさっさと終わらせるぞ。 打ち沈めろォーッ!!! (ウィーーン…ガションッ!! ズギャギャギャギャッ ! ! ! !)(腕部分に搭載された砲台から銃弾を乱射し、機関団員たちを蜂の巣にしようとする)』 」
クリボー「そんなバカなぁ…ッ…―――――ザキィィンッ! う~ん……トサァ…(影に脳天を貫かれ死亡する) 」
戦車『ザキィィィインッ! ! ! ! ザグンッッ ! ! ! ザキャァンッ ! ! ! ――――― ボボボボギャアアアァァァァアアーーーーンッ ! ! ! ! ! ! (クオンの影の餌食となった戦車部隊が瞬く間に壊滅していく)』 」
忍者『―――ブシャアアアァァァーー…ッ…! ! ! (夜空に赤いアーチを描きながらばたりばたりと倒れていく)』 」
機関団員の男「火遊びは一人でしているがいい――――――“刹那”(シュネル)!(シュオンッ !)(高速移動で爆撃を掻い潜るように避け、凄まじい速度でペニーの背後へ旋回する) 」
笠置潟螳螂「忍者諸君、俺を殺したいのならとりあえず刃やら銃はやめておけぇ、といっても、仕事は仕事だ。俺も少々骨を折らんとならん。――――『虚の流法(かげのモード)』(刹那、忍者達が笠置に振かざしその部位を斬ったであろう場所と・・・"その部位と全く同じ"所に、それぞれの忍者の体に斬痕がうきでて、その血しぶきがサーチライトに照らされ真っ赤な空を作る) 」
ペニー「……トカゲねぇ…………トカゲを爆竹で粉々にするのって楽しいんだよなぁ…………(軍刀を突きつけられた瞬間竜巻が彼の体を覆う)……あんたをそのトカゲのように粉々にしてヤラァォァァァァァッ!!!!!アアシャッハァーーー!!!(強靭な竜巻の中から大量の爆弾が出てくる) 」
クオン「―――――!(グ バ ァ ッ ――――) ドグゥオンッ ! ! ! ドグゥゥンッ ! ! !(咄嗟に掌を構えると足元の影が前方に伸び、広範囲に及ぶ黒い防壁へと変化を遂げ、06のミサイルと戦車の砲弾を受け止める) 人間相手に兵器… 物騒なことだよ…(シュルリンッ―――シュダダダダダッ ! ! ! ! )(黒い防壁が三日月状に回転しながら一点に集中すると、彼岸花のように一斉に突出し、真正面から戦車の部隊を突き刺していく) 」
クリボー「HAHAHAHAHA!!戦車部隊の恐ろしさ、とくと思い知れコレェ~!!(一台の戦車の上で) 」
戦車『ガガガガ……ズ ン ッ ―――― ドオオォーーンッ ! ! ! ドオオォーーンッ ! ! ! (並走する戦車が戦場に投下さ、クオンたち機関団員に容赦ない砲撃を開始する)』 」
忍者『―――――!!??(自分たちの攻撃が通用していない事実を突きつけられ、各々が慌てながら破損した武器と笠置を交互に見比べている)』 」
機関団員の男「愚劣なトカゲめ。(澄ました表情でペニーを見下し、軍刀を突きつける) 」
笠置潟螳螂「こんな冴えない中年を狙うとは・・・・(右の人差し指をスゥウッと右コメカミにあてる)戦法としては妥当なところだな、いや、むしろ正しい。―――だがそれはその冴えない中年が何も打つ手がない、といった場合に限る.(忍者たちの刃が笠置にあたる。―――しかし、刃はその肉体にめり込まない。刺した斬った刃部分が溶けてなくなってしまったアイスのように、綺麗な断面を残しなくなっている) 」
ペニー「………ククククハハハッ………おぉんもしれぇじゃねぇの……バラバラがいいかぁ?生きて串刺しにされんのがいいかぁ……?(男を睨みつける) 」
知天将イギー「ぜぇ…はぁ……!(ま、まったく…どいつもこいつも化け物染みた戦闘力だ…!これが暁鐘Ⅹ字師団…我々では手も足も出な――――)…ん…?(貨物船内で上空の06を発見する)…ほほう…あの小娘は…(ちょうどいい…これはいい時間稼ぎになりそうですね…)(06を見て怪しく嗤う)」
トゲノコ軍隊『侵入者を排除せよ!!かかれぇーーッ!!! ドドドドドドドドッ… !!!!!(増援部隊が出現するが…)のわあああぁぁ~~~ッ!!!(06が放ったミサイルの餌食になるなど完全な出落ち)』
