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のどっちなりに精一杯甘々な日常



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 前スレ999
 【のどっちなりに精一杯甘々な日常】


 原村和です。

 結婚式の日取りはまだ決まっていません。原村和です。

 でゅふふふ、今日は須賀君とデート……の予定でしたが、須賀君が体調を崩してしまったようです。

 最近、お仕事が大変そうでしたからね。

 こんな時こそ! お嫁さん(予定)の出番です。

 来ちゃった……。かーらーのー婚前交渉で須賀君をゲットです!


 ……冗談は置いておいて、本当に心配しているんですよ。

 こうでもしていなきゃ気が狂ってしまいそうです。

 少しの間、電車に揺られて(最近は外出出来るようになりました!)須賀君の家に向かいます。


 『本当にごめん。

  今度埋め合わせはするから』

 「いえ、大丈夫ですよ。

  それより体調はどうですか?」

 『一日寝ていれば治るはず』

 「……」


 どこか曖昧な言い方です。

 私には決して弱みを見せてくれない須賀君。

 だからこそ、私は決意しました!

 そう、須賀君の家に突撃隣の晩御飯!

 看病してあげれば須賀君も私にメロメロって寸法です。


 「でゅふふふ」

 「ママー、あの人笑ってるよ?」

 「しっ、見ちゃいけません」


 おっと、ちょっと目立ってしまったようですね。

 先にスーパーに寄ってから向かいましょう。

 待っててくださいね、旦那様!

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 「こ、こここここんにち……」


 なんで私は吃っているんでしょう。

 か、彼氏の家に来ただけですよ!

 一応、鍵はもらっていますがいつも開けてもらっています。

 こうして開けて入るのは新鮮かもしれません。


 「須賀君……?」

 「んー……」


 とりあえずキッチンに食材を置いて、須賀君の部屋に向かいます。

 ドア越しに軽く呼びかけると軽く反応がありました。


 「和……?」

 「須賀君。お見舞いに来ましたよ」

 「バカ。うつっちゃうだろ」

 「わ、私にうつる分にはノーリスクです!」


 何しろ暇人ですから!

 いえ、花嫁修業はしていますけど!

 あっ、そんなことを言うってことはうつるようなことをする予定なんですか!?

 ちょ、ちょっと待ってください。

 もう一回シャワー浴びて、ああでもちょっと怖い、でもでもでも……


 「俺は寝てれば治るから」

 「……」


 よく見たら、須賀君の顔が真っ赤です。

 昔の須賀君は私の前でデレデレしていた覚えがあります。

 最近の須賀君は私の前で常に凛々しい姿を見せてくれます。

 そして今の須賀君は、私にとってどちらも知らない姿。


 「ちょっと失礼しますね」

 「えっ」


 抵抗する須賀君を制し、額に手を当てます。

 ……熱があるじゃないですか!

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 「熱は何度くらいありますか?」

 「熱は、はかってない。

  どうせ治さなきゃいけないし」

 「もう、そんなこと言って高熱だったらどうするんですか!

  体温計はどこですか?」

 「そっちの机の中……」

 「これ、ですね。

  じゃあ上着を脱がしますよ」

 「ちょっ、和!」


 ええい、問答無用!

 今日の私は、阿修羅すら凌駕する存在です!

 その場のテンションで須賀君のシャツを脱がします。

 それと同時に臭ってくる、男の人特有の匂い……。

 あぁぁぁいい匂いでクラクラします……。


 「恥ずかしいよ、和」

 「今さら何言ってるんですか!」

 「ちょっ、頭痛いから声は控えて……」

 「あっ、すみません……」


 本気で辛そうにする須賀君に素直に謝罪します。

 しかしこのシャツは危険ですね。ええ危険です。

 汗びっしょりじゃないですか。こんなものを着させるわけには行けませんね。


 「シャツの着替え、出しますよ」

 「そっち……」

 「こっちのシャツは洗っておきますから」

 「悪い、和……」


 まぁ洗う前に何に使ってもいいですよね!? どうせ洗うんですから!

