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何かの終わりは何かの始まりを意味する






俺は赤渓郷流。至って普通の男子高校生……だった。
突然死んでしまったかと思えば紅桜とかいう人に驚かされたり、
調整者という存在で蘇らされたり……
誰か忘れてる気がするけど良いや。大体こんなもんだ。
あの後、色々な事を教えて貰った。
まず、世界は俺達が住んでいる世界以外にもある事。
次に、調整者の事。
調整者は数の増えすぎた物を調整する役目があるらしい。
昔は調整者の数が少なくバランスが取れなかったが、
最近はそうでも無いらしい。
………というのは建前で、
ギリギリセーフど真ん中ツーボールチェンジ(紅桜さん曰く)らしい。
………あの人の言う事が分からないのは知識以前の問題な気がしてきた。
で、本来は人間の数は調整してはいけない事になっているらしいが、
最近何者かにより調整されているらしい。
そして、俺が何故突然死んだか。
どうやら、その「調整」の対象になってしまったらしい。
で、紅桜さんが追いかけられてる理由だけど、自分にも分からないらしい。
何でも、人間の数が調整されている事について調べている内に追われるようになったとか……
で、夢幻の果てってのはそこに行くと何でも願いが叶うらしい。
紅桜さんはどうやらここに行く以外この状況を打開出来ないと
思っているらしい。
そんなに深刻なんだろうか……何でも願いが叶う場所なんてそう簡単に
見つかる場所にあると思えないし。
他にも色々教えて貰ったけど、今はこの位で。
それじゃ、そろそろ休憩も終わりだからこの辺にしておくかな。

ルクレイ(地球)換算2068年7月14日 郷流



今回は説明。
一応るっちの書いている日記(雑記?)という設定。
何気に未来なのは気にしない。
持っていた学校カバン的な物(一応高校生なので)の中に入っていた
使ってなかったノートを使ってるって設定にしておいたり。



「おい、行くぞ。」
「あ、はい。」
一応俺は紅桜さんには敬語を使っている。
まぁ、状況次第だけど。
「しかし……こりゃどうなってるんだい………」
「これはひどい……ですね……」
何が酷いかというと、ほぼ全てだ。
まず、空気が悪い。下手すると昔懐かしのガソリン自動車が
排ガスを大量に出して走り回った後より酷い。
地球だったら環境破壊の極みとして即座に改善を求められるだろう。
そして光景も酷い。そこら辺に血の痕が普通にあるし、
人の指の一本や二本平気で落ちている。
さらに会話も酷い。あちこちで脅す声や悲鳴などが聞こえる。
正直、地球なら何処を探してもこんなに治安が悪い所は無いと思う。
その位酷い。
因みに、俺達は今は街の外に居るので安全だ。だが……
「どうしても、入るんですか?」
「当たり前だ。消耗品を買わないといかんし、
第一いくら何でも野宿よりもここの宿の方がマシだろう。」
そうだろうか。
俺は正直こんな所では消耗品すら買いたくない。
というか、さっさと他の世界に行きたいんだが、
各世界間は一部の場所からしか移動出来ないらしい。
夢幻の果ては普通の世界には無いらしいからこの世界を隅々まで探す必要は無いけど。
まぁ、この世界はある意味で普通じゃないが。
因みに、世界と言っても宇宙のどこに出てくるかわからないってんじゃなくて、
ちゃんと人(その世界での)が住んでいる星に出る。
各世界には基本的に人が住んでいる星が一つある。
逆に言えば、人の住んでいる星は世界毎に一つしか無い。
兎も角、すぐに次の世界へ行ける訳じゃないってことだ。
「兎に角、俺を信じろ。この街に入っても何もないさ。」
「そこまで言うなら……」
そして俺と紅桜さんは街に足を踏み入れる。
「余所者だ!生かして帰すな!!」
「…………前言撤回。」
決めた。二度とコイツの言う事は信じねぇ。