06《ACT-06》「(現場に到着し、空中から戦況を俯瞰している)3 7 5 6 4 ♪ ドガションッ――――ジュドドドドドドドドォッ ! ! ! ! (機体に装備されたミサイルポッドが一斉展開し、四方八方敵味方問わずにミサイルを撃ち放った)」
兵士(緑の国)『影が…影動いて――――うぎゃあぁッ…!! 不味い逃げrああぁぁッ…!!! ひぎ…ッ…!? いでえぇぁぁ…ッ…!! うああああぁぁぁーッ!!!(夜の闇に溶け込み、そして高速で動く影を捉えられず、成す術もなく刺され、斬り落とされていく)』
機関団員の男「ふんっ――――はっ―――――とぅあッ!(“刹那”による高速移動に軍刀の斬撃を加え、多くの軍隊を華麗に斬り伏せる)」
クオン「……(ズッ ズズ… ズズズズ…ッ……)(兵士等を捉えると足元の黒い渦…影から、エクトプラズムに似た黒い物体が幾つも現れる) …逝け… ジ ャ キ ィ ン ッ ――――――― ズババッ ズバッ ズババババッ ズバァンッ ! ! ! ! (兵士等に掌を突きつけた瞬間、黒い物体は一斉に鋭利状に硬質化する。そしてそれぞれに生命が宿っているかのように独りでに動きだし、暗い闇夜の中で縦横無尽に高速刺斬を披露した)
カメック「まほーかけまっせ!まほーかけまっせ!……不届き者?侵入者?解せません、解せませよォ~~~??(笠置を見て、彼に杖を突きつける) 」
トゲノコエース「総員配置につけ!出航準備に取り掛かるんだ!!(貨物船内にて)」
ノコノコ軍隊『うわあああぁぁぁぁッ!!!(斬撃の嵐を受け人形のように軽々と吹き飛ばされていく)』
機関団員『シュタン――――ズバババァン…ッ… ! ! ! (ノコノコたちの傍に現れるや否や軍刀などの獲物で縦横無尽に斬り裂いていく)』
兵士(緑の国)『なんだあれは…っ…!? な、中から小娘が現れたぞ…! 気をつけろ、恐らくそいつも『機関』の人間だ!! じゃあ、殺していいんだよなあ…!?ははぁ…ッ…!!(各々がクオンに警戒を与えるように武器を身構える)』
忍者『 シ ュ バ バ バ ッ ! ! (笠置潟螳螂の頭上背後に現れ、クナイや刀を構え急襲する)』
クオン「―――ズズズズ……ッ… ! ! (トゲノコたちの鮮血が混ざり合う黒い渦の中から現出する) ……(冷徹な瞳で物言わぬ死骸と化した兵たちを見上げる) 」
笠置潟螳螂「――――コッ、――――コッ、―――――コッ。(戦闘が行われるであろう最中、一人遅れて闇の静寂(しじま)を乾いた靴音で横行する男が一人。――――笠置潟螳螂である) 」
トゲノコ軍隊『ひぎゃああぁ…ッ…!!! ぎゃあああぁッ!! か、影が…変―――ぐぎゃあああぁぁーーッ!!!(黒い渦に踏み込んだ者たちはみな無残にも串刺しの刑を受け、誰ひとりとしてぴくりとも動くことはなかった)』
機関団員の男「ッ――――!(煙幕を腕で振り払う)逃がしたか… だが逃げ場などありはしない。ひとり残らず徹底的に殲滅する。ふんッ!!(軍刀による薙ぎ払いでペニーの竜巻を相殺するなど、尋常ではない能力を発揮する) 」
ズズ…ズブブ…ッ…… ズズズ…ッ……―――――――― ジ ャ キ ィ ィ ィ イ ン ッ ! ! ! ! (駆け抜けるトゲノコの軍隊の足元に影のような黒い渦が伸び、そこから大量の黒い針が突出し、トゲノコの硬い鎧を突き抜け串刺しにした)
ノコノコ軍隊『なにぃー!?奴ら消えおったわ! 何処へ消えた!? よく探せおらぁん!!(瞬間的に消えた機関団員に総員が混乱している)』
トゲノコ軍隊『ダッダッダッダッ… ! ! ! (工場や無数に山積みされたコンテナの隙間などから一斉に出現し、機関団員に迫る)』 」
機関団員『 “結塊”(シュピーゲル) 展開!(キュカカカカッ―――――ドシャアアアァァァーーンッ ! ! ! )(それぞれが前方に六角形の透明の防御壁をつくりだし、重火器による攻撃を防ぐ) ―――― “刹那”(シュネル)! (シォンッ ! ! !)(一斉に高速移動を行う)』
