萌えっこもんすたぁSS保管庫内検索 / 「5スレ>>215」で検索した結果

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  • 5スレ>>215
     二月十五日のバレンタイン   時計の短針が十二時を示し、バレンタインになったばかりの十四日。  皆が寝静まった頃にシャワーズが台所へとやってくる。  できるだけ音を立てずに静かに動く様子は、萌えもんバトルなんかよりも真剣だ。  最小限の明かりをつけて、ごそごそと棚からボールや泡だて器やハート型の型を出していく。  テーブルにそれらと本を並べ終えたシャワーズは一つ頷き、冷蔵庫からチョコレートを取り出す。  冷蔵庫の中には、すでに型に入れられ冷やされているチョコが数個並んでいる。  これは昼間にシャワーズの仲間が主のために作ったものだ。  一緒に作ろうと誘われたのだが、恥ずかしさのあまり断ってしまった。  一度断ってしまうと、参加したくても声をかけづらく、興味のないように振舞ってしまった。  結果、誰にも知られないように、真夜中にこっそり作るということに。 「これで...
  • 5スレ>>211
     ――2月14日。  それはある意味一年のうちで、最も甘く溶かされた一日。  女の子も、男の子も。  人間も、萌えもんも。  誰もが胸の裡にほんのりと燻るものを抱え、心を浮き躍らせる。  惑い、昂ぶる無数の想い。  それはあたかも、一つの巨大な鍋に注ぎ込まれ掻き乱されるチョコレートのように、  たやすく蕩けて見えなくなってしまいそうなほどに儚くて――  だから、誰もが希うのだ。  この、バレンタインデーという特別な日が。  誰にとっても貴く、尊く、心安らかな一時であれと。      =====================================================   萌えっ娘もんすたぁ異伝・紫水晶ver.       番外編・Ⅰ 『尊くあれ、甘き聖よ』 ===================================================...
  • 5スレ>>219
    ある深い深い洞窟の話。 それは、封印されし3人のための世界。 外界より隔離されたその世界の中は静寂の天下であり、悠々自適が横行する。 そんな世界の下、3人の宴が今夜も始まる…。 「スチル、私の椅子が壊れた。」 「知りませんそんなことは。それからアイス、大の姉を呼び捨てにしない。」 「困ったな。転ばないでいるのは労力を使うというのに…。」 氷の鎧を纏った少女と、金属の鎧を纏った少女が、静寂をかき乱すかのように話していた。 「おいすー。また掘り出しもんがあったでー。」 そう言いながら小部屋に入ってきたのは、これまた岩の鎧を纏った少女。 地上の萌えもん達とはまた違う、変わった格好の萌えもんが3人。 古代に封印された、レジスチル、レジアイス、レジロックの3人である。 古代、人間の文明が、一度衰える前の頃。彼女達3人は“神”として崇められていた。 創世神と言われた萌えもん、レジギガスの娘達…その...
  • 5スレ>>213
    ――その少女は美しかった。 裏切られ自らが傷ついてもなお、人々を守らんと駆ける白い姿、 その姿に、思えば一目見たときから心を奪われていたのかもしれない。 彼女が現れるのは、いつも災害の前だった。 だから、彼女が災害の元凶だ、と信じた人々は、それぞれの持つ力をふるい、彼女を追い立てた。 彼女の瞳を見てしまった私は、なんとなくわかっていた。 彼女は、災害を起こしているのではない。人々を守ろうとしていたのだ。 傷つき物陰で休んでいた彼女を見つけてしまった私は、考えるよりも早く、話しかけてしまっていた。 「ねぇ、あなたは――」 「……」 厳しくもまっすぐな紅い瞳で見つめられて。私は言葉を噤んだ。 「……大丈夫よ、放っておいて頂戴。」 「っ、あなたは、どうしてそうなりながら……」 「馬鹿なのはあたしだってわかってるよ……でもね、あたしのこの力は……。」 「あっ大丈夫?!」 「大丈夫だって……言っ...
  • 5スレ>>217
     2月14日。この日は全国的に若者が頭を悩ませる日として有名だ。  それはここ、もえもん学園においても例外じゃない。  そして僕もまた、そんな若者の1人だった。   「あの、ヘラクロス君……」  休み時間、教室から出たところを呼び止められた。  声のしたほうを見ると、なにやら恥ずかしそうにしている女生徒が1人。 「お、お願いします!」  そういって手にした小さな包みを僕のほうに差し出してくる。  僕だって馬鹿じゃない。今日という日に差し出される小包の意味くらいはわかっている。  だから僕は動じることなくその子に問いかけた。 「え~っと、これは……『誰に?』」 「あの、その……ごにょごにょ……」  彼女が耳打ちしてきた名前は僕のクラスメートの1人だった。  あいつも人気者だねぇ…… 「わかった。渡しとくね」 「はい。じゃあ、よろしくお願いします!」  最後に勢いよく頭を下げると、彼女は風のよ...
  • 5スレ>>210
     ※この話には独自の設定が使われています   納得できない場合は、そんなもんなんだと軽く流してください   深い考察ではないので、それで十分です  ケイタの思考が真っ白な間にちょっと説明をいれよう。  それはフシギバナのシキが三百年という長い時間を生きていられたか。  理由は二つあって、その片方はシキ自身が語るので、ここでは語られないほうを書くことにする。  萌えもんを生命という視点から見ると、例外を除き変わった特徴を見せるタイプが三つほどある。  それが草と虫とゴースト。  ゴーストは置いといて、先に草と虫を説明する。  萌えもんにかぎらず、草と虫は強い生命力を見せる。  引っこ抜かれても根さえ残っていればそこからまた生えてくる草。  外的要因がなければ、長く成長を続けていく樹木。  腕がもげて治療せずとも、頭を潰されても動き続ける虫。  草は生命力の長さに強みを持ち、虫は生存力の強...
