1/7
【専属マネージャー】(平行世界)
きんにくー、きんにくー。
どうやればすごくなれるのか検索ー!
「ふむふむ」
インターネットを見ながらウンウン唸る。
キョータローのマネージャーもどきのことをしながら色々と調べ物をしているんだ。
「運動の仕方にも色々とあるんだね」
麻雀にも様々な定石があるように、筋肉を鍛えるのにもやり方があるらしい。
「ねぇねぇキョータロー。
ゆーさんそうんどうってなに?」
「有酸素運動な。
継続的に負荷をかけること。
簡単に言えばランニングとか」
「無酸素運動もあるの?」
「そっちは筋肉を鍛えるような奴。
一時的に負荷をかける運動かな」
「へー、キョータローってそういうの知ってるんだ」
「高校までは根性論を押し付けてくる教師が多かったけど、大学はそういうとこ理論的でなァ」
ふーん……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2/7
「キョータローはぶつかり合いに弱いよね」
「まァ他の人に比べれば体力もある方じゃないんだが」
「じゃあ全部ダメダメじゃん!」
「うぐっ」
「今日はあわいちゃんが見張っているから、一緒に軽く運動しよっか!」
「一緒にって、淡は運動できないだろ」
´ \__
/ マ三三三三三三ニ=-
/ / \ ∨ /⌒> 三三三ニ=-
,′ ヽ \三三三ニ=-
/ _/ │ ∧ . | ニ二 -=ニ\三三三ニ=-
. / / /│ '| |\ :. :. i |\  ̄`丶三三三
__/ / / │/│ | :. |\ :. | \三三
_/´/ / /| \| | | | |│ ::. | 八 ー―‐=ニマ三\ マ三
厂| |∨// 人 レl | ト-| | |│ ::. │ \ \ `マ三) }三
__,,... -┤│レ/゙∨ /\l |_|斤テ外八 ^ト--|/--│ ー=ニ二 `マ /_三
││|{ {. / ∧ンリ 乂ツ \|斗テ外、.| 卜、 丶、______ く_三三
| ∨\八 { / Y::/::/ , 乂)ツ 》│ | /\ \≫==≪\ マニ三
__,,,... -‐ヘ_ \,,>\∨廴_,人 ::/::/ / リ│ │ >ー──=ミ〃 `ヽ∨ニ三 「ムー!!」
 ̄ \__,)) ヽ ∠/_7 イ /⌒)丿 \_ノ{ -‐~‐- }ノ三三
≧=‐ -=≦ / ∧|/ / ,.二二二二∨|\___/| ̄ -=
/ / 厂∨ / -――=マ 〉| |
((⌒´ ∨ 〈 ∨/l. │
`ーヘ ∨| │
`、 ヽ、____丿
\ \
「もしかして、構って欲しいのか?」
「あわ」
「なんだ、そうならそうすりゃいいのに」
くすくす笑うキョータロー。
もう! カノジョのあわいちゃんにそんなこと言うんだ!
「ちょっとそこで寝そべってよ」
「?」
「うりゃ!」
うつ伏せになったキョータローに思いっきりのしかかる。
どーだ! まいったか!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
3/7
「まいったかー!」
「淡はホント軽いのな」
「女の子に重いなんて言ったら減点だよ!」
キョータローに思いっきり乗っかってみる。
勢いをつけてダイブしたはずなのに、全く動じない。
「このっ、このっ」
「おー、おー。
軽い軽い」
「じゃーこのまま腕立て伏せとかしてみてよ!」
「それくらいヨユーだって。
でもいいのか?
大体の負荷、わかっちゃうよ」
「へ?」
「淡の体重」
ババッと勢い良く離れる。
ひどい!
