moedra @Wiki内検索 / 「翼の庇護2」で検索した結果

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  • 翼の庇護2
    かける言葉を失ったのか、ドラゴンは自らの体を仰向けに寝かせると私の心が落ち着くのを静かに待っていた。 大変な状況にいるというのに、不思議と恐怖は感じない。 ドラゴンの眼に、己の身勝手につき合わせられることになった私への気遣いの色が浮かんでいた。 「我はいつでもよいぞ・・・焦ることも、恐れる必要もない」 その言葉に後押しされるように意を決すると、私は地面に横たわるドラゴンの傍へと近寄った。 眼前に聳える漆黒の塔。所々歪に凹凸のあるその肉棒が、呼吸に合わせて前後に緩やかに揺れている。 私はゆっくりとその雄を掴むと、両手に余るドラゴンの性感帯をギュッと握り締めた。 「グウ・・・ウ・・・」 意外なほどに敏感な反応を示したドラゴンの様子に驚き、思わず手の力を緩める。 「あ・・・」 「構わぬ・・・続けてくれ・・・」 言われるままにゴツゴツとした肉の棒を根元から擦り上げると、ドラゴ...
  • 翼の庇護
    どんな国でも、町でも、村であっても、これまでに1度も天災に見舞われたことがないという地域は恐らく存在しないだろう。 大風、竜巻、洪水、山火事、落雷、地震、噴火・・・ 程度の差はあれ、人々は昔からこれらの災害から身を守るために知恵を絞ってきた。 家の床を高くし、森を伐採し、堤防を作り、柱を太くし、危険な地域には住まないというように。 だが天災のなかには、どうしても人の犠牲なくしては逃れられないものがある。 そしてついに、私が幼い時から愛してやまなかったこの平和な村にも、その類稀な天災が訪れた。 村の周囲をグルリと囲む山々を包んだ、緑豊かな森。 近頃その森の中から1匹の大きなドラゴンが姿を現し、村に被害を与えているという。 まだ誰かが犠牲になったというわけではなかったが、皆が寝静まった後連日のように畑が荒らされ家畜が奪われていくというのだ。 だがある夜村長が村の力自慢達を集め...
  • SS便乗者氏
    累計 - 今日 - 我が翼を想いて(♀竜×♂人間、♀竜×♂竜、捕食、流血、Transformation)[絵あり] ↓美女と野竜(非エロ、流血) ↓受け継がれた救い(非エロ) ↓禁断の意匠に抱かれて(非エロ) 地に墜ちた女王(非エロ、流血、MH) ↓悠久の欠片(非エロ、流血、MH) ↓忘れようとした記憶(♀竜×♂人間、流血、ザッピング、MH) ↓渇望の日々(♀竜×♂人間、流血、MH) 森に走る閃光(♀竜×♂人間、流血、Transformation) ↓禁忌の報い(♂竜×♀人間、♂竜×♀竜、流血、捕食、Transformation)[絵あり] ↓妃の笑う夜(♀龍×♂人間、捕食、Transformation)[絵あり] 分かたれた者達(♀竜×♂人間、流血) ↓捨てたはずの剣(♂竜×♀人間、♂竜×♀竜、捕食、流血) ↓追憶の闇(♂竜×♀人...
  • ティアマット
    聖剣伝説Legend of Manaに登場 火の属性の知恵のドラゴン。 人間換算年齢40~50歳。 ドラゴン戦争が起こる前はヴァディスと恋人関係だった。 世界を支配しようと、戦争を起こした。 その際、金と水の属性の知恵のドラゴン2匹とそれぞれのマナストーン(それぞれの属性の力の結晶みたいな物です)を吸収したが、ヴァディスらによって奈落に封印される。 残された魔力で影を地上に飛ばして、ラルク殺してどうのこうので地上に蘇る計画を実行するに至ったわけだが、この辺はスレ的にどうでもいいと思われるので飛ばす。 このゲームの大筋の1つ、「ドラゴンキラー編」のラスボス。 名台詞「我の糧となれ!」 見た目は、赤い体に、鋭い牙・爪があり、 ゴツゴツした鱗、手足+悪魔の手のような翼の生えた結構ダークなデザインだが、カッコいい為か結構人気。 炎を吐いてくる、炎属性の竜語魔法を使う、丸...
  • 雪山の暖2
    確かに・・・だがこの心地よさを手放すのは・・・かと言って食ってしまうわけにもいくまい。 どうすればこの人間をここに引きとめておけるのだ? このまま捕まえておけば逃げられることはなかろうが、人間には食料が必要だろう・・・ そこまで考えたとき、私はある妙手を思いついた。 私が食料を獲ってくる間にも人間に逃げられぬ方法がある。 「フフ・・・フフフフフ・・・」 思わず漏れた笑い声に、人間が恐怖に青ざめた顔で私をじっと見つめていた。 不気味な笑いを漏らすドラゴンの様子に、俺は不安に押し潰されそうになった。 結果がどうであれ、このまま無事に逃がしてくれるつもりはないらしい。 先行きを憂えていると、ドラゴンが突然俺の背中側に回した手を首筋に当てた。 そして着ていたスキーウェアの襟に爪を引っ掛けると、ビィーという音を立てながら俺の服を引き裂く。 「な、何を・・・?」 突然の行...
