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淡を慰めつついちゃいちゃする二人(平行世界)



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 淡を慰めつついちゃいちゃする二人(平行世界)


 「うぐぐぐぐ」


 家に帰ってベッドに身を投げ出す。

 やる前から覚悟はしていたけれど、やっぱりトッププロは強いよね。

 私だって負けるつもりはないけれど、あっちは高校卒業から最前線で戦い続けているんだもん。

 その努力の差が今日の負けに繋がったと思う。

 努力をしている人の大変さは、キョータローを見ていたからよくわかる。

 気遣いできるように、あわいちゃんだって成長してるんだもん!


 「でも、次は負けないし」


 私だって生半可な気持ちでプロになったわけじゃない。

 キョータローが支えてくれるんだ。

 簡単な気持ちで諦められるもんか。


 とは、思ったんだけれども……。

                       ´              \__
                         /                    マ三三三三三三ニ=-
                  /     /           \     ∨ /⌒> 三三三ニ=-
                         ,′          ヽ           \三三三ニ=-
                   /     _/ │  ∧          .     | ニ二  -=ニ\三三三ニ=-
.                /    / /│ '|  |\  :.       :. i   |\        ̄`丶三三三
           __/      / /  │/│  |   :. |\       :.   |             \三三
         _/´/ /    /| \| | |  |  |│ ::.     |   八   ー―‐=ニマ三\  マ三
       厂| |∨//    人 レl   | ト-|  |  |│ ::.     │ \ \       `マ三)  }三  「ぐや”じぃ”ー!!」
__,,...  -┤│レ/゙∨   /\l |_|斤テ外八 ^ト--|/--│              ー=ニ二 `マ  /_三
       ││|{ {.  /  ∧ンリ 乂ツ   \|斗テ外、.|       卜、        丶、______ く_三三
       | ∨\八  {  /  Y::/::/  ,    乂)ツ 》│    | /\       \≫==≪\ マニ三
__,,,... -‐ヘ_ \,,>\∨廴_,人          ::/::/ / リ│  │  >ー──=ミ〃    `ヽ∨ニ三
          ̄    \__,))       ヽ      ∠/_7  イ /⌒)丿    \_ノ{ -‐~‐- }ノ三三
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 もともと負けず嫌いな私の性格が治ったわけじゃないもん!

 もうすっごく悔しい!

 インカレはプロに行かなかった人が多かったし、かなり優秀な成績を残せていただけに久しぶりの挫折だ!


 「しかも、カメラであんなこと言っちゃったし……」


 全国放送だよね……。


 「あわぁぁぁぁぁ!!」


 テンションと雰囲気に合わせてとんでもないこと言っちゃった!

 誰もキョータローのことなんか知らないだろうし、そもそも『大星淡』自体もそこそこの成績を残す一選手でしかない。

 そんな人がいきなりあんなことを言い出すなんて、どう考えても引かれるよね!?


 っていうかあれ、生中継じゃないよね?

 編集でカットされるよね? 大丈夫だよね!?

 生中継だったら生きていけないよ! 恥ずかしすぎるよ!

 全部キョータローがいけないんだもん!

 私悪くないよ!

 キョータローのせいでちょっと浮かれちゃったんだもん!

 うん、あわいちゃん悪くない!

 とりあえず、キョータローが帰ってくる前に言い訳を考えて……。

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                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
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            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \  「ただいまー」
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                   Ⅵム    -  -    イ //
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                              //   ./| |.{i. (^ノ i}  {i (^ノ i}リノ  /   「私はあわいちゃんじゃないよっ!!」
                  -‐=ニニ二二二二二二 /   ./:::|::::ヾ 二ノ  ヾゝ.イ|: /
.              /                  /   ./:: ∧::∧  丶 フ   |:|r,人
              ((                  //   ./::::/::::\. \┌--‐ /「/^i \
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 「……そっかァ」

 「そうだよっ。

  通りすがりの金髪美少女なのだ!」

 「いやー、不審者が家に入っちゃったなー」

 「た、大変だねぇ」

 「これは通報しないといけないなァ……」

 「つ、通報はやりすぎなんじゃないかな!?」

 「むしろそんな格好している淡がやりすぎなんだよっ!」

 「なぬ!?

  ど、どこからどう見てもあわいちゃんじゃないし!」

 「もうちょっと頑張って変装するなり隠れたりしろよっ!?」

 「違うし! あわいちゃんじゃないもん!」

 「ほほーう、そんなこと言うのか。いいんだな?」

 「な、何さ」


 とっても嫌な予感……。


 「俺はエスパーだから、淡かどうかなんて一発でわかるのさっ」

 「あわぁぁーっ!

  それ言い出すのはヒキョーだよ!」

 「バカなことやってないでそれやめなさい!」

 「はい……」


 ぐぬぬ、完璧な変装だと思ったのに……。

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 5/8

 「正座」

 「うむ」

 「うむじゃない!

  まァ、こんなことをした理由もわかるけど……」


 うえっ!?

 ま、まさか見てたの!?