「減点だよ!」
「教えてあげたのに減点なの?」
「もーちょっと乙女心を理解しないとダメかな!」
「へいへい。あわいさまーお許しをー」
「うむ」
仕方ないなー。許しちゃおー!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
4/7
「じゃー、足押さえてあげるから腹筋しなよ!」
「えー、ここじゃ負荷かけられないし」
「さっきからフカって何?」
あわいちゃん的には腹筋なんて体育の時間でやる腹筋くらいしかわからないんだ。
あれなら誰でもできると思うんだけどなー。
「小中学校の腹筋とか思い浮かべてるっしょ」
「うん」
「ちゃんと鍛える時には、回数より重りなんかで筋肉に負荷をかけなきゃ意味ないんだ。
もちろん、回数を増やせば持久力は増えるけど、パワーは増えない」
「つまり?」
「ダンベルみたいなものがないと筋肉を鍛えにくいの」
「ふーん……」
だからキョータローは試合だけじゃなくて筋トレも頑張ってるんだ……。
いつもみんなが試合している横で体作りしている理由がわかったよ。
「つまらなくない?」
「慣れればそこそこかな。
ハンドやってる方が楽しいけど」
「そーだよね!
私も牌譜見てるより麻雀打ってる方が楽しいもん!」
私としても筋トレしてるキョータローより思いっきりハンドボールをやっているキョータローの方が見ていて好きだもん。
だって、楽しそうだからね。えへへ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
5/7
「でも、実践に勝る経験はないよ!」
「その通りなんだけど、今の俺じゃ試合以前の問題だからさ。
来年、再来年のことも考えて今は体作りに専念だ。
今思いっきりやってる人たちだって、今までの積み重ねがあるから楽しめてるんだしね」
ムー、彼女が彼氏の格好いいとこ見たいってだけなのにー!
「だから、その、ちょっと待ってくれ」
「あわ?」
「必ず淡に相応しい男になるから、もーちょっとだけ待ってくれ」
キョータローは照れてこちらを見ない。
……いきなり何言い出すのさ。
そんなこと考えなくていいのに。キョータローは今のままでもいいのに。
もしそんなことを考えるような奴がいるならぶっ飛ばしちゃうもん!
でも
_, -──- .,_
'´ `丶、
/ \
, / \
. / . / ヽ
′ / / `、
. .' / /, // /| | `
i . / 」_ ′/ | | i| . i
. i | j/, /イ`メ、 | 小 || ト.!
j .| ∨/ / |/ ヽ | ァT丁l | |
ノ i| V j 抖竿ミ ノ ノ ,ノイjノ | i
___ ____彡' , i| i| j 八|:x:x: /ィ竿ミ 刈 | }
 ̄¨ え≠ / 八 i|/l | | :x:x:/ ノ | ′ 「(嬉しいなっ!)」
/ -‐ ' ハ 八 ト、 ヘ.__ ` 厶 イ ノ
/ __,.斗‐=≠衣 ヽ八\ 丶.__ソ . イ(⌒ソ イく
jア¨¨^\ \ \ >-=≦廴_ ア /ノヘ\
斗ァ'′ \ \ ヾ. \___ ⌒ヾく<,_ `ヽ )ノ
/圦 | 、\ ヽ 、∨tl `ヽ . ∨ V\ i
{ `| Vi:\ ハ i } | } i } ∨,} }
≧=- | 辻_V\`i} i } | /} iハ} 辻ノ
ノ ¨〕V//リ iノ ////V〔 ¨〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6/7
……
…
私もキョータローのために何かしてあげたいな。
麻雀を頑張るのは前提だよ!
今までは疎かにしちゃってたけれど、ちゃんと麻雀部に頭を下げて、思いっきり打たせてもらっている。
同時に、ちょっと抜け出しちゃったりもするけど、許してー!
「男の子の意地、か」
よく言われる、男の子が女の子に負けたくないって意地っ張りなところ、あれがそうなんだろう。
前までは麻雀でしか物事を考えられなかった。
だから、男は弱い。そうとしか思えなかった。
でも今は……。
/ / // . :〃 . :iト、|:. | ヽ ヽ ヽ
乂 .′ / ,イ .:/ ! . :i| |:. |\: . ハ
.′ i`ーァ′/ ! .:i | . : | |:. | \: . ヽ: . ____ i-‐ ´ .