  • 無題n
    突然地面が消えたかのような落下感、そして俺は飛び起きた。 久しぶりに落ちる夢を見た。 部屋は真っ暗でまだ深夜のようだった。 寝なおそうと思って寝返りを打ったとたん背中に激痛が走った。 あわてて飛び起き、明かりをつける。 電灯の紐をつかんでいる腕は明らかに人間のものではなかった。 カギ爪が生えた太短い指。 ゴムのように滑らかな黄色と白のツートンの肌。 そして背中には一対の翼。 激痛の正体は寝返りを打ったときに翼の肩(?)の部分をひねったらしい。 カギ爪、ツートンカラー、翼。 こんな時どうするか。 素数だ素数を数えて(ry ~ 1分後 ~ 23まで数えたところでネタが尽きたと同時に大体の状況は把握できた。 ドラゴンになってしまったらしい。 某スレに『1000だったらドラゴンになる』とかカキコしたのがいけなかったんだろうか。 ユニットバスに移動し、そ...
  • 焼け跡に残った光2
    爪を振り翳すことも牙を剥き出すこともせずに無防備な姿を晒したそのドラゴンの様子に、俺は武器を持った腕を振り上げたまましばらくの間硬直していた。 人間の言葉に不慣れなせいなのか物言いにはどこか高圧的な態度が見え隠れしているものの、このドラゴンの言った言葉が嘘でないことだけは直感的に信じられる。 今朝方に出遭ったあの禍禍しい黒竜に比べれば、従順に人間の前に傅いたこの橙色に輝くドラゴンにはある種の正義のようなものすら感じられた。 そしてゆっくりと振り上げた腕を下ろし、周りにいた他の男達に指示を出す。 「よし・・・いいだろう。おい!こいつに新鮮な果物を持てるだけ持たせてやれ!それにミルクもだ!」 「な、何だって?食料を差し出すのか・・・?」 「そうだ。いいから早く持ってこい。人の子の命が懸かってるんだろう?」 驚きとともに目を開けた私がコクリと頷くと、首領に反論した男も渋々ながら町の...
  • 雪山の暖
    相変わらず、冷たい雪が降り続けている。 私は厚い雪に覆われた山の洞窟の中で蹲り、呼吸の度に気管を焼く灼熱の冷気に身を震わせていた。 今年の冬は異常だ。例年よりも1ヶ月早く雪が降り始め、気温は平均で5度下がった。 数え切れぬほどの冬を過ごしてきた私にも、この異常気象ともいえる厳しい冬を乗り切ることができるかどうかは怪しかった。 保護色になるように真っ白な鱗で覆われた手を顎の下に敷きながら、私は先行きの不安を隠せずにじっと洞窟の外を睨みつけていた。 「ったく、今年は早く雪が降ったって言うからスキーにきてみりゃ・・・降り過ぎじゃねえのか?」 真っ赤なスキーウェアに身を包んだ若者が、辺りを見回して呟いた。 膨らんだ雪の結晶がしんしんと降り積もり、彼の通った航跡の溝を次々と埋めていく。 大きなスキーとバッグを担ぎ、彼は仲間と落ち合うために山の中腹にあるロッジへと足を早めた。 ...
  • Lunatic
    月の光がもたらす狂気。 視界に伸ばしたその腕は、漆黒の鱗をまとう。 都会。 夜も深けて、車の音がまばらに聞こえる住宅街。 会社の残業で遅くなってしまい、こんな深けた時間になってしまった。 人間の息吹を感じない、いつもと全く違う公園の遊歩道を歩いていると、 突然後ろから大きな影に襲われた。 心臓が大きく痛むような感覚と息の詰まるような驚きを覚え、 体が動くままに飛びのいた。 その姿は他の人から見れば、実に滑稽だっただろう 襲われた影のほうをよくよく見てみれば、誰もいない。 街灯の周りを蛾が飛んでいる。 時折、蛾の影が地面に映る。 深けた時間と言うことで、私の気が小さくなっているのだろう。 これが正体かと、ひと時の安堵を覚えたが、 いつも歩いている道だというのに、今までこんなことなどなかった。 影と言うものは、光源に近づけば近づくほど...
