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不意に接触したり密着して慌てるシロ見たいな・勘違いの深まるセーラ



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 不意に接触したり密着して慌てるシロ見たいな
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 勘違いの深まるセーラ


 「たまには運動しないと太っちゃうわよ?」

 「……」


 巫女服とパソコンという、不思議な組み合わせに説教される。

 しかし、家を占領して小説を書いている人が言う言葉じゃない……。


 「私は監視役」

 「はいはい。

  そんなこと言っていないで、たまにはちゃんとお外に出なさい」

 「用事がない」

 「それなら、あそこの大型デパートで京太郎さんたちへのクリスマスプレゼントを買ってきてくれないかしら?

  お高いのでいいわよ。お金は後で出すから、ね_」

 「クリスマスプレゼントを代理で買いに行かせる人がどこにいる……」

 「だ、だって締め切り間際なんだもん!」


 霞に呆れて溜息をつきたくなるが、何かと世話になっている相手だ。

 私としてはイベントはどうでも良いのだが、霞はイベントに目がない。

 巫女としてそういうものに関わっていなかったから関心がある、などと十年前には聞いたが、今考えるとたくさんの少女漫画に影響されただけだろう。

 呆れながらも、霞には貸しも借りもある。

 不本意ながら、外に出向くことにする。

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 ……
 …

                     _  \ー- 、
                   ∠二 _  ̄\ヽ   !
              -=_,,ニ二_   ヽ  )}  }
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            .ノ       /           ヽ`ヽ、
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       (/{  { /   \{/(。::厂`;ノ ´(。厂)トノ\人
         乂 .八ハ  /   l ,,,`¨      ¨,,, ∧    ,ゝ
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 いざ外に出てみれば、寒い、だるい。

 今年の夏は異常気象だなんだと騒がれていたのも懐かしい。

 気づけば冬は寒いではないか。なんだ、いつも通り。

 そう考えると、マフラーや手袋を買うのも悪くはないかもしれない。

 だが、そもそも暖かくなるまでマヨイガから出なければいいのではないか。

 ……ふと、雪ではしゃぐ京の子供達の姿が目に浮かぶ。

 やっぱり、少しの防寒具は揃えてみてもいいかもしれない。



 大型デパートの婦人服売り場はクリスマス前ともあって、店員が待機している。

 少し見ているだけで声をかけられて、ダルい。

 こういう場所では、ほとんどが女性客、店員も女性なのが普通。

 その中、居心地が悪そうにキョロキョロと辺りを見回す男が一人いた。

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           ,  ⌒ ー   ̄ ̄  、
         /_,. -            \
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        , ´ ,         V     :.
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     /-- ´' / /  / l|{     | l| | | {
        / イ  {  ':|_,斗| |  、_l__/_ィ  |l∧
         /  ,: ∧ | {∧{ {  、 /}/}/ } /∧|
       / イ / {∧{ 、__,.V {∨ 、_,/ イ}' `
       ̄´ V∨乂l      \    ムイ/
               从      '     八/  「(居心地わりー……!)」
           -〈〈/\  v-っ  イ》く__
        /////∧\} > -- < |//}///> 、
       /////////\}     「/〈////////\
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 なんだ、あれは京だ。

 なぜあんなところでフラフラしているのだろうか。

 ふと声をかけようとして、自分の身だしなみに気づく。

 そこまで悪いわけでもないが、好いた男に自信を持って見せられるような格好ではない。

 少し顔を赤くして、その場を去ろうとする。


 「あっ、シロちゃん待って!」

 「!?」


 後ろから呼び止められる。

 こうして人を間違えることを恐れずに呼び止めるのは京の美徳だろう。

 声をかけられるだけで、先ほどまで焦っていた自分の姿などが吹き飛んで、嬉しさが胸を飛来する。

 ニヤける頬を一生懸命ポーカーフェイスに持ち直し、くるりと振り返る。


      //ア    /  / イ   :ト、    \      \        \   \
.     // /     /  /  |    | \    \      \       \   \
.      /′i    /  /i   |    │  \      `ヽ      `ー- 、      Y⌒ヽ}
     {  |  ,:イ   :ハ`¨´`T´   |  、  \ト、  ヽ `ー- 、    \_   }
         |  | |  ト、ハ≫=zzz、   !   `¨´`¨´`¨´`¨´   |  |\    ヽ`ヽノ\
.      人  | |  |  代 {  __} \|    ィ=- ..,,__\ト、 j │ \    }     \
         \! 〉、 !  :. 乂_フ     ´下¨¨“_卞ゝ  jイ  ノ    ヽ  ノ      i
           /  ヽ ハ             弋  `フ ノ  j/`ヽ    j/       |
.           / /   / :.    ,      `¨¨´        ノ      ト、   ト、  }
         i  |  i :从                       /  ト、   | ヽ.  ; } / 「……何?」
         l 人  ト、  ト、    _          rー-イ  イ ! \ !   } / j/
         ∨  \! ∨V .>   `       イ {ス人jヽノ jノ    jノ  j/
               , ´∠ニニ>、 _ ... イ   /  \
                  / /ニニニニニ7   λ    /    /入
              /  {ニニニニニ7/「八.  /     //二\

