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とても重要な話



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 【とても重要な話】
 デジタル次元 後日談


 大勝利! のどっちのどっちです!

 今日は父が重要な話があるから須賀君を呼び出しなさいと言ったので、わざわざ来てもらっています。

 もう、須賀君にも須賀君の予定があるでしょうに、自分勝手ですね。

 あっ、今の私、常識的な意見を言いましたよね。ドヤァァァァ。


 とにかく、父が相変わらずイカつい顔をして須賀君の前に座っています。

 対面している須賀君もどこか落ち着かない様子。

 ええい、私のか……、か、彼氏に何をする気ですか!

 場合によっては容赦しませんよ! 物理で!


 「須賀君。

  君がうちの娘が欲しいと言い出してから8日経った。

  これがどういう意味だからわかるかね」

 「……?

  一週間以上経ちましたけど、何かありましたっけ」

 「どれだけ大切なことかわかっていないとは……。

  まだまだ未熟なようだな」

 「す、すみません。

  何か俺に至らないところでもありましたか?」


 原村ァァァァァァ! 何を言い出してるんだァァァァァ!

 須賀君も変に反応しなくていいですからね!

 もう駆け落ちしましょう! 私、駆け落ちに憧れてますし!


 「なら、教えてあげよう」


 ごくり、なんて喉がなりました。

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                   ,..、__
               ,.ィ:、フ、: : \:`:ヽ.、
              / :ハ:!-‐i: 、:ヽヽ-、: ゙、
                / /:ハ: 、 }ハ:j!`、i!ト、:、\
             i.i : | __,...__ iリ _ル.._|:i:iー-ゝ
                 |:!_:i! rェ:ェ、,. /ィ:ェ、 };!!
              {^}j 、     i   !}
              !、_, i     ,. 〉   'i   「アッハッハ! もうクーリングオフの期間は過ぎた!
                i: i !  , _.. .._  /
               ゙i"\ ` 二  /     今更いらないと言っても遅いからな!」
                 /i_   \___,.イ
             _/   \_  /,ノ\
          _,..-'′\    /―<    ト、_
     _,....-‐''"       \ ∧::_::;!\  |  `ー--、
    /'"               `′ヽ::::i  `゙′      \


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
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            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧          ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //      「」
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 「和。見ていたのか。

  これは男と男の語り合いだ。下がっていなさい」

 「どこがですか!!

  どこに男の語り合い要素があったんですか!?

  人の娘のクーリングオフ期間を気にする親がいますか!」

 「後から問題にされたら困る。

  後から問題にされたら困る」

 「なんで二回言うんですか!!!!!!」

 「契約事項は注意深く確認するものだ。

  まして問題が起きそうな事態ならなおさらだ」

 「和のお父さん、もしかして本当にそれで呼んだんですか?」

 「娘を本気でもらう気があるか確認することだ。

  軽いことではないだろう」

 「今更格好つけても遅いですからね!?

  それっぽい言葉で繕ってもさっきの発言は撤回できませんから!」

  そもそも須賀君に対してだけ厳格な言葉で話すとは何事ですか!」

 「和、これは厳格っぽいではない。

  他人用の話し方だ」

 「えっ」

 「須賀君が身内になったらそのうち変わるだろう」

 「それはそれで困るんですが」

 「ハハッ、和。楽しいお父さんだね」

. . . . . /. . . : :/: : :/: : : : : : : :ヽ: : : 、: . . 寸三ニ7
: : : : /. . : /:/: : /:!: : : : : : :.|: : :゙、: : :!: : . . 寸三}
: : : /. . ://! !: :,':.:.|: :.:|: : : : :!: : : :ヽ: :l:| . . . ゙ニ7
: : / . .:Ll-┼┼-l、: :|: : : :.!|ヽ,r|''T:ーt、: : : :├'ヾ、
: :,'. : :.´!.! |:∧ | l.| ! ,'|:.l: : :|| |: !:||: |: : :.l: : !  ヽ、
: :l{: : : :|!| i'  ヾ |! |/,'/|: :/|! |/|' |:./!|:.,イ: :.i!   i!
: :l|ヽ: : | ┳━┳━/' /:/./'┳━┳' イ:/,': : ,'|    ノ
: :.i!: :lヽl ┃//┃  /'´  ┃//┃ イ'l/: :,イリ
: : : : |  ‘ ━ ’        ‘ ━ ’ '://: |
: : : : |                 ,':´:!: : . .!   「ねーよ」
: : : : L  """       '   """ |: : |: : . .l
: : : : ト.ヽ               イ: : l: : . ∧
: : : : |ヽ|ヽ      ⊿     .ィ´: !: : i: : . . .゙、
: : : : ト、l}  `   _    _ ....:チ: : :.,':λ: :!: : . . . ト、
: : : : ゙、/      7"/': : :.,': : :./:/ |: : !: : : . .ト、゙、
: : . : : lヽ      ,'-.、_: : /: : :./!,' .!: :.|:. : : . .l ヾ.
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ヽ: . . . . ヽ、:`ヽ  ヽヽ::::::::::::|!`!    |: : !: : : : . | リ

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 「どの辺が楽しいんですか!?」

 「いや、娘との関係が心配で何度も確認してるだけじゃん。

  和も楽しそうだし」

 「私としては和より須賀君の身を案じているよ」

 「せっかくの須賀君のフォローを台無しにしてるじゃないですか!!」


 ああ、もう!

