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特にいうこともないのです…



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このとき、友達が実際に試合を見に行っていたという惨事。

何故今はるかって?……貼るものもないから…(ぇ




LAP76  スティスナイツ


 優勝できなかった。


 腕がなまっていたわけじゃない。このコースでのベスト記録を出した。


 それでも、僅差で勝てなかった。


 暫く、表彰台で呆然としていた。まさか、と思った。


 そして、俺の代わりに優勝したのは、幻想郷に行く前では見たことのないやつ。つまり新人だ。


 とんでもないやつが、知らない間にF-FIREに参戦していたのだ。


 ―――――マシンナンバー「25」、ダーティーアンサー。


 パイロット、スティスナイツ=デ=リーファナイベット。ポートハーバー出身、18歳。俺と同い年だ。


 同い年というところが、ベスト記録をたたきだしてまでも負けたことへの悔しさに拍車をかけている。


 しかし、もっと驚くべき展開が待っていた。


 今、驚愕の新人パイロット、スティスナイツは俺の前にいる。


 俺の前で――――土下座をしている。


「頼む!俺を連れて行ってください!」
「いや…その…」


 この男、スティスナイツが俺に土下座しているここまでのいきさつを軽く説明しよう。


 まず、俺はこのレースで二位に終わったことを不満に思いながら、表彰式を終え、マスコミのインタビューを軽く流して(どうして二位に終わってしまったんでしょうか、的な嫌味な質問ばっかで腹が立つ!)、車庫に止めていたブレイクダークに乗り、今夜の宿のことを考えていた。


 そして、コックピット画面にマリンフィールドのマップを出し、今夜の宿を決めてからブレイクダークを発進しようとすると、一人の少年が前に立ちふさがった。


 俺はそれを見てあわててブレイクダークを止めた。それで、あぶねぇじゃねぇかと怒鳴ったが(さっきのインタビューで怒りのゲージはマックスになっていた)、コックピットのふたを開けて降りたところで俺は目を見張った。


 ブレイクダークの前に立ちふさがったのは、今日のレースの優勝者、スティスナイツだったのだ。


 話を聞くと、彼は俺がいないころにデビューし、彗星とあだ名された期待の新星…と呼ばれているそうだ。


 たしかに、その称号に恥じぬ実力は持ち合わせている。


 驚いたのは、そこじゃなかった。


 彼が――――能力もちだったのだ。


 ある日朝起きて、気がついたら不思議な力が自分に備わっていたという、なんともファンタジーなエピソードに思わず笑ってしまったが、その能力がいかんせん強力すぎる。


 その能力、「電気を操る能力」。


 電気といえば、強さ次第で人を気絶させたり殺すことができる反面、適度な電流で人の身体を癒すという、きわめて便利なもの。自分から発せられる電力が、F-FIREマシンと共鳴して、とてつもないスピードをたたきだすという、いささかチートなこともやっているのだとか。


 それで、そんな能力が自分に身についても家族とは不便なく幸せに暮らしていたそうだ。


 だが、そこにブラックタイガーが来た。


 ブラックタイガーは、スティスナイツにこう言いよった。


『ブラックタイガーに入れ。それなりの待遇は約束しよう』


 その待遇とは、入った途端に幹部に就職。生活は完全に保障するなどなど、夢の様なものばかりだった。


 だが、スティスナイツはそれを拒んだ。


 彼には、強力な正義心があった。


 日々、新聞に載るブラックタイガーの反抗に、少なからず憤りを感じ、町では地域の不良軍団を統括してブラックタイガーの一味と戦ったこともあるらしい。馬鹿げた話だと思ったが、電気を扱う能力があれば、ブラックタイガーの下っ端程度なら倒せるかと思いなおす。


 そして、ブラックタイガーの要求を拒んだ結果…


 目の前で家族を虐殺された。


 自分の目の前で家族は鼻と耳をそがれ、母には妹をザクザクに切らないと殺すといって妹を殺させた。そして、母にはその妹の死体のパーツを口に詰め込み、窒息死させた。また、父には死ぬか死なないかの強さの電流をながし、そこに水を被らせた弟を抱きつかせ、二人で感電死させた。