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 「よかった。シロちゃんで合ってた」

 「よくない。

  未成年を呼び出す成人の男……」

 「わわっ、彼氏と待ち合わせとかだったらごめん!」

 「……違う。彼氏なんていない」


 気遣いとはいえ、自分が京以外の男に目を向けると思われているのが癪だ。

 京以外の男どころか、京以外すべてがなくなってもいいと思っていたこともあるのに。

 ……今は、霞、咲、玄、そして子供達と私の世界が広がった。

 恥ずかしいから、霞に言うことはないけれども。


 「ちょっとお願いがあるんだけれども」

 「何?」

 「そ、その、クリスマスプレゼント選びの間、アドバイスくれないかな?」

 「え?」

 「婦人服コーナーって男一人だとめっちゃ居づらくてさ……。

  今までは本当大変だったんだ。シロちゃんが良ければ、だけどさ」

 「……いいよ」

 「よっしゃ!」

 「でも、(見た目)未成年に貢ぐ成人男性にしか見えない」

 「じ、事情を説明すれば大丈夫だし!

  ほら、俺とシロちゃん似てるから兄妹ってゴリ押そう!」

 「……ふふっ」


 事情を説明するときには私の本当の年齢もバレてしまうのだろうか。

 私は構わないけれども、芋づる式で霞の年齢がバレるのはかわいそうだ。

 それにしても。

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                . -‐=二..,,_ '"´⌒``ヽ、
         . -‐=く             `ヽ、
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.      , ´   '~ア   ,      \     `ヽ、    `ヽ、
     , ´ / /    :|      ヽ、     `、    ー-ミ
     ,′ イ  :|    :|\      `ヽ、  `、 `ヽ、 {
    {/ ;ノ|  . :|   :,  j|  `ヽ、     `、   `、  \;
     {/:ノ  ;八  { 八( ̄ ̄\    〈\} }\`,    `、
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.      乂l 人」斗=ミ\Ζ 乂_,ノ  }ハノ `,丿      \j
      人 ハ}乂丿               |  \ `;(\ノ
       \ハ   ,                 ノ   `:, }ミ、
.           }                厂`、   :}}  ;ハ 「姉弟、か」
         ∧             . : ! ;   从 ;八j
          / /\   '⌒      . : . : . j j ;,:仏イ
.        / / : : ;ヽ、      _...:::ア . :/|人ノ
.         {ー|: :/{: : : : :Tニニア¨}:/___/ /⌒\
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                _//{ ∨⌒;〉 . ´       /⌒\
               ,:´:| ,′〉に)/ ∨      / .   \
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           /.:/  {___/ }____ノ        .′. . .    |


 「や、やっぱり不満?」


 本当はとても嬉しいのだけれども、それは決して顔には出さない。

 自然と出てくる単語でもあるまい。

 けれども、まずはどちらが姉か、兄か、わからせてやる必要があるようだ。

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 ……
 …

 「それで、何を買うの」

 「子供達の分はおもちゃとかを買ってあるんだ。

  嫁さん用にマフラーと手袋を、ね」

 「へぇ……」

 「なーんか連れ添いも長くなるとプレゼントもループしちゃうんだよねー。

  ってこんな話されても嬉しくないか」


 嬉しくなくて、嬉しい。

 あなたがそうして見ている女性が私でないことがちょっと悔しい。

 それ以上に、あなたが幸せそうに咲について話すことが嬉しい。

 京と私が親戚同士なんて、この世界の京は知らない。

 だから私は姉でもないし、恋人でもないけれども、京の幸せを祈っていいはずだ。

 そう、もし京の幸せを阻害しようというのなら……私も……。


 「うりゃ」

 「?」

 「シロちゃんの髪の毛って綺麗だから、こういうの似合いそうだよねー」

 「……」

 「そういうビジュアル系の服装もカッコイイけど、こういうのイイよね」


 そう言って私にいろんな服を当ててはウンウンと唸り始める。

 ……本来の目的と違うでしょ。

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 いくつか品物を漁っていたと思えば、急に思い立って商品を手に持つ。

 何を思ったか、いきなり私の前にやってきては、自信満々にマフラーを巻いてくれる。

 京の体が近くて、大きな背丈にドキッとして、肩幅の広さからくるコートの大きさにキュンときて、男の子の匂いにクラッとくる。

 でも、気づいてしまう。

 そういえば、[[平行世界]]の自分は京にマフラーを買ってもらっていた。

 私はこうして、それを目の前で見ているだけだ。

 全て咲へのプレゼント選びのための代替に過ぎないと考えると、どうしようもなく胸が痛くなった。


 「やっぱこれだな!」

 「嫁さんへのプレゼントは、決まった?」


 絞り出すように声を出す。

 京を不安にしてはいけない。


 「?