.′ !/ . : ′| .:| | . : | |:. | \: .  ̄| ̄ ̄ `ヽ:
/i| :|. :| | .:| | . : ! |:. |_,,-‐====‐\ . : :| . :|: . i
j〃 . :i| :|. :|‐===┼- | : j -‐ \: . . : | . :|: . |
/ . :i| :{. :! \八 . : | jノ , -‐ __,,.⊥ . : } . :|: . 人
′ . : 八 Ⅵ ≫=ミ、 . : ! ≫≦Y⌒'マハ:、 . : .′ . :|: . : .\
i . :i . :\{ハ 《 )i:::::::ハ\{ ″{ .)::i::::::::::}::} 》 . : / . :/!: . \: .\
| . :| . :i '. ヾ い;::::::jj 八∨乂 _;ノ:ノ . :/ . : |: . : .`ー-
| . :| . :| . :| . :l'. V辷ク ゞ゚-‐ ' . :/ . :/ . :|: . .
| . :| . :| . :| . :|ハ / . :/ . :/ .:.:|: . : .
| . :| . :| . :| . :| :. , / . . : .′ . / . : :|: . : : . .
| . :| . :| . :| . :| :. / ,. : ,イ . :/ . : 人: . : : : . . . 「キョータロー、かわいい!」
|..:i:| . :| . :| . :| ゝ. 、 ノ .′ // / . : : / . :.:/ \: .\: .
l :从 . : :| . :| . :{ / > . { /' / . : / . : : .:′ \: .\: .
乂{: \. : :!\〉、:\_/ . : .:〕jッ。. . ィV`ヽ /. :/ . . : :/ \: .\: . .
`\ \{ \;/ . : .://{{ ` ´ | |│ ,// . : .:/ \: .\: . .
これがボセイホンノーってやつなのかな。
見守ってあげたくなる。
支えてあげたくなる。
キョータローと出会ってから新鮮な気持ちだらけだ。
心がふわふわ踊っている。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
7/7
「そうだ!」
いいこと思いついた!
やっぱりこうやって女の子らしく支えてあげれば、キョータローは喜んでくれるよね!
そうとなれば、やることは一つ。
「おべんとーを作ろう!」
キョータローに食べてもらうためにお弁当を作って、持っていく。
ふふふー、そんな経験ないだろうから喜んじゃうよねー!
でも私、料理したことない……。
/ \
_人_ ' ` 、 \
Υ'/ / / ト、 丶
/ / / | | | Χ }
.′ il / | | \ | / `、 リ |
i | _|l__∧ト、八 | メ´ ニニ / } |
| | || `>x、\| 斗チ芋ミ、∨ ,′j
| |l l|斗示芋ミ、 ''h!::::::::} ,′ ,
|l 八 И'h!::::::} 乂___ノ / /
|| \| 乂__ノ /i/i/ / /l| 「まっ、なんとかなるでしょ!」
.八 ゝ /i/i/i i / / / / |
‘,\ ハ r ア /l/ / /:: |
ト、 込、 _ノ // ,イ::: l|
|l l\ \> .,_ /∨ /l|: 八_
|ヽ. 八l_\ \-─=ー ァ--< / / 八 { \ `ヽ
| | ./ /´ ハ 〕 { 〉 ,′ / ` ヽ \∧
| |/─、_ / |∨ __ Ⅴ__=| / 〕\ \
| | Y´ \\.ノ (`ヽ \\) | ,′ \ 丶
インターネットで調べてー、料理の本なんか見ちゃってー。
ふふふー、こういうのがコイビトっぽい感じだよねー。
よーし、キョータロー! 待っててねー!
カン!
最終更新:2016年02月23日 14:07