  • 5スレ>>214
     「……も……する……、…なさ……ごめ……い…」 誰かがなにか言っていた。 顔を見ようとするが、力が入らない。  「………っっ」 ―――雨。冷たいという感覚も薄れてきている。 ―――血。地面に流れる。とめどなく―――― その夜、彼女は何かを言い続けた。何を? 誰に?何のために? そして、彼は消えた。記憶から、セカイから―――  「……んんっ…」 差し込む光に思わず眼が眩む。窓から暖かな光が差し込んでいた。  「ここは……」 そこにあったのは見知らぬ部屋。外には全く知らない風景が広がっている。  「気がつきましたかー?」 いきなり開かれたドアから少女が入ってくる。その容姿に彼は驚いた。  「…なにをじっと見てるんですか…?何か顔についてます?」  「あ…いや…その…その服装とかって…いわゆる…『こすぷれ』?」 ありのままを、ありのまま訊く。 そりゃそうだ。 某アニメーションで人気を博し、...
  • 5スレ>>216
    *注 ヤンデレです。最後にえちぃ表現ありです。そういうのが苦手な方は、閲覧をご遠慮下さい。 狂愛、という言葉をご存知だろうか。 特定の人物に対する思慕の情が、時を経て過剰なものとなり、やがて狂気の沙汰へと至ってしまうことである。 その想いが深ければ深いほど、想う期間が長ければ長いほど、その狂気は極端に先鋭化し、肥大化し、いずれ暴発する。 これは、ほんの少しのボタンの掛け違いが生んだ、少女の悲しい恋のお話。 【ずっと一緒にいようね】 少女は、ただ悔しかった。 かけがえのない仲間だと思っていた。 気の置けない親友だと思っていた。 喧嘩をすることはあっても、心から憎んだりしたことはなかった。 だが今は、あの言葉が脳裏に焼き付いて離れない。 『……渡さない。あなたにマスターは、相応しくない』 少女は怒った。怒って、怒って、最後には、泣いた。 泣き疲れると、今度は生気の無い瞳で虚...
  • 5スレ>>218
    2/13 PM11:12 「で…出来たぁ」  三度の爆発と四度の炎上、そして他の萌えもんセンター調理室利用の同志からの痛い視線を乗り越えてそれは完成した。  茶色を基礎とした黒光りが魅力的なのは、きっとこれに魔力があるからだだとリザードンは納得する。  予め用意しておいた箱にそれ即ちチョコレートを詰めて、ラッピングを丁寧に施す。  チョコレートを作る習慣なんてない萌えもんが、八度の失敗と引き換えに成功を手にしたのは、むしろ上出来といえる。  ついほのお萌えもんの感覚で調整してしまう加熱や冷却がないからか、ラッピングは一発で成功した。  メッセージカードも考えたが、文面を考えてる内に明日が終わってしまいそうだと却下する。  明日とは言わずもがな、リザードン流に述べるなら、 ただでさえ魔力を持つチョコレートが交友を深めるだけにその力を発揮する、聖バレンタインである。 「ミニリュウもストライク...
  • 4スレ>>215
    どこかで私の仲間が、襲われている………どうして、どうして私たちは嫌われてるの? 私が生まれたのは工場の近くだった。 生まれた頃から既に私達は人と他の萌えもんに嫌われていた、 どうして私たちを嫌うの、お願い私たちを嫌わないで。 工場から出る毒で生まれた私達、私たちのほかにも同じ場所で生まれた萌えもんもいる 彼らもまた私たちと同じ嫌われ者だった。 彼らと私たちはとても仲がよかった、同じ場所で生まれ同じ場所で共に生きていたし、 何より唯一の私達以外の初めての萌えもんでもあった。 私にも友達が出来た、私と同じ種族で生まれた頃よりずっと一緒だったドガースさんと 種族は違うけどよく一緒に居たベトベターさん、そして私も入れて3人でよく遊んでいた。 でもそれは長くは続かなかった……友達のベトベターさんが人に襲われたらしい、 それを見て友達のドガースさんが助けに入って自爆してしまった。 今私の目の前で...
  • 5スレ>>25
    個室に入院しているラルトスの様子を見に行く。 もともとエスパータイプで体そのものがさほど丈夫な種では無かったため、少し治療が長引いているのだ。 「やあ。体の調子はどんな感じかな?」 「はい……大分…よくなりました…」 「そっか、それは良かった。早く退院できるといいね」 「ありがとうございます………あ、あの…」 「ん?」 「他の…皆は…?」 「ヒマナッツとブルーか?二人とも一足先に全快して、今は元気にしてるよ」 「よかった……」 会話が途切れる。 人を恐怖の対象として見ていただろう萌えもんとの会話は、決して急かしてはいけない。 本人が言葉を紡ぐのを、気楽に待つことが基本だ。 「……あのっ……」 「ん?」 「私達…どうなるんですか…?」 三人のトレーナーだった少年はそれまでの自分の萌えもんと生活することを禁止された。 そのため、ひとまず三人は萌えもんセンターで見習いの立場で暮らすことになってい...
  • 5スレ>>205
    ここはカントー屈指の商業都市ヤマブキシティにある萌えもんセンター。 各トレーナーにあてがわれる個室の中で、3人は難しい顔をしている。 「はぁ…」 「意外に難しいんですね」 「…………」 2月13日、時刻は23時をまわったところだろうか。 小さな三角形のテーブルに、向かい合うように座っている彼女達の中心には、1冊の本が置かれている。 『初心者でも出来る! 簡単☆女の子のお菓子作り』と銘打たれたその本は、彼女らの主から毎月少しずつ渡されるお小遣いをはたいて買ったものだ。 それだけに、3人の表情は真剣そのものである。 「……時間はあまりない。すぐに行動に移すべき」 クールにそう言い放ったのはオニドリル。頭が良く、戦闘力も高い。彼女らの主も、よく旅の道程やバトルの作戦を相談している。 「でも、もう少し工程をしっかり覚えないと。失敗作なんて渡したくないし」 それに対し反論するのはフシギバナ。彼女らの...
  • 5スレ>>221
    ※どうも、零です。 企画、もえもん学園を舞台にした、零作、第三弾その1です。 今回は、バレンタインでの出来事のハクリュー編。 今回このSSを書くに当たって、ぺる氏、[End]氏、ストーム7氏、Capri氏、鳥嫁氏、メッケーモサヌ初号機氏のキャラをお借りしています。 お暇があればぜひどうぞ。 St.Valentine s Day         “The eternal triangle ~貴女も私も君がスキ~” 2月13日、窓外の空は雲も疎らに晴れ渡っているものの、やはりまだまだ肌寒い日の昼休み。 私は、最近何かと忙しい生徒会を手伝っていた。 「ねぇ」 この時期、話題になるのはやはり『あの日』のこと。 そして今日もその話題が挙がる。 興味津々な様子で皆に聞いたのは、生徒会会計のペルシアンさんだ。 「今年はみんなどうするの?」 「…なにが?」 聞き返したのは生徒会長のサンダ...