ペニー「………ククククキキキキカカカ……………(降り立ち、機関団員に向けて数個の竜巻を放つ) 」
06《ACT-06》「――――ガッシャアアアアアァァァァァーーーーーンッ! ! ! ! ! (工場内から壁を突き破って参戦する)88888♪ 564…37564…♪(アナウンスとサイレンを聞きつけたのか、デンドロビウムのような大型専用支援機を武装した状態で混沌と化した港へと向かう)」
トゲノコエース「は、はっ…!(甲羅に引っ込み、ものすごいスピードで貨物船へと向かう)」
知天将イギー「あっっっったりまえですよ!!事態が事態ですからねぇ!! ただちに総員に連絡を!貨物船にありったけの兵器と武器を、つぎ込めるだけつぎ込ませなさい!急いで!!」
ハンマーブロス軍隊『起動兵器を起動せよ! わっはぁ~い♪海苔米(乗り込め)~♪ 遊ぶなふざけるな!イギー様の命令だ、なんとしても侵入者を叩き潰すのだ! 俺が…ガン○ムだ!覚悟しろイノ○ーター!(ガシャンッ!! ウィーーーン…ドガションッ!!!!)(配列された人型機動兵器に搭乗し、各々が起動する)』
トゲノコエース「(煙幕展開と同時にイギーと共に逃げる)まさか、ほんとうに逃げるんですか…!?」
知天将イギー「貴方がたに押収されるくらいなら、ここの兵器をすべて使い尽してやるまでです!(ガチャンッ… ボシュアアアァッ…! ! )(何処からともなく取り出した手持ちキラー砲台から煙幕を炸裂させる) まさか悪い予感がすぐにやってくるなんて、不運もいいところです!さて、わかってますね…!?(団員たちから逃げ出しながらトゲノコエースに)」
ノコノコ軍隊『いたぞォ! 侵入者を排除だー! ケヒャヒャヒャァ~!!ブッ殺せぇ!!(ズダァンッ!! ドォンッ!! ズダダダダダダッ!!!)(コンテナ内から取り出したと思われるビーム銃やキラー大砲、マシンガンなどを構え、機関団員たちに攻撃を仕掛ける)』
機関団員『はっ!!!!(男の指示に各々が武器を手に取り、散り散りに行動する)』
機関団員の男「チッ… (面倒なことになったものだ…) 暁鐘Ⅹ字師団総員に告ぐ。これより殲滅戦に入る!兵器及び武器の押収は後回し、影蜘蛛華纏魔群の反乱者を排除せよ!(腰元に携えた軍刀を引き抜く)」
――― 総員に通告する!現在この交易港にEmPtIeSが侵入!総員は直ちに作業を中止し、侵入者を排除せよ!繰り返す!現在この交易港にEmPtIeSが侵入!総員は直ちに作業を中止し、侵入者を排除せよ!(港一帯にアナウンスが轟く)
機関団員『……!!(一変した事態に警戒を与える)』
ウウウゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーッ…! ! ! ! ! ! ウウウゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーッ…! ! ! ! ! ! (交易港一帯にけたたましいサイレンが鳴り響き、サーチライト一部が赤く点滅し始める)
トゲノコエース「ニヤ…(ピッ…)(スマートフォンのようなものの画面に触れる)」
知天将イギー「ありゃりゃ、交渉決裂ですか?しかたありませんねえ……―――――――― や り な さ い 。(眼鏡をくいとあげ、歪に光らせる) 」
機関団員の男「…はっ… そうかそうか……―――――聞こえなかったかな、私は「差し出せ」の一点張りだ。おままごとをしに来たのではない。(イギーの発言に面白おかしそうに笑い、そして、冷徹眼差しを突きつける)」
知天将イギー「……とはいえ、この軍事力は膨大な時間と労力を費やして得たものですからねえ…そう簡単に手放すわけには、いかないのですよ。あ、では、この軍事力を「売る」というのはどうでしょう?これだけ素晴らしい技術がここにはたくさんあります。世界を支配する貴方がたにとって、兵器の一つや二つを買うことなど造作もないでしょう?どうです、今回は貴方がたの為だけに、特別価格で軍事力をお売りしてあげても―――――」