  • 冷雨の導き
    絶え間なく降り続ける雨。 ザーザーという耳障りな雨音が洞窟の中にまで響き渡り、私は冷たい風の届かぬ岩壁の陰でそっと蹲りながら雨季の終わりをひたすらに待っていた。 洞窟の前に広がる深い森には食料になる木の実も、果物も、そして獣達もが豊富に存在しているが、さすがの私も大粒の水滴に打たれながらそれらを探して回るのは億劫極まりないことだった。 木々の葉から蒸散された水が霧のようになって私の黒光りする鱗の上で凝集し、ポタポタと滴り落ちる水の粒へと姿を変えていく。 まあ、昼間ならば周囲の明るさも手伝ってこの過酷な環境に耐えることも難しくはない。 だが夜になれば厚い黒雲が月明かりを覆い隠し、その暗闇の森を凍えるような寒さが支配するのだ。 「くそっ、せめて雨雲が消えるまで向こうの町で待ってればよかったな・・・」 俺はいつものように隣町で1週間分ほどの食料を買い込むと、雨に濡らさぬように...
  • 第2の人生
    「ふう・・・空の散歩にも、そろそろ飽きてきたな・・・」 快晴の空を映す青々とした海の上を飛びながら、私は大きな欠伸をした。 近頃はこれといって大した刺激もなく、山間の洞窟から遠出してきては海の上を飛ぶのが私の日課になっていた。 稀に船に乗った人間どもが私を見つけて騒ぐことはあったが、私には関係ないことだ。 そろそろねぐらに帰って昼寝でもするとしよう。 私はフワッと旋回して向きを変えると、陸に向けて力強く羽ばたいた。 その時、海の上に突き出した崖の上に1人の人間が立っているのが目に入った。 「どうやら自殺志願者のようだな。愚かな奴だ」 今にも荒れ狂う海に飛び込みそうなその青年を、私は上空で見守っていた。 だが、いつまで経っても最後の1歩を踏み出す気配がない。 「ふむ・・・どうせ死ぬ気なら少し私の暇潰しに付き合ってもらうのも悪くはないな」 私はそう呟くと、青年に見つからな...
  • 竜の呪い2
    スッと彼女の目が開いた。そして、視線がゆっくりとアレンの方へ移動した。 それを認めたアレンの顔に希望の色が浮かんだ。 「ミーシャ姫!」 だが、ミーシャはもう一度ゆっくり目を閉じた。そして・・・ 「うああ、ああ、ああああぁ!」 苦しそうな悲鳴とともに激しい痙攣を起こした。アレンには何が起こったのかわからなかったが、すぐに事の異常さを認めた。 彼女の手に金色の毛が生え始めたのだ。それは瞬く間に全身に及び、腹の辺りを残して彼女はフサフサの短毛に覆われた。残された腹の皮膚も、徐々に白くなり、人間の皮膚ではなくなっていく。 そして、彼女の美しかった顔は鼻を前に長く伸ばしたような形になり、口が左右に大きく裂けた。頭部には艶のあるすらりとした角が伸び、腹の下からアレンの太腿よりも太い尻尾が伸びている。 ミーシャが人外の変化を遂げている間、アレンは次第に重くなる彼女を支えきれず転倒し、彼女...
  • 赤月の悪戯2
    Human-side Dragon-side 町での買い物に予想以上の時間を食ってしまい、俺は両手にいくつもの買い物袋を提げたまま暗くなった山道へと入っていった。 2ヶ月もあるという初めての大学の夏季休暇を退屈な家の中で食い潰すくらいならと、俺は数日前からこの山の中腹にある大きな山小屋で過ごしている。 まだ俺が産まれてもない頃に祖父が山の中で暮らすのに使っていたものだそうだが、祖父が亡くなった今では家族にとってのちょっとした別荘となっている。 流石に山に広がる広大な森からは多少外れたところにはあるものの、森を切り取った急な坂の麓に建てられているお陰で緑の山の雰囲気は十分に味わえていた。 それにちゃんと電気もガスも水道も引かれているお陰で生活に苦労はしなかったし、数年後就職して1人暮らしを始める練習としてはある意味最適なのかもしれない。 だがもう慣れた往来とはいえ流石に暗...
  • 地に墜ちた女王2
    「何?もうあの雌火竜を手懐けたと申すのか!?」 翌朝僕の報告を聞いた時の王女の喜びようは、とても言葉では言い表せないものがあった。 「はい・・・ですが彼女・・・レイアとの信頼をより深めるには、あの口輪をも外してやる必要があります」 「なんじゃと?ならん!それはならんぞ!万が一にもまた暴れられてはかなわぬからな」 「で、ですが・・・」 だが王女は言いかけた僕の言葉を手で制すると、椅子からピョコンと飛び降りていた。 「くどいぞ。前の雄火竜などは口輪をつけなかったせいで取り押さえられず、結局死なせてしまったではないか」 確かに僕がこの王宮で職についた直後、今のように頑丈ではない庭園の小屋で小柄なリオレウスが飼われていたのが記憶に残っている。 だが小柄とはいえ流石は飛竜の王というべきか、甲高い咆哮を上げながら小屋を破壊し辺りを飛び回る雄火竜に手を焼き、結局数人のハンター達を雇って討...