 終わった後の家族四人の姿は、脳裏に焼き付いて離れないという。


 そして、次に殺される番がスティスナイツに回ってきたところに…


 スーザンが現れたという。


 スーザンという名前を聞いて、鳥肌が立った。


 無事だったのか…


 後は流れだった。


 ブレイクダークの一味を一人で一掃したスーザンは、スティスナイツにジャスティスウィングのこと、自分がそのリーダーであること、ここは危険だからどこかへ逃げろということを教えられたのだという。


 それ以来、完全に彼はジャスティスウィングに一目ぼれし、いつか自分を弟子入りさせてもらいたくてF-FIREを始めた。


 そして、ジャスティスウィングのメンバーである俺を見つけ、弟子入りしてもらうことをお願いしに来たのだそうだ。


「頼みます!」
 頭を下げたままスティスナイツは叫ぶ。


 しかし、俺は渋った。


 こいつを連れていくとなると、早急にジャスティスウィングと合流することは難しくなるだろう。


 だが、見捨てるのも後味が悪い。


「連れていくのもいいんだが…」
 誤解されない言葉を頭の中で模索しながら言葉をつなぐ。


「まだお前の持っている力を見ていないから何も言えねぇよ」
「力ですか…」
 俺の言葉に歯切れの悪い返事をする。


「一応能力者なんだろ。俺の部下に見合う程度の実力があるなら武器ぐらい作ってやる」


 ジャスティスウィングがもし本当に霧散したと仮定するならば、俺が一人でブラックタイガーにたてつく計算になる。さすがにそれで勝てると思えるほど自信家ではない。


 なら、言い方は悪いが使える駒は使っておくべきだろう。


 「使える」駒ならな。


「そうですか…じゃあ、とっておきを一つ」


 そんな俺の黒い考えに気が付いているのか気が付いていないのか、スティスナイツは立ち上がり、自分の体の前に手を伸ばし、


「あ、感電するとやばいんで下がっててください」


 俺の方を見たその目は、


 もう普通ではなかった。


 先ほどまでの蒼眼はどこかへ消え、目の中が黄金に光っていた。


 俺はスティスナイツから言葉にできないオーラに威圧され、言われるがままに距離をとる。


「では、行きますよ」


 スティスナイツは呼吸を整え始める。


 吸って吐く、吸って吐く。そのただの繰り返しのはずなのに、


(空気の流れが変わった…?)


 空気が暴れ出したのを感じた。


 それは不規則に動きだしたように見えて、スティスナイツ側、そして先ほど作った波動の的側の二つに分裂している。


 次第に空気の振動が大きくなっていくが、スティスナイツは目を閉じて深呼吸をしているだけだ。


 そして、深呼吸を3回ほどしたところで、カッと目を開き、


 ―――――「サンダーリーバー」!!!



サンダーリーバー=thunder river

あ、厨二病乙とかいう突っ込みはすでに貰ったんで。



LAP77 旅の仲間

 ―――――「サンダーリーバー」!!!


 前に突き出した手のひらをぐっと握った。


 途端、その手のひらから青白い電撃がほとばしり、雷とも思えない猛烈な爆音を鳴らしながら前面に直進した。


 それはまるで青白く光る龍のようで、虎の様に凄まじいスピードで駆け巡り…


 そして、


 バアアアァァァァァン!!


