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初々しい京咲
宮永咲です。
冬にもなると外に出かけるのも億劫になるので、必然と家の中で過ごすことが多くなるよね。
だから私が出不精になるのも仕方ない。うん、私は悪くない。
そんな私でも、外に出る用事はあるんです。
「京ちゃん。待たせた?」
「よっ、咲。
そんなに待ってないよ」
「そこは今来たところって言ってよねー」
「うるせー。
どうせ本読んでてギリギリまで粘ってたんだろ」
「うっ」
な、なぜバレたし。
でもでも、キリがいいところまで読みたくなるのが文学少女なんだよ!
全く、京ちゃんは乙女心がわかってないんだから!
「じゃ、じゃあちょっと待たせちゃった京ちゃんにお詫びです」
「?」
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{八:{ \:{とヒこソ ヒこソっ: イ: :| \} ジー
| 乂ム :.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.: ムイl: /
从{∧ _ _ 人:∧{
|/ >:../^} /⌒l、` .イ }:./ リ 「ほら、私の手であったまっていいよ」
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/\'´ /{ | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
////\ r--- ´八 !∧  ̄ ,: :.:.: }/ノ/ リ
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//////////〉 込、 __ ,.: / 「ったく、調子がいいんだから」
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京ちゃんの手は大きくて、固い。
ハンドボールをやっていたからかな。手の皮も厚い。
前に手を繋いでいた時は特に意識していなかったけれども、夏に恋人同士になってからはドキドキする。
でも、手を繋いじゃうと手汗が気になったり、動きにくかったりするのが難点です。
やっぱり、本みたいに綺麗な恋愛って難しいんだよね。
「つ、冷たいっ! やっぱなし!」
「ゼッテー離さねー。
咲の熱を奪ってやるー」
「ぅひ!
は、離してぇ」
「とかなんとか言ってる隙に」
「ひゃう!?」
京ちゃんの右手を振り払おうと振り回している隙に、左手が私の頬を触ってきた。
急な冷たい感覚に思わず悲鳴を上げてしまう。
「ひ、ヒキョーだよ!」
「うるせー」
わたわたと騒ぐが、抵抗はしない。
京ちゃんに触られていると胸がドキドキして、嬉しいから。
嫌よ嫌よもなんやかんやって、本当だったんだね。
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「も、もー。私が冷たくなっちゃうよ」
「わりーわりー。
今度は俺が暖めてやろうか」
「……へ、へー。本当?」
「おう。ホッカイロでも買うか?」
「じゃ、じゃあさ」
少しの勇気を振り絞る。
指を伸ばして自分の唇を指す。
「こ、ここが冷たいかなー、なんて」
「……」
そう言った途端、触れるようなキスをされた。
周りに誰もいないような場所だったけれども、ちょっと大胆だったかも。
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恥ずかしくなって、顔を背ける。
う、うう。しばらく京ちゃんの顔見られないかも。
それでも繋いだ手はそのままで、京ちゃんのゴツゴツした手のひらに神経を集中させてしまう。
や、やっぱりやらなければよかったよぉ。
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……
…
デートはいつもどおり、ショッピングモールに寄って本屋さんに行く。
欲しかった新刊を買ったら、京ちゃんちでお茶を飲む。
その際には喋ったり、喋らなかったり、私にとっての居心地のいい空間。
「今日はやけに静かだね」
「カピも寝てるし、親もいないしね」
「……ふーん」
ドクン、と胸が高鳴るのを感じる。
京ちゃんは……見た感じいつも通り。
私は新しく買った本に集中しているように見せかけて、チラチラと京ちゃんを見ている。
……。
そ、その、すごく怖いけれど、私だって男の人の部屋に来るって意味はわかってます。
学校に行くときはともかく、デートの際には油断しないようにかわいい下着を履いています。
自分からガツガツいくような積極性なんてないけれども、いざ京ちゃんに迫られた時に幻滅されたくないという乙女心があるんだよ。
男の子がそういうのに興味津々なのと同じで、女の子だってすごく気にしてるんだから……。
今までは恋人になる前と代わり映えのないデートを繰り返していて、たまーにキスする程度でした。
ただ、ここ最近は寒くなってきたことも相まって、体の密着が増えてきたり、キスをおねだりしたり。
他の女の子にアピールするように、京ちゃんの腕を組んでデートしたりなんかしちゃってます。
一度でも枷がゆるくなると、あとは転がり落ちるがまま。
今日は、かなり期待してきました。
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京ちゃんはハンドボールの雑誌を読んでいます。
……でも、さっきに比べてちょっと落ち着きがないのに気づく。
う、うう。こういうのは男の人が強引にやってよ。
でも、私のことを大事にしてくれているのかもしれないし、うう……。
何気なく、本を読む足を体育座りにして気づく。
……あっ、これちょっと見えちゃうかも。
や、やだ。やっぱり恥ずかしい!