正直今まで書いてた小説の中でこの小説が一番書いてて楽しい。
うん、良い事だ。
ところで、「治安が悪い平行世界」でピンときた人がいたら拍手します。



「仕方がない、逃げるぞ、郷流。」
「あいよ……ったく……」
「させるか!スパイめ!」
スパイ?何のこっちゃ。
なんて考えてる間に取り囲まれる。
「………どうするんですか?」
「あー………明日の晩御飯をヨーグルトにするよ。」
何の意味があるんだ馬鹿。
第一晩飯としてヨーグルトって何だよ。
「……ふざけないで下さい。」
「冗談だ。明日の晩御飯はカルピスだ。」
そこじゃねぇよ。
つか、カルピスは飯になりえないだろ。
そんな事をやっている内にどんどん敵が増えてくる。
「仕方が無い……あまりやりたくは無いが……」
お、やっと戦う気か?
「明日の晩御飯は抜きだ……」
「しつけぇよ!!そんな事より今の状況の打開策を考えろ馬鹿!!!」
流石にキレた。
「なんなんだこいつ等……まぁいい、やれ!」
「あー………話して通じるような相手じゃ無さそうだねぇ」
「テメーが話し合いの時間を無くしたんだろうが」
「仕方が無い……ここは……………」
「死んじゃえ♪」
ーーーーーーーー禁弓「スターボウ」
「………へ?」
声のした方を見る。
……俺の目がおかしいのか?有り得ない程の光った矢が飛んで来るんだが?
「………郷流」
「はい?」
「俺の盾に
「お断りだ」
お前の盾になるくらいなら庇わずに死んだ方がマシだ。
「………冗談だ。お前の盾になろう。」
「ふぇ?」
マジでか。
「いくぞ!」
ーーーーーー血桜流奥義壱ノ形「桜」
カカカカカカカカカッ!!
「おぉ!!すげぇ!!」
刀の高速降りで矢を防ぐ紅桜さん。
やっぱりやれば凄い人なのね。
かくして、俺と紅桜さんは無傷、街の人は(少なくとも襲って来た人は)全滅
という事になった訳だが……
「へぇ、なかなかやるじゃん♪そこの人♪」
この声は……さっきの…………
見ると、パーカーを着た金髪の少女が立っていた。
「何者だ?」
「私はフラミリア・ヴラットって名前だけど貴方に名乗る名前なんて無いよ♪」
思いっきり名乗ってる所はこの際突っ込まない事にしとこう。
「フラミリア……か……」
「何故私の名を!?」
いや、名乗っただろお前。
「そっか♪私有名だもんね♪」
よし決まった。こいつは馬鹿だ。
「ふ、事前に身辺調査をしておいたからな。」
身辺調査の使い方がおかしいと思う。
「な、なんだってー!!」
「ふっふっふ、俺を舐めるなよ?」
…………駄目だ、話について行けない。
「こうなったら私の家に着て責任取って貰うよ!」
「何故そうなる!?」
俺の頭ではどうしてこうなったか完全に理解不能だ。
「望むところだ!!」
「望むの!?」
………駄目だ、この二人。



フラミリア登場。
紅桜さんがどんどん馬鹿になっていく気がする。
つか、ふざけの歯止めが利かない。誰か助けて。



結局フラミリアと名乗った少女の家に行くことになったわけだが……
「……結局、何故こんな事になったんですか?」
「さぁな。俺にも分からん。」
「………いや、明らかに分かってるようにしか見えませんでしたが………」
「演技だ。」
「素だと思ってました」
「てめぇ斬られたいか」
いや、あれは演技には見えないって。
「………さて、着いたよ、二人とも。」
「ん………?どこに家があるんだ?馬鹿でっかい屋敷しか見えんが?」
「うん?それが私の家だよ?」
「あぁ成る程。あれがお前の…………へ?」
「だから、あのでっかい屋敷が私の家。」
「あー成る程………
「「な、なんだってー!!!」」
ビビった。
いや、普通の大きさの屋敷ならまだ分かるんだけど、
大きさが凄い。下手な街よりデカい。
「って事はあれか……?お前は『お嬢様』ってやつか?」
「大正解♪」
成る程、割と……いや、もの凄い家柄なのか。
「じゃ、今門を開けるね。」
そう言って門の方に駆け出す。
「やほー♪フラミリアだよー♪」
「……谷」
「口!」
「……WAWAWA」
「忘れ物!」
「……すまん」
「ゆっくりしていってね!!」
「……認証。」
どんな合い言葉だ。
「さ、入って♪」
「あ、あぁ……」
というか、今更だが俺と紅桜さんを家に連れてきてどうするつもりなのだろうか。
まぁ、じきに解るか。
「あ、そうそう、」
「うん?」
「私の部屋に着くのに2時間はかかるよ♪」
「「………マジすか。」」