  • 5スレ>>27
    わたしはルージュラ、こおりエスパーの萌えもん 身長140cm、体重は4・・39.6kg! 趣味は踊り、夢は素敵な雄萌えもんと添い遂げること わたし達の種族には雄が居ない なので子孫を残そうと思ったら、他のひとがた萌えもんと結ばれる必要があるのだ ある日、わたしのマスターであるおじいさんが日課の釣りに行くというので着いて行くことにした なんでもニョロゾが欲しくて欲しくてたまらないらしい ニョロゾはあんまり好みじゃないのよねぇ・・・内臓透けてるし・・・ 近くの池に向かう途中、通りかかった草むらで雄のケーシィに出会ったの 同じひとがた萌えもんだし、おじいさんもケーシィも戦う意思なんてないし、ってことで おじいさんの釣りを見学しながら色々お話してたの そのうちお互いの萌えもんの話になってきて 聞けばケーシィは雄の数が多くてフリーな雌ケーシィを探すのも大変だって言うじゃない こりゃラッキ...
  • 5スレ>>28
    どこか現実離れした感覚……… あぁ、これは夢だ俺は今夢を見ているのか 泣き声が聞こえる………誰かが泣いている? あれは、女の子? それに女の子の近くに男の子が……あれは俺だ 幼い頃の俺……それじゃあ、あの女の子は俺の知っている人? 「ねぇ、どうして泣いているの?」 幼い俺がその女の子に言っている、女の子の方もその声に答えている 「ひっく、皆が私にひどいことするの」 「それなら大丈夫だよ、何があったら僕が守ってあげるだから一緒にあっちに行こう」 幼い俺が女の子に手を出す、女の子の方は手と幼い俺の方を交互に見て伸ばされた手を取る 「行こう」 幼い俺が女の子を引っ張って行く……待ってくれ、その子は一体誰なんだ……… 「目覚めよ愚民どもよ、今こそ目覚めるのだ。さぁ愚民ども我のために動き出すのだ。」 「オ~~~~~ルハイィィィル、プリ、目が覚めたようだな愚民ども」 なんという目覚ましだ、誰だこんな...
  • 4スレ>>211
    「ごしゅじんさまごしゅじんさまー」 「どうした?」 「ごしゅじんさまってあたまわるいの?」 「今度は何を誰に吹き込まれたんだ?」 「ちがうよー。だってさっきでんわしたとき、あたしいっぱいきいたのになんにもこたえてくれないんだもん」 「は、電話」 「うん。ベトベトンにどくどくされちゃったからなおすのにおかねほしいってでんわしたよね。  だからわたし、ベトベトンってつよいのとか、どくどくあたしもおぼえたいとか、ぞうさんがすきっていったのに。  ごしゅじんさま、こいつはだめだ、ってきっちゃったじゃない。  あたし、なにかまちがえちゃった? ないよね?」 「んー、間違えてるけど、対応は合ってるな。よしよし、ふしぎなアメやろう」 「ほんと!? わーい、ごしゅじんさまだいすきー」 「ねえ貴方」 「なんだ」 「リザードンが通行人燃やしちゃって今大変なんだって」 「は!?」 「とりあえず相手は示談に応じ...
  • 1スレ>>214
    そこは大きな発電所でした。 そこにはたくさんのコイルと、たくさんのビリリダマと、たくさんのピカチュウと、少しのエレブーとマルマインが住んでいました。 ですが、そのコイルは1人きりでした。 仲間のはずのたくさんのコイルたちは、いつも大勢で楽しそうでした。 発電所の鉄塔をぺたぺた叩いて回ったり、近くの山の上から一斉に飛び降りてみたり、寝ているピカチュウに静電気を浴びせてからかったり。 けれど、そのコイルは1人きりでした。 ――も一緒に遊びたいよと、そのコイルは仲間のはずの、同じ姿をした小さな子たちに近寄っていきます。 ですが、そのコイルが近づいていくと、仲間の姿はさっと散ってしまうのです。 ――は1人でいるよ、と、一緒にまとまる3人目を探している、コンビのコイルに近寄っていきます。 ですが、そのコイルが近づいていくと、コンビのはずの2人は、連結を解除して逃げてしまうのです。 だからいつも、い...
  • 4スレ>>210
    「なんだ御主人、まだ寝ていないのか?」 「…プテラか。俺だって、たまには眠気が来ない夜もあるんだよ。お前は?」 「昼間寝過ぎたようで。我も眠れないのだ」 「そっか。…なんか飲むか?少しならつまむものもあるけど」 「ああ、水でもあると嬉しい」 コップに入った水を渡してやると、プテラは羽根のついた腕で受け取って口に含んだ。 「…眠れない夜って、長いよな」 「そうだな。だが、二人いれば時間もつぶせるだろう。…何でもいいから、話をしてくれないか」 「何でもいいって言われても困るな。…何が聞きたい?」 二人でミニテーブルをはさんで向き合って、スナック菓子を肴に水を飲む。静かでちょっと奇妙な空間。 「そうだな、我はグレンからの御主人しか知らないからな…それまでの旅の話も聞きたいし…  手始めにシャワーズとの慣れ染めでも…」 「別にいいけど、なんでシャワーズ?」 「マスターの事を一番好いていると...
  • 5スレ>>242
    春は二人の誕生日。 二人の出会いを祝う日。 その日は彼女からお気に入りのモモの実を貰い、私はやすらぎのすずをプレゼントした。 チリンと小気味良い音をならすそれは、彼女の所在をより確かなものにしてくれる。 大人しくて素直で、聞き分けのいいヤツだった。純朴という言葉がよく似合う。 今でも、たまにそんな春の出来事を思い出す。 聞こえないはずのあの音が聞こえる。 「またぼうっとしてる。あんたの誕生日なんだからちっとはやる気出しなさいよ」 「なんで自分の誕生日なのに夕食買出しにつきあわにゃならんのだ……」 隣で手にスーパーの袋をぶら下げて歩く少女は私を見上げてムッとしたような顔をする。 ああまたこいつは、私に哀愁にひたる暇さえ与えてはくれないようだ。 「袋の中、卵も入ってるんだからねっ! 落として割ったりしたらあんたのあたまにべっちょり塗りつけてやるんだから!」 そりゃあ恐ろしいと、私は肩を...
