村上巴は朝から気分は最悪だった。
朝だからとか、乃々が相変わらずだからとか、ましてや通ってる学校でしょうもない事してるロボのせいでもない。
蘭子「巴ちゃん。おはよう」
昼子「フン、煩わしい太陽ね。巴。何か不機嫌そうね?」
あやめ「おはようございます。巴」
巴「おはようさん。蘭子先輩に昼子先輩にあやめ先輩」
三人に気づき頭を下げ思い挨拶をした。
神崎蘭子と神崎昼子と浜口あやめは、巴が通う中学の先輩だ。
なんで仲良くなったのかは、この際おいて置いて、こうして通学路でよく会い学校まで話すのは日頃の日課でもある。
この学校の生徒達は自分が極道一家の娘としても気にせず接してくれる。
まあ、謎の忍者やヘンテコロボ。最近では悪魔みたいなヒーローがいるし、この異常が当たり前になった時代だ。
ヤクザなんかカワイイものであるが。
巴「対したことじゃないけえ、大丈夫じゃけん」
蘭子「けど、元気ないよ?」
昼子「うむ。何を隠してるか知らないが、この我には隠し事は通じないぞ?」
あやめ「そうです。困ってることがあるならいってください」
巴「……あそこの樹とそこの家の角と後ろの曲がり角…見てみい?」
蘭子「えっ?どこどこ?」
昼子「さっきからこちらを見ている人達ね。それがどうした?」
あやめ「怪しい人達ですね。わたくしが誰か呼んできましょうか?」
よく見ると、黒い服サングラスをかけたいかにも怪しい連中が、巴が指摘した場所にばれないように隠れていた。
巴「心配すなや……うちの若い衆じゃ」
溜息を履きながら、そうもらした。
「「「はい?」」」
コレには訳があった。
遡る事、一昨日の夜。
???「……今日、おんしらを呼んだのには訳がある」
何処かの古い武家屋敷。
そこの奥の間で、イカにもゴツく悪そうな連中が集まっていた。
片目に切り傷がある悪人面のボス格の男が、真剣な表情で場に集まった男達を見据えていた。
「それで、用件とは?」
一人の男が緊張した面持ちで、理由を問いた、
???「実はのう…………」
ゴクリッ…
場にいる全員が息を飲む。果たして、どんな事が言われるのか?
ついに抗争をしかけるのか?それとも何か大きな組織と取引をするのか?
そう場にいる全員が息を飲む。
組長「巴が最近、つめたいんじゃぁぁぁぁぁぁぁぉぁ!!!!!」オロローン
「「「「………はい?」」」」
…………そう。ここはナチュルアースこと村上巴の家。村上組の屋敷である。
そして、彼こそ村上巴の父親にして村上組の組長である。
一瞬の沈黙のあと、若頭がおそるおそる手をあげた。
「えっ………と、親父。お嬢も中学生ですよ?思春期も真っ盛りだかr」
バカ親父「それでもワシは寂しいんじゃぁっ!!なんかワシに内緒で出掛けたり、帰りが遅かったりワシは心配じゃけんのぅ!」
「それって、彼氏がでk」
「おい、馬鹿。やめっ」
馬鹿親父「あぁっん!?巴に彼氏じゃあぁぁぁぁぁぁあ!?そんな馬鹿は指つめさせて、コンクリ流して、海に捨てといたるっ!うちの巴に手を出すようなアホンダラはワシが許せんっ!!!!!」
そして、だいの親馬鹿である。
組員たちもまた始まった。とか、嫌な予感がするな。とか、心の中で思っていると。
ダメ親父「というわけで、おんしら明日から巴を一日監視せい!!!彼氏なんかおったらワシが直々に出てやるけえの!!!!!」
この一言が原因で事の発端だった。
もちろん。その声は余りにも大きく、離れにいた巴にも聞こえていたのであった。
巴「……っていう訳じゃ」
蘭子「それはなんて言うか…」
昼子「我の父上でさえもそうはしない……と思いたいぞ」
あやめ「なんていいますか、それは……」
巴「だから気にすんな。ただの背景と思ってくればそれでええ。」
なんとも言えない親馬鹿に呆れる二人だが、巴が悩んでるのはそこじゃなかった。
巴(親父達にヒーローやってるってバレてしまうけえの……。バレてしまったら何を言われるかわからん。何よりあのフリフリの服を着てる所を見せたくないしのう…)
今はなんとかまいて、隣町のほたると乃々と合流しているが、いつバレるかわからない。
巴「腹をくくるしかないかのう」
蘭子「?……って、早くしないと遅刻しちゃうよ!」
昼子「何?急ぐぞ!蘭子!あやめ!巴!」
あやめ「遅刻はまずいです。いきましょう!」
そう言って慌てて走る三人に、巴も頭をかきながら追いかけるように走って行った。
終わり
次回予告
ほたると乃々は巴と一緒に村上組へといき馬鹿親父の説得へいく。
果たしてどうなるか?
次回、「森久保、部活やめるってばよ」
最終更新:2013年06月26日 19:13