やりたい放題。もうどうにでもなれぇ!(ぉ
とりあえずフラミリアが結果としてどうなるか予測出来たら
それなりに凄いかもしれない。



「………ところで、」
「うん?」
「あんたの目的は?」
そういえば訊くの忘れてた。
「んー……攻撃に巻き込んだお詫び?みたいな?」
「……俺達は「巻き込まれた」とは言ってない筈だが?」
「い……いや、その、どう見ても街の人とは思えないし……」
………なんか怪しい。
「……成る程ねぇ………」
「そ、それより、私の部屋に案内するからついてきて。」
「あー……じゃあそうさせてもらいますかねぇ……」
「うん、じゃあ……」
「『最後の悪魔』さんよ。」
「………!」
…………話について行けない。何この疎外感。
「大方何らかの方法で俺達から情報でも聞きだすつもりだったのかもしれんが、
生憎そこの小僧は調整者に成り立てだし、俺はそんな事をしなくてもお前さんに不利なことはしない。」
「…………何故?」
「俺達にも事情があってね。追われてるのさ。奴らからね。」
「ふぅん………」
「あ、あの~……お取り込み中の所申し訳ありませんが………何?悪魔?」
さっきから全く話が理解出来ないので訊いてみる。
「あぁ……悪魔っていうのは、調整者以上の力を持ち、天国に対して戦いを仕掛けた種族さ。」
「へぇ……それで?どうなったんだ?」
「殆ど全滅し……生き残りは見つけ次第殺していたらしい。ま、俺はよく知らんがな。」
「………そして、私が、最後の悪魔。フラミリア・D・ヴラット。」
「ふーん………で、情報を聞きだすとか何とかって……」
「実はだ。アインに悪魔がの生き残りがいるということは最近やっと分かったんだ。
一人じゃ何も出来ないとか、今更殺す必要は無いとか反対意見もあったんだが……結局殺す事になったんだ……」
「でも、こいつはここにいるぞ?」
「その通り。結果は敗北だった。だが、後日再び調整者を向かわせる事は確実………
……その事について何か聞きだそうとしたと思ったんだが…………違うか?」
「……正解。人数が少ないし他に調整者とかの気配も無かったから、少なくとも私を殺しに来たわけじゃ無い事は分かってたけど………」
「………実は、だ。……作戦再実行の日は………」
………まさか。
「………今日、だ。」