  • 3スレ>>217
    ※注意 ・これは作者の妄想を徒然なるままに書いた作品です ・パウワウの捕まえるところがおかしいだろ!! って思う人もいらっしゃるかもしれませんが、自分は  アカギVer.でやっているものをそのまま再現しただけなので深く突っ込まないでください。 ・これ以降、極力続きを書こうとは思っていますが作者の気力次第です。できれば応援してやってくだ  さい。 ・萌えもんの名前に関しては深く突っ込まないでください。マジで、頼みますから(涙目 それではお目汚しですがどうぞ    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  ここはセキチクシティの萌えもんセンター。タマムシシティからサイクリングロードを経てここまで やってきたのだが、途中サイクリングロードにたむろしている暴走族が次から次へとつっかかってくる わ、野生の萌えもん達が次々と襲い...
  • 4スレ>>216
     並ぶ、ずいぶんと古ぼけた石碑。  そのひとつひとつに一本の花を手向け、線香をひとつひとつ置いていく。  はじめは両手いっぱいに持っていたはずの花束は、最早最後の一本を残すだけとなってしまった。  毎回、我ながら酔狂で在ると思わざるを得ないが、かといってこの行事を止める事は無かった。  此処は、彼女がかつて過ごした日々に想いを馳せられる、たった一つの場所だから。  ――最後の石碑の前に立つ。  ほんの少しだけ彼女の顔に影が差したが、それは一瞬のうちに掻き消え、笑顔を浮かべた彼は、他の石碑と同じように花を置いた。  塔を出た彼女は振り返る。  聳え立つこの塔は、今までいくつの魂を天へと還してきたのだろう?  果たして、彼女が花を手向けた石碑の主たちは、無事に天へと還っていったのだろうか?  空は、曇天。  塔の先端は、遥かに遠く、霞んで見えない。  塔から出て、センターへと向...
  • 5スレ>>290
     ―――AIをB-21100に設定します。  ―――行動パターン確認中……  ―――ERROR! ERROR! 致命的な問題を発見しました。  ―――萌えもん図鑑内プログラム『ポリゴン』との接続を切断します。 「ああ、やっぱ駄目ね」  普通のユーザーにとっては恐怖の対象でしかない「ダンッ」の警告音を眉一つ動かさず聞くのは僕だけだと思う。  後ろで湯気をトーストにはもう少し待ってもらい、後処理を行う。  毎朝毎晩出来レースに付き合ってくれる健気な愛機の電源を落とし、接続を物理的にも切断する。  抜き取った数十本のケーブルを乱雑に投げ捨て、すっきりした図鑑を操作する。これも毎朝毎晩の事だ。  この作業をする度に、AIにではなく機械そのものに人格をあったらいいとつくづく思う。  何だかんだ言っても現実に作業するのは器だ。ならチューニングやクリーニングの際に休息の心地よさを感じてほしい。  その一...
  • 4スレ>>212
    「ドードリオ、ちょうど良かった。聞きたいことがあるんだ」  トレーナーが、そばを通りがかったドードリオを呼び止める。 「なに?」 「その両手って何?」  簡潔に聞くが、簡潔すぎてドードリオには。いまいち伝わっていない。  不思議そうな顔をするドードリオを見て、トレーナーはもっと詳しく説明する。 「ドードーのときには、その両手のやつ持ってなかっただろ?  それで、その使用法? 利用法? がよくわからなくてな」  ああ、と納得した表情を見せるドードリオ。 「これはミトン」 「ミトン……ミトンって鍋つかみのことだよな?」 「うん」 「……」 「……」  トーレナーは、じっとドードリオの目を見る。  それに耐え切れなかったか、ドードリオはついっと目をそらして呟く。 「……冗談」 「ほんとは?」 「進化に必要らしくて、進化前にタマムシデパートで買ってきた」 「そんなのも売ってるんだあそこ」 「セット...
  • 1スレ>>213
    よお、初めまして と言うべきなのかな。俺の名前は○○○。ただの通りすがりのポケモントレーナーさ え?名前が見えないって?そりゃあそうさ。だって見せてないんだから。 名前なんてどうだっていいさ。どうせそんなに長いこと一緒にいられる訳じゃない。 今日は忙しい君たちを呼び止めてしまったのは悪いと思ってる。でも少しだけで良いんだ付き合ってくれ なぁに手間はとらせないさ。君たちは俺の一人語りに耳を傾けてくれりゃあいいんだから ~~第三話 無くした光/見つけた光 ~~ ー前編ー さっき通りすがりのポケモントレーナーといったけどな、実は俺はポケモントレーナーをやるのは二度目なんだ。。。 二度目のポケモン達との出会いはそりゃあ衝撃的なモンだったさ。なんせポケモンに性別があって、それもみんなとびっきりのかわいさを持ってたんだからな。 そりゃあやり直さないって方が不自然だね。。全く。大体ウ...
  • 4スレ>>219
    「はぁ~。」 これで本日何回目になるか、わからないため息をつく。 「お父たま、最近ため息が多いけど大丈夫かなぁ?」 「ダーリンはあのバトル以来ここんとこずっとああね。」 「まぁ、時が来れば自然に回復するでござるよ。  我らが口を出すより、主どのが気づかないと意味がないでござるしな。」 そう言ってこそこそと話をしているのはトゲピーとフリーザー、エンテイだ。 そう俺が悩んでいたのはあのバトルで少女に言われたことだ。 「手加減したわけでもないし、別にどの萌えモンを使うかはトレーナー次第なわけだし…。うーん…。」 どうしてあんなことを言われたのかイマイチ理解できない。 現に俺はあの6匹で出来る限りのバトルを行った。 攻撃技は覚えさせていないが…。 それに自分の言ってる事だって正しいはずなのだ…。 いくら萌えモンだからといって人の形をしたものが傷ついていいはずなどない。 「うーん・...