  • ドラゴン学者
    ドラゴン。 そう呼ばれる種族の多くは巨大な体を持ち、外見は固い鱗でびっしりと覆われていたり、フサフサの柔らかい毛が生えていたり、はたまたつるつると光沢のある滑らかな肌をしていたりと様々で、太くて逞しい尻尾を持ち、大きく広がる翼や立派な角や恐ろしい爪や牙があり・・・ 驚くべきことに、中には人の言葉を話すことができるほど賢い者もいるという。 僕が若くしてドラゴンに興味を持ち始めたのは、ひょんな偶然からある遊び心たっぷりの書物に出会ったからだった。 その書物には、ほとんど誰も見たことのないドラゴンについての詳しい研究の記録が示されており、ドラゴンという生き物の少なくとも一部を理解するのには十分過ぎるほどの素晴らしいものだった。 ドラゴンが何を主食にしているのか、どんな攻撃方法を持つのか、体の造りはどうなっているのか、中にはドラゴンとの接し方や彼らの特異な習性、住んでいる地域までが...
  • 悠久の欠片
    歴史に残る雄大な伝説と、歴史から忘れ去られてしまいそうな儚い寂寥感・・・ その両方が同居したある小さな村が、緑の森と丘に囲まれながら静かに佇んでいた。 ココット村・・・この村に暮らしている村長は、かつて山のように巨大な龍を片手で扱えるような小さな剣で打ち破ったことがあるという、伝説のハンターだ。 今でこそハンターの仕事からも足を洗って平和なこの村をまとめ上げてはいるものの、あの老人を慕ってこの村にやってくる者は後を絶たない。 だが俺はハンターのような過酷な職業になど興味はなかったものの、こんな村に住んでいるが故にかつてとても奇妙な体験をしたことがあった。 それを、これから話そう・・・ 今から10年程前、まだ俺が20歳になる直前の頃だっただろうか。 そういえば、村に新しく住み込みのハンターがやってきて間もない頃だったと思う。 それまではやたらと武勇伝を吹聴しているいけ好...
  • 希望の卵
    地を這う人間達の遥か頭上をゆったりと飛びながら、レモンのように眩しい黄色い体毛に覆われたドラゴンが下界を見下ろして深い溜息をついた。 「ふう・・・一族の掟とはいえ、このような者どもの中から伴侶を選ばねばならんのか・・・」 つい数日前に人跡未踏の山奥にひっそりと存在するドラゴンの里を旅立った彼女は、これから先の生涯をともにする者を見つけるために連日雲の切れ間から自分に相応しい人間を探していたのだ。 雄のドラゴン達は外界で暮らすことが多かったが、そのほとんどが心無い人間達によって狩り出され、すでにその存在が絶えて久しかった。 それ以来、生き残った雌のドラゴン達は不本意ながらも人間を伴侶として里で暮らすことに決め、これまで子孫を残してきたのだ。だが、人間を里に引き入れ始めてからの約100年間、待望の雄のドラゴンが産まれることはついになかった。 結局、人間と我らの間には屈強な雄のド...
  • 無題2
    深い森の中、4~5名ほどの竜が手に大きい刀を ぶら下げ歩いていた。 「おい、パディ。あとどのくらいだ?」 先頭を歩く目つきの鋭い竜が一番後ろの竜に話しかけた。 「え・・・っと、あと8マイルほどです」 パディと呼ばれた茶色い若い竜は地図を見ながら答える。 「チッ・・あと8マイルもこのクソジャングルを遠足 しなきゃなんねーのか」 先頭の竜がため息を出しながら毒づく。 「おい、ポイントマンのお前がヘマしたら全員くたばるんだ。 おしゃべりはいいからしっかり目を開いてろよ」 後ろから2番目にいたやや年のいった竜が注意を出す。 彼らは今戦場の真っ只中にいた。 竜の世界にも紛争があり、縄張り争いや種族ごとの意地のぶつかり合いが こじれると戦争状態にもなる。 今がまさにその状態だった。 大きな翼があり空を自由に飛べる竜たちは空中戦をするのだが、 いま森を歩いている彼...