そう思った時にはもう遅く、気づけば本に陰が射し。
さっきみたいに、キスされた。
「そんな誘われて、我慢できねーぞ」
「さ、誘ってなんかないし」
「強引にしちゃって、いいんだよな」
お、女の子に言葉にさせるなんてサイテーだよぉ。
京ちゃんの雰囲気がいつもと違って、優しい京ちゃんとは違う。
焦っているようで、我慢しているようで、ちょっと怖い。
それでも私を傷つけないように優しく肩に手を乗せているのが伝わってきて、可愛くて愛おしい。
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言葉には出来ないけれど、頷いた。
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最後の歯止めがなくなったように、京ちゃんは私の唇にむしゃぶりついた。
たまにする、ディープなキス。
何かの味がするわけではないけれども、そうするととっても興奮する。
京ちゃんがいつもと違って、私を強く抱きしめる。
痛いくらいに抱きしめられて、唇の中を犯されているのに気持ちが良い。
ああ、京ちゃんかわいいな、なんて気持ちが湧いてくる。
思わず頭を撫でたくなったけれども、本気で抱きしめてくる京ちゃんに敵うわけもなく、一方的に蹂躙される。
空気が変わった京ちゃんのことを怖いと思うけれど、同時に京ちゃんのためになんでもしてあげたいな、なんて思った。
服をめくられ、ブラを見られるのが恥ずかしい。
いざこの場面になったら『小さくてごめん』なんて言おうと思っていたけれども、そんな余裕もない。
むしろ『下着が可愛い』なんて褒めてくれたことが嬉しくて、恐怖が少しずつ消えていく。
今までにないくらい京ちゃんが近くて、京ちゃんの匂いが強くてクラクラする。
少しずつ、でも慣れていないからか荒々しく京ちゃんに侵略されていくのがとても恥ずかしい。
二人とも初めてだから、恐る恐るだったけれども。
きっとこの体験は忘れない。
∨: : ::/: : : : ::/: ; ≠/77─.-: /!: | !: : :‐ト l、!: : |: : : : ',: : : : : : |: : ',
∨: /: : : : イ´: :/ // : : : : :/ : :! |: : : l l::!l:`:ト、: : : :! : : : : : | : : \
',::l: : : : : : l: : / /' ,'⌒: / /:/ : : イ` !: |::∧|:\: | : : : : : l:!:l: : : : :
ト、: : : : : j: / / /: :/. ,': l: ::/ リ レ lヘ: : :|: : : : : :l:ト|: : : : ヽ
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ト、: ',:l ヽ 廴Y二!ニヽ .::::::::::::::.... 廴Y::ノ::イ` ゞ/:y: : :ノ:/: : !
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8/9
……
…
「どうだった?」
「ど、どーっていわれてもな」
情事が終わって京ちゃんに抱きつきながら感想を聞くと、目を逸らして誤魔化される。
こういうことに貪欲なのは女の子って言うのは本当みたい。
照れて何も言いたがらない京ちゃんが可愛くて、鍛えられた腹筋に頭を乗せてグリグリする。
「さ、咲は?」
「それ聞く?」
「ゴメンナサイ」
私は女の子なんだから、察してよね……。
未だにお腹に異物感があるし、ジンジン痛む。
明日くらいまで痛みが残ることもあるって聞くし、仕方ないよね。
それでも、とっても幸せな時間だったよ。
男の子の所有物になりたいって、女の子の夢だもん。
:.:.:.:.:.:::::::::::-、:__ /\\\:::\::ヽ:::::::::\
:.:.::::::::::..:.:丶: ヽ /ー-、:::\\ヽ\゙、::゙、::::::::::\
:::::::::::::::::::: `ヽメ、\/`>ヌ´二`ヽヾ:::ト、::::::__:::ヽ ,イ´\ーr-、 ____
::、:::::,、:::: ..:::::::ヽ\`V/f.:.::::::::し、` ゙、i ヽ::::ミ、ー-ヽ /:.:.:.゙、:.:.゙、 ゙、 `ー-、
:::゙、::::ヽ\\:::::::::::゙、 ヾ! ゙、.:.:::::::::.:.:i リ\i ヾ、 /:.:.:.:.:.:.:.:゙、:.:.゙、 ゙、 `ー-、
::::::゙、 \\゙ヽ:::::::::i 丶:::i)::::ノ;;;;;;;;; ヽ、:::゙、 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、:.:.゙、 ! /
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::ヽ:::/\ミメ-、_、_ヽ| |'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゙、::.゙、.〉ヽ /
.:::::ミヽ:::::\_/,イ':::.:.:::i ヽ / |ー--、_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、:.:i /
:、:::|:、:ヽ`ー|li:.:.::::::::::`':i |`ー-、 !`‐r、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ヽ! 「えへへ……」
::::\::\`ー|l ゙、:.::::r、:.:.ノ;;;;;;;, / i i i `ー-、:.:.:.:.| 、_ \
:、::::::`ー-、ヾ゙、 `ー-‐' ;;;;;;;;;" ノ ゙、/ \__! ┴ー、__)
:::::`ー-、_::::`ー----‐ノ ,.. ' ´ _, | ,ノ-‐-、 \
`ー-、_:::`ヾニ二ニ'ー-=ノ---<__ /__/-―――/_ `ーr-、)
 ̄`ー----、:::::、:::::二ニ`ー---―‐':.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〈  ̄!)---f'´
は、恥ずかしいけれども、京ちゃんから誘ってきたらまたしてあげようかな!
私じゃ自分から誘うなんて、今後もずっと出来ないだろうなぁ……。
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9/9
……
…
・現代
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|: :イ |: : :|:从ィ雫ミ \ _)::刈 }: : // V: : : |
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|: ∧:.∧ Vり _,..イ:/}/
|:/ V : :. ' イ:イ:/ / 「京ちゃんもっとエッチしようよ!」
}' {/ 人 v ァ ..: |/ '
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/, ヽ ヽ
∠/ / 、 、 丶 i
/ i ! l. l i. i |
/ ,/ ! ! l|| ! |、 ll ! | ヽ、
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 ̄ //! ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ
// l i `i _/,、/ 「咲、男の子には限界があってな……」
´ {ハ!ヽ{ ′ /!}/ ′
丶 ー ―‐ ' / |′
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ハ:.:.:.i:.,:.:,′:.:i `  ̄ /:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.丶、
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カン!
最終更新:2015年12月18日 00:39