  • 4スレ>>218
    待て。待て待て待て! 一体どれだけのトレーナーが萌えもんリーグを目指して旅していると思ってるんだ? リーグ挑戦を目標に掲げながら、バッチの半分も集めきれずに夢を諦めるトレーナーも数え切れないのに? リーグには興味ありません、ただしその手前の草むらに用がありますってだけでカントーのジムを制覇せよと? ちょっと考えなくてもわかる、どう見ても無理難題。 えらくあっさりと無茶を言い出した博士を見返す俺の目が、うろんなものになっていたことは責められないだろう。 それに気付かないまま(あるいは無視して)、博士は話を進めていく。 「無論、タダでとは言わんし、十分にバックアップはさせてもらうつもりじゃ。それに急いでというわけでもない。どうじゃろう?」 これを引き受けると言うのはつまりは、トレーナーになるということで。 「ちょっと待って下さい。つまり俺にバッチ集めの旅をしろって訳ですよね?  確かにタマム...
  • 5スレ>>269
    「ハッキリ言うよ。君…………死 ぬ わ。」 「はぁ…そうですかぁ………ってえぇ!!??」 本当に自分が出したのかと疑わんばかりの奇声が教会に響く。 「じょ…冗談…ですよね!?」 「なんで占い師が冗談なんて言わないとだめなんですか。 そんなんじゃぁ商売あがったりですよ~」 なんて、あっさりした答えが返ってくる。 続けて、 「多分、私の見たところだと…せいぜい七日以内ですね~… 死因は……恐らく他殺…いや自害…?」 …死因まで出るなんて驚きだが、自害…つまり自殺。 どうしてまだ少ししか来ていないこの場所で自殺なのかと疑問に思ったが、 それは心の内に留めた。 「ど…どうも有難う御座います…」 「顔色悪いよ~?もっとしゃきっとしなさいよ~男の子でしょう?」 俺は顔には出さず、声にも出さず ((しゃきっとできるわけがねぇ~!!)) と心の中で叫んだ。 「それじゃぁ、またなんかあったらいつでも呼ん...
  • 5スレ>>204
    毎年行われる、製菓会社の陰謀のイベント日。 別に、気にしたって始まらないことは分かっているんだけど それでも何もしない側から、渡す側になった という違いは 何だか大きく感じられた。 『 如月の14の日に。 』 ここ一週間ほど前から、そわそわしてしまって落ち着かない。 分からない外国の言語がもっと分からない。 皆の声がいつもより遠い。 そうしたことの原因は、二年生のプクリンさん…というより、例の製菓会社の陰謀の日にあった。 2月14日、バレンタインデー…外国では恋人たちの日だけど この国では女の子が、男の子に気持ちを伝える日になっている。 今までは、馬鹿馬鹿しくて付き合う気にすらなれなくて、ずっと無視していた。 …でも、今回はこれまでとは違う。 ――― どうしても渡したい存在が、いる。 調理室には昼間に入れておいた物を取りにきたのか、シャワーズさん...
  • 5スレ>>241
    ここはどこにでもありそうな洋菓子店。 しかし、この店は普通の洋菓子店と少しだけ違っていた。 その洋菓子店は"萌ッ娘洋菓子店"と呼ばれ、 その店の店長の性別が不明なのである。 「はーい、朝礼始めますよー」 「はい、マスター……ではなく、今日は『店長』なんですね」 店長と呼ばれた人はその身をウェイトレスの制服を包んでいる。 中性的な顔立ちと少し高い背がウェイトレスの制服と相まって、 麗人の様な雰囲気を醸し出している。 注意深く見ればこの洋菓子店のマスターである人間と同じ顔をしているのが判る。 そう、この店長はマスターが女装した姿なのである。 「バレンタインフェアですからね。男性客の皆様にサービスする為に、  今日1日は『店長』で通しますので、そのつもりでお願いしますね」 「配る為のチョコレートは既に大量生産して、冷蔵庫にありますよ」 「はい。ありがとうございます。ニド...
  • 5スレ>>284
    立春の頃―― 暦の上では春になったとはいえ、まだまだ寒いものだ。 だから、こうやってコタツという日本人の崇高な発明におんぶに抱っこという状況もまたいいものなのである。 足元から伝わる温もりが本当に心地良い。 伝播した温かさで蕩けた脳味噌から、ドロドロの思考を垂れ流しながら、俺は楽園を満喫する。 ミカンでも食べようかな、と手を伸ばした先で手と手がぶつかった。 ちなみにこのミカン、最後の一個である。すなわち、取り合いとなるのは自明の理。 加えるならば、俺はこの相手にくれてやりたくなかった。 「心が狭いわねぇ、ご主人様。たまの休日くらい、コタツでミカンを食べてもいいんじゃない?」 読者諸兄よ。この発言をどう捉えるであろうか。 無論のこと、この発言だけを鑑みれば俺が萌えもんに愛情を注がないド外道トレーナーと認識されかねない。 だが、この俺を極悪非道のトレーナーと認識するのは些か早計である。 勿論、...
  • 5スレ>>268
    あるトレーナーの家の話。 家の中ではモルフォンが掃除をしている以外は、誰もいない。 マスターは仕事、アメモースは買い物に行っているためである。 「ひゃくごじゅいちの~、ってもう493匹もいるんですよね~♪」 家の中には綺麗好きなモルフォン1人の、のほほんワールドが形成されていた。 ピンポーン。 「もるふぉーん!」 「はいはい、今開けますよ。」 そのワールドをかき消す音。ドアベルの後の呼び声は「ドア開けて!」の合図である。 玄関のドアを開けると、両手にコンビニのビニール袋を提げたアメモースが飛び込んできた。 「ただいま!あー楽しかった!」 「お帰りなさい…って、またたくさん買い込んできましたね。」 「何よ、そのやれやれみたいな言い方。いいじゃん!楽しいんだから。」 満足げな顔のアメモースに比べ、モルフォンは困り眉毛で苦笑していた。 アメモースは机に袋を置き、買ってきた物を整理し始める。今...