 前方に設置した波動の的を、塵レベルまで粉々に粉砕した。


 その塵の雨を頭から浴びながら、スティスナイツはようやく攻撃のフォームを解いた。


(ほう…!)
 正直驚いた。


 たしかに、その威力は素晴らしい。


 ざっと概算して、俺のピンポイントスマッシュ程度の威力があるだろう。なのに、反動といったようなものをものともしていない。


 そこまでのパワーが発揮されるとは思っていなかったので、感心した。


 だが、あくまで俺は冷静に分析していた。


 スティスナイツ曰くとっておきのわざ、問題点が一つだけある。


 技を発動するまでの準備時間が、いかんせん長い。


 あれだけの準備時間を必要とするなら、敵に隙を与えてしまう。


 正直…これなら足手まといになるだけだろう。


(厳しいかな…)


 俺はスティスナイツを連れていくことに否定的な考えを持っていた。


 だが、幻想郷にいた時の情景…お嬢様の言葉が頭をよぎった。


『貴方はもっと人を頼りなさい』
 顎に手を当て、再度考え直す。


(いずれにせよ、ブラックタイガーを破滅させるの為には人数が多いに越したことはない。準備をしている間に俺が回りを警戒してさえすれば何とかなるという話もあることだしな)


 一つ大きくうなずく。


 そして、結果を出した。


「お前の技は、確かに威力は高い。正直、俺が期待したものを大幅に上回っている」
「本当ですか!?」
 向けてきた目は爛々と輝いていた。


 だが、心を鬼にする。この一時だけ。


「ただし!…お前は技を発動するまでの稼働時間があまりにも長すぎる。そんなに技を発動するまでに手間取っていては、その隙を相手に突かれて敗北するのがオチだろう。俺が相手にするのはブラックタイガーだ。確実にその隙を狙うだろう。その間を俺が警戒するなんてことになったら、お前は俺の足手まといになるだけだ」


「そう…ですか…」
 俺の厳しい言葉に、スティスナイツはうなだれる。まあ、当然の反応だ。


 だから、俺はあるものを作ってやった。


「ほれ」
「…え?」


 俺の手の上にあるのは。二つの球だ。だいたいソフトボールぐらいの大きさの球はそれぞれ紐につながれており、もう一端には手首の太さぐらいの輪がつながれている。


「これがお前の武器だ。この輪に手首を通し、手を振ることで紐につながれている球を振り回して相手にぶつける仕様になっている。紐は電流を通す上、自分の意思で伸縮可能だ。だいぶお前向きだろう。かなりユニークな武器だが、使っていくうちになれるだろう」


「…?」
 スティスナイツは、まだ俺の言っていることが理解できないらしい。


 だから、いってやった。


「お前のその悪いところは、おいおい俺が特訓して直してやる。だから、まずはその武器になれることに集中しろ」


「それって…」
「ああ。一緒に来いよ……スティ、でいいかな?」
「……!!」
 とたん、スティの顔が一気に明るくなった。


 無言で俺は手を差し出す。


 スティが電光石火の速さで手を握り返しつつ、


「よろしくお願いします!先輩!!」


 といったのが、後の「ギャラクシー」の誕生エピソードのスタートであった。



ご無沙汰しました。



LAP78 未来へのビジョン

「で、先輩」

「なんだ?」

「他のジャスティスウィングのメンバーは一体?」

「う」

 痛いところを突かれたな~。

 俺が先ほど頼んだブラックに一口口をつける。

 このカフェはマリンオーシャン一のコーヒーがうまいところなのだ。

 店主は俺達を見るなり「今日のトップ2が来た!」といって、サインを書く代わりにいくら飲んでもタダという素晴らしい条件を提示してくれた。

 スターは気楽でいいなあ、はっはっは。

「じ…実は…」

 目が泳いでいるのが自分でもわかる。

「実は?」

「あ、ああ…俺は今までちょっと連中とは離脱して自分を鍛えるたびに出ていたんだ。うん」

 結局運び屋についた嘘と同じこと言っちまった。

「へぇ、それはまたマメですね」

「それで、帰ってきたらこの惨事と、まぁ」

 因みに、スティはコーヒーなど苦いものがからっきし駄目だということで、ミルクティーのホットを飲んでいる。

 苦いものが比較的好きな俺は、スティに半ば強制的にコーヒー(しかもブラック)を飲ませてみたところ、盛大に噎せたところからどれだけ苦いものが苦手なのかがわかった。

「この後、どうするんですか?やはり、ジャスティスウィングの皆さんを?」

「そこなんだけどなぁ…」

 ジャスティスウィングのいる場所がわかっていたら俺は真っ先にそこに行っている。それがわからないから今後の行動に頭を悩ませているのにスティは気が付いているのかいないのか。