所々おかしい所は気にしないで貰えるととても有り難い。



「今日………って………今日?もしかしてそろそろ来るとか?」
「今日だ。もしかしなくてもそろそろ来るだろうな。」
「…………それって、俺達も巻き込まれるかも知れない、って事じゃ?」
「あ゛」
おお、ここまで『しまった』って言葉の似合う顔は初めて見た。
「………貴方達は今の内に他の世界に行けば良い。」
「で、でも……入り口が分からないし……」
「……大丈夫。入り口は館の中央辺りにある。」
「ほぅ。そうだったのか。よし、じゃあ別の世界へ………」
「………それだけじゃ無い。………悪魔だか何だか知らないけど
……そんなの、ほおって置けない。」
「…………郷流、これは命令だ。今すぐ俺達は別の世界へ行く。」
「でも……っ」
いくら一回勝っていると言っても、次も勝てる保証は無い。
それに、向こうだって作戦を立ててくるだろうし………
「…郷流、俺は冷静になれと言っているんだ。お前一人で何が出来る?
お前一人戦力が増えた所で、何か変わるか?」
「そ、それは…………」
確かにそうだ。
俺はマトモな実戦経験は無いし、
実際の強さはいくら調整者と言っても精々人間の大人100人分(と前に紅桜さんに言われた)。
「そいつは『悪魔』だ。お前が居ないからって負ける事もねぇし、
お前が居るおかげて勝てるってこともねぇだろうよ。」
「くっ……それは……そう……だけど……よ……」
確かに、紅桜さんの言うとおりだ。
俺一人居たって何も変わらないだろう……
「……それに、そこまでしてそいつを守る理由も無い筈だ。」
「…………」
何だかんだ言って、紅桜さんは冷静……
「もしかしてアレか?お前今流行りの幼児性愛sy
「違う!断じて違う!あと流行ってねぇ!つか流行っちゃいけないだろそれは!!」
……訂正。コイツは馬鹿だ。
「じゃあ何故そいつを助けようとする?」
「そ………それは………」
マズい。ここで回答を誤ればロリコン扱いされてしまう。
……でも、理由って言っても……
「助けたいから……じゃ駄目ですか?」
「よし、お前が幼児性愛者だって事はよく分かった。」
「だから違うって!いい加減にしろ!!」
「いや、自らの欲望の為に助けたいんだろ?」
「んなこた言ってねぇ!俺は何処の変態だ!!大体が……」

ズドォォォン!!

突然の爆音と共に、館が激しく揺れる。
「おわっ!?」
「………おっと。話をしている内に来ちまったみたいだな。全く、郷流は話が長いから……」
「半分以上テメーのせいだ馬鹿」
「………兎も角、こうなった以上仕方ない……助太刀するぜ。」
「………いいの?」
「あぁ。そこの野郎の為にもな。」
「何回も言ってるけど違うからな?俺にそんな趣味は………」
「ほぅ?助けたいと言ったのは嘘だったのか。こりゃ失敬。」
「いやそこは本当だから!」
この人と話していると疲れる。
因みに、俺は本当に断じてロリコンでは無い………とも言い切れないというのは秘密。
「………まぁ兎に角………行くぞ!」
「は、はい!」
かくして、俺の初めての本格的な戦いが始まった。



どもっす。
とりあえず次回はほぼ確実に戦闘。
どうでも良いけどロリにパーカーは良い(何






「……えーっと、メリー様、」
「何?イグザム?」
「私達は何故此処に?」
「あら、決まってるじゃない」
「分からないから訊いているのです」
「うーん……そうねぇ……まぁ、そりゃ分からないわよね」
「自覚してるんですか」
「さて………此処に来た理由、それは………」


☆☆☆


「屋敷のどこかにいる筈だ。徹底的に探せ」
『了解』
「だがそうはさせん」
ズバッ!!
「……おし、片付いたぞ」
流石に紅桜さんは強い。
「しかし……こいつぁ……」
「ん?」
「……これ、なんだか分かるか?」
そういって調整者が持っていた武器を拾ってこっちに見せる。
「……ただの剣にしか見えないが」
「ちげーよ」
「じゃエストック」
「種類を訊いてる訳じゃねぇ」
「じゃなんですか?」
因みに、エストックとは刺突剣の一種である。
チェーンメイルを貫通させる目的があったらしいが、
当時のプレートメイルすら貫ける威力があったとかなんとか。
「こいつぁ………エストックだ」
「今言っただろうがぉい!!」
「言葉のあやって奴さ」
「今の何処に言葉のあやの要素があったんだ!?」
「まぁまぁ、冗談はその位にしときな」
「何様!?」
「とまぁ冗談はさておき」
「はぁ………」
正直な所俺以外の突っ込み役が欲しい。
「……こいつぁ、な……」
紅桜がそこまで言いかけたところで、不意に気づいた。
「…………フラミリアは?」



久しぶりってのもある訳だがそれにしても色々酷い。
まぁ、昔と比べると幾分マシなのだが。



「あの………本当にいるんですか?ここに?」
「えぇ。」
「しかし………だとしたらメリー様の所に報告が……」
「それが来ないからおかしいって言っているんじゃないの」
「まぁ………そうですが」

