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白糸台同窓会



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 白糸台同窓会


 期待のちょーしんせーあわいちゃんだ!

 今日はテルーのところに遊びに来たよ!

 別にテルー以外に友達がいないわけじゃないし! ないし!


 「お待たせ、テルー!」

 「そんなに待ってないから大丈夫」

 「あっ、テルーおかし食べてる!

  サキとキョータローから見張るように言われてるんだからだめー」


       -─===‐-ミ
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人_    u              j.: .:|   「うぐぐっ」
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ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/
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 「だいたい、そんなに食べてると太るよ?」

 「わ、私はそんなに太らないタイプ」

 「あー! そういうこと言う!

  そういう人でも30近くなると太るってみんな言ってるよ!」

 「あう」

 「少しずつ食べよーよ」

 「ぐぬぬ」

 「ぐぬぬじゃないもーん」

 「まさか京ちゃんの魔の手がここまで伸びているとは」

 「家族に心配されているんだよ!

  テルーは幸せだよ!」

 「……うん、それは思う」


 全く、テルーは子供だよねー!

 その点、あわいちゃんはもう立派な大人なのだ!

 コミュ障だって最近改善してきたし!

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 な、な、な、なんで菫先輩がここにいるの!?

 今日はテルーと二人で女子会だって聞いてたのに!


 「照、急に混ぜてもらってすまないな」

 「別に大したことじゃない」


 そ、そういうことは私にも教えてよテルー!


 「淡に教えると来ないでしょ」

 「そんなことないもん!」

 「やれやれ、相変わらずみたいだな」

 「淡、キャンディーで遊ぶのは感心しない」

 「私はあわいちゃんじゃないもん!」

 「お菓子で遊ぶのはだめ」

 「う、ううう、テルーひどい!」


 うう、だって菫先輩に顔向けできないよ。

 あの時どれだけメーワクかけたかなんて、大人になった今だからわかる。

 すっごく恥ずかしいことばっかり言って、すっごく高圧的で、むちゃくちゃばっかりしてた。

 なんて顔をしたらいいのかわからないよ。

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 「どうせロクでもないことを考えているんだろう」

 「むっ!?」

 「照に聞いた。

  随分と落ち込んでいたそうじゃないか」

 「むきゃーっ!」


 テルー、なんで話しちゃうのー!


 「懐かしいな。もう10年だ」

 「……うー」

 「思えばあの時、白糸台を優勝に導いてくれたのは淡のおかげだ」


 そんなことはない。

 シズノ、ネリー、サキ。

 はっきり言ってあの時の私より格上の三人とぶつかった私は、プライドを捨てて防御に徹することしかできなかった。

 あの時、サキの空気が一瞬緩まなければ、テルーが作ってくれたリードを手放して優勝を逃していたと思う。


 「結果的に優勝できたのは淡のおかげだ」

 「何もしてないもん」

 「十分だろう。

  あの三人と戦って無事でいられるものなんて、当時の高校生では照くらいしかいなかった」

 「うん、私くらいしかいなかったんじゃないかな」ドヤァ

 「照、ちょっと黙ってろ」

 「(´・ω・`)淡はすごいって言いたかったのに」

 「でも、その後二年間は臨海に負けっぱなしで、王者白糸台なんて言えなくなって」

 「たかが一高校生に重いものを背負わせすぎだ。

  そんなもの掃いて捨ててしまえ」

 「あ、あれ、菫先輩。

  怒ってないの?」

 「何を怒ることがあるんだ」


 やれやれ、なんて仕草を取る。

 ちょっとおばさんくさいよ! ……あれっ、殺気?

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 「あの時の私たちはたかが高校生だろう」

 「そうだけど」

 「麻雀という青春にかけて戦って、それ以上強いものに敗れた。

  実際に戦ってないものには言わせておけばいい」

 「でもー」


 「でもじゃない。

  というか、引きずりすぎだ。10年経ったんだ」


 「淡があの時子供だったことも。

  私たちに迷惑をかけたことも、好き勝手にやったことも時効だ」


 「そろそろ、自分を許してあげてもいいんじゃないか」


 心の中の鎖が外れた気がした。


 「いい思い出、とは言えないかもしれない。

  それでも、当時の自分を見直して認めてあげることは悪いことじゃない」

 「うん。

  菫先輩、大人だね」

 「何が大人なもんか。

  当時は知らなかっただろうが、私も相当叩かれていたんだぞ。

  吐いたのだって二回や三回じゃない」

 「嘘っ!?」

 「だけど、その時の経験があるから今の私があるんだ。

  今の私は嫌いじゃない」

 「……菫先輩、説教くさい」

 「う、うるさいな。

  今日は照に頼まれてきたんだ。

  私を呼んだっていうことはそういうことだろう。今日くらいは許せ」

 「菫はシャープシューター(笑)だから仕方ないよ」

 「呼んでおいてそれとは、喧嘩を売っているのか……!」


 一見茶化しているように見えるけど、テルの一言で空気が緩んだ。

 ……いい先輩たちじゃん。なんであの時は素直になれなかったのかなー。

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 「ほら、解決だ解決!

  それよりもっと実りのある話をしようじゃないか!」

 「実りがあるって何?」

 「菫の性生活ならいらない」

 「なんでそうなる……。

  ほら、女子会なんだから恋バナだ。

  照はこの前聞いたから、淡が話せ」


 えーっ。そんなこと言われても。

 あわいちゃん異性どころか同性の友達すらいないんだけど……。


 「友達いない私に聞くなんて酷いよっ!」

 「そ、そうだったのか」

 「菫は空気が読めないから」

 「なぜ照は辛辣なんだ……?」

 「親愛の証」


 得意のVサインで笑顔になるテルー。

 やっぱり年齢差のない親しい関係だと楽しそうだね。


 「異性の知り合いなんてキョータローしかいないよ」

 「そういえば京ちゃんと知り合いだったね」

 「うん。仲良いよ!」

 「待て、キョータローとは照の妹の旦那さんの事か?」

 「そうだよ?」


 菫先輩がいきなり反応する。

 どしたの?

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___ ____彡' , i|  i| j   八|:x:x:    /ィ竿ミ 刈    | }
 ̄¨ え≠  / 八 i|/l   |  |        :x:x:/ ノ    | ′
 /  -‐ '    ハ  八  ト、  ヘ.__ `  厶 イ   ノ    「なんだか褒められたー!」
/    __,.斗‐=≠衣  ヽ八\ 丶.__ソ  . イ(⌒ソ  イく
     jア¨¨^\   \   \ >-=≦廴_  ア /ノヘ\
  斗ァ'′     \   \   ヾ. \___ ⌒ヾく<,_ `ヽ )ノ
/圦 |       、\   ヽ   、∨tl  `ヽ . ∨ V\ i
 { `|           Vi:\  ハ  i } |    } i }  ∨,} }
≧=- |         辻_V\`i}  i } |  /} iハ}   辻ノ
   ノ          ¨〕V//リ  iノ ////V〔    ¨〕


 カン!


最終更新:2016年02月23日 14:10