5スレ>>623

「5スレ>>623」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

5スレ>>623 - (2008/10/19 (日) 20:49:44) のソース

「さすがに岩ジムに対してカモネギ1人で乗り込むのは無謀だと思うぞ。」
ジムリーダーの至極真っ当な意見を背に2つの影がジムを後にした。
1つは背中にリュックを背負い帽子をかぶった男。
そして、もう1つは茶色い髪に茶色い服、手にはネギのような形の植物のクキを持った女の子。
「マスター、ごめんなさい。」
カモネギが謝る
「気にするな。相手が悪かった。それに今日は砂嵐が起こっている影響でジムまで砂が吹き込んでいたからな。」
マスターと呼ばれた男が答える。

ニビシティは砂嵐が起こりやすく、岩使いのジムリーダーはそれを利用するためにジムを改造している。
砂嵐の日にはそうでない日に比べて段違いに戦いづらくなる。
では何故2人がそんなときにジムに乗り込んだかというとこうだ。
2人はセンターで当分は砂嵐の日が続くという情報を得てニビジムを後回しにして先に進もうとした。
しかし、お月見山に向かう途中、男に呼び止められ有無を言わさずジムまで連れてこられた。
2人はまだジムに挑む気はなかったので、またお月見山に向かった。
だが、また同じ男に阻止された。
時間を置いてからまた向かっても、やはり男が見張っている。
そして、仕方なく2人はジムに向かったのだった。

「だが、やはりお前とあのジムでは相性が悪すぎる。新メンバーを考えたほうがいいんじゃないか?」
マスターの意見は当然である。
誰もカモネギ1人で岩使いに勝てるとは思わないだろう。
「いえ、今回はちょっと調子が悪かっただけです。次はきっと…」
「俺はお前が怪我でもしたら悲しいから言ってるんだよ。」
意地を張っていると思ったマスターは宥めるように言う。
しかし、
「私はまだマスターと2人だけの旅を続けていたいんです。」
カモネギに言われ、しばし黙り込む。
そして、
「3日後、もう一度挑戦してダメだったら新メンバーを入れるぞ。」
と譲歩する。
それから二日後、ついに明日は約束の日。
カモネギは特訓の結果、『みだれづき』と『はたきおとす』が使えるようになった。
しかし、ノーマル技の『みだれづき』では岩に有効なダメージは入らず、『はたきおとす』はそもそも威力が足りない。
自身、できれば2人だけで旅をしたいと思っているマスターはセンターへと帰る途中も悩んでいた。
(やはりこのままだと勝てない。どうすれば…)
その時、女性から声をかけられた。
「お客様にセキチクシティのマサノリさまからお荷物が届いています。」
「ああ、どうもありがとうございます。」
(おじさんから?いったいなんだってんだ?)
マスターは礼を言いつつ受け取る。
部屋に帰り荷物を開けると、そこには一枚の手紙と二つの円盤状の物体が入っていた。
マスターはとりあえず手紙を読む。

――やぁ、元気かな?
  おじさんはすっごく元気だよ。
  この前もサファリパークに行ってきたんだ。
  そしてなんと!!
  ミニリュウを捕まえてしまったよ。
  どうだ?うらやましいだろう?
  このミニリュウがかわいくて……
  ……一所懸命に『まきつく』のが……
  …もう……たまらん…すごすぎ…
  日本一……世界一………宇宙一……

       (中略)

  そうそう、サファリパークで技マシンを拾ったんだ。
  どうせカモネギちゃんと2人っきりでイチャイチャしてるんだろう?
  送った技マシンはカモネギちゃんに使えるから試してみなさい。
  うまくいけばニビのジムリーダーにもカモネギちゃんと2人きりで勝てるかも知れないぞ。

どうやら円盤状の物体は噂に聞いていた技マシンらしい。
おじさんの手紙には使い方とそのマシンで覚えられる技も親切に書いてあった。

翌日、約束の日。
「また来たか。しかし、またカモネギだけとはな。」
呆れたように言うジムリーダーにマスターは答える。
「前回のようにはいかないぜ。今日はそのバッジ貰いうける。」

そして勝負が始まった。
「カモネギ『かげぶんしん』」
初手、マスターはカモネギに一つ目の技マシンに入っていた技を命じる。
ジムリーダーのサイホーンの攻撃は本体には当たらなかった。
そして、
「『すなかけ』」
目に砂をかけられたサイホーンはうまく狙いが定まらない。
「『にらみつける』」
無数の影分身から睨まれたサイホーンは思わず身をすくめ防御がガラ空きになる。
そこへ、
「『はがねのつばさ』」
もう一つの技マシンで覚えさせた技を叩きこむ。

…

結局、その後も一方的に攻めることに成功し、ジムバッジを手に入れた。
「まさか、カモネギ1人にやられるとはな。」
「運が良かったんだ。一発でも貰っていたら負けていた。」
「フフ、まぁ良い。次はお月見山を越えてハナダか?頑張れよ。」
「ああ。」

…

「カモネギ、よくやってくれた。」
マスターはカモネギの頭を撫でながら話しかける。
「マスターと二人っきりで旅するためならこれくらい簡単です。」
カモネギはうれしそうに答えた。



翌日、お月見山の麓

「ひどいよな~。いきなりマルマインでボカン!!だってよ。ところであんたお月見山を抜けるのかい?」
「気を付けなよ~。お月見山は先月の地震で今じゃ天然の迷(ry」
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。