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夏風邪をひいた混沌を呼び込む霧雨又津


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有頂天変のさびが「たこ焼きマントマン」に聞こえるわしは異常



5LAP かつ丼の罠

「俺を誰だと思って居やがる!!」
 ゴールが終わって素直に喜んでいると、


「おい!正々堂々勝負しろって言ったのは何処のどいつだこの野郎!」
 とロジャーが肩で息をしながら近寄ってくる。


「まあまあ、同じ組織に属しているんだ。高らかに祝ってくれたまえ」
 俺が上目線で話すと、


「お前、そういうこと言うんだ…ふーん…警視庁全体に昨日の晩のこと言っちゃ おうかなー…」
 ロジャーがしめしめといった表情でこちらを見る。


 実は、昨日の晩の夕飯で、丁度お目付け役のジャックさんがかなりうまいかつ丼を作ってきてくれたのだ。このかつ丼のうまさに、ジャスティスウィングのみんなは大絶賛だった。


 まず、閉じていた卵の味がこれまた大変に濃厚で、生卵より味がしっかり付いているというと嘘になるが、それに匹敵する味の良さがあった。また、使っている野菜にはみずみずしさからもおいしさが感じられ、何といってもかつ!あのジューシーなかつをかじる度に染み出る肉汁が、なんとも言えない甘さを醸し出す。


 しかし、実はジャックさんが持って来てくれたかつ丼は、どんぶりに盛ると8杯。ジャックさんはもうすでに大量のかつ丼を食べてきたというので、誰かが食べることになったのだが、


「俺が食うよ。みんな無理して食うことはない。」
 とロジャーがさらりと言ったことがきっかけで、最後のかつ丼を誰が食べるかで喧嘩が起きたのだ。


 そこで、俺は皆が言い争っている間にジャックさんと手を組んで、ジャックさんの奥さんであるアリスさんに食べさせるという上繕いの下俺が食べるということになったのだ。


 この作戦は見事成功したと見えた。最後のかつ丼を俺がいただき、違う部屋で食べていた。二杯目も新鮮なうまさがしてすごくうまかった。しかし、


「ほぉ…リュウさん。やってくれますねぇ…」


ドアの方から声が聞こえて飛び上るほどにびっくりしたのだ。ドアの向こうではロジャーがにこにこして(その笑顔からは背筋が凍る何かを感じたわけだが)こちらを向いていた。


「ななな、な、なんだよ。いきなり」
 明らかに慌てた俺をロジャーは後目に、かつ丼の方へ寄っていく。


「3分の2食ったんだな。ということは…」
 と独り言をつぶやいて、手を差し出す。


「口止め料20ドル」


「もちろん払います、払わせていただきます」
 俺はその交渉にホイホイと乗った。


 こんな弱みを昨日握られたわけなんだが、それを警視庁中に広められたら困る。俺の寿命が3年縮むことは確かだ。


「はい、すいません。許して下さい。タックルした俺が悪かったです。」
 素直に謝ると、


「許す」
 といって、マシンに戻って行った。


 結局、グランドスタートカップ、ジャスティスウィングの戦果は


  俺 1位
  ロジャー 2位
  アリス 5位
  リチャード 15位
  ジェームズ 16位
  スーザン コースアウト
  マイケル コースアウト


 となった。




次回は主人公の説明から



6LAP 俺

 おっと、俺の説明が遅れた。俺の名前はリュウ サトウ。17才。口癖は大好きなアニメの決め台詞「俺を誰だと思っている」。小学校3年生の時に初めてF-FIREを見てからF-FIREパイロットになることを夢見て、中学校時代にリトルFIREという、まあF-FIREパイロットを育てるようなところがあるんだが、そこに入学した。そんで、俺はそこの学校を学年3位で卒業し、16歳でF-FIREの世界に入た。そして、警視庁に俺の才能を買われ、政府特別機関F-FIRE対策本部端末秘密隊「ジャスティスウィング」に入った。