  • 5スレ>>231
    「さて、と。ともしび山に行く前に、あいさつ回りにいかないとな……。それよりも……」  モンスターボールをポイと放り投げて、ハブネークを外に出してやる。 「えっと、あれ?」  中に入ったばかりでいきなり呼び出されたハブネークが何故というように首を傾げる。 「お前さんの名前を聞いてないからな。教えてくれないか?」 「えと、私の名前はハブネーク、私は、マスターって呼べばいいかな?」 「好きにしてくれ。歩けるな?」 「えええ、外、歩くの……?」  俺は一つため息をつく。思ったとおり、人間の前に出るということが相当怖いようだ。 「俺の傍を離れなきゃ大丈夫だ。お前に何かしようとするやつがいたら、俺が張り倒してやる。人間相手なら負けないさ」  安心しろ、と、ハブネークの頭を軽く撫でてから、俺は家を出た。  あいさつ回りの途中、育て屋の前に行った時、爺さんと萌えもんトレーナーらしき男がなにやら話している...
  • 5スレ>>208
    ※どうも、零です。 企画、もえもん学園を舞台にした、零作、第二弾です。 今回は、剣道部の合宿の物語のハクリューとサンダース視点。 剣道部ということで、鳥嫁氏、メッケーモサヌ初号機氏、440の人氏のキャラをお借りしています。 お暇があればぜひどうぞ。 「おいハクリュー」 「!?…はい」 「みんなを集めろ」 今日の部活が終わり、みな帰り支度も済ませたところで、突然ウソッキー先生が部室にやってきた。 あまりに突然すぎて(今までのウソッキー先生の性格を考えると)驚いたが、とりあえず言われた通りに部員全員を集める。 「…サンダースは?」 「今日はサッカーのほうだと思います…」 「そうか、まぁならいいや、それでだな、明日から3連休だよな?」 「そうですね」 「つーわけで明日から合宿するぞ」 「「…は?」」 あまりに予想外な言葉に、カモネギさんとストライクさんは二人揃って、意味がわからない、...
  • 5スレ>>238
    窓ひとつない、倉庫のような地下室。 好奇心、欲望、復讐、潜入。それぞれの動機により、そこには4人のトレーナーが集まっていた。 (怪しまれずに潜入できればいいけど……) 『……ようこそロケット団へ、入団志望の諸君』 白衣の男性がモニターに映り、集められた人々に向けて話を始めた。 『今から入団の儀式を執り行う。指示に従って行動してくれたまえ。  まずは、各自のバッグから道具を取り出して、整理する"フリ"をしてくれたまえ。  ……そう、フリだけで結構だ。終わったらそのままカバンを閉じていい』 (こんな意味の分からない儀式に何の意味があるのかしら) 恐らく同じ事を考えているであろう、彼らは黙々と指示に従う。 『次に、隣の人とバトルを始めてくれ。……なに、模擬戦闘だ気を張らなくていい。  手持ちを繰り出したら、そのまま手持ちを入れ替える"フリ"...
  • 5スレ>>206
    さて、今日は何の日かご存知だろうか? 2月14日に行われる熱熱々な者はさらに熱くなり、寒い者はさらに寒くなる行事。 そう、バレンタインだ。 俺も今までそういった行事には無縁の日々だったのだが、今年はそうじゃない。 何しろ、家が騒がしいからだ。 一人部屋に残りベッドの上に寝転がる俺。 リビング・台所の方からはカチャカチャ混ぜる音と色々な声。 そう、萌えもん達がチョコレートを作ってるのだ。 色々心配ではあるが… ―――――――― ―――――― ―――― ―― 「――ま、ますたー…?」 …おっと、いつの間にか眠っていたらしい… 目を覚ますと、ヤジロンが立っていた。 「…ん、どうしたヤジロン…」 「あ、あのぉ……ば、ばれんたいんちょこを……」 ヤジロンの手にはお世辞にも綺麗とは言えない包装で包んだチョコレートがあった。 「ん、ありがと。」 くちゃくちゃになった包装紙を綺麗に...
  • 5スレ>>293
    ***おぼえないけどサンダーさんにあなをほるをやらせてみた*** 「やってみてくれるかな?」 「・・・やってやるよ、ちょっと待ってろ。」 そういうとサンダーは裏の倉庫からヘルメットとスコップを持ってきた。 そして物凄い形相で地面を掘り始めた。 「うわ、すごい迫力・・・サンダーどうして僕をそんな怖い顔で見るの・・・?」 「うるさい!そこから1歩も動くなよ!」 地面の中に消えて僅かにザクザクと地面を掘る音が聞こえる。 「ん?なんか足元がグラついて・・・」 突然サンダーが地面から出て攻撃してきた。 「ぎゃぁあああッ!」 「そら、言われたとおりにやったぞ。」 「な、なんでそんな・・・怒ってるの・・・ガクッ」 ***おぼえないけどサンダーさんになきごえをさせてみた*** (どんな声だすのかな?ちょっと楽しみ、かわいいのかかっこいいのか) 「イ"ェアアアアア!!」 「...
  • 5スレ>>234
    朝六時。 ベッドの片隅に置いた目覚ましのベルの音も、 百メートルちょっと先の市街地から聞こえるけたたましい車やバイクのエンジン音の助けを借りることなく、 俺はゆっくりと、両目を開いて布団の中から飛び起きる。 視力のせいで霞んだ視界を凝らしながら、ベッド脇の机をまさぐり、眼鏡を手にした後、それをかけると、 自分の周りの世界が一気に鮮明に、美しく変化していった。 カーテンを開けると、辺りはまだ薄暗く、少量ながら雪がちらついている。 薄暗くとも差し込んできた光は、豆電球一つしかない俺の部屋を十分に明るくしてくれた。 両腕を天井に向けて精一杯伸ばし、それから大きな欠伸を一つして、俺は部屋を後にする。 何ら変わりは無い、俺にとってはごく普通の、何の変哲も無い朝である。 「おはよう、ジュペッタ」 階段を降りて、キッチンへと向かった俺は、 俺よりも早く起きて朝食の準備をしてくれたジュペッタに挨拶を...
  • 5スレ>>299
    ある萌えもんとマスターのおはなし 「ここか?」 「も、もう少しみぎのほう…ひゃ」 「大丈夫か?」 「は、はぃ ちょっと敏感な場所なのでどうしても声が…」 「…わかった。なるべく優しくするからな?」 「はい、マスター」 触れてしまったつぼみの周りから、そこに溜まっていた蜜が俺の指に流れる。 ふと、それを舐めてみた。 「…ほんのりあまいな」 「そんなものを舐めてはダメです…汚いし…」 「そんなことないだろう?」 「でも!」 「すまんすまん、なんとなくな…滅多にこんな機会は無いだろうし」 「はあ、もうしないでくださいね?」 「わかったよ、じゃあちゃっちゃと終わらせちまぞ?」 そうして俺は彼女のつぼみへと手を伸ばし… 彼女、フシギソウのアリアの頭のつぼみと葉の隙間に落としてしまったバッジを拾い上げることに成功した。 「もう、今度からは不用意...