☆☆☆

「郷流、どうだ?」
「駄目だ、見つからない………」
「ふむ、どうしたものか………」
『いたぞ!あそこだ!』
「あぁ、そういえば俺達も狙われてるのか」
いや、忘れるなよ。
「しかし………まずいな……あの武器はどうやら対吸血鬼用らしいからな………」
「マジでか!?」
だとするとあの子がピンチなんじゃ!?
「……しかし、あいつの居場所はわからんわ、敵に囲まれるわ。三十六方逃げるに塞がりだな」
多分、八方塞がりと言いたかったんだろう。
「で、でも、どうにかしないと……」
とりあえず周りを見る。
成る程完全に囲まれている。
しかも数も多い。流石にこの量は紅桜さんでもキツいだろう。
勿論俺は論外。1対1でも互角以下だ。
「……絶対絶命、って奴かな?」
「………だな。流石に俺でもあの量は無理だ。」
………そして、直後。

再び響く、轟音。

「!?」
そして目の前には女性が二人。
「うーん………少しやりすぎたかしら」
「少しじゃ無いと思いますバカメリー様」
「バカメリーとは酷いわね」
「すいません。バカ様」
「私はバカを外せって言ったつもりだったんだけどね。まぁいいわ。帰るわよ」
「早いですね」
「いいのよ」
そしてその二人は突然消えた。
……うん、とりあえず、
「「………………誰?」」



なんという無茶苦茶(



「とりあえずは、助かったな。」
色々と疑問と謎があるけどな、と付け足し、紅桜さんは屋敷の外に向かって歩き出す。
「おい、お前も来いよ。あいつを探さにゃいかんだろ。」
確かにそうだが、何処にいるのか………

『たす……けて………』

………へ?

『助けて!!』

「っ!!」
フラミリアの声だ!
「お、おい!何処行くんだよ!?」
「何処って………今の声が聞こえなかったんですか!?」
「声?んなもん聞こえなかったが?」
え?
じゃあ俺にしか聞こえなかったのか?
「………ともかくっ!向こうから声が聞こえたんです!」
「………っーたよ。お前を信じるよ。」
「まってろよ……必ず助けてやるからな………!」

☆☆☆

「……バカ様、何故あの二人を助けたのですか?」
「いい加減バカ様はやめてほしいんだけど」
「すみません。ではバカ野郎、何故あの二人を助けたのですか?」
「もう敬意が微塵もないわよねそれ。まぁいいわ。あの二人を助けたのは、後々必要となるからよ。」
「……あの二人が、ですか?着物のほうはともかく、もう一人の方はあまり強さを感じられませんでしたが………」
「ふふふ………じきに分かるわ。」



イグザムさんは多分滅多なことではメリー様とは呼ばないと思う。
メイド!ニーソ!PA……っていうよりは個人的なイメージでは貧乳気味で(何



「………隊長、どうしますか?」
「どうするもこうするも、殺せという命令が………ふぁっ!?」
「た、隊長!?」
見つけた……………
「見つけたぜ!!てめぇらぁ!!!」
「な!?敵だと!?」
相手は1、2……15人か。こっちは2人……でも、知った事か!
「逃げたきゃ逃げろよ……………逃がしゃあしないがな!!」
てめぇら全員ぶっ飛ばしてやる!
「ふん……一人や二人で何が出来る!これでも喰らっていろ!」
そう叫んだ調整者が何かよく分からない物をこちらに投げつけてくる。
「…………っ!」
…………狂華乱響「雪月花・魂ノ雨」
突如として頭に浮かんだ言葉を言う。
………すると。