 他にも俺は、特技というかヨットを幼少期からやっていて、つい三か月前にビッグオーシャンという国土の99%が海でできている惑星で行われたヨット大会で優勝をした。また、ローラーボートは完全な趣味でやっているが、この前も街をローラーボートで回っていた時にヤクザの車に絡まれたが、それから逃げ切った。自分で言うのも何だが、ローラーボートでも負ける気はない。まあ、俺のローラーボートのタイヤは若干細工が施しており、一度加速すると足で着地しない限り止まらない仕様になっており、さらに後方のボタンを押しつつ走ると自動車のスピードほどは出るようになっている。いわゆるハイテクってやつだな。



 また、中学時代には「ポルウ」という、フルートに似た音色だがとても奥深い音色が出せる笛を習っていた。こちらも今でも続けているが(といっても、通っている塾はやめてしまったが)、前記の二つほど自信があるわけではない。一音一音大切に吹くことはできるが、早い運指が全然できない。だから、ゆっくりと壮大な曲を演奏してさもうまそうに見せているわけだが…



 俺には一つだけ宝物がある。それは、エメラルドとマリンブルーが混ざりきらずにきれいなマーブル模様を作っている宝石だ。実は、この宝石世の中には全く存在しておらず、名前も存在していないという。俺はそんな不可思議で神秘的なところが気に入っていつも首からぶらさげて大切にしている。しかし、この石は実は昔、トレイキョウ内にあった小さいグラックタイガーのアジトを潰しに行った時に拾ったもので、つまりは元々ブラックタイガーの物なのである。それがどうでもいいような石ならともかく、向こうにとっては非常にないと困るような物らしい。なぜかって?いつもブラックタイガーの連中がこの石を盗もうとするからそうなんじゃないかなと思っただけさ。



 そして、先ほどから書いている「ジャスティスウィング」とは、銀河を飲み込み、世界を恐怖に陥れることを夢見ているデスシャドーが率いる「ブラックタイガー」を解体させるために組まれた警視庁の端末部隊だ。ジャスティスウィングは秘密部隊であり、世間では公表されていない。国民たちの混乱を防ぐためだ。メンバーは


  リュウ サトウ 17才  前回大会2位
  スーザン ジョーンズ 17才  前回大会4位
  マイケル レビン 17才  前回大会5位
  ロジャー シャンデリウス  前回大会6位
  メアリー ホワイト  前回大会9位
  マイティー レモドント  前回大会14位
  ジェームズ ロバート 17才  前回大会21位


 となっている。


 リーダーはスーザン。彼女は外見はまじまじと見ていられないぐらいの美人であるが、とても気がしっかりしているため、周りに厳しい。また、自分にはもっと厳しく、ジャスティスウィング隊長という責務をしっかりとこなそうとしている。彼女は弓道も得意で弓道全国大会でかなりの上位に食い込んだらしい(本人いわく彼女にとってはかなり低い順位で詳しくは教えてくれない)。6歳の時に奇病にかかってから髪の色が白というめずらしい後遺症が残っている。F-FIREとしての腕はかなりのものを持っているため、メンバーの中で彼女に勝てるやつはいない。まあ、俺とスーザンが同じくらいでマイケルとロジャーは運がよければ勝てるという程度?しかし、その強さを持ってか、他のマシンにマークされ、よくコースアウトしてしまうこともしばしば。そのため、前回大会では俺の方が順位は上だったが、本当はスーザンの方が強いのである。まあ、だからジャスティスウィングの隊長という責務を担っているわけだが。


 副リーダーはジェームズ。かなりクールな17才。常に冷静な判断を下せる頼れる人で、下す判断もぶれの一つもない。非常に頼れる男なのだが……年上の女に弱いというのが唯一の難癖。どうも年上の女の人に反論することができないようで、年上の女性に言われたことは反論できずに言われたとおりにやってしまう。だから、何かジェームズの判断が気に入らないと色気たっぷりの女官に頼んで変えてもらうというひどいことをしている…その黒幕は俺なんだけどね。F-FIREでもジェームズは状況に応じた場所でほぼ見方を勝たせるというサポート的な役目になっている。今回のレースでも彼は俺が優勝したきっかけを作ってくれた。