  • 5スレ>>289
    「……あれ? ご主人さま……?」 リザードが夜中に不意に目を覚ますと、そこにはトレーナーの姿はなかった。 ここはタマムシシティのもえもんセンター。 今日、一行はタマムシジムのジムリーダー……エリカに勝ち、早めにセンターで休むことにした。 特に一番活躍していたリザードは、疲れていたのか、部屋についてすぐに寝てしまったのだ。 そして今、夜中の二時という中途半端な時間に起きてしまい、今の状態になっている。 きっとすぐに帰ってくるだろう……そう思い、もう一回寝ようとしたが、やはり不安になった。 (やっぱり……ちょっと捜そう) 仲間を起こさないように、足音を立てないように歩いて、リザードは受付に向かった。 受付には、昼夜問わずにジョーイさんがいる。外にいったなら絶対にジョーイさんが見ているはず。 そう思い、リザードはジョーイさんに質問をしてみることにした。 「あ、あの……私のご主人さ...
  • 5スレ>>261
    この世界の天空には我々の常識を超える存在がいるとされていた―――― 誰も見たことがなく―――― 何にも触れられず―――― 歯向かう相手もなく―――― その存在は幻の如く―――― だが、確かに「ソレ」は存在する―――― 我々が生き、存在している大地を見下ろしている天空に―――― それは・・・存在していた。 ~~~天空の女王~~~ ここは・・・何処だろう 暗い・・・ 奈落の底のような暗さだ いや・・・奈落の底がどんなものか知らない俺にとってはこれが奈落の底そのものだろう それに・・・全身が痛い 体が悲鳴を上げている 痛すぎる もしかして俺は死んだのか・・・ だが、痛覚はある じゃあここは一体―――― 意識が覚醒する 暗い世界に光が差し込む 「ここは・・・何処だろう」 見慣れぬ場所で俺は寝っ転がっていた居た―― 「場所を確認しないと・・・痛」 ...
  • 5スレ>>237
    2月の夕方の厳しい木枯らしの吹く中、俺は家への帰路を辿っていた。 俺も嫁も病院の検査の結果、正体不明の毒物に体を蝕まれていたことが判明したが、摂取し続けなければ 次第に効果は薄れるモノだと分かり。苦しい禁断症状に耐えて、リハビリを続けた結果、 先日、二人ともようやっと退院出来た。 そして今日は久しぶりに会社へ勤務復帰した帰路である。 ポツポツと街灯がつき出し、人気もほとんど無くなった閑静な住宅街の通りを歩いていると。 少し先の電柱の下にダンボールのようなモノが置いてあることに気がついた。 いや。アレは間違いなくダンボールだな。・・・そして間違いない。そのダンボールからは明らかに「何か」が顔を覗かせている。 出来るだけ目を合わさない様に、と、自信に言い聞かせながら歩を進める。目など合わせた瞬間、俺は間違いなくそいつを拾ってしまうからだ。 俺はいかにも不自然に首をダンボールとは反対方向に向け...
  • 5スレ>>260
    【デートシリーズその3 -オニドリル編-】 「…では、明後日出発ということで」 「ああ、それでいい。その前に買い出しに行かないとな」 ここは、とある田舎の萌えもんセンター。 周りは険しい山々に囲まれ、センター内の人の数もまばらである。 俺達が何故こんな辺鄙な所にいるかというと、近く開かれる萌えもん地方大会に出場するため、まずは この山を越えなくてはならないからだ。 「…明日は休養日に?」 「そうする。ここに来るのだって大変だったんだ。休んでもらわないと山越えなんてできないよ」 ジョーイさんと数名のスタッフ以外に、目立った人影が見当たらないフロント。 そこに備え付けられた椅子とテーブルで、俺とオニドリルは定例の作戦会議を開いていた。 他の皆には、センターの簡易個室で休んでもらっている。 今頃はサンドパンの入れてくれたお茶でも飲みながら、まったりと談笑でもしている事だろう。 「…了解。皆に...
  • 5スレ>>222
    テーブルの上に所狭しと並んだ、数々の料理。 この料理の為に俺の所持金が8割ほど使われてしまったのは正直悲しいが、今日は特別な日だ。 「さあ皆、料理はまだまだ沢山あるから、今日はいっぱい食べてね」 エプロン姿の母が、蔓延の笑みを浮かべた。 そりゃあ、久しぶりのわが子の帰還、それと久しぶりの来客だしな。 自分の料理の腕を奮えて、蔓延の笑みと同時に、満足げな表情が窺える。 「ねえ、はやく食べようよー」 目の前に出ている料理に目を輝かせ、今にも喰らいつかんとしてるエレブー。 食べることに関してはパーティ1の執着を持っている。 そしてパーティ1の食欲を誇る。 「分かった分かった、ちょっと待ってろ。 ――ということで、まだ図鑑完成は残ってるけど、萌えもんリーグ制覇ということで、今日は盛大に祝おう! それじゃ……いただきます!」 「いただきまーす!」 俺の声に続き、エレブーの声が、他の仲間達の声...
  • 5スレ>>230
    結局、この日は体が痛みずっとベッドの上であった。 彼は1日中考えていた。 『ここ』のこと、『自分』のこと。 ――――自分?俺の名前は…えっと…確か、"セツナ"だったか…? 「自分の名前に自信が無いなんて…」 年齢は18~9くらい。そういうことは思い出せた。しかし、 「それ以外はさっぱりだな~…」 自分の生い立ち、家族、好きなモノすらも。 自分がどこにいたのか、どこに『生きてきた』のか。 なぜか、思いだせない。 まるで、自分が自分で無い様で歯痒かった。 「だぁぁぁっ! 考えてても仕方ないし……寝るっ!」 と 彼は言い、そのまま布団にくるまった。 ――――――2日目。 「……んんっ」 陽射しで目がさめる。今日はなんだか体が軽く感じられた。 ドアを開き、隣の部屋へと入る。…どうやらダイニングのようだ。 ログハウスのような木造で、二階もあるようだ。どこか、懐かしい感じがした...
