千ともちおの玉隠し

・監督・脚本

うすうす


・制作

MADAOハウス


・代表

カルピス


・主題歌

こいつ誰やねん/HIRO-MENMA


・あらすじ

10歳の少女、荻野藻千緒(おぎの もちお)はごく普通の女の子。夏のある日、両親と餅緒は引越し先の町に向かう途中で森の中に迷い込み、そこで奇妙なトンネルを見つける。嫌な予感がした藻千緒は両親に「帰ろう」と縋るが、両親は好奇心からトンネルの中へと足を進めてしまう。仕方なく後を追いかける藻千緒。

出口の先に広がっていたのは、広大なパチンコ屋だった。地平線の向こうには冷たい青空が広がり、地面には古い家が埋まっていて墓場が並んでいる。先へ進むと、誰もいないひっそりとした町があり、そこには射幸心を煽る4号機が並んでいた。4号機を見つけた両親は断りもなしに勝手にそこに並ぶ台に10000円を投入してしまう。それらの台は神々の台であったために両親は呪いを掛けられ、GOD図柄になってしまう。一人残された藻千緒は、この世界で出会った謎の少年・パチの助けで、両親を助けようと決心する。

藻千緒は八百万の神々が集う湯屋・「玉屋」の経営者、アニカツに雇用を願い出る。相手の名を奪って自分の支配下に置くことのできるアニカツは、藻千緒の名前を奪い、「千」という新しい名を与えた。藻千緒は玉屋の下働きとして働きながら、様々な出来事に遭遇しつつも、パチや同僚のリンとバット、釜爺らの助けを借りて懸命に立ち向かうことで、自分も今まで気づかなかった内なる「運命力」を発見する。

しかし以前藻千緒が玉屋に招き入れた仮面の男・カネナシが、自分を欲する余り、玉屋で暴走するという事件が起きる。同時に以前見かけた白い竜が傷ついた体で湯屋へ雪崩れ込み、千尋はそれがパチの化身であると勘付く。アニカツから「ある仕事」を任され満身創痍のパチは死に瀕する。

果たして藻千緒は両親やパチ、カネナシを救えるのか。パチとは一体どのような因果があるのか。藻千緒は人の領分を越えた神々の世界で、自らの可能性を解き放ってゆく。
最終更新:2014年09月11日 20:41