 リチャードはメンバー中最も学力があり、将来は銀河で一番上の大学に行こうとしていた。だが、リチャードが持っていたドライブテクニックをスーザンが目につけ、ジャスティスウィングに勧誘することでメンバーとなった。実は彼に対しては非常に借りがあり、俺がジャスティスウィングに入ったのはリチャードのお陰といってもいい。まだ俺がここに入る前のレースのときの話だが、F-FIREでリチャードと俺が僅差で一位二位を分けた時、リチャードに勧誘の言葉を受け、ジャスティスウィングを紹介してもらったのだ。以降、俺は最も尊敬する人物に必ずリチャードをあげるようにしている。F-FIREではジェームズとともに行動することが多い。故に順位がそこまでよくないが、チームの貢献度はトップに近いであろう。


 でまあ…俺はロジャーとマイケルとはよく首位争いを繰り広げる。特に、マイケルとはF-FIREだけでなく、ヨットでもライバルとして見ている。ロジャーとマイケルの二人は、性格はよく似ている。元気があって、周りのムードメーカーになっている。だからいつもスーザンに怒られてばかりである。俺もその二人とはよく似ていると言われるが、重要な判断をする時は冷静沈着になって選択するところはあの二人とはかけ離れていると言われたことがあった。それほどあの二人は腕白坊主として周りに見られているのだ。ただし、決定的に違うところは顔だ。ロジャーは17才のくせに顔ががっちりしていて髭もかなりあり、顔はかなり爽やか系。つまり、女にかなりモテる(この前のバレンタインデーは俺が1個多くチョコを貰ってかなりくやしがっていたのを覚えている)。が、マイケルは顔だけを見るとロいたいけな女の子にしか見えない。つまり、服をちょっと変えるだけで完全に女の子になるのである。おまけに、マイケルは声を作るのがかなりうまい。女の子の声を出していれば、女子校にも入れる勢いの顔立ちなのだ。



 それに嫉妬しているのがメアリー。マイケルさえいなければ結構かわいく見えるのに、マイケルのせいでみの目を見られないかわいそうな17歳女子である。この前も、メアリーがマイケルと二人で外出した時、ナンパをしてくる男子は全部マイケルに行ってしまったことを引きずっていた時があった。まあ、今年からマイケルはF-FIREパイロットエントリーの顔写真で覆面を外したからナンパなんてことはなくなるだろうけど…。彼女はF-FIREの実力はまあまあ。ただし、いざというときに実力が爆発してくれるのはジャスティスウィング全体に大きく貢献しているといってもいいだろう。いわゆる、一つの切り札と言ってもいいだろうか。



 俺の説明が長くなってしまったことをお詫びする




説明が終わってすっきりした…



7LAP ブレイクダーク

 表彰式が終わり、TV取材も終えた俺はジャスティスウィングのみんなが待っているはずの部屋に向かう。ロジャーはさっきのことがあって表彰式が終わったらTV取材を蹴ってすぐに部屋に戻ってしまった。いや、まさかあんなに怒っているとは…世の中うかつに行動してはいけないもんだな。



 とりあえずマシンのメンテナンスだけはしておこうと思い、車庫室に向かう。もうすでにマシンは相当数なくなっている。ほとんどのパイロットは帰ってしまったというところか。残っているマシンはジャスティスウィングのメンバーの物と、なぜかホワイトキャット。かなり性能のいいマシンがズラリ。盗人にとっては宝島より魅力があるんだろうなあ。



 とりあえず自分のマシンのメンテナンス作業を開始する。今回はピンボールタイムがあっただけマシンの破損が激しい。この修理代、果たして何円ものだか…。機体の70%は塗装がはげている状態であり、凹凸ができている場所が確認できるだけでも2桁は余裕といったところだ。くっそぉ…だいたいなんでマイケルがあそこではめるんだよ、いや、仕掛けたの俺だけどさ。



 修理している間に読者にわが愛機の説明をしておこうか。こいつの名前はブレイクダーク。文字通り悪を破壊するという意味だ。まあ、ジャスティスウィングに入る前からブラックタイガーには憎しみすらを感じていたのでこの名前を付けたわけだが、もう少しかっこいい名前にすればよかったと今では後悔している。



 ボディは最低。まあ、タックルされたら終了みたいなところか。ボディがAであるマシンを使うスーザンがたまに羨ましく思うが、そのかわりにブースト最上級、グリップもランクBに入る高性能を引き出せる。つまり、ひとつを犠牲にして他を底上げするという構図だ。完全にバランス型であるレッドムーンを使うロジャーは、なんで何か一つを犠牲にしてまで底上げするか意味が分からんといっていたが、たしかに傍から見たらそのように感じるんだろう。だが、俺はグリップがよくないと非常にストレスがたまると思ったし、ブーストを最高にして気持よくレースを行えるようにしたかったのだ。まあ、それをいうといつものようにロジャーに首をかしげられるんだが。