トゲノコエース「……(目で合図し、あらかじめ手に握っていたスマートフォンの様なものをイギーに見せつける)」
知天将イギー「…へえ…そうですか… 確かにこの私知天将イギー、影蜘蛛華纏魔群においては最も冷静で最も相手の話をよく聞くものとして他国でもそれなりに名が知られています。貴方がた組織を前にして、闇雲に反撃するなどと、そのような見苦しいことはいたしませんとも。……(横目でトゲノコエースにアイコンタクトを送る) 」
機関団員の男「よくご存知で… では、わかっているな。我々は手荒な真似はしたくない。願わくば穏便に済ませたい… どうかな、貴方がたが潔く降伏し、この港にある略奪した兵器や武器のすべてを余すことなく差し出してくれるのであれば… 寛大な処置を施すことを約束しようじゃないか。如何かな?(不敵な笑みを浮かべ厳かな雰囲気を醸し出す)」
知天将イギー「…暁鐘Ⅹ字師団… 噂では架空の組織だと聞いていましたが…まさか本当に実在していたとは…驚きましたよ… ……奴らはEmPtIeS直属の執行機関…!その通り、EmPtIeSの命令のもとに動く、強大な力を持つ組織です…!……なるほど、貴方がたにかかれば、我々の迎撃網を掻い潜ることなどいとも容易いということですか…(非常が強張る)」
トゲノコエース「イギー様、彼らはいったい何者なんです?(イギーのただごとではない表情に困惑しながら)」
知天将イギー「――――!!? …『暁鐘Ⅹ字師団』…ですと…ッ……!?(驚愕の勢いで眼鏡がずれる)…なっ……なな…(そんな馬鹿なことが… 情報が漏れていたということですか…!?内通者の仕業かあるいは……)(ずれた眼鏡をくいとあげ、目の前の男を見やる)」
機関団員の男「そのどちらでもない。我々は―――《暁鐘Ⅹ字師団》(ヴァルネン・クロイツ)。今宵は貴方がたの各国の軍事力略奪及び兵器密輸を摘発し、検挙に参った。」
知天将イギー「貴方がた…何者です?見たところ…♚Chess♛の方たち、あるいは…何処かの取引先責任者のようですが…(距離を置きつつもやや友好的な笑みを浮かべる)」
機関団員の男「お初お目にかかる、影蜘蛛華纏魔群の知天将殿。(手を後ろに回し、イギーたちと対面する)」
知天将イギー「むっ…(眼鏡を光らせながら背後へ振り返る)」
―――― 安心したまえ。既に君たちは文字通り"最凶"であると我々に認識されているのだからな。(二人の背後から男性の声がする)
トゲノコエース「もしも監視側がこのことを知れば、いよいよ我々は本当の意味で"最凶"と認識されるのでしょうね。(銀色の鎧の中でクククと嗤う)」
知天将イギー「現在エリアEには数多の機動兵器と武器が集約されている… いづれはOnyxis♞や♚Chess♛をも超える軍事力を持ち、我が国は名立たる存在となり得ることでしょう。(ニヤリと笑う)」
トゲノコエース「(装着したインカムに手を当てる) エリアEへの誘導を!( 「了解しました。」 )(ノイズ混じりの別兵士の声が聞こえる)」
ウイィィィーーーン……――――ガシャァーン…! ! (貨物船のハッチが開き、中から多くの兵士と共に荷台を積んだキャリートラックが出てくる)
知天将イギー「フフフ…とはいえ、まだ予断は許されませんよ。いつOnyxis♞が反撃してくるかもわからないこの緊張自体の中です。それに、もう時期「無色」との対戦も行われますので、そのための戦闘準備も行わなければなりませんからね。これからもっと忙しくなりますよ。」
トゲノコエース「流石は影蜘蛛華纏魔群最高峰の天才メカニックと謳われたイギー様ですね。それを聞いて安心しました。」
知天将イギー「気づかれていたとしても、海に面したこの交易港に近づくまでに私の施した迎撃システムが作動し撃退してくれることでしょう。そして、万が一に…その迎撃網を突破されたとしても…我々はすぐに海へ出ることができる。防御も逃避も完璧なわけですよ。ほほほ…!(眼鏡を光らせる)」
