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小説所 其の五

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急展開になってもいいからページ数8くらいで終わらせたいが・・・はてさてどうなることやら。



―――――――― 幕間 ――――――――    

真鍮製の燭台と天幕に覆われた寝台とがあるだけの簡素な部屋。

彼の耳に届く音は、何かがそれを咀嚼する音のみ。
犬、だろうか。体長は2mほどで赤銅色の体毛に覆われている。

「うまいか、ソルテスカ。」
漆黒の僧衣を身に纏った長身痩躯の青年が、ノイズがかった抑え気味の低いトーンで話しかける。
ソルテスカ、と呼ばれた犬が彼の方に振り向く。その際にその犬が咥えていたそれの腕から血片が飛び散り、石畳の床を汚してしまったが今更そんなことを気にする必要はない。
くぅん?と鳴きながら、その腕をぼきんという奇怪な音と共に食べている。一部が下にボトリと落ち噛み砕かれた断面から赤黒い肉が覗き、紅茶よりも紅い液体が広がってゆく。

その様子を何を思うわけでもなく軽く一瞥し、その腕の持ち主の方を見やる。

片腕、片足はなく他にも所々食い荒らされているが、その長い髪とほっそりとした身体を見るに女性なのだろう。
顔半分もごっそりと無くなっていて、残り半分についている目はどこか虚空を眺めている。その中に見えるのは・・・悲しみと絶望。

彼と彼女は、当時婚約を交わしていた仲だった。周りからも非常に仲睦まじい恋人同士に見えた。
彼の狙いはそれだった。普段は近づくことの出来ない彼女に近づき、そして彼女を殺す。
こうも容易く達成できてしまっては面白くないと、彼は思ったり思わなかったり。

めきゃっ。

彼女の残った顔半分がソルテスカに食われたらしい。
満足気に鼻を鳴らし、緑色の長い舌で口元についた肉を舐めている。
と、よく見るとその異様に発達した犬歯の間に妙な流動体が挟まっている。彼は臆することもなくその中に指を入れ、そっとそれを取ってやる。
少し分かりにくいが、白く丸っこいところを見ると眼球なのだろう。

どろりと指に絡みつく眼球を口に含んで、軽く舐め上げ飲み込む。
「・・・不味いな。」

彼が口に含んだそれは、この冥界で”閻魔”と呼ばれていた女性のものであった。


by レフィ
子供の目玉は甘くてころころしてて、飴玉みたいなんだって!

今回の話はメモ帳よりコピペ。このネタはやりたかったんで。
幕間な分、タイミングを逃すとまずいんですよね。今なら大丈夫・・・なはず。
おまけ→自由帳に描いた自分なりのサイのイメージ絵

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最終更新:2009年08月07日 15:19