 前に挨拶した時と同じで、余計なことばかり言うんですから!


 「全く、お父さんは素直じゃないねー」

 「お母さん!?」


 これ以上ややこしくしないでくださいよ!?

 父も苦虫を噛み潰したような顔をしています。


 「どーせお父さんの嫉妬でしょ。

  それなりに和のことを心配しているからそんなこと言ってるんだよ」

 「いや、違う」

 「照れんなって。

  彼氏くん、初めましてー」


 そう、なんでしょうか。

 父は須賀君とどう接していいかわからないだとか……。

 いや、ねーよ。それにしてもどんな対応だよ。

 お母さんに挨拶された須賀君は律儀に椅子から立ち上がり、一礼しています。

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 「あっ、和のお母さんですか?

  娘さんとお付き合いさせていただいている須賀京太郎と言います。

  お父さんの方にはすでに挨拶していますけど、ご挨拶が遅れて申し訳ありません。

  和さんとは結婚を前提とした付き合いをさせて頂いています。

  ハンドボールのプロとしては二流もいいところですが、娘さんを幸せにできるように尽力します!」

 「和。

  元いた場所に返してらっしゃい。

  あんたにはもったいないわ」

 「お母さんまで!!」

 「俺の言った通りだったろう」

 「お父さんの言う通りだわ。

  こりゃ宗教勧誘か何かを疑うレベル」

 「ええっ、宗教なんかやってないですよ」

 「須賀君もそこに反応する必要ないですからね!?」


 お母さんまでテノヒラクルーしてどういうつもりですか!

 娘の幸せを純粋に支援してあげようって気にはならないんですか!?

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 「あの、やっぱり何か俺に足りないところでも……」

 「ない」

 「ないわよ」

 「でも、さっきから結婚には反対のようですし」

 「親としては賛成。

  人としてはよく考えろって言いたいところだよ。

  彼氏君がいいんならそれでいいんじゃない」

 「私も本当に構わないのならば、こちらから土下座するレベルだ」

 「は、はい!

  絶対に幸せにします!」

 「もうなんだかわからないですけど、認めてもらえるなら良かったです……」


 さすがに疲れましたよ……。

 確かに須賀君は私からしたら手が届かないようなプロ選手ですけれど、ちゃんと好きになってもらったんです。

 そこを両親に否定される謂れはありません!


 「和ー。

  こんな子、どこで引っかけてきたの?

  やっぱ体を使って?」

 「ぐはっ」

 「なんでお父さんが咳き込んでるんですか」

 「苦い思い出って奴だよ。

  夫婦しか知らない、ね。

  それより教えて欲しいなー、娘の恋愛」


 ……えっ。

 あれを、言えと?

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                     ____
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     _/ ィ / { l |__|_{ |∧   }/ ' / l  |   ∧
      ̄  {〃  Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧}
          / ,  从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | '
           / イ从 l ム        Vり ム'  ノ/}'     「もともと高校時代に同じ部活でした。
         ´    \∧  '        ,r ' /
               、  v   ァ    / 从/        それから恵さんのお見合いの話で再会したんです。
                     \ `こ     イ  _|、
                  ` r  ´   //∧        仕事の愚痴とかを聞いてもらえて、俺から告白しました」
                     /|     /////∧
                「  |   //////////> 、
              , </∧ /   {///////////////> 、
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       ./          .\
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      ||::|: : ::|十ナ丁/ .|:/|儿`゙ナ" :|:|
      ||::ヽ,: :{ {itツ ̄   {iィツ¨リ: : /ソ
     /:!: : :\! ー/////,//ー."ハ/    「す、須賀君……」
 .   /: :|: : : ::ト、  , 、__ _    ハ:!|
    / : : !: : : ::\ヽゝ-‐_-,.' ィ!リ:: !
 .  / : : /|: : : : | \ ' /!|\_|:. : |
  / _,,.-‐ヘ: : : ::|\ \`|:|   ! :  ト、
 ./       ヽ:: : !  \ `!.|.  |:. リ ヽ
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 やだ、かっこいい……。

 口ごもる私にナイスフォロー。

 こんなの惚れちゃいますよ。

 圧倒的アウェーのこの状況でも私以上に口を回らせて、私のことまで考えてくれる。

 もう絶対に離しませんからね!