「まあ、知ってたらギャラクシー杯に出るよりも前にそこに行ってますか」

 気づいてた。

「見当もつかないんですか?」

「情けないことにね」

 俺は肩をすくめて見せる。

 マリンオーシャンは今日は11月だというのに暑いぐらいに太陽が張り切っていて、外を歩いている人の半分は半袖だ。

 対照的に俺は蒼のTシャツに白地に黒で「Ne retourne pas. Je tourne au devant et viens à rien.」とプリントされてある(意味は「振り向くな!前を向いて無になれ!」らしい)パーカー、そして黒のジーンズに革のコート。
 暑いったらたまんねぇな。

「じゃあどうするんですか?」

 クッキーを口に運ぶ。ほんのり甘い香りが苦味のつよいブラックコーヒーの後味と混ざり合い、高級な甘さを口に広げる。

「たとえジャスティスウィングがいなかったとしても、俺はブラックタイガーを撃滅しなければならない。ジャスティスウィングに入った時点で俺の人生の義務はそうなったんだ」

「でも、厳しいですよ。こんな状況じゃあ」

「俺一人の力でブラックタイガーをどうかできると思うほど俺はうぬぼれちゃいない」

 飲み物は?と聞いてじゃあ、ミルクティーもう一つとスティが言ったので、ウェイトレスにミルクティーとカプチーノを頼んだ。

「正直、ブラックタイガーが世から消えたうえで世界最強を上から7人選んだら自然にジャスティスウィングになる自信はある。ジャスティスウィング同等の戦力を集めようって言ったらものすごい人数が必要じゃないかな?」

「否定はしません」

 ジャスティスウィングの存在の大きさをあらためて実感させられる。

 よく物はなくなってからその存在のありがたさを思い知るというが、良く言ったものだ。

 だが…無い物ねだりをしても仕方がない。今あるキーを世界中から集めてブラックタイガーに対抗するしかない。

 ウェイトレスがそれぞれの飲み物を持ってきてくれた。ついでに、きれたチョコレートクッキーを追加オーダーする。

 ウェイトレスの後姿を眺めていると、不意にスティが口を開いた。

「先輩は俺に会う前に、俺の存在を知ってましたか?」

「え?」

 一見、今までの流れを無視したかのような質問にスティの真意が見えず、少なからず戸惑う。

 だが、スティの目を見る限り、話を変えて少し休みましょうという様な雰囲気はない。

「知っていましたか?」

「…いや、ギャラクシー杯でお前が俺に勝ったときに初めて知った」

「なら…」

 ミルクティーを飲む姿すら何か畏敬せざるを得ないオーラを放っている。

「F-FIREパイロットの人数は26人、ジャスティスウィングのメンバーは7人。では、世界中の『能力者』の数は?」

 思わずおぉと唸ってしまう。

 人間の思考は、少なからず純粋なものではない。

 確かに、与えられた問題に対して考えるという「知識」の問題ならそれは当てはまらない。

 しかし、「知恵」を使う発想となると、そうはいかない。

「能力者と定義された人物が世の中にどれだけいるかは、おそらく誰も知らないでしょう。だれも人数を数えていないのですからね」

「いつまでもF-FIREにこだわっていてはだめか…」

「最悪肉弾戦もあり得ると想定すると、一番無難な話ではあると思います」

 いったんカップをソーサーにおいて、考えてみる。

 スティの言うことはもっともだ。同意せざるを得ない。

 しかし、逆手にとればもしかしたらこの世の能力者は俺たちジャスティスウィング、そしてスティの8人だけかも知れない。

 そうしたら、俺達二人だけでブラックタイガーと対抗するなんてとても無理だ。

 だが、そんな後ろ向きの考えではいつまでも前に進めない。

 やはり…

「能力者を片っ端から集めてチームを作るしかなさそうだな…」




そろそろ物語が動いて行くんじゃないっすか?