 クンカクンカクンカクンカスーハースーハースーハースーハー

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 「はい、どうぞ」

 「おじや?」

 「卵と梅干し入りですよ。

  栄養とらないと治りません!」

 「うん……」


 ああああぁぁぁぁぁ普段の凛々しい須賀君がまるで幼子のように!

 私の言うことを素直に聞いてくれています!

 正直、押し倒してしゃぶり尽くしたいところですがすんでのところで我慢です。

 羊さんが『私を食べてー』って言っているのに手出し無用とは、こんなに辛いことがあるものですか。


 「食べたら薬を飲んで寝ましょうね」

 「うん、わかった……」

 「デュフフフ」

 「和……?」

 「いや、なんでもないです。

  何かしてほしいことはありますか?」

 「……ちょっと甘えたい」

 「へっ?」


 一瞬、須賀君が何を言ったのかわかりませんでした。


 「膝枕、してほしい」


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      リ、_! l リィチfト   '行タト、彳,ィl |:.:| |:.:i
      l_,以 { ヒtリ    ヒztリ  |f リ| |:.:| |:.:|
      「 l 「ト    '         _,イ | |:.:| |:.:|
      } } ハ    _     ,ィ' ) ,j リ 刀 「
     / /,イ| |l>、    ,ィ |ノイイ / リ |
      / /リ |:! !仏ィ_〕¨     》,// / /| !
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      ト ン′`ヾ >-r'< ̄ _彡冫=v'   人
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 「き、き、き……」


 おっと、大声を出したら須賀君に悪いですね。

 大きく息を吸い込んで、心の中だけで……


 『キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!』


 須賀君のデレです。

 須賀君のデレなんですよ!

 私に弱みを見せてくれない須賀君のデレです。

 お預けされていただけあって破壊力バツグンです!

 はっ、ここまで見込んだ焦らしプレイ……?


 「はい、どうぞ」

 「うぅ……」


 もう意識も定かでないのか、ベッドに腰掛けた私に素直に頭を預ける須賀君。

 おおう……汗で蒸れて男の人の匂いが……スーハースーハー

 ま、待ってください。これを須賀君に悟られるわけにはいかないんです。

 クンカクンカ。我慢するんです、私!


 「どうですか?」

 「膝、柔らかい……」

 「(よ、良かった……)」


 内心ドキドキですよ! スーハースーハー

 須賀君は卑怯です! クンカクンカ

 ウヒョォォォォ!!


 「落ち着くまで、こうしていていいですからね」

 「……」


 あっ、須賀君が静かになりました。

 寝付いちゃいましたかね?

 い、今のうちに汗の滴るうなじを堪能しましょう。ギュフッ!

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 気づけば苦しそうに呻く須賀君。

 よく見れば私から須賀君の顔が見えません。

 っていうか私の胸で京太郎君の顔がつぶれています。

 男の人はこういうのが嬉しいと思っていたんですが、苦しいって……。


 「し、死ぬ……」

 「!?」


 かろうじて漏れた言葉にびっくりして身を離します。

 須賀君はこっちのフォローをする余裕もないのか、大きく深呼吸します。


 「ごめん、調子が悪いからまた今度、お願いしてもいいかな」

 「も、もちろんです!」

 「あと、和に風邪がうつらないように手洗いうがい消毒はしっかり、ね」

 「は、はい。子供じゃないですから!」


 朦朧とした意識でもそれだけは残したかったのか、言い切った須賀君は静かに寝息を立て始めました。

 普段の凛々しい表情を崩さない須賀君とは大きく変わった、子供のような寝顔。

 ふふっ、可愛いですね。

 さて、今のうちにお湯を沸かしたり色々しましょうか。


 そう自分に言い聞かせて須賀君の部屋を出る。

 熱は冷えピタを貼って、タオルを近くに置いておけば下がるでしょう。

 今日は看病しに来たんだから、これでいいんです。


 ……

 ……


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    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////    「自分の胸の大きさが憎いッ!!」
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


 カン!


最終更新:2016年05月30日 20:43