 喪女の心を掴んだことを後悔しても遅いですから!


 「熱いなー。

  和はどんなところを好きになったの?」

 「え、えっと」


 やっぱりこっちに回ってくるんですか!?

 えっとえっと、須賀君は見た目も格好いいですし、声もいいですし、スポーツも出来ますし。

 優しいですし、気が利きますし、あとは……


         ,.' ´        `  、
      _,ィァ′        ヽ    \
       {少′  / ,i  l ト、  i   ,ィマ、
      Y /  /// | l| | ハ  辷='/|:..ヽ\
     イ ′ / | { | 从、|  } |彡' /|:.:i:.:.|,∧
.     { | l |ィ爪 {(リ八「了 メ、 彡个rイト、
      リ、_! l リィチfト   '行タト、彳,ィl |:.:| |:.:i
      l_,以 { ヒtリ    ヒztリ  |f リ| |:.:| |:.:|
      「 l 「ト'"   '     '""'  _,イ | |:.:| |:.:|
      } } ハ    tっ     ィ' ) ,j リ 刀 「     「自演してるところを見ても幻滅されなかったところ……」
     / /,イ| |l>、    ,ィ |ノイイ / リ |
      / /リ |:! !仏ィ_〕¨     》,// / /| !
.    / / r廾 .|「{: |-、  __ / // ,ヘ〔 .j {
    〈 イ ∧V /:.:.: :|__´_./: :./ /:.:.:.:.>))
    } } /`Y'| {:.:.:.:.:.l    /: : 〈 〈:.:,イ´ /{,
    j/ }`ー冫j\:.:.:|  /: : : :___)ノ/i´r‐'='}
      ト ン′`ヾ >-r'< ̄ _彡冫=v'   人
.     }/:.:.   . :.:.[二]-:.―'´. : :.:.:.:.:V  / ∧
     i':.:.:.. . . .: : :∧Ⅵ:.:..  . . : :.:.:.:.:.:i // ,/ イ
     {  : : : : : : }:.:|:.i:{:.:.:.: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:|r<´ _.!
    _八     j:.:.!:..:|..  : : : :     ノ{    {
   { i   ヽ、._  |:.:.:.:.:|::         ,イ ヾ、_  |
   ∧ヽ  { >=-.¨|:.:.:.:.:|==-__--,イ}:{  丶、._〉
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 「……」

 「……」

 「ち、違います!

  最後の部分だけちょっと口から漏れちゃっただけで、他にもいっぱいありますからね!?

  須賀君、信じてください!」

 「俺は気にしてないから大丈夫だよ。

  そんなところもちゃんと知ってるし、前にいろいろと言ってくれたの覚えてるし」

 「聖人か」

 「須賀君、何かあったらすぐに言いなさい」

 「本当のお父さんお母さんだと思ってくれていいんだからね」

 「どんなことがあっても、私たちは君の味方だ」

 「ありがとうございます。

  今後もよろしくお願いします!」

 「あ、あの!」

 「和、わかっている」

 「しばらくは嫁入り修行だよ」



           ,∠、  /            ヽ
            /   |: :/                  \へ
     / ̄¨ヽイ     |:/ / / /||:! ! | !         .|
     !:   〈〈:     /:{: ': ,': ':::|::|: l::l: l::l  ,ィ: ! l    ,!
     ∨   ノ¨ト==イ: :! l斗十ナナノ.:|: /::l. /十ト、l:     i〉
      ¨フ´/ !: : : :! 、トト、!ィチ^:丁:::}/ :::}'::::::!ノ :: !: l   リ
.     /: 〃 |: : : :|ミソ :::〈 l{::::::::| :::::::::::::::rf示、 ノ ノ/ /
     レイ ト、_|: : : :l ヽ  弋:zソ       !::::}l }イノイヽ
     |.: : :|: : : : .: |     ::::::::      ,  辷リ !:. :. :.:ト、 \
     |.: : :|: : : : .: ト、            :::::: |: : : : | ⌒
     / : : :|: : .: .:  lミ、Y       ‐ -    ノ: : :. :.|    「(何で実家なのに私がアウェーなんでしょう)」
.    /, : : : |: : .: .:  l   !  ヽ           イ|: : !:.|
   //   : :|: : : :  :ハ  |   `  . _ x<: : |: :!: : :|:. :!
.  //  . :/!: : : :   ∧. !       |  |: : : :.|: :!: :. :.、|
  //   . ::/∧: : .:   ∧`ヽ.      l ヽl、:: : |: :l : : : : ト
. //  . ::/厶 ヘ.:     ∧  \   `ヽ.  ヽl : l : : : : | ヽ
//   , <   \      \  \    ∨  `|: :. :. :.|   \


 カン!


最終更新:2016年05月30日 20:33