ボォー…ッ…! ! ! (暗い夜の中に、巨大な貨物船がサーチライトから迸る光に照らされ姿を露わにする)
知天将イギー「この国と付近の海域一帯に強力なジャミングを張っておきましたからね、少なくとも盗聴されてはいないでしょうが… まあ、『内通者』でもいない限り、彼らが我々に気づくことないでしょう。それに……(手を止め、遠くに映る黒い海を見据える)」
トゲノコエース「…監視側(EmPtIeS)はこのことに気づいたでしょうか…?(懸念を含んだ声をかけ)」
知天将イギー「どこの馬の骨ともわからぬ組織が我々「影蜘蛛華纏魔群」になりすまし、Onyxis♞を襲撃しましたからね。これではいつ反撃されるかわかったものではありません。こうして他国から略奪して来た兵器や武器を掻き集め、来(きた)る決戦に臨まねば…」
トゲノコエース(緑の国)「…ずいぶん忙しくなりましたね。(イギーの隣で現場を監視している)」
ヘイホー(緑の国)「ホー!(イギーに敬礼した後、そそくさと何処かへ走っていく)」
知天将イギー「カタッカタタカタ…(神妙な顔を浮かべながら金属台の上のノートパソコンを操作している) エリアEの監督に伝令を、「兵器の密輸入を最優先に作業してください」と。」
ハンマーブロス(緑の国)「オーライ、オーライ!(小型クレーン車を誘導している)」
ヴィィー…ッ… ! ウィィーン… ! (コンテナを運ぶクレーンの起動音が各所で鳴っている)
機関団員の男「…… ……了解しました。(一瞬シノン(と思い込んでいる)の言動と態度に違和感を覚えるが、上下関係故にただ命令に従う)」
クオン「…指示は貴方に一任する。私は貴方の指示で力を振うだけ。(険しい表情で辺りを警戒しながら、無愛想に返答する)」
機関団員の男「スタン… シノン様、ご指示をお願いします。(着地後クオンの傍に寄る。ちなみに団員たちはシノンがクオンに代わったことも、そしてクオンという存在がいることも知らない)」
機関団員『ザッ――――――スタタン… スタ… スタン… ! (クオンに続き多くの団員たちが降り立つ)』
クオン「ズァ―――――― スタ…(屋上から飛び降り静かに着地する)」
機関団員の男「ザ… (多くの機関団員を引き連れ異次元の穴から静かに現れ出でる)…… …… ……目標地点に到達。これより任務を開始する。(辺りを見渡し、無線で報告した後に手を上げ合図を出す)」
――――――― ズズ…ッ… ズ…ズ……ッ… (交易港にある、ひとつの工場の屋上の空間が破れ、暗緑色の異次元穴が開く)
コ ォ ン…… コ ォ ン……(夜の港は金属音と人の声で溢れかえっていた。夜空の星星をも呑み込む様なサーチライトの眩い光がいくつも迸っている)
――― 緑の国・交易港 ―――
ネティス「……(クオンの背を見て不思議そうに小首を傾げ、釣られる様に断境の中へと向かう)」
クオン「…… …"そうだよ"…(そう告げると自らも断境の中へ)」
ネティス「…… …君は…シノン……?(弱弱しい口調で問いかける)」
クオン「………なに…?(断境へ向かう途中でネティスの視線に気づく)」
ネティス「……(他の団員たちが断境へ入る最中、呆然とした目でクオンを見つめている)」
機関団員の男「よし。では、ただちに現場へ向かう。総員私に続け。(多くの機関団員を引き連れ断境の中へ足を踏み入れる)」
機関団員『 はっ!!!! 』
機関団員の男「―――――以上が、今回の任務の確認だ。今一度質問のある者はいるか?…… …… ……よろしい。今回の任務はシノン様とネティス様の、二人の番号使(アンメルダー)がお付きになる。それだけ重大な任務であるということを意識するのだ。いいな。」
――― 機関本部・断境の間 ―――
ユータン「……(ほんとは素直で良い娘なんだけどね…)(奥へ向かうネティスの背を見て苦笑する)…もう少しだけ、私以外とも会話してもらいたいところなんだけど… はぁ……」
