| + | 性的描写注意 |
熱が拡散した昼が終わり、熱が密集しはじめる夜。
「きゃ・・・」
その後の余韻に身を任せていた継美が、そう小さく言い身をすくめる。
「おおー、強い風だねぇ」 横になって俺の腕にすっぽり収まっている継美の肌を撫でながら。 先程互いを合わせたばかりなので、その白い肌からはまだまだ淡い熱を感じる。
毎朝のお天気お姉さんの、営業用スマイル全開でしかし抑揚の全く無い語り口調によると、
「大寒波襲来!」
らしい。この辺り一帯には暴風雪なんたらが出ていたはずだ。
「窓が壊れたりしませんかね・・・」
継美がこうして身をすくめさせる原因を作ったのがその備え付けの窓だ。 冬の冷気をごっそりと詰め込んだかのような強風は、いまだにその窓をがたがたと揺らしてその度に彼女は身を小さく縮める。 ただでさえここは安アパートなため、窓一つ取ってもいまいち信頼性にかける。
「んー、壊れたら壊れたで面白いと思うけどな俺は」
「・・・なにがですか?」 困惑した顔を隠しもせずに俺に向けてくる。まぁ、そりゃそうだ。 我ながら随分と阿呆の発想をしたもんだ、と思う。 俺は阿呆よりも馬鹿のが当てはまるけど(どう違うのかはよくは分からない)。
「なにがだと思う?」
「もう、分からないから聞いてるんですよ」 「はは、それもそっか。んーっとね」
笑って、継美の肩にかかる黒髪を指でそっと梳いてやる。
「窓が壊れれば継美ちゃんが寒さに震えることになるから、俺がそれを温めてやることができる」
先刻火をつけたばかりの継美は、また別の意味で顔に火がかぁーっと点く。
相変わらず初心なことだ。そんなところが可愛くてたまらないのだが。
「もう!」
言って、
「今日はもう絶対し、しませんよ!!」
毎晩毎晩二回もしません!とぷいっと背を向けてしまう。ただし俺の腕の中で。 継美が背を向けたにつれ、二人を包んでいた布団が若干継美びいきになり、それと同時に俺の背中が表に出てくる。 羽織っているものは卵色のタオルケット一枚。 二人いれば肌同士のぬくもりがあるので、これだけでも充分暖かい。
が、
「待った、布団取られると寒い」
「自業自得です!」
うーん、手痛い。
と、思う筈は勿論無く。
俺はこれ幸いとばかりに、がばりと後ろから継美を抱きしめた。
「っ!何するんですか!」
「寒いから仕方がない」 いやいやとするように抱きしめられたまま継美はもがくが、当然俺はその拘束は解いてやらない。 どころか、それに応じて肌を覆う布団が更にずれ落ちていくのだから、 「万々歳」 である。
「さっきは桐也さんが私を温めるみたいなこと言ってたくせに」
なんで自分が温まるのか、と言おうとしたらしいがそれが口から出されることはなかった。 なぜなら、
「……ぁん………!」
「ん、だからこうしてオレが温めてあげるよ」
後ろから抱きすくめたその体勢のままで、オレが継美の紅い小さな蕾を軽く擦ってやったからだ。
少し触ってやっただけなのに、びくん、と継美は背中を反らしている。 一度"温めて"あげたばかりだからか、継美の身体も大分素直になってるらしい。 …って言っても継美は元から素直な身体か。
「は……くぅ……だめです………んぅ」
だらしのないことを考えつつも、オレは手を休めることなく継美の可愛らしい蕾を幾度も触ってやる。
その下から伝わってくる弾力も相変わらず心地よい。
「ひぁっ……!」
両の指でそこをきゅっ、と摘んでやると一段と高い声を上げて身体をくねらす。
…これは今気付いたことだが、どうやら継美はもう抵抗することはやめてくれたらしい。はたまた諦めた、ともいうのか。 先程まではオレの腕の中で抗うかのように身体を動かしていたが、今は素直にオレに身を預けてくれている(ように見える)。
(ありがとね、継美ちゃん・・・)
その礼を口に出す代わりに、随分と待ち焦がれているのだろう――無意識のうちに動かしている風な下腹部へと手を這わせる。
――ちなみに、いつの間にかタオルケットはベッドの下へと落ちていたので互いに肌を外気へ晒した状態となっていたが、そんなことに気付く余裕は二人とも既にない。
秘められた花園へと、オレの指が触れる。
転瞬、ぴくん、と身を固くした継美だが、凝と身体はそのままにしてくれている。 そんな彼女の甘さに感謝の気持ちを表すためにも、すぐさま、しかし優しくそこを掻き分けて、 「つぅ・・・」 と中指でそっと撫でてやる。
「やっ……桐也………さん…………」
切なさを含んだ声で、彼女はオレの名を呼ぶ。
この体勢では顔が見えないのがちょっと残念だ。汗の滲んだ継美の背中を見ながら、というのもなかなかに魅力的ではあるが。
とはいえ、やはり顔を見たいのできし、とベッドを鳴らしつつ自身の体を起こす。
そしてそれと同時に、
「…ぁふ……ぅ……んぅ…………」
つぷん、と指を沈ませてやるとより嬉々とした声を継美は上げる。
オレの方が少し体を起き上がらせたので、形的には彼女を見下ろす形に。 先刻の熱がまだ残っているのか、内部はほんのりと火を灯しているようだ。 そして、それらの火を消火させるかのように、継美の膝を伝って暖かな泉が形成されようとしている。
「桐也さん……」
継美は横向けにしていた身体をころん、と転がし仰向けにする。
…オレの意図を察してくれたわけではないだろうが、結果的に顔を見合わせる体勢となった。 間抜け面を晒してなけりゃいいけどな、オレ。
まぁしかしやはり間抜け面をオレは晒してるのだろうが、そんなオレとは裏腹に継美のそれは息を呑むほどに綺麗だ。
ぽつりぽつりと小さな玉雫が浮かんでいて、それらの下には淡く赤みがかった頬。 儚く揺れていて、柔らかく黒光りする両の瞳。
その瞳が、何かをオレに訴えかけてくる。
…いや、何かなんて言わずともすぐにそれはオレへと伝わってくる。
もっと・・・。
(本当に・・・継美は・・・)
可愛い。本当に可愛い。
毎回毎回思ってしまうことだが、こればかりはどうしようもない。 愛する人を求め、求められることがいかに幸福なことか。
さてと。
ではそろそろ。
オレも理性のたがを外すとするかな――
予定外。
いやね、もう少し書くつもりだったんですよ。
桐也君が自身を沈める所くらいまで。 しかし・・・うーむ。あやややや。
うん、気が向いたら続き書こうかな。気が向いたら。
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