 キョータローは仕事中だったはず、試合なんて見てなかったよね!?


 「試合に負けちゃったことは聞いたよ」

 「そ、そっか」


 それくらいなら……。

 本当はそれだけでも悔しいんだけれども、誤解してもらえるならありがたいかな!?


 「……えい」

 「あわっ」


 急に引き寄せられて、抱きしめられる。

 スーツのままだからシワになっちゃうよ、とかちょっと汗の匂いがするな、なんて細かいことが先に浮かんだ。

 それから数秒して、キョータローに抱きしめられている事実を認識した。


 「ふみゅ」

 「全く、次勝てばいいだろ」

 「えへへー!」


 そう言ってゆっくり抱きしめてくれる。

 恋人になった時はおっかなびっくりだった手つきも、安心させるように背中を撫でてくれる。

 負けちゃったけど役得かも。

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 6/8

 「キョータロー、汗臭い」

 「おまっ、慰めてやってるってのに」

 「えへへー。急いで帰ってきたの?」

 「う、うるさい。

  じゃあ風呂に入ってくるよ」

 「ダメ。もーちょっと!」

 「ほんと、わがままなお姫様だな」

 「お姫様だもーん。ワガママでトーゼンじゃん!」

 「はいはい」


 今度はゆっくり頭を撫でてくれる。

 むっふっふー。あわいちゃんの頭を撫でていいのはキョータローだけなんだからね。

 それに、キョータローの匂いは嫌いじゃないよ?

 えへへー、今更だもんね。

 キョータローのことはなんでも大好きだもん!


 そうやってしばらく慰めてもらっちゃった!

 背中を撫でる手が痛い、なんて言い出したけれど止めさせないもん。

 
 「それじゃ、これくらいにするか」

 「あう」

 「あうじゃない。キリがないし」

 「ムー」


 可愛い彼女なんだからもっと甘やかしてくれてもいーじゃん!

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 7/8

 キョータローがスーツの上を脱いだから、それをハンガーにかけてあげる。

 えへへー、お嫁さんみたいでなんかいいよね!


 「ああ、そうだ」

 「なにー?」


 キョータローの方を振り浮くけど、キョータローは顔をこっちに向けてくれない。

 わずかに見える首筋が赤くなっているのが見える。

 どーしたのかな?


 「その」

 「なにさー」

 「なんつーか」

 「もー、勿体ぶっちゃだめー」

 「……あー、もう!」


                ,. --- 、        ____
                  /,  ´ ̄ ̄` '⌒´     \
           、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
            ,---、  / //    :       ヽ :.
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          / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ   「須賀淡は、もうちょっと待ってくれな」
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
.///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
'//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、

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 8/8

 ボンっと顔が爆発したように赤くなった。

 キョータローも恥ずかしいのか、急いでカッターシャツを脱ぎ始める。


 「そ、それじゃ風呂入ってくるから!」


 まるで逃げるようにその場を去ろうとするキョータローのシャツを掴んで止める。

 考えてやった行動じゃない。無意識に掴んでいたんだ。


 「キョータロー……」

 「な、なんだよ」


 そのままボフン、とベッドに仰向けで転がる。

 顔が熱っぽくて、目が潤ませる。


        /   /  //  . :〃  . :iト、|:. |             ヽ    ヽ  ヽ
      乂 .′ / ,イ .:/ !   . :i| |:. |\: .                  ハ
      .′ i`ーァ′/ ! .:i |   . : | |:. |  \: .  ヽ: .  ____ i-‐ ´   .
     .′  !/ . : ′| .:| |   . : | |:. |   \: .        ̄| ̄ ̄ `ヽ:
        /i|  :|. :|  | .:| |   . : ! |:. |_,,-‐====‐\   . : :|   . :|: . i
    j〃 . :i|  :|. :|‐===┼-  | : j   -‐     \: .    . : |   . :|: . |
    /  . :i|  :{. :!  \八  . : | jノ   , -‐ __,,.⊥   . : }   . :|: . 人
   ′ . : 八  Ⅵ ≫=ミ、 . : !     ≫≦Y⌒'マハ:、  . : .′ . :|: . : .\
   i . :i    . :\{ハ 《  )i:::::::ハ\{     ″{ .)::i::::::::::}::} 》 . : /  . :/!: . \: .\
   | . :|   . :i   '. ヾ い;::::::jj         八∨乂 _;ノ:ノ  . :/  . :  |: .    : .`ー-   「ヨコー練習、してもいいよ?」
   | . :|   . :| . :| . :l'.   V辷ク            ゞ゚-‐ '  . :/   . :/ . :|: .  .
   | . :|   . :| . :| . :|ハ               /    . :/   . :/ .:.:|: .    : .
   | . :|   . :| . :| . :| :.       ,        /  . . : .′ . / . : :|: .     : : . .
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   l :从  . : :| . :| . :{   / > .        { /'   / . : / . : : .:′    \: .\: .
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 ……
 …

 結局、お風呂に入るのは1時間後になりました。

 カン!


最終更新:2016年01月19日 20:41