 こいつは最高速設定で作られているから、直線コースでトップスピードを維持していれば時速1500kmは出る。ブーストをすれば4000kmを超える速さを誇るわけだが、その代償として加速がひどい。一度でも壁にぶつかったり他のマシンに当たると一気に最高速から落ち、また時速1500kmに持っていくには非常に手間がかかってしまう。まあ、使い勝手は悪いがなれると素晴らしい力を発揮するマシンだと覚えておいてくれ。



 また、レース中も言ったがこのマシンは飛行可能だ。まあ、飛べると言ってしまったら説明はそれで終了になってしまうのだが、飛ぶと最高速がぐっと減る。まあ時速700km~800kmと考えてくれればあってると思う。俺は飛行中でもこれほどスピードがあったら十分だと思うが。



 大量の物、人を乗せて飛行するときはクラッシュダークという特大機を使う。このマシンはレース用ではない。運搬、移動用である。例えば、地球以外の星でレースが行われるとき、クラッシュダークにジャスティスウィングのみんなの荷物、マシンをを積んでそれで宇宙を移動するときなんかに使う。そのため、ジャスティスウィングの隊員の所持するマシンの車庫も設備してあり、生活に必要な施設はすべて取りそろえている。また、クラッシュダークはブレイクダークとは違い時速4000kmは余裕で出る。移動には持ってつけだ。



 また、クラッシュダークはブレイクダーク内にあるスイッチを押すだけで中に組み込まれている部品が組みたてられてできるという税金の無駄遣いという言葉がぴったりなシステムになっている。わざわざ変形なんて言うことをしなくても、専用の機械を作ればそれで終わるような気もするのだが。



 そうこうしているあいだに、大体の部分は修理できた。まあ、そこまで深刻な状況じゃなかっただけ良かった。破損していたのはマシンの殻ともいうべき金属板のみで、エンジンなど心臓部に当たる物は破損していなかった。まあ、運が良かったというかなんというか。まあ、そういうことにしておこうと思って部屋に向かったその時。




ネタに限界が生じ始めた



8LAP リュウの失踪


 ――――ヒュン


 何かが飛んできた。振り向きざまにキャッチすると、それは弓だった。何事かと見ると後ろにはドレイムとフゥの二人がいた。二人ともダークタイガーの下っ端である。どうせマシンのメンテナンスに気を取られている間に俺を殺そうとでもしたのだろう。こんな手段で俺を殺せることも知らずにね。


 おっと、前の説明で落としていたことがあった。実は、ジャスティスウィングのメンバーは全員ある能力と武器を一つずつ持っているのだ。俺の場合は波動を操る能力。波動とは、物体や生物が出すオーラと考えてくれていいのだが、それらを利用して物を作ったり、ビームやバリアを張ったりすることができる。そして、俺が使う武器は三節棍。三節棍って何と思った人はネットで調べてくれればいくらでも出ると思うので探してみてほしい。この三節根もちょっとした仕組みがあり、当たった敵は死なずに眠る。つまり、これは凶器ではなく捕獲用具として使うことが多い。この特性はジャスティスウィングのメンバーが所持している武器全般に言えることだが。


 他のメンバーの能力を含めて、ざっと言うと
  俺  波動を操る能力  三節根
  スーザン  自然を操る能力  弓(両端に刃があり近接攻撃も可能)
  ジェームズ  物体を操る能力  鉄砲(先端に刃があり近接攻撃も可能)
  マイケル  光を操る能力  棒
  メアリー  人の心を操る能力  扇
  ロジャー  魔法を操る能力  杖(魔法を発動するために本を常備している)
  リチャード  時を操る能力  ランス



 となっているわけで、


「おい、俺に何の用だ。」
 二人(二匹と言った方がいいのだろうか…)に話しかけると、二人は目配せをしてその場から逃げ去る。


「おい、逃げるな!」
 俺は急いで奴らを追いかける。機械のメンテナンス中に見て取れたブレイクダークの仕組みをブラックタイガーに持っていかれてはたまったものではない。急いで追いかける。