「ぐぉっ!?」
「お、おいどうし………ぐっ!?」
周りの調整者が次々に倒れていく。
「な、なんだ……なんなんだよ、これは………」
「………『覚醒』したか」
隣りにいる紅桜さんが呟いた。
「覚醒?なんすかそれ?」
「一言で言うとテロテロリーン!レヴェルアップ!って事だ」
「色々突っ込みたいけどとりあえず意味が分かんねえ」
この人の語感センスが計り知れない。
「んー……まぁ簡単に言うとだ。RPGでいう技を習得しましたな状態だ」
「……すると、さっきのが…?」
「あぁ。基本的に調整者ってのは戦ってる内に一人一人固有の技が使えるようになるんだ」
そーなのかー。
「……それより、そこで倒れてるお嬢ちゃんを助けに来たんだろ?」
「そうだった!おい!大丈夫か!?」
「う、うーん………」
「しっかりしろ!おい!」
「えーい!」
むぎゅ、という音がよく似合いそうな感じで押し倒された。
「ちょ!?どうした!?」
「助かったよー♪ありがとー!」
「あ、ああ……ちょ、顔……顔近い……」
下手すると唇と唇がくっつきそうな距離だ。
「だってわざと近づけてるんだもーん♪」
「ふぇ!?ちょ!?近い!更に近い!」
「良かったじゃねぇか、郷流」
『良かった』は無事で良かったという意味だと信じたい。
「えい♪」
ちゅっ


………ふぇ?
「え………え?」
「お礼、ね?」
「ふぁ、ふぁ………」
恐らく、俺はそのとき顔が茹で上がったように真っ赤になっていたと思う。
が、その時俺はそんな事考える余裕もなく、気絶してしまった………



るっちの気力は0になった!(ぁ
恐らく本人も想定外のダメージです。
あと、るっちはあまり自覚してないけどロリコンで妹属性持ちです。
でも変態じゃないよ!多分(



……と、そろそろ前言った温泉ネタを書くかも。
ヒントは サキュバス
このヒントだけで恐らくキャラと内容がある程度予測出来る筈。


「………結局、神の素質の有る者なんて居ないようでしたが、クソ馬鹿野郎」
「居たわよ。あと、いい加減馬鹿呼ばわりは止めて欲しいんだけど」
「そうですか。クソ野郎」
「私は馬鹿だけ外せって言った訳じゃ無いわ馬鹿メイド」
「馬鹿って言ったほうが馬鹿なんです」
「貴方に言われたく無いわよ」

☆☆☆

空が青い。
こんな空を見たのは久しぶりだ。
前を見てみると、川が流れている。
そしてその先には綺麗な花畑が広がっている。
そして川には舟が一艘浮かべられていて、その隣に誰かが立っている。
あの人に頼めば、向こう岸にたどり着けるかな………


「ってなるかぁーっ!!!!!」

☆☆☆




「大丈夫だったか?本気で魂が消滅しかけてたんだが」
「多分大丈夫じゃないです……」
というか、恐らくあのままあの川を渡っていたら完全に無事では無かっただろう。
「しかし何というか……うん」
「大丈夫です。言わんとしてることは分かります」
キスされてショック死とか笑い話にすらならない。
「大丈夫だった~?えへへ~」
そしてその当の本人は若干顔を赤らめながらすぐ隣に座っている。
とりあえず一言で言って可愛い。二言で言うならばかなり可愛い……だけど……
「とりあえずお前はアレって事でいいか?」
「…………」
否定は出来ない。
実年齢は500歳ちょっと位という話だが、見た目は高く見積もっても精々中一。
俺がその位の年齢なら問題ないだろうが、仮にも俺は高三である。
「とりあえずまぁどうでもいいか。とっとと進むぞ」
「……へーい…」
「オッケ~♪じゃあ着いて来て~」
そう言ってもはや瓦礫の山と言っても過言では無い状態になっている屋敷へ向かって歩き出す。
「………じゃ、行こうぜ」
「………はい…」
未来は誰にも分からない。
それは調整者でも、神でも同じだ。
……でも、予想や予測をすることは出来る。
そして、俺の予想は……
「……今までとは別の意味で心労が増えそうだぜ、ったく……」
……よく当たるんだよな…………


第一話 完



やっと一話終わった………
改めて読み返すと、色々滅茶苦茶だなおいwww


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最終更新:2010年02月06日 18:32