ネティス「コク… (無言で頷いて奥の部屋へ向かう)」
ユータン「……おい…(-_- #)(ネティスが飛び上がる際に散った水で半ば水浸し状態に) はぁ…とにかくちゃんと体を拭いてから行きなさいよ。後掃除する人にあまり迷惑をかけないでね。(頬に付いた水を払いながら)」
ネティス「パシャァ… フルフル…(水面から顔を出して勢いよく顔を振る)……コク… バシャァ…… ! (ユータンに相槌を打ち、水槽から跳び出す)」
ユータン「プシュゥ…(部屋に踏み込み、巨大水槽内で浮かぶネティスを見上げる) 時間よネティス。そろそろ断境(グレンチェ)に行きなさい。(腰に手を当てる)」
ネティス「……(眠るように目を瞑ったまま水中でくるりと転がっている)……パチ…(目を開け、水上で照る光をそっと見上げる)」
コポポ… コポ……ッ… コポ… (真っ暗な一室の中で蒼く輝く巨大な水槽。それは海底に広がる美しい自然のようで、色鮮やかな魚たちが群れをなして遊泳していた。その蒼い世界の中で、ただ一匹の、否…一人の人魚が息をしていた)
――― 機関本部・巨大水槽のある部屋 ―――
シノン→クオン「――――――― ス……(再び瞳が開いた時、蒼い双眸が露わになる) ……行こう、シノン。」
―――――― " 『シノン』と『クオン』。そう、私たちは二人で一人。" ――――――
シノン「うん… いつもありがとう、おねえちゃん……スゥ――――――(そう呟くと静かに紅い瞳を閉ざす)」
――― 「…しばらく私が代わってあげる。シノンはもう少しだけ緊張を解していて。」 ―――
シノン「(…おねえちゃんみたいな勇気があれば……私は…―――)……! ……おねえちゃん、時間…… 」
ピピピ…♪ ピピピ…♪(マグカップの傍に置かれてあったスマートフォンのアラームが鳴る)
――― 「大丈夫。いつかお姉ちゃんが、その勇気を出してあげるから…」 ―――
シノン「…… …うん…わかってるよ… …でも…まだ、勇気、出せない……(胸に添えた手に力を入れて握り拳をつくる)」
――― 「……でも、わかってるよね…?いつかはシノンも強くならなくちゃいけない。戦いは…"今は"、私に頼ってもいいけれど… それでも、いつかは……」 ―――
シノン「私も…おねえちゃんが好き… 自慢の強いお姉ちゃんだから…(はふぅと白い息を吐く)」
――― 「…シノンが優しすぎるんだよ。でも…そんなシノンが、私は好きだよ。自慢の優しい妹だから。」 ―――
シノン「…うん、ありがとう…おねえちゃん… ……おねえちゃんは、強いね……」
――― 「…… …… ……無理しなくていいよ。またお姉ちゃんに任せてもいいからね。」 ―――
シノン「(左右に小首を振る)……わからない…けど、もしかしたら… …うん…また、逃げちゃうかもしれない……(ココアの水面に憂いの眼差しが映る)」
――― 「シノンとは違うからね。…………今日"は"、いけるかな…?」 ―――
シノン「でも本当は、心臓…ドキドキしてる…(伏し目で胸に手を添える)……「おねえちゃん」は平気なんだね…」
――― 「いつもと変わらず平然な顔して何言っているの。」 ―――
シノン「…わかった。(美味しいのに…)(表情一つ変えることなくココアの入ったマグカップをそっと手放す)……久しぶりのお仕事… とっても、緊張する……」
――― 「でも、それ三杯目だよシノン。程々にしないと、任務中にお腹痛くなるよ。」 ―――
シノン「ごめん… でも、緊張した時にはあったかいココアを飲むといいって…ユータンが教えてくれたから… スス…(誰もいない空間に語りかける)」
――― 「これから任務なのに、そんなに飲んじゃだめだよ。」 ―――
シノン「ススス… (狭い個室の中、椅子に腰かけココアを飲みながらゆったりとくつろいでいる)…… ……スス…(18時35分… 集合まで、まだ、時間ある…)(壁掛けの時計に一瞥を与え、もう一口飲む) 」
――― 機関本部・シノンの自室 ―――
最終更新:2017年02月25日 18:46