LAP80 いざ、仲間を探しに


「能力者を片っ端から集めてチームを作るしかなさそうだな…」

「俺ももう残された手段はそれしかないと思います」

 しかし、こんな大規模なプロジェクトを遂行しようものなら確実に弊害が生じるだろう。

「ただ…」

「ただ?」

「簡潔に言い直せば、似たような組織を作ればいいかなということだな」

「似たような…、まああながち間違ってはいないでしょう」

「俺は、銀河中にいる能力者をできるだけあつめて、組織を作る。そして、その組織全体で持ってブラックタイガー、及びできればXを壊滅させればよい。こんなところか。」

 スティは腕を組んで天井を見上げている。

 確かに、俺が今言っていることはものすごくスケールが大きい話だ。こんな風にカフェでコーヒーを飲みながらするような話じゃないことは俺も重々承知している。

 でも、逆にいえばジャスティスウィングなしでブラックタイガーと戦うには、これくらいのことは必要なのだ。ジャスティスウィングは、正直言って最強のチームだった。だから、その分の穴を埋めるには膨大な数を積まなければならない。

「とにかく、世の中の能力もちを片っ端から集めなきゃいけなさそうなのは変わらないですね」

「さて、これをどこから手を進めていくか…」

 だいたい、能力持ちを探すというアイデアが、今さっき浮かんだばかりである。大したことは思いつくはずがないと予想をつけて考えた方が後に来るショックは軽そうだ…

 などと考えている必要は、全くなかった。

 スティが突破口を提案したからに他ならない。

「そういえば…チュンダーに能力持ちを集めた不良軍団がいるって聞きましたね…」

「……ほう」

「ざっと20人程度の集団で、全員ブラックタイガーに何らかの恨みがあるのだとか」

 今度は俺が唸る番だ。

 頭の中のビジョンだと、ざっと100人程度集めなければならない。そのうちの20%となれば、今すぐにでも食いつきたくなる話だ。

 しかし、不良軍団とくれば話は別だ。うまい具合に俺達の話を受け入れ、協力してくれると考えるほど俺は楽天家ではない。おそらく、実力行使になってくるだろう。その時にスティは手加減ができるのだろうか…

「不良軍団ってのが引っ掛かるな…」

「確かに、聞こえは悪いかもしれません。ですが…」

 ナプキンを一枚、スティに取ってもらい口をぬぐった。

「彼らは元々グレて不良になったわけではありません。人外の能力を持たされて、普通の社会から隔離されたために行き場をなくした人たちが集まっただけです。それが道端で集会をしているからそう見えるだけなんだと俺は思いますけどね」

「ふーん…」

「もっとも、外見は保証しません」

「スキンヘッドの男がリーダーだとか?」

 冗談のつもりで言ってみる。

「鋭いですね。彼らのリーダーはスキンヘッドです」

 ……おいおい。

「本来集まった理由はグレたわけではないですけれども、世間から不良と言われて不快な目を向けられてるうちにグレかかっているのも否定しません」

 やっぱ普通の不良じゃねぇか。

「正確に難あり…本当にチームプレイができんのか?」

「外部との連携は知りませんが、少なくとも彼らの中での結束力は馬鹿に出来ません」

 確かに、同じ境遇に立たされた人間達は、同じ価値観を持っている可能性が非常に高い。連携が取れているという話も大して珍しいわけじゃない。

 彼らは彼らとして、独立した部隊として扱えば怖いかもな…

「とりあえず行ってみませんか?チュンダーでの話をマリンオーシャンで悩んでいてもしょうがないですよ」

「ふぅ…まあそうだな。じゃ、とりあえず、チュンダーに言ってみるか」

「あ、転移ゲートはレース会場から西に15kmいったとこにありますよ」

 カプチーノを飲み干し、席を立った。

「じゃ、初の仲間となることを願おうか」

「はい」



ところで、チュンダーって第一話で人がいないって俺言わなかったっけ…?









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最終更新:2010年08月25日 19:45