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小ネタ
「キョウ、こっちこい」
「なんですか爽先輩」
「お前、なんとも思わねーの?」
「何が?」
「何がって……」
なんやかんやで知り合って、よくわからないけれど恋を抱いた男の子。
そういうことに全く興味がないように見せかけて、自分なりにアピールしている、つもりだ。
しかしこの男、鈍感ではないが行かんせん女慣れしすぎている。
「今のこの状況」
「サークルで俺と爽先輩が他の麻雀部の人を待ってる」
「正解」
「何がおかしいんですか……」
「別におかしくないし」
実際には他の人たちにお願いして二人きりの状況を作ってもらったという内情がある。
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しかし実際には爽にも原因はある。
男慣れしていない爽からしたら一生懸命雰囲気を作ったつもりだろう。
女友達にからかわれるなんて初めての経験で、勇気を振り絞って相談したのだ。
だが、そんなピュアすぎる心は伝わらない。
京太郎からすれば早く来ていた爽と部員を待っているだけなのだ。
「不機嫌っすね」
「なんでもねーし」
「どうしろと」
はぁ、とため息を吐く京太郎を見てますます不機嫌になる。
理不尽だとわかっていても女心を理解しない京太郎に苛立ちが募る。
「(こうなりゃいつも通り悪戯してやるか)」
にひひと悪い笑みを浮かべる。
そんな風にからかってばかりいるから女性として見られない……、そういうことには気づかない。
「(誰がいいかなー?)」
自分の傍にいるカムイを見渡す。
はい、はいと手を上げて自己主張(しているような雰囲気を醸し出している)カムイ。
京太郎は何か嫌な予感を覚える。ーーこういうときの爽はロクなことをしない。
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「(後ろから触って驚かせてやるか)」
そう考えていると。爽の考える前にカムイが動く。
「(パウチ!?)」
お前はダメだ。
それはまずい。
それは困る。
そう考えていても爽の言うことは聞かないし、爽も止めるように指示は出さない。
「(これマズイっしょ。
パウチで発情されたら)」
その後の展開を想像する。
ーー急に発情した京太郎が爽を立たせる。
そのまま壁に押し付けて、無理やりキスをする。
抵抗しても男の腕力にはかなわなくて、一方的に責められ続ける。
いやいやと口に出しながらも爽はーー
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「そこはだめっ!」
「!?」
「まだ早いってー!!」
「先輩!?」
駆け出して部室を飛び出る。
京太郎が静止するが、もう既に遅い。
まるで風のようにどこかに行ってしまった。
「……なんだよ、これ」
一人残された京太郎は虚無感に浸される。
爽は気づいていないが、京太郎はいきなり勃起するという状態に陥っていた。
オカルトが見えない京太郎にとって、いきなり自分の息子が肥大化したのだ。
男としては意思を持たない時に大きくなって困ることはそう少なくない。
だが、その途端に爽がどこかに走っていかれれば急展開にも程がある。
「なんだよ、これ……」
二度目のつぶやき。
とりあえず、動けない。
一歩でも動いたら社会的に消えてしまう。
なんとかポジションを整えようとするもそれも出来ない。
「絶対になんかやったろ!」
爽のオカルトに詳しくない京太郎でも察しはつく。
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「ゆっくり、ゆっくり……」
時間をかけて落ち着かせて、服がこすれないように慎重に動く。
そのままトイレまで行ってしまえばなんとかなる。
「おかず……」
やっとの事でトイレまでたどり着いても、目に焼き付いているのは先ほどの光景。
爽が京太郎から離れる時の、足、太もも、そしてたなびくスカート。
ーー色々と終わった後に京太郎は後悔した。
そして後日、爽はいつものように落ち着かないアプローチを続けるが、それを女性的に見てしまう京太郎が発見される。
それを見て、パウチカムイはグッとガッツポーズをした(様に見えた)。
カン
最終更新:2016年05月30日 20:14