 しかし、今回の車庫はほぼ迷路。いろいろな所に道がついていてどこにフゥとドレインが行ったかが分からなくなってしまった。おまけに、自分の居場所すら分からなくなってしまった。とりあえず覚えているところまで引き返すわけにもいかず、かといってあの二人の行方がわかるわけでもなく、とりあえずコースへの出方だけは案内板に書いてあるので出てみることにした。



 先ほどまで表彰式でにぎわっていたコースは、すでに客もいなくなり、無人のコースになっていた。空を見上げると、青空にだんだん雲が進出してきている。フゥとドレインのマシンはなかったからコースに止めているとしか考えられないんだがな。さて、あの二人は何処に行ったんだか。 



 不意にエンジン音が鳴り響く。音のする方を振り向くと、ブレイクダークがなぜかこちらに突進してくる。だれが運転しているのかと思えば、コックピットにはフゥの姿があった。メンテナンス中に離れたからカギをかけるのを忘れてしまったらしい。



 俺はバリアーでブレイクダークの周りを囲んでフゥを動けなくした。そして中に入ってフゥに脅しをかける。


「お前、なにしやがる!」
「生意気な口叩けるのも今のうちだぜ、リュウ」
 しかし、フゥはにやにやと気持ちの悪い笑みを浮かべている。


「そんなこと聞いてるんじゃねぇ。ブレイクダークに何の用だと聞いているん  だ!」
 俺はフゥに唾がかかりそうな勢いで怒鳴る


「話せと言われて話すほどタコ頭じゃないんでね」
「タコがタコ頭じゃないとかいうな!」
 すかさず突っ込む


「つまらんジョークだ」
「誰がジョークだ!」


 とりあえずフゥをブレイクダークから引きはがそうとする。が、フゥはタコ男だ。8つの足と足に着いた吸盤でなかなか離れようとはしない。


「はなれろっつってんだろ!」
 俺は歯をくいしばってフゥのタコ頭を掴んで引き離そうとする。が、フゥはびくともしない。それどころか、


「それが人にものを頼む態度かい」
 と余裕をぶっこいでブレイクダークのコックピットに居座ってやがる。


「うるせぇ!お前は酢漬けにされて食われればいいんだよ!」
 俺は自分でも意味の分からない罵倒を浴びせる。


「フン。まだたこ焼きよりかはましだね」


「そういうことを言ってるわけじゃねえ!とりあえずはなれろと言っているん  だ!」
 俺とフゥがくだらないことで言いあっていると、


「準備ができたぜ、フゥ。そこをどくんだ。」
 不意に後ろから声がする。それと同時にフゥがブレイクダークから離れる。俺はそれを見てすぐさまコックピット内に入る。


 見ると、何やら怪しい笑みを浮かべたドレインがそこに立っていた。


「おい、どういうことだ。」
 俺が脅しを含んだ声で聞くと、


「お前は異世界で今回のF-FIREを指をくわえてみてればいいのさ。」
 ドレインが意味深な笑いを投げかけてくる。


「どういう意味だよ。」


「お前には消えてもらうのさ。ブレイクダークとともにな。」
 そして、不意にドレインが手をかざしたかと思うと、ブレイクダークが何かに何かに引っ張られる感触があった。最初はバリアでその正体から守っていたが、次第にその吸引力は高まり、俺のバリアでは耐えきれないほどになった。



 手段がないので、俺はブレイクダークに乗って逃走を図ることにした。後ろを振り向くと、ドレインとフゥの横になにやら怪しい空間の穴が開いており、そこに吸い込まれるようであった。急いでブレイクダークのエンジンをかける。そして、急いでアクセルをかけるが、時すでに遅し。機体は宙を浮いて空間の穴にまっしぐらになっていた。


「ハハハハハ!これで俺らも昇進ってわけよ!」


「リュウを消したんだ。さぞデスシャドー様もお喜びになるだろう」
 二人の甲高い笑い声に


「てめえら…俺は絶対帰ってくる!それまで覚えておけ!」
 と、悲しい捨て台詞を捨て俺は暗いその空間の穴に飲み込まれたのだった。



皆おまたせ。次回から幻想郷編









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最終更新:2009年12月23日 21:12