始まり終わり次回閉幕、開演予定は未定の明日
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人生は予測不能である。
もしかしたら、明日は今日と違う非日常が待っているかもしれない。
もしかしたら、次の瞬間とんでもないことが起こるかもしれない。
或いは、唐突に自分が死んでしまうかもしれない。
人生なんて、日常なんて、そんなもの。
或る日、次の日、亦昨日のような日常が続くとは限らない。
或いは、昨日と同じ非日常か。
或る日、次の日、亦昨日
授業が終わり、ホームルームが終わり、鞄を持ち、友人と話しながらに教室を出て、正面玄関から出て、校門をくぐる。
普段と何も変わらない、強いて言うなら部活が休みという程度の「普通の日万歳!」と叫びたくなるくらいの普通の日だった。叫ばないが。
兎にも角にも、そのくらい普通で平和で平凡な日だった。
「なあ二人とも、今日はどこか寄っていくのか?」
大通りの交差点に差し掛かった辺りで、隣に居た桜木 之絵(さくらぎ のえ)に尋ねられる。
こいつは俺の幼馴染兼友人で、部活も同じなのでよく一緒に帰るのだ。
外見を簡単に言い表すなら、クールカッコイイ系美女タイプで、男子だけならず女子からの人気も高かったりする。
が、性格は全くクールではなく特にカッコよくもない。男勝りで、いいかげんな奴だ。
「僕は本屋に寄っていこうと思うんだけど、郷流は?」
そして、こちらがが十夜 理志(とおや まさし)。通称トーヤ。中学の時からの友人だ。普段は部活に所属していないトーヤは、先に帰ってしまうことが殆どだが、今日は部活が休みのため一緒に帰っている。
眼鏡をかけており、穏和そうな顔をした、いかにも善人ですといった雰囲気のある奴だ。
実際中身もそんな感じであるが、異常なまでにクールでドライな面もあったりする。
二人とも――いや、俺含め三人とも、個性溢れる面々だ。
そういう俺は、赤渓 郷流(あかたに さとる)という。見た目はどこにでも居そうな、どちらかと言えば運動系な普通の男子高校生。
性格はいい加減だがやる時はやる性格、と自負している。自負するような事かは微妙だが。
類は友を呼ぶと言う。実際、自分がそこそこ変わった人間だと言う事は自覚している。
それ故か、俺には友人と呼べる奴は少なめである。別にいじめられている訳でも、クラスに馴染んでいない訳でもないのだが、友人と呼べるほどの仲なのはこいつらだけだ。
「んー、そうだな。今日はとっとと帰りたい気分だから、やめておく」
特に用事があるわけでも、さして疲れている訳でもないのだが、なんとなく寄り道をする気にはならなかった。
「そうか。それじゃトーヤ、私も本屋に少し用事があるから一緒に行くか。シャーペンの芯が切れたんだ」
そういえば、確かに昼休みに俺にシャー芯を要求してきたな。一応一本恵んでやったが。
「それじゃあ、郷流とはここでお別れだね。じゃ、また明日」
「おう、またな」
そう別れを告げ、二人が向かった方向と反対側、自宅へ向かって歩き出す。
さて、家に帰ったら何をするか。今日は特別宿題と呼べる宿題もないし、予定も無い。好きに時間を使用できる。
そういえば、しばらく前から放置していたゲームがあったな。そろそろ続きをするか――
「……え」
不意に、胸の辺りに違和感。気づけば、胸から何かが突き出ている。それだけ、認識できた。
気づけば、目の前は冥く。
或る日、人生(ものがたり)は急展開を迎え。
次の日、日常的な非日常が繰り広げられ。
亦、昨日のように、急展開が待っているのだろう。
或る日、次の日、亦昨日
書き直しタイムその二。
どこが変わったかちゃんと分かる人はすげえよ。いや、結構変わってるけど。
最終更新:2012年07月09日 22:19