  これはシロちゃんへのクリスマスプレゼントだよ」

 「え?」

 「今日付き合ってくれたでしょ。

  そのお礼。シロちゃんにはお世話になってるし、どうぞ!」

 「……これ、結構するよ」

 「しゃ、社会人の財力を舐めちゃいけないな」

 「お小遣い制なのに?」

 「な、なぜ知って……、とにかく、これは俺が君にプレゼントするの!」


 もう決めた! と言い切って店員さんを呼んでいる。

 店員さんと京が表に出していない在庫の確認をして、どうやら見つかったようだ。


 「じゃあ、包装してください」

 「ここでつけてく」

 「あっ、寒いからその方がいいかもね」

 「……うん」

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     |    ',    ∧                      ,' } ヽ! /
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 9/10

 ……
 …

 そのあとは、京のクリスマスプレゼント選びに付き合わされた。

 咲の分が気合が入っているのは当然として、お世話になっているからと霞の分、玄の分、照の分まで買っていく。

 そんなにお財布の中身は入っていないだろうに、背伸びをしているようだ。

 少し聞いてみたら『それでも男には見栄を張らなきゃいけない時がある!』なんて力説された。

 あとはお礼として少しスタバでコーヒーを飲みながら談笑をして、解散した。

 最後までずっと、家まで送ると言い続けていたが、それは逆に困ってしまう。

 私にはマヨイガがあるのだから、外に出るときにマフラーをつけることも少ないのだけれども。

 しばらくはマヨイガの中でもマフラーを付けてしまうからもしれない。

 そのことについて、霞に言及されたらどうしよう、なんて思ってしまう。



          〃-‐‐-----‐'/´
       ,, - ''       ー '、 
       ´             ヽ\
      /   /    |    |  ヽ \
    /   ,/     /|   l    _<
   ィ    /  十/┤  十ト l  ハ   ヽ
     ̄|   {   示芸 \ |示芸!   }   〃
      j   Y\|廴 リ    廴リ,!リ ノ   「ダル……」
     /    廴 ///   /// | }
      {/ヽ|\、, > ___ _-__,  イN/
           /  〉 | 〉、 "
         /`ヽ::ヽ〈 V/l::ハ
        ,'   |:::::ヽ「」/::::::ヽ,
        l    !:::::〈/ヽ〉:::::::::}
        └t-ィ:::::::::::::ヽ:::::::::イ


 いつもの口癖が漏れてしまう。

 恥ずかしくなってマフラーで口元を隠す。

 京の選んでくれたマフラーが顔一杯に広がって、ますます顔が赤くなる。

 今日はダメだ。もう、誰にも顔は見せられなそうだ……。

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 10/10

 ……
 …


 「え、えらいもん見てもうた……」


 自分のライバルの想い人が、まさか援交をしているなんて……。

 チラッと見たくらいだが、そこそこの年齢差があってお互い親しい仲に見えた。

 仕草から自分の想像してた通りの優しい人だったことがわかって嬉しいが、それとこれとは話が別だ。

 まずは、やらねばならないことがある。


                  , '{    _,,
                 ./::,'  , ィ ン´
           `ヽ- 、  ,': :{/:/r-‐.‐.‐. . ,__
             ,_>、`ヽ: : : '"´: : : -=ニ,_'"´
         , . : '": : : : : : :.∨: : : : : : : : : : : : `: . . 、
       ,. :´: : : ; ィ'": : : : ´:^:`: : : : : : : : : : : : : : : : : \
     ,ィン-‐ '"ン": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、: : :ゝ.、
     '´   /: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : :ヽー- - 、ゝ
       , ': : : : : /: : : : : :./: : : : : : i!: : : : : :ヘ: : : : : : :ヘ
       , : : : : : /: : : : : : : /: : : : : : : i!: : : : : : : : : : : : : : : :,
     /: : : : : :/: : : : : : : /{: : : : : : : :iヘ: : : : : : : : ヘ: : : : : : .
    , : : : : : ;,/: : : : : : /,_,、: : : : : : :iー-ヽ: : : : : : : : : : : : : :ヘ
    , : : : :.//: : : : :./ ,,_  ヽ: : : : : {  __,,,,ヽ: : : : : :ヘ\: : : : ,
   γ '"´ ,': : : :./,ィ'"て沁、\: : : { ち 心㍉、: : : :}ヘ ヽ: : : ,
   ´     {: :.〆ヘ ゝ ∨ リ   ヽ: { .{   リ  }:`゙:ゞ}: ヘ `ー-ゝ 「て、照にも伝えんと!」
        i: /i:ヽ6ヘ   ゝ,シ    ヾ  `ー° ,':,,ン´、: : ヘ
        i/ !: : '>ヘ /i/i/   ,   /i/i/  /ノ   ゙ ー-ゝ
          i: /  }、             ,
          レ"  }: iヽ    ー     ,ノ}
             },ノ 从:`. ァ    , ィ: :ハ{
                ヽ: }   ̄   {ノ
              _, ィ '彡!       ',`゙≧ x 、
          ,ィ≦壬ニニニ{        }ニニニニニ≧s。
         ,ヘ’ニニニニニニニi! ‐- 、  ,, -‐i!ニニニニニニニマヘ
       /  ヘニニニニニニニi! ,,ィー‐ 、  .i!ニニニニニニン  ,


 カン!

最終更新:2015年12月20日 23:50