  • 時には徒花のように
    春の明るい朝日に照らされた古めかしい城壁。 かなり小さな国ではあるものの、この国を治める父には子供の私から見ても王らしい威厳と風格が備わっている。 だが20歳の誕生日を迎えたある日、私は突然父の寝室へと呼び出された。 「なあ娘よ、お前ももう今日で20歳だろう?もうそろそろ誰かと結婚してもいいのではないか?」 「あら、ちょっと前までは迂闊に結婚などするなと言っておりましたのに、一体どういう風の吹き回しですの?」 「ふぅ・・・ワシも正直、求婚のため連日この城を訪れてくる男達の相手に疲れてしまったのだよ」 父はそう言うと、普段国民の前で保っている威厳に満ちた表情を崩した。 「腕の立つ者、頭の賢い者・・・お前が望むのなら、いくらでも素晴らしい男と結ばれることができるのだぞ?」 「どうせ王家の地位と財産が目当てで表面だけを取り繕った方達なのでしょう?それに・・・」 少し迷ったが、私...
  • 空からきた少年
    興奮にときめく胸を押さえながら、僕は見上げるような巨大な飛行機に乗り込んだ。 生まれて初めての海外旅行。 チケットの半券を握り締めながら自分の席を探して、広い通路を早足で歩く。 「あった!」 23Aの席・・・その席のすぐ横には、遥かな世界を見渡すことのできる小さな四角い窓がついていた。 そして飛び乗るように自分の席に座り、慣れない手つきでシートベルトをはめる。 ペロンと伸びたベルトの片側を力一杯引っ張ると、体が座席にギュッと固定された。 ちょっときつく締めすぎた気もしたが、そんなことはどうでもいい。 だがさっそく魅惑の小窓にかじりついてはみたものの、残念なことに窓の外には幅の広い大きな飛行機の翼が伸びていて下はほとんど見えなかった。 「ちぇっ、全然下が見えないじゃんか」 ちょっとがっかりしたそんな僕の様子を、隣に座ったパパがおかしそうに笑っていた。 やがて通路を...
  • 結竜の儀式
    多くのドラゴン達が平和に暮らす世界。 雲1つない快晴の空の下を番いのドラゴン達が陽気に飛び回り、その様子を周囲の岩山や樹上に腰掛けたドラゴン達が持て囃していた。 新たに結ばれた1対のドラゴン達を祝う、結竜の儀式。 幸せそうに翼をはためかせながら笑うその2匹のドラゴン達を、僕は少し離れたところから羨ましそうに眺めていた。 「あーあ・・・僕もあんな風にうまく飛べたらなぁ・・・」 背中から生えた大きめの翼をパタパタと動かしながら、僕は力なく呟いた。 数日前、僕は数匹のドラゴン達にからかわれて泣きべそをかいていた。 「お前まだ飛べないのかよ」 「俺達はみんな飛べるってのになぁ」 次々と浴びせられる侮辱に抵抗しようにも、空も飛べない自分の情けなさがそれを許さなかった。 「えぐ・・・だ、だって・・・うぐ・・・」 「飛ぶのなんて簡単だろ?いいか、見てろよ」 自分がお手本を見...
  • 黒竜の葛藤2
    ペロッ・・・ペロッ・・・ 「う・・・ん・・・」 瞼越しに突き刺さる陽光の眩しさとザラザラした湿った物に顔を擦り上げられる感触に、僕は手放していた意識の糸を探り当てていた。 とても暖かい・・・まるで極上の羽布団に包まっているかのようだ。 ペロッペロッ・・・ 再び顔を擦り上げられ、僕はゆっくりと目を開けてみた。 目の前に巨大なドラゴンの顔が見え、大きな舌が僕の頬を駆け上がっていく。 「ん・・・な、何してるの・・・?」 僕が起きたのに気がついたのか、ドラゴンは舐めるのをやめると少しだけ僕から顔を離した。 その眼に、とても心配そうな輝きが宿っている。 下を見ればドラゴンの柔らかくて暖かい腹が僕の体に絶え間なく擦りつけられていて、僕は氷点下の砂漠の夜を裸で過ごしたというのに全く寒さを感じずに済んでいた。 「僕を・・・心配してくれたの・・・?」 少年から投げかけられた率直...
  • 悠久の欠片2
    「グルルルルルルル・・・・・・」 "今すぐそこから降りてくれば、命だけは助けてやる" そんな脅迫の言葉が聞こえてくるような迫力で、彼女がゆっくりとこちらに近づいてくる。 「あ・・・うぁ・・・ま、待って・・・」 地面の上にいた時と違い、今は巨大な飛竜と完全に目の高さが合っていた。 それ故に、鋭い視線から目を離すこともできずに体が言うことを聞かなくなる。 「す、すぐにお、おお、降りるよ・・・」 だがそうは言うものの、仮に降りていったとしても助かる保証などどこにもない。 結局その場から1歩も動くことができぬまま、俺は怒気を巻き散らす雌火竜に岩棚の上で壁際へと追い詰められた。 思わず胸の中に抱き抱えたままにしていた子竜はまだスースーと静かな寝息を立てているが、まさか彼女の見ている前でこの子を叩き起こすわけにもいかないだろう。 「グルル・・・」 子竜を盾にさ...
