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膝枕をするシロ(平行世界)
「京のお世話が大変」
「またまたー。須賀君に迷惑かけすぎちゃダメだよ?」
「……」
急に塞が電話をしてきたと思ったら、内容はお節介にも現状の確認。
やれだらけてないかだとか、やれ外に出ろだとか、やれ困ってないかだとか、まるでおばあちゃんみたい。
それを塞に言っても、『私はおばあちゃんかっ』と怒り出す。
挙句、京をお世話してあげていると言っても全く信じてもらえない。
別に、信じてもらう必要もないのだけれども、毎回こう言われると少しだるい。
「コタツ持って歩いてたシロが何言っても信用できないって」
ケタケタ笑いながらそう言われると、ぐうの音も出ない。
そんなこともあったなと、三年前を思い返す。
思えば、三年前から自分がこんなに変わるなんて思ってもみなかった。
あの時はみんなにダラダラしていると散々言われ、少し真面目に動くだけで驚愕されていた。
一人の時は前と変わらないけれども、今は少しだけ違う。
「京、ご飯できたよ」
「やたっ。シロ姉のご飯美味しいからなァ」
京が嬉しそうにトテトテとこちらに来る。
その大柄な体とアンマッチした動きに笑みがこぼれる。
でもそれが恥ずかしいから、すぐにその笑みを隠す。
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「俺、シロ姉の味付け好きだよ」
「……」
恥ずかしげもなく言ってくれるその一言が嬉しい。
私は一人暮らしするまで料理なんてほとんどしていなかった。
こうして京と同棲するようになって、京の好みがわかっただけだ。
「変なことを言っていないでちゃんと噛んで食べる……」
「ひっでー。褒めたのに」
恥ずかしいだけだ。そんなこと言わなくてもわかってほしい。
「そうやって京が人を褒める時は、何かやましいことがある時」
「そ。そんなことねーし」
「何かあったの?」
小さい頃、人を褒め倒して自分のいたずらを誤魔化そうとしていたことは少なくない。
じっと京を見つめるが、本人はどこ吹く風のように目をそらす。
そんな対応をされれば何かあるのは丸わかりだけれども、ため息ひとつで許してしまう。
最近はそういう京の態度も許せるようになってきた。マフラーをプレゼントしてもらって以来、少しは私も成長できたのだろうか。
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その日はそれからも京がソワソワしていた。
何かとこちらをチラチラと見ている。
ため息を一つ吐いて、エプロンを正して洗い物を終わらせる。
その間、先ほどの比ではない視線を感じる。
さっきまではこちらに気取られないようにチラチラと見ていたのが、今は後ろ姿だからじーっと見られているようだ。
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/ イ | l{ { ∨/ ' } ∧ : :. 「(家事してるシロ姉、いいなァ)」
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八/ / ,八 入 、 ,,, ,′ ト、ノ
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. 从 八{ 込、 ∠> . イ^| }八
∨ \从_}> . __ イ 八jノ ) 「(もう……)」カチャカチャ
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「なー、シロ姉ー」
「なに?」
「その、さー。
ちょっとー」
「もう」
なにやら要領を得ない京の手まねきに近づいていく。
「うりゃっ」
「……」
「シロ姉、無反応だとちょっと寂しい」
「いきなりどうしたの」
思いっきり引き寄せられて抱きしめられた。
びっくりして何かを感じる前に疑問が口から出る。
それに対して、京は一言返しただけで私を抱きしめたままだ。
ギューっと強めに抱きしめられて、ちょっと体が痛い。
同時に、京がその気になれば私は抵抗できないんだなと思い、ドキドキし始める。
「もう……」
結局、数分間そのまま抱きつかれていた。
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「それで、どうしたの」
「いや、その……」
「答えて」
今度は有無を言わさない。
いきなり抱きついてきてそのままくっついているのだ。
満足したから離したよ、なんてされても納得がいかない。
「ちょっと辛くて」
「……」
ぽりぽりと頬を掻きながら言われてしまえば何も返せない。
京にだって何か辛いことがあったんだろう。
私だってそんなことにまで言及するほど空気が読めないわけじゃない。
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「京」
「?」
「こっち」
そう言いながら自分の膝を見る。
積極的に膝に抱き寄せられないのは性分だ。仕方がない。
「いいの?」
「いらないなら……」
「いるいるいる!」
「はい……」
ポフンと、ゆっくり京の頭を膝に乗せる。
慣れない正座の上に京の頭の重みはちょっと痺れる。
その輝くような金髪に触ってみると髪質は固い。
こういうところは、やはり男の子なんだなぁと思わされる。
何も言わず、京の頭を撫で続ける。
京は気持ちよさそうに私になされるがまま。
先ほどとは打って変わって私が一方的に撫でられる環境に、笑みがこぼれる。
さっきとは違って京の角度から私の笑みは見られないから安心。
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「シロ姉ー」
「京は甘えん坊」
「太ももが気持ち良い」
「……おろすよ」
「あっ、待って……」
「もう」
「なんかシロ姉に甘えたくなって」
「京はいつだって甘えん坊でしょ」
「うっ。
し、シロ姉の前だからだし」
「……ダル」
普段みんなの前でしっかりしている京。
そんな京が自分の前だけでは甘えん坊になることに母性本能が刺激される。
自分自身も逆で、みんなの前ではだらけているのに京の前では頑張っている。
二人だけしか知らない事実に、胸がドキッとした。
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// l i `i _/,、/ 「(シロ姉のおっぱいが顔に!)」
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l 人 ト、 ト、 _ rー-イ イ ! \ ! } / j/
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カン!
最終更新:2016年01月08日 14:59