  • 5スレ>>258
    『こちら上空偵察班。現在ヤマブキは完全に封鎖状態にある。ターゲットにより完全に支配された模様。 管制からの指令を待つ。地上班は各ゲート前にて待機。繰り返す。地上班は各ゲート前にて待機……』 ヤマブキの茜色の上空には巨大な鳥の影が幾つかあった。絶えず鳴り響くプロペラとモータの音。 事態はついに大きな局面へと、向かおうとしている―― 「……えー現在私はヤマブキの高度七百メートル上空にいます!こちらからも見て取れるように… 中央交差点の様子をご覧ください。車一台たりとも走っていません。人の流れも現在殆どありません。 代わりに、黒ずくめの服を着た集団が…あたりを見張っているのでしょうか?あちらこちらに姿を確認できます。 一体街中で何が起こったのでしょうか!?一角の小規模な爆発から早くも四時間が経過しようとしています。」 陽が沈もうとしている――そんな中、様々な時間が入り乱れては一つの未来へと収束し...
  • 5スレ>>274
    「くっそぉ…あのサイドンめ、覚えてろ!」  ベッドに包帯とベルトでぐるぐる巻きに固定されたカイリキーが唸るが、 「いや、それはただの自業自得だろうに。」  すっかり完治し、ベッドの上で鎌を研いでいた(萌えもんは普通の生物より傷の直りが早い) ストライクが呆れて返す。 「あたいはマスターが気になるんだっ!」 「そんな事は百も承知だ、長い付き合いだからな。」  ジョーイに届けて貰った砥石から鎌を離し、研ぎ具合を確認し、もう一方の鎌を研ぎ始める。 「だからと言って、その身体で出て行ってもどうしようもあるまい。 私達に出来るのは、次のチャンスにむけて万全の体制を整える事だ。」 「……あたい達は、あたい達に出来る事をしろってことかよ。」  彼女は頷いてその通りだ、と示した。 「……次は、勝とうな。」 「……当然だ。」  磨きぬかれた鎌の刃が、決意に燃える4つの瞳を映していた。       雨のあが...
  • 5スレ>>202
    目を開けて最初に飛び込んでくるのは、真っ白な天井。 しばらくすると白い服を纏った人間がせわしなく私の目の前を通り過ぎていく。 私のことなど気にもかけない、まるで私の存在など無いのではないかと思わせるように。 外の世界へと出て、私を待ち受けていたのは、永遠の孤独。 「社長、今月分のラインです」 「社長、来週の日曜日、ラジオ放送への出演の依頼が来ておりますが……」 いつもと変わらない日常。 シルフカンパニー11階、社長室には毎日せわしなく白衣を来た社員たちが訪れる。 予算や生産などの会社の運命を左右する重大な話もあれば、 ラジオ、テレビ番組への出演依頼など、社員たちの用件は多種多様。 社長はそんな彼らの話をしっかりと聞き、自分の意思をを伝え、 側近の秘書も休む暇も無く記録をしている。 そんな年中忙しく働き続けているシルフカンパニーの人間達をボール越しに、遠めに眺める萌えもんが一人...
  • 5スレ>>262
     タマムシシティとヤマブキシティのほぼ中間に位置する場所。  大きな町から少し外れているが、そんなところに俺たちの家は存在する。    俺の名前はアキラ。カントー限定ではあるが、一応、マスタートレーナーの称号を持っている。  過去に一度だけチャンピオンの座にも着いたことがあるけど、それはかなり昔の話。これもカントー限定だけど。  現在はタマムシに開園したもえもん保育園の先生をやっていたり、あのワタルから半ば無理やりもえもんGメンの一員に  入れられたり、はたまたカントー各地のジムでトレーナーの指導をしてたりといろいろやっている。  他の地方への遠征とかはしません。可能な限り。    あ、横に居るのは妻のライラ。実は元パートナーもえもんだったりする。ちなみにサンダースでした。  とあることで殆ど力が使えなくなり、今の姿になってしまったんだけど、それはまた別のお話。  そんな俺たちは8人の娘た...
  • 5スレ>>264
    「なぁ、ミロカロスひとつ聞いていいか?」 「何ですかマスター、唐突に」 「もえもんと人間とのあいだに子供って出来るのか?」 「・・・・・・え?えっ?・・・えぇぇ!!!なんですかいきなり!」 「いやさこの前ニコニコ見てたらさ、孕んでるコイルが磁石と螺子・・・いやボルトか?まぁそこは拘らないとして。 振ってる動画があったのさ」 「・・・何でそこで人ともえもんが~ってなるんですか!孕んでるって決まったわけでもないのに!」 「ん・・・まぁ其れは措いといて。で、どうなのさ?」 「・・・私も詳しくは知らないのですが、人間の体液はもえもんの毒になることもあるっていうのは マスターもご存知であると思います」 「あぁ詳しくは知らないがそうらしいな」 「それ、つまり人間の体液を無毒化する薬があるんです、ちょっと待ってくださいね(がさごそ)」 「ん?どうした?」 「ありましたありました、はい!これがその人間の体...
  • 5スレ>>253
    『妾は同じ人間の前に二度も姿を現さない。 それは一度その人間を見れば、たいていは次に会う価値など薄れてしまうからだ』 ――人間は嫌いじゃ、矮小で愚かで醜い。 1つだけ、妾(わらわ)があの愚人を目視する理由がある。妾があの滑稽な生き物を道楽として楽しむときだ。 吹雪の止まぬここ双子山は、妾がゆいいつ安心して羽を休められる場所だった。 大人でも迷うような入り組んだ地形、加えて凍てつくような寒さ。人が足を踏み入れるには過酷な環境だ。 そんな場所に訪れる人間を愚かと呼ばずしてなんと呼ぶ? 先ほどまで、この絶海の孤島である双子山の深層で惰眠をむさぼ……否……羽を休めているところだった。 妾は自身の心音以外のなんの音もせぬ静寂の支配する世界で、わずかな地上の振動を感知した。 岩盤が崩れる音だ。 巨大な氷山が島に衝突した程度に考えていた。堅牢な島であるゆえ、氷山の衝突などさほど脅...
  • @wiki全体から「5スレ>>215」で調べる

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