  • 剛と柔
    鋭く切り立った断崖と険しい丘陵に囲まれた、誰1人として人間の踏み入ったことのない深い森。 その森の奥では、快適な住み処を求めて数多くのドラゴン達が身を寄せ合って暮らしていた。 翼を持つ者は外界から食料を調達し、暖かい体毛を身に纏った者は冬の寒い時期に仲間達から重宝され、限られた洞窟の中で親の異なるドラゴン達がまるで家族のように静かな夜を過ごしているのだ。 そんな中、森の端の小さな洞窟で長い間共に暮らしている2匹のドラゴン達がいた。 全身をまるで苔むしたかのような深緑の鱗で覆った初老のドラゴン、グレン。 そしてグレンとは対照的に黄みがかった山吹色の体毛に身を包んだ若いドラゴン、サントロ。 明らかな外見の相違からも判る通り、彼らの間に血の繋がりは無い。 だがそんな彼らが心を通わせ共に暮らすようになったのは、ある雷雨の夜だった。 ドオオオオン!!ゴロゴロゴロ・・・ 耳を劈...
  • エルアール
    空を飛んでいるドラゴンを、人は、神の使いとして憧れと尊敬の目で見つめる。 中には、悪の根源のようにドラゴンを憎んでにらみあげている者もいたが、 どちらにも共通していえることは、何故神の使いなのか、何故悪の根源なのか、 確固たる証拠を持っていないことだった。 二匹のドラゴンは、少々平和ボケしていたのかもしれない。 相変わらずのどかな空を滑空する二匹のドラゴンは、 人間たちが打ち出した鋼鉄の網にまんまと引っかかった。 互いに動転して、思い思いの方向に逃げようとしたため、 網が複雑に絡まって、二匹は地面へと落ちた。 地面に着いたら人間の占めたもの、 飴に群がるアリよろしく、ドラゴンにわっとたかり込んで、あっという間に縛り上げてしまった。 「ねぇ、エル。私たち、何とかならないのかしら…。」 薄緑の肌を持ったドラゴンが、強い藍色が栄えるドラゴンに話しかけている...
  • 禁断の意匠に抱かれて
    カッ・・・カキッ・・・ガッ・・・ 町の片隅に佇む小さな小屋の前の広場に、断続的な金属音が響き渡っている。 岩肌に押し当てたノミにハンマーを叩きつける度に、砕けた細かな岩の破片がキラキラと辺りに飛び散った。 照りつける太陽の暑さに滲み出した玉のような汗を拭いながら、ハンマーを振るう手にさらに力を込める。 「はは・・・今日も精が出るじゃないか、ルイス」 不意に背後からかけられたその声に、俺は作業の手を止めると静かに後ろを振り向いた。 「何か用かい?グレッグ」 背後に立っていたのは、俺よりも3歳ほど年上の友人だった。 年が違うのに幼馴染というのもおかしな話だが、実際の所この小さな町では彼ほど親しい友人は数少ない。 「あんまり根詰めると日射病で倒れちまうぞ。ほら、こいつでも飲めよ」 そう言うと、グレッグは手にしていた冷たい水の入ったコップを俺の前へと差し出した。 「ああ...
  • 故に
    剣の切っ先に照り返されたランタンの炎は、まるで篝火のようだった。 天然の天窓から差す仄かな月明かりを楽しみながら、やがて孵る我が仔の卵に思いを馳せる。 この洞窟に棲む雌竜はそうやって日々を気ままに過ごしていた。 日が沈む頃には食糧を携えて巣に戻ってくる夫もいる。 献身的に続けてきた抱卵が実を結ぶ日も近いはずだった。 「さあ、退いてもらおうか。俺たちの目的はお前の腹の下の黄金だ。お前の命じゃあない」 明かりを纏った剣が竜の顎先に触れるほどの距離で上下した。 彼らこそ、平穏な日常を引き裂いた憎き敵。 幅広の良質な剣を握っているものの、風貌は騎士のそれではない。 継ぎ目の目立つ荒い鎧に革のレギンスを身に着けている。 大方、貴族崩れの賞金稼ぎか何かだろう。つまり、目的は明らかだった。 「とっととぶっ殺しちまえよ、面倒くせえな」 洞窟の入り口の盛り上がった岩に腰掛けてい...
  • 忘れようとした記憶2
    Hunter-side Lioleia-side 「なぁおっちゃん、これで弓を作ってもらえるかい?」 ようやく、憧れだった念願の武器が手に入る。 僕はそんな期待感に胸を膨らませながら真っ赤に溶けた金属の熱がこもる武器工房へと駆け込むと、いつものように腕を組んでふんぞり返っているおっちゃんにやっとの思いで集めてきた素材と金を差し出した。 「何だボウズ。お前はまだハンターになりたての青二才だろう?」 だがこれまたいつものようにというべきか、僕の依頼を聞いたおっちゃんが意地悪な笑みを浮かべながら僕の頭をクシャクシャと撫で回す。 「かっこつけて弓なんぞ使っても、お前にゃあの鬱陶しい猪どもだって狩れやしないだろうよ」 「うっ・・・い、いいだろ、別に・・・」 確かに、おっちゃんの言っていることにも一理はある。 僕がこれまで細々とでも鍛えてきた片手剣を捨てて弓を使い始めよ...
  • Lunatic(another failure)
    月の光がもたらす狂気。 視界に伸ばしたその腕は、漆黒の鱗をまとう。 山々が赤と黄色に染まりきる紅葉の季節半ば。 道路にもその色使いの落ち葉が敷き詰められた山道。 1台の紅いステーションワゴンが軽快なエンジン音を唸らせ、 夜が更けて真っ暗な山道を登っている。 何のことは無い。 私がこんな所にいる理由はただひとつ、走ることだ。 このあたりの地方では雪が降らないし雨も少ない。 腕を上げるためには、低いグリップの元での限界走行が最も肝心だという。 しかし、この当たりには安全に走れるダート路面すらない。 そのため、私はこの季節になるといつもこの道を走っている。 数少ない雨が、道路に落ちて腐り欠けた葉に吸収されたとき、 この道路が真の姿を現す。 アスファルト特有の強い摩擦と、濡れた落ち葉独特の氷のような弱い摩擦。 一歩間違ったら吹き飛んでしまうようなス...
  • 紅き大老2
    「グフフフフ・・・流石は大婆様だ・・・我々に2匹も獲物を寄越してくれるとは・・・」 「確かにそうだな・・・あの馬どもは大層食いでがあったが、やはり獲物は人間でなくては面白くないわ・・・」 突如どこからともなく聞こえてきた、空気を震わせるような野太い声。 しかもその正体不明の声の主は1つや2つなどではなく、ガサガサと茂みを揺らす音からすると既に俺とクインの周囲を複数でグルリと取り囲んでいるらしかった。 「だ、誰だ!?」 仲間と一緒にいることで心に余裕が持てたのか、或いは暗闇のせいで相手の姿が見えないことが幸いしたのか、俺とクインは反射的に腰に差した剣を抜くとお互いに背中を合わせて辺りを見回した。 だがそんな俺達の必死な様子を嘲笑うかのように、何者かの愉快そうな声があちこちから聞こえてくる。 「ククク・・・見ろ・・・こやつら、我らと戦うつもりのようだぞ」 「人間の目ではこの闇の...
  • 奇妙な仲介人
    世の中には、山に登ることを趣味としている人達はたくさんいることだろう。 だが一口に山といっても、その環境は場所によって全く変わってくる。 吹雪と強風の吹き荒れる雪山にしか登らない者もいるだろうし、あるいは灼熱の炎噴き上げる活火山の魅力に取り憑かれた者もいるだろう。 だが俺にとっての魅力ある山とは、切り立った断崖が立ち並ぶ岩山のことを指す。 遥か眼下を流れる川を飛び越すようにして吊り橋を渡る時の興奮、世界の全てが見渡せるような絶景。 森も少なく野生の獣もほとんどいないこの岩の楼閣に、俺は第2の故郷といったような親近感を覚えるのだ。 使い慣れた登山用具を背負ってお気に入りの岩山へとやって来た俺は、今日こそまだ到達したことのない山頂を目指してみようと心に決めていた。 普通は登山用具といえば精々テントに食料、後はいろいろと役に立つ7つ道具と着替えくらいのものだろう。 だが、岩...
  • 氷炎の恋物語3
    FlameDragon-side IceDragon-side 世に人間という種が姿を現すよりも遥か太古の昔、世界は今よりもずっと厳格な秩序の下に統治されていた。 その地上に台頭していたのは大陸の南方にある活火山に棲み轟々たる火と大地を司ったという炎竜の一族と、北方の海に浮かぶ凍てつく氷山の奥地に集落を構え、荒らぶる風と水を操ったとされる冷たい氷竜の一族。 彼らは特に種族的な対立をしていたわけではなかったものの、決して相容れぬ存在としてお互いに異種族の竜達と関わりを持つことを固く禁じていた。 だがある時、これまで1度も破られることのなかったその絶対の掟に敢然と立ち向かう雌雄の竜が現れる。 この物語はそんな許されざる恋に身を投じた、1匹の雌氷竜が歩んだ生涯の一節である。 深い藍色に染まる原始の海に、厚い氷で覆われた巨大な大陸が浮かんでいる。 その年中通して激しい...
  • 忘れようとした記憶
    Lioleia-side Hunter-side また、茹だるような暑さの照り付ける季節がやってきた。 不思議な絆で結ばれた人間と愛娘を森に残してこの鬱蒼とした木々の茂る密林に移り住んでから早4週間。 毎晩のように降り頻る激しい雨や涼しい洞窟の中に巣食う不快な虫どもに幾度となく辟易しながらも、私は何とか新たな塒となりそうな美しい縦穴のある洞窟を見つけてほっと胸を撫で下ろしていた。 今頃はもう、あの娘も成体といって差し支えない程に大きく成長しているに違いない。 それにあの人間も・・・ 私はそこまで考えると、滝の流れる涼しげな巨洞の地面に蹲ったまま大きく溜息をついた。 この先、もう人間如きとあれ程深く関わることはないだろう。 この密林には私の敵となるハンター以外の人間などは滅多に訪れぬだろうし、あの可愛い娘と離れてしまった今となっては目の前に現れた人間どもを生かし...
  • 氷炎の恋物語
    FlameDragon-side IceDragon-side 世に人間という種が姿を現すよりも遥か太古の昔、世界は今よりもずっと厳格な秩序の下に統治されていた。 その地上に台頭していたのは大陸の南方にある活火山に棲み轟々たる火と大地を司ったという炎竜の一族と、北方の海に浮かぶ凍てつく氷山の奥地に集落を構え、荒らぶる風と水を操ったとされる冷たい氷竜の一族。 彼らは特に種族的な対立をしていたわけではなかったものの、決して相容れぬ存在としてお互いに異種族の竜達と関わりを持つことを固く禁じていた。 だがある時、これまで1度も破られることのなかったその絶対の掟に敢然と立ち向かう雌雄の竜が現れる。 この物語はそんな許されざる恋に身を投じた、1匹の雄炎竜が歩んだ生涯の一節である。 見渡す限り一面が暗い赤と黒に覆われた、灼熱のマグマ噴き上げる広大な火山地帯。 その不毛な丘陵...
  • 渇望の日々2
    「グオオオオオオオオン!」 再び雨に濡れそぼった密林を震わせる落雷のような咆哮が聞こえ、僕は彼女のいるであろう方角を目指して走り出していた。 一体何が起こっているというのだろうか? 今の咆哮が、僕にはまるで彼女の泣き声のように聞こえたのだ。 それは大切な何かを失った者だけが発することのできる、魂を引き千切られるような鬼哭の調べ。 やがて否応無しに早まった鼓動を抑えながら広い草原に飛び出すと、僕はようやく彼女の姿を捉えていた。 彼女の周りにはハンターと見える2人の男が傷だらけの無残な姿で転がっていて、最後の標的になった男が粉々に砕けた飛竜の卵の傍で絶望に跪いている。 だが彼女は最早抵抗する気力も失ったその無防備なハンターを冷たい殺意のこもった眼で睨み付けると、低く身構えながらほんの数歩だけ獲物から離れるようにその巨体を引いていた。 まずい・・・彼女は、あのハンターを殺す...
  • ペット
    朝目が覚めると、僕は裸で見知らぬ部屋にいた。 明らかに自分のものとは異なるベッド、テーブル、調度品。 そしてなにより、独特な獣の臭い。 ええと、昨日の夜は何をしていたっけ? 必死に記憶を辿る。確か、友達と飲んで、酔って帰る途中だったのは覚えている。 でもそこから先の記憶がない。 ということは、どこかで倒れて誰かの家で介抱されたのか? でもそんな見知らぬ酔っ払いを普通こんないいベッドに寝せるものなのかな?しかも服も着せずに。 みれば、僕のいた部屋は綺麗に片付けられていて、ホコリ一つ落ちていない。 その上ベッドときたら2メートル四方の大きなもので、明らかに部屋の中で異常な占有率を誇っていた。 僕はとりあえずベッドから這い出すと、窓を覗き込んで驚いた。 「一体何階建てなんだこの家は!?」 窓の外には霞がかった一面の空の下に深緑の絨毯が敷いてあるように見えた。 だが...
  • 秤上に揺れる哀と愛
    開け放たれた城のテラスを駆け抜ける、爽やかな朝の風。 私はもう随分前からの日課となったテラスでの深呼吸を終えると、深い森に囲まれた南の方角へと目を向けた。 今頃はあの方が、父から課せられたある難題に応えるためにあの森へと足を踏み入れている頃に違いない。 無事に帰ってきてくれればそれでよいのだが、どうにも妙な胸騒ぎがするのは気のせいだろうか。 城下町で偶然出会った彼が王女である私に結婚を申し込んだあの日、父は彼の資質を試すためにこう言った。 「南の森に棲むという巨大な黒竜を討ち果たしてくるのだ。そうすれば、娘との結婚を認めよう」 森に棲むドラゴンというものをこの目で見たことがなかった私には、それがどういう意味を持つのかすぐには理解することができなかった。 だが今になって考えてみれば、父は何処の出の者かもわからない男を娘の夫には選びたくなかったのだろう